人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

シニアの働くを考える

リタイア後の自由が苦痛

趣味がないのは懸命に働いてきた証 寿命が延びたことによる働き方の変化について2回にわたり書き綴ってきましたが、今回はリタイアした後の問題を考えてみたいと思います 定年延長をしている社員は『お金の為』という人が7~8割だと思いますが、中には「…

寿命の延びとキャリアモデル

いつの時代も未来は暗い セロトニンが多い南米やアフリカの人は楽観的ですが、少ない東アジアの人は不安症になります 東アジアの中でも日本人は特に少なく90%近くの人が不安を抱えやすいハートをしています これは非常に損な性格に感じますが ・日本の製…

AIの時代に人の脳の価値はどうなるか

脳の使い方に関心をもつ わずかの期間の間にAIは「こんなことも出来るようになったの?」という進化を遂げます 人間の頼もしいパートナーであると共に、仕事を奪う存在でもあります AIに奪われる仕事以上に、新しく生まれる仕事の方が多いので『変化に対…

もはや定年ではなく契約期限

もはや老後はない 現在、企業には定年後も65歳までは雇用の機会を確保することが義務づけられており、本人が希望すれば基本的に65歳までは働けるようになっています さらに70歳までの就業確保が努力義務とされており、会社は本人の希望によって70歳…

生き方の過渡期のX世代の雇用と年金

年金の現状とこれから 昭和の終身雇用&年功序列が摺り込まれ、平成の低成長時代を生き続けたのがX世代です 昭和の時代は世界的に評価の高かった終身雇用&年功序列の雇用システムも、令和になると「企業と人の成長を阻む悪しき仕組み」などという評価にな…

肩書のなくなった自分とどう付き合うか

昭和の価値観で来られると苦しい 「上司は10歳ほど年下になりますがよろしいですか?」 最近キャリア採用(中間採用)の面接でよく口にすることに気づきました 就活中は「生活を安定させねば!」という想いが強く働いているので「年下の上司でも気にしません…

無冠と実力とキャリア

無冠の帝王 私が生まれる前に現役だったプロレスラーに『神様カールゴッチ』がいます 神様と呼ばれるぐらいですから相当強い人で、アントニオ猪木さんやUWF選手のような実力重視派のレスラーには師匠として慕われていました カールゴッチがハワイにいると…

本当の自由は引退後から

日本は労働信仰の国 引き続き60歳以降の労働について考えたいと思います フランスの年金受給延長による暴動を見るにあたり『労働から人生における価値は見いだせない』と考えさせられます 日本人は勤勉思想が植え付けられているので「元気なら労働をするも…

海外から見た日本人の長期間労働

貧しくなったが安定している国 戦後、昭和の日本人をイギリス人は「ウサギ小屋の働き中毒」と言いました 狭い家に住み大して豊かな生活でもないのに、異常によく働くと見られていたようです 昭和も後半になってくると「1億総中流国家」と言われます あまり…

いったいいつから老後なのか?

各年代は年々若くなっている トムクルーズもジョニー・デップも還暦を越え、ブラットピットももうすぐ還暦です ジムに行くと「えっ60代だったんですか?」という若々しい60代の男性はたくさんいます ハリウッドスターは筋トレを皆しているので、成長ホル…

抜け殻になったシニアが増えてしまう

男女で違うシニアの生き方 同級生に「俺たちが昔よく遊んだ公園って当時は子供ばかりだっただろ!?今は老人ばかりで子供の姿はないよ」と言われます なにげない言葉ですが、これからの日本を象徴する重みがあります 「多くの男性のシニアの方がベンチでぼお…

雇われ癖

長く続きすぎた終身雇用 母が他界したのと同時に5年前に実家に戻ってきました 両隣の家も祖父の代から新しい世代にバトンが渡されていますが、もう定年し隠居生活を送っています 東側の家が東電、西側の家が富士通、両家共に大企業にずっと勤め定年退職をし…

年金プラス10万円

昭和モデルから令和モデルの人生 昭和の時代は『学校出たら就職し55歳まで働き、後は退職金と年金で暮らす』というものでした 学習期20年・労働期35年・晩年期15年というのが昭和の人生モデルです 年金は15年支給で計算されていると言われます 戦…

60歳からの労働期間延長

70歳まで働くはスタンダードになる 60歳定年後も働く人が年々増え続けています 60歳でリタイアすることを『プチFIRE』と呼ぶらしいです 「60歳で働かなくていいなんて羨ましい」とプチ贅沢な人生のようです 総務省の調査によると60歳以上の就…

脳が老いない秘訣ってなんだ?

老いるってなんだ? 女性に対して男性はあまり老いに対する対策をしません それでも同じ還暦でも見た目がけっこう違います 以前スーパーエイジャーという80歳でも素晴らしい頭脳の冴えと若々しい身体能力をもつ高齢者は何をしているか?というブログを書き…

長くなる老後の労働を考える

シルバーが多い会社は増える 私が以前いた会社で地方の企業をM&Aした会社があります 最盛期は4支店ほどあったようですが、現在は本店のみで70歳以上がほとんどの会社です その時に一緒に地域マネージャーをしていた元同僚Hから久々に連絡がありました…

年金の課題と労働信仰

年金問題は燃える フランスでは年金引き上げ問題が暴動に発展していました 年金支給年齢を62歳から64歳に2年引き上げようとするマクロン政権に対して激しい反発が起きています 日本も過去1994年に基礎年金・2000年に厚生年金の比例報酬分を段階…

スーパーエイジャーを目指せ

同じ年齢でもだいぶ違う 私の母親はよく老後に備えて「貯金と貯筋をしておけ」と言っていました お金以上に筋肉が衰えた老後は辛い・・・と自覚したんでしょう これを主張する人は多く、特に足の3種類の筋肉と腹筋はマストのようです 会社でも60代の人に…

ミドル・シニアこそリスキリング

なぜリスキリングが大切なのか 世の中では「リスキリング=学び直し」が叫ばれています なぜ リスキリングが必要なのかと言えば 「変化する社会で今後必要なスキルや技術を学ぶ」ことで、必要のなくなりつつある仕事から、新たに必要になる仕事へ移るためで…

脳の若返りは可能

増え続ける高齢者 先日確定申告に行ってきました ラインで予約を取っているにもかかわらず1時間以上待たされるので、予約なし来場はかなり待たされると思います 待たされて怒っている人もチラホラいるし、税務署の若い職員相手にキレてる人もいたりします …

人生3段ロケット時代

昭和と令和の見た目格差 明治に統計を取り始めた日本人の平均寿命ですが、明治は40代なのに対し令和は90歳に届きそうです ただ社会環境もあり、明治は乳幼児の死亡率や戦争がありましたので「天寿を全うした平均年齢」は正確には測れませんが、寿命は延…

人生後半は「好きな事」にシフトする

「好き」より「稼ぐ」が優先される 赤ちゃんは『無の強』と言われています まったく何もできないのに周りの大人を動かして要求をかなえる、ある意味強者ということのようです 言葉がわかりはじめると親の都合を少しづつ押し付けられ、やりたいことを自由にや…

長い老後に備える

50歳からはじまる老後年表 私の仕事は新卒の採用・教育・研修ですが、最近はめっきりシニアとのかかわり合いが多くなりました 経験したことのない世界だからもしれませんが、人は自分より世代が上の人には共感する力が弱くなります シニア世代の苦悩はわか…

いったいいつまで働けばいいのか

いつまで働く世の中になるの? どこの企業でも「70歳まで雇用する」の問題を水面下議論していると思います 寿命の延びと連動して75歳、または80歳になるやもしれません 巷で騒がれている「年金は無くなる」はまずないです そんなことをしたら日本は浮…

老後リッチな人を見て見ると

観察して真似ることから 先のこととはいえ老後は不安があります 稼ぐ力は無くなるし、体力は無くなるし・・・ グループ会社の運営してる老人マンションの価格を見て仰天しました 「こんな月〇十万円も払うお年寄りいるの?」 「それがいるんだよ!この仕事し…

若い世代がシニアから学ぶべき点

シニアの生きてきた時代 以前、81歳で転職した女性が過去最高の収入を得たという話をしました このHさんは中学を出て長野県から集団就職で東京へ出て働いているので65年間の労働期間になります 本人の話だと親に「口減らしの為に東京へ出てくれ」と言わ…

昭和のなみ平さん・令和のなみ平さん

長寿と労働期間延長はセット とある歴史の長い支店が閉店になるので、歴代支店長や営業のエースだった人たちが集まりOB会をやりました 初代から3代目はこの世におらず、それ以降は定年してしまった方が多いです 集まった半分以上はシニアです 「今の60…

70歳定年・モティベーションの維持

変わらないトム・クルーズ トップガン・マーベリックを見てまいりました トム・クルーズは1962年7月3日(59歳) 生まれで、もうすぐ還暦です 世界的大ヒットした1986年『トップガン』の共演者たちは見る影もないほど、太っていたり老いていて、とてもスクリ…

シルバー格差

新しいシルバーライフ 先日70代の元社員のTさんと話す機会がありました 現在の会社に吸収されるまでは「いつまでも働けるうちはうちにいていいよ」と前社長に言われていたらしく「80歳まではお世話になろうかと考えていたそうです」 会社が吸収合併され…

確実に伸びていく人生への対策

長寿も喜べない時代になってきた 10年ほど前、長野県で支店長をしている頃、スタッフの女性が「また今年も沖縄を抑えて長野県が長寿NO1だ!」と喜んでいました 「我が家はリタイアした父が野菜を作ってますので、無農薬の野菜のお陰で皆元気なんだと思…