人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

働くを考える

寿命の延びとキャリアモデル

いつの時代も未来は暗い セロトニンが多い南米やアフリカの人は楽観的ですが、少ない東アジアの人は不安症になります 東アジアの中でも日本人は特に少なく90%近くの人が不安を抱えやすいハートをしています これは非常に損な性格に感じますが ・日本の製…

リスクとリターン

進化の前にある反対論 とある温泉観光地でのこと「○時○分の新幹線に乗るからタクシーを手配してほしい」とお客さんがホテルのスタッフに依頼しています 「申し訳ございません、現在タクシー不足で配車が非常に困難なんです」と言われ非常に困ってました 私は…

AIの時代に人の脳の価値はどうなるか

脳の使い方に関心をもつ わずかの期間の間にAIは「こんなことも出来るようになったの?」という進化を遂げます 人間の頼もしいパートナーであると共に、仕事を奪う存在でもあります AIに奪われる仕事以上に、新しく生まれる仕事の方が多いので『変化に対…

もはや定年ではなく契約期限

もはや老後はない 現在、企業には定年後も65歳までは雇用の機会を確保することが義務づけられており、本人が希望すれば基本的に65歳までは働けるようになっています さらに70歳までの就業確保が努力義務とされており、会社は本人の希望によって70歳…

労働は美徳なのか

摺り込まれた労働への美意識 「なぜブラック労働が生まれるのか」という講義を受けたことがあります もちろん様々な要因がありますが『最大の要因は勤勉に対する美意識』と言われ、驚きます 中世の頃より 「国家の支配者層が一番注力するのは、いかに国民の…

頑張っても出来ないことは多い

なんでも自分基準で考えないこと 会社も3社目になりますが、採用・教育業務を3社でやってみて現在の宿泊業でよく聞く言葉が「頑張ってやってるんですが出来ないものは出来ないんです」と語る若い社員が多いことです 最初は大企業で商品開発系も営業系も競…

籠の鳥の人生を見直す

自分の花を咲かせにくい 昔、愛弟子の安田選手が自殺を図った時、師匠であるアントニオ猪木さんは 『花が咲こうが咲くまいが生きてることが花なんだ!生まれたことが花なんだ!』 と言いました そう、人間は皆が個性をもった花なんですが、なぜか大人たちは…

1000年に一度の波動をキャッチできるか

戦いに勝てばいいという時代の終焉 21世紀に入って20年以上が経過しました よく『世界の波動は1000年毎変わる』と言われますが、時代をよく読める人は「20世紀は戦争の世紀で、戦いばかりだった!これからは戦いで強いものが栄えるわけではない」…

対Z世代へは『育ち方改革』が必要

どの世代も希望の光であり毒でもある 人は皆、世の中を良くしようと取り組んでいき、世の中は少しづつ良くなっていきます 陽を目指して邁進していますが、陽に進んだ分、陰にも進んでいます 便利になった分、何かの能力が退化したり 医療や食糧不足の解消で…

待つ採用と攻める採用

嫉妬深い大企業の採用担当者 私が入社したのはギリバブルでしたので採用業務についた時は超売り手市場で、圧倒的に学生優位でした 最初の配属先は採用企画部の新卒大学生を採用する採用1課の東京採用本部が私の社会人としてのスタートです 面接に駆り出され…

生き方の過渡期のX世代の雇用と年金

年金の現状とこれから 昭和の終身雇用&年功序列が摺り込まれ、平成の低成長時代を生き続けたのがX世代です 昭和の時代は世界的に評価の高かった終身雇用&年功序列の雇用システムも、令和になると「企業と人の成長を阻む悪しき仕組み」などという評価にな…

これからの倒産の状況

倒産する会社にあるもの 特定行政書士の横須賀輝尚さんは「ビリヤード台がある会社は潰れる」と言っていました このような話が都市伝説のようにあります 私は実際には見たことがありませんが、ドラマなどでは社長室や重役室にゴルフの練習用グッズがあったり…

奴隷の平和

平和にも色々ある 「平和が一番だ!」と願う人の方が圧倒的に多いと思います 平和の中には『奴隷の平和』も含まれるそうで、かつてのソ連の配下の国々や、ロシアと中国に挟まれた国々もそのような国は多いです ウイグル自治区などはひどい抑制を受けてますが…

朱に交われば・・・

ステージが変わると集まる人も変わる 人生に行き詰ったときは ①住む場所を変える ②人間関係を変える ③考え方を変える のが良いとされています 私は以前は24年間、全国転勤のサラリーマンだったので、望む望まないに関わらず「住む場所」と「人間関係」は定…

肩書のなくなった自分とどう付き合うか

昭和の価値観で来られると苦しい 「上司は10歳ほど年下になりますがよろしいですか?」 最近キャリア採用(中間採用)の面接でよく口にすることに気づきました 就活中は「生活を安定させねば!」という想いが強く働いているので「年下の上司でも気にしません…

働かないと生きていけないか否か

中国で急増の寝そべり族 過去最高の失業率の中国で「寝そべり族」なるものが増え続けるそうです 一日中ゴロゴロして好きなことをしている若者のことです 以前、高学歴なのにそれに見合う就職先がなく、アルバイトのような仕事をしている「アリ族」は紹介しま…

無冠と実力とキャリア

無冠の帝王 私が生まれる前に現役だったプロレスラーに『神様カールゴッチ』がいます 神様と呼ばれるぐらいですから相当強い人で、アントニオ猪木さんやUWF選手のような実力重視派のレスラーには師匠として慕われていました カールゴッチがハワイにいると…

本当の自由は引退後から

日本は労働信仰の国 引き続き60歳以降の労働について考えたいと思います フランスの年金受給延長による暴動を見るにあたり『労働から人生における価値は見いだせない』と考えさせられます 日本人は勤勉思想が植え付けられているので「元気なら労働をするも…

海外から見た日本人の長期間労働

貧しくなったが安定している国 戦後、昭和の日本人をイギリス人は「ウサギ小屋の働き中毒」と言いました 狭い家に住み大して豊かな生活でもないのに、異常によく働くと見られていたようです 昭和も後半になってくると「1億総中流国家」と言われます あまり…

早くマシンに仕事を奪われてほしい

人手不足は深刻化し始めている タクシードライバーの定年年齢が80歳となりました たしかに旅行や出張に行った方々から「○○温泉はタクシー不足で困ったよ」などと聞くことが増えた気がします コロナ下でダメージを受けたタクシー業界ですが、コロナが開けて…

抜け殻になったシニアが増えてしまう

男女で違うシニアの生き方 同級生に「俺たちが昔よく遊んだ公園って当時は子供ばかりだっただろ!?今は老人ばかりで子供の姿はないよ」と言われます なにげない言葉ですが、これからの日本を象徴する重みがあります 「多くの男性のシニアの方がベンチでぼお…

仕事はどう選ぶべきか?

必要な仕事なのに低賃金? 社会にとって必要な仕事なのに給料が安い場合が多くあります 肉体労働や介護など、困っている人も多く社会に必要とされていて、実際には社会貢献の非常に高い仕事です なのになぜか低賃金の仕事が多いです やはり稼ぐ人をターゲッ…

好きな仕事の為の経済的自立

FIには賛成!REには疑問 FIRE(Financial Independence, Retire Early)は「経済的自立して早期リタイア」のことですが、 私個人としては「経済的自立は絶対に目指すべきだが、意味なく早期リタイアする必要はない」という考えです 「俺は〇歳でFI…

企業の新人の洗脳

洗脳というと悪いイメージがあるが 「洗脳する」というと、何かいかがわしい新興宗教のようなイメージを感じますが、社会を知らない学生をその企業活動の都合に合わせて『思考をチェンジさせる』必要は大なり小なりあります 学食で昼食をとっていた学生は「…

いつまでも働く日本

なぜ増税をするのか? 今年の税収入はまれにみる増え方だったようです 消費税収は14.8兆円から15.9兆円 法人税収は7.2兆円から8.9兆円 所得税収は16.8兆円から18.1兆円 大きく伸びて「防衛費の増額はここで賄えば?」という内容です 増えた要因も…

士農工商から4つのクワドラントまで

人のカテゴリー分け 徳川幕府は『士農工商』という身分制度を作りました 実際はそんなものはなかったという説もありますが、政を行う武士が最上位で、次が食を支える農民という順位ですが、実際多くの財を成したのは一番下の商人でした 現在は「法の下に皆平…

ノルマって必要か?

昭和の時代は当たり前だったが 連日ビックモーターの問題が報道されていますが、諸悪の根源はきついノルマにあるようです ノルマは社会主義で国が労働者を管理していたロシアで生まれたものです 「一定の時間内に個人、または集団に割り当てられる作業量」とい…

労働所得一本の時代も終わっていく

日本はまだ副業を認めない企業は多い 「副業・兼業を認めている企業は約5割」と聞くと「ずいぶん増えたな~」と思いますか?「まだまだそんなレベルなの?」と思いますか? X世代は「本業一本に専念すべきだ!」という意識はまだまだ強く、それより上の世…

リスキリングにみる学習意欲の二極化

仕事は変わり続ける 第一次産業革命については歴史で学びます 機械化により移動・生産が大きく進歩しましたが「機械に仕事を奪われた!」という人が暴徒化して機械を壊したりもしました しかしこの怒りは思いのほか早く鎮静化します 産業革命により『今まで…

日本人の給料は本当に安いの?

安い日本 平成初期の頃は海外のビジネスマンは皆、日本への出張を嫌がっていました 「日本に1週間も滞在したら給料の半分近くがなくなってしまう」とよく耳にしました 当時は『高い日本』でした コロナがあけてハワイに行った家族が「とても値段が上がって…