人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

いったいいつまで働けばいいのか

いつまで働く世の中になるの?

どこの企業でも70歳まで雇用するの問題を水面下議論していると思います

寿命の延びと連動して75歳、または80歳になるやもしれません

巷で騒がれている年金は無くなるはまずないです

そんなことをしたら日本は浮浪者老人であふれかえります

年間額が減っていくにしても10%前後と予測されています

年金対策は受給開始年齢の後ろ倒しとなってきます

だいたいの目安は平均寿命の15年前に受給開始だそうです

平均寿命が80歳なら65歳開始

平均寿命が90歳なら75歳開始

平均寿命が100歳なら85歳開始

と考えれば80歳まで働くは考えておかなければなりません

65歳以上の労働力人口は875万人に達し、労働力人口に占める65歳以上の割合は12.8% となっています

ライフプランで見れば昭和モデルどころか平成モデルも当てはまらなくなってきています

男性で見ると、長年にわたる労働期の疲労から60歳前後で亡くなる人もいる一方、90歳過ぎまで元気な人もいます

こうなると一律のモデルも難しくなってきます

老後事情人それぞれ 

社内で60代の就業者にカウンセリングをしてみると

「仕事辞めても特に趣味もないし、することがない」

という人はまだまだいい方です

「妻の医療費に毎月〇万掛る」

「両親の介護費用に毎月〇万掛る」

「遅い時の子供でまだ大学の学費が掛かる」

「住宅ローンがまだまだある」

などのお金の問題が最も多いです

「娘が就職したがすぐに辞めてしまい40年近く引きこもっている」

「子供は結婚はしたが仕送りをしなければならない事情がある」

などの目下である子供の面倒をまだ見ている方もいたりします

60歳で定年する人は数パーセントとなります

60歳で仕事をリタイヤすることをプチFIREと呼ぶようになってきます

「60歳は早期リタイアじゃないだろ」と思っていましたが、かなり贅沢なことで、それなりの計画性と準備が必要になってきそうです

海外旅行やゴルフ、高級車の定期的な買い替えなど「生活水準を変えられない」という人もいます

キーポイントはいくらで生活できるのかということのようです

逆に50代と話すと 「年金は60歳から繰り下げ受給でもらう」という人が何人かいます

「受給額が70%になるよ」と言うと「役職もなくなり、給与も下がり、やりがいもなくなるなら好きなことで少ない金額でも生きていきたい」といいます

「雇われない生き方を選択する」ということなので、雇用延長する方よりはよく考えており、覚悟もあります

年金の予測ですが

1965年4月2日生まれ~1966年4月1日生まれは66歳受給開始となりそうです

年金受給が60歳から65歳への移行と同じプロセスを経て、70歳へ移行するという見方がされています

Z世代から年金は変わりそうです

 

ゲームのルールが変わったようだ

60代と話すと

「オヤジは55歳まで働いて年金で悠々自適に暮らしてたので自分もそうだと思っていた

「定年起業など推奨されているのは知っているが、雇われて生きるという脳のメカニズムは変えられそうにない

「9ラウンドまでのゲームが15ラウンド制にルールチェンジしたみたいだ

などを話してきます

長年培われてきた脳のメカニズムを変えるのはかなり困難なようです

一般社団法人定年後研究所の70歳定年に対する調査によると

70歳定年を歓迎するは4割

70歳定年を歓迎しないは6割

だそうです

「とにかく労働力が足りず、できるだけ長くいてほしい」という企業は4割あります

大企業などは「45歳までで世代交代させたい」と考えている企業が多いです

難関大学を出て大企業に入っても「長く働く」ということに関していえば中小企業に劣るということです

働くなら歓迎されて働きたいと思うはずですから、そのような企業・業界への早いうちからの転身を考えておくのもありだと思います

大企業では「ぶら下がりおじさん」など陰口をたたかれても、中小企業なら「大切にしたいベテラン」になるかもしれません

寄らば大樹の陰大企業にいることが正解ではなくなってきています

テクノロジーに代替されている業種も避けた方がいいと思います

健康長寿は人類が願い続けてきたことであり、寿命はこれからも延び続けると思いますので、それに連動したライフプランを考える必要があると思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました