人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

シルバー格差

新しいシルバーライフ

先日70代の元社員のTさんと話す機会がありました

現在の会社に吸収されるまでは「いつまでも働けるうちはうちにいていいよ」と前社長に言われていたらしく「80歳まではお世話になろうかと考えていたそうです」

会社が吸収合併され、私は赴任し、新卒の採用が始まり、毎年30~40人の若者が春になると入ってくる

「前社長がやさしい人なのは良かったが、このままではシルバーしかいない会社になってしまう」と懸念していたようです

定年制ができたので辞める分若者の採用ができます

私の子供の頃は4世代同居ですが、どの年代がいい悪いではなく組織には様々な年代がいた方がいいと言うのが個人的な考え方です

Tさんがおっしゃるには「私達の世代は世代で格差がありますシルバー格差ですよ」と語っていました

シルバー世代の格差 

株式投資をしていてその配当金で生活しているとか、不動産投資で大きくお金が入ってくるとかはごく少数ですよ」

「大手企業に就職して多額の退職金が入ったとしても、まだ働いています」

「身体が動かなくなった、病気の人間は年金で暮らしてますが、半分以上はまだ働く気でいます」

今の65歳は昔の50歳の身体と言いますから、まだまだ働き盛りの人も多いと思います

日本の年金は巷で言われている噂と違い優れた金融商品支給を遅らせれば遅らせるほどメリットが大きいです

株のインデックス投資以上の見返りがあります

遅らせるためには支給までは収入が必要になります

シルバーの仕事は警備員や工場勤務など、わりに肉体的にきつい仕事が多いそうです

ここで明暗を分けるのがパソコンを使えるか否かだそうです

Tさんは現在パソコンで3~4の小さな起業をして月に10万~15万稼いでいるようです

「座って室内で出来るし、頭がぼけなくていい」と言いますが、年金プラスには十分な額です

「ユーチューバーの動画編集をしてくれる人が足りない状況らしく、動画編集にもチャレンジしようと思っている」というから大した向上心だと感心したら「楽しいから続けられるんですよ」と返されました

学校でPCの授業があるZ世代と違い、Ⅹ世代は30%強しかパソコンができないらしいですが、シルバー世代となるともっとできない人は多そうです

環境に合わせて知恵が生まれる 

東京にいる60代の方に聞いたのですが「家は4LDKと2LDKをくっつけて建てて、2LDKの家賃収入で住宅ローンを返済した」とのことです

「子供3人が就職して家を出たので今度は自分が2LDKに移って、老後資金は4LDKの家賃収入から得ているそうです」

「子供が生まれたから子供部屋が必要」という環境だけでなく「いずれは出ていくと3部屋不要になる」という未来環境まで見越しての人生設計は「賢いな・・・」と感心させられます

老後の住まいは広すぎない方がいいし、動くのがおっくうになるので物は減らした方がいい

「歩いて行ける範囲にどんな店があるのかを考えて住む」

「頭の健康の為、小さなチャレンジを続けるべき

チャレンジしているうちは脳は老いない

「高い賃貸に住んでいるなら、安い賃貸に移った方がいいどんどん動くのがしんどくなる」

とも聞きました

どの世代も格差はありますが、上の世代の賢い生き方から学ぶことが大切だと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました