人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

いつまでも働く日本

なぜ増税をするのか?

今年の税収入はまれにみる増え方だったようです

消費税収は14.8兆円から15.9兆円

法人税収は7.2兆円から8.9兆円

所得税収は16.8兆円から18.1兆円

大きく伸びて「防衛費の増額はここで賄えば?」という内容です

増えた要因も、長らくコロナで停滞していたものが一気に動き始めたことによるものです

景気が良くて税収が増えたは極めて自然な流れであり、こんな時こそ減税してほしいもの!

が、流れは増税のようです

呆れるのは通勤手当まで税金を掛けるという流れ

一応、現在私の管轄では2名新幹線通勤していますから、この2名は大増税になります

それより以前に『通勤費はサラリーマンの経費』で、100もらって100使うので1円も得をしていません

 

ぎりぎりまで働け! 

最も驚いたのが、扶養控除の廃止・見直しでした

大学生の頃「これ以上働くと扶養を越えるから、バイトを減らせ!」とよく親に言われてました

バイト先の店長も12月は学生バイトの調整に四苦八苦でした

会社に入って管理職になると、パートの主婦で扶養の範囲で働きたい人の調整に自分が四苦八苦します

扶養控除の廃止は専業主婦なんか許さない!」「全員ギリギリまで働いて税金払え!」という財務省の腹の内がよく見えます

岸田政権になった時「日本はしばらく財務省の言いなりになる」と懸念していた人が多かったですが、税収増えたのに増税というカタチで露骨に現れます

税収アップに拘る機関は必要ですが

「景気がどうなろうと関係ない」

「国民がどうなろうと関係ない」

「この国は人口が減り、老人が増えるのだから税金とる仕組みを増やさねば」

という組織が強すぎて、総理大臣を操り人形にする状態はかなり問題です

 

飼いならされ過ぎた日本人 

今まで、学習期20年・労働期40年・引退期15年でしたが、100年時代となると引退期が40年になり、社会保障は破綻しかねません

だから経済的自立をすることが重要だと言われてるじゃないか!」と言うかもしれませんが、私のようなX世代の友人・同僚をみても、FIREムーブメントが騒がれ始めた時はFIRE準備が難しい年齢になっていました

FIREの準備は20代、遅くとも30代中盤で始めなければならず、40代中盤から50代中盤のX世代はごく一握りの人しかFIREできません

せいぜい「60歳で引退」か、よくて「役職定年になったから55歳で」がいいところで、とても早期リタイヤとは言えません

マネーリテラシーがないうえに「一つの会社で終身雇用・年功序列に守られて、退職金と年金で老後は暮らす」という人生モデルがインプットされて生きてきました

Y世代やZ世代のようなライフプラン情報がなかったのです

いきなり「45歳超えたらライフプランが変わった」世代と言えます

多くのX世代は75歳前後まで働くことになりそうです

労働期間は55年以上になり、税収入と労働力不足が補填されます

昭和生まれは終身雇用・年功序列と貯金金利の高さで、国に飼いなれされた感があります

「国が何とかしてくれる」というマインドが強いように見えます

「働くことは美徳」「勤勉が一番」「生涯働く幸せ」という意識が高いのが日本で、他国のように「人生は楽しいが一番」「人は幸せになる為に生まれてきた」という意識が希薄です

税収入大幅アップでも増税はもっと怒ってもいいように思えます

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました