人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

最も重要な投資は教育投資

自己投資の重要性 前回の「教育とは何か」の続きになります 日本人は労働と聞かれると 「勤勉に協調性をもって務めること」 「お金を得るために働かなきゃならない」 「学校出たら次は就職」 という感覚で労働を捉えていますが、米国では『労働投資』=労働…

教育とはなにか?

間違った認識の企業もまれにある 子供や部下などの目下に対する教育を考えてみたいと思います 老子の言葉に 天は万物を生みてこれを所有せず 万物を育ててこれを支配せず 現実を現実としてあるがままに受け入れ 物事がそれが進みたいように自然に前に流れさ…

コミュニケーション弱者でも問題ない

コミュニケーション強者が有利な時代が続いたが どれだけ頭に詰め込んだかが評価された学生時代が終わり、社会に出ると「コミュニケーション能力が大事」と言われるようになります 私も社会に出るときに『今までは入れる頭が評価されたが、これからは出す頭…

リタイア後の自由が苦痛

趣味がないのは懸命に働いてきた証 寿命が延びたことによる働き方の変化について2回にわたり書き綴ってきましたが、今回はリタイアした後の問題を考えてみたいと思います 定年延長をしている社員は『お金の為』という人が7~8割だと思いますが、中には「…

令和は定年がなくなる時代

昭和のキャリアモデルは寿命が70歳としてつくられている 前回の『寿命の延びとキャリアモデルの変化』の続きになります 平均寿命が70歳で、ひとつの企業で55歳まで働き続け、定年後は悠々自適な年金暮らしという昭和のキャリアモデルは令和には当ては…

寿命の延びとキャリアモデル

いつの時代も未来は暗い セロトニンが多い南米やアフリカの人は楽観的ですが、少ない東アジアの人は不安症になります 東アジアの中でも日本人は特に少なく90%近くの人が不安を抱えやすいハートをしています これは非常に損な性格に感じますが ・日本の製…

リスクとリターン

進化の前にある反対論 とある温泉観光地でのこと「○時○分の新幹線に乗るからタクシーを手配してほしい」とお客さんがホテルのスタッフに依頼しています 「申し訳ございません、現在タクシー不足で配車が非常に困難なんです」と言われ非常に困ってました 私は…

学歴フィルターは存在する

学歴フィルターは都市伝説ではない 「当社は人物本位で採用をしておりますので、学校名にはこだわっておりません」 と大概の企業は述べると思います 企業は人という細胞で出来ているので、利のある人を採用するのが企業にとってもメリットがあります 「人物…

AIの時代に人の脳の価値はどうなるか

脳の使い方に関心をもつ わずかの期間の間にAIは「こんなことも出来るようになったの?」という進化を遂げます 人間の頼もしいパートナーであると共に、仕事を奪う存在でもあります AIに奪われる仕事以上に、新しく生まれる仕事の方が多いので『変化に対…

若い世代に知ってほしい雇用変化

時代を創るのは若者 長く続いた転勤族をやめてもう5年目になろうとしています 定住族になると地域コミュニティに若干苦労します 集合住宅は若い世代や若いファミリーが多く「地域情報は市町村のHP見ればわかりますから、できれば紙を減らしてほしい」と言…

もはや定年ではなく契約期限

もはや老後はない 現在、企業には定年後も65歳までは雇用の機会を確保することが義務づけられており、本人が希望すれば基本的に65歳までは働けるようになっています さらに70歳までの就業確保が努力義務とされており、会社は本人の希望によって70歳…

実績よりも人間関係が重視される管理職の実態

管理職の82%は偶然管理職 イギリスの公認マネジメント協会が管理職と労働者4500人以上を対象に調査を実施した結果、約82%の管理職がその役職に就くための正式な資格を取ったりトレーニングを受けたりしていないことが明らかになりました また管理…

子供に伝えるお金の知識

IQが上がるといいことばかりではない 文明国であれば子供たちのIQは10年で3づつ上がると言われています IQが上がるといいことばかりではありません ①宝くじが売れなくなる 宝くじは公共事業に使われてますので、公園の遊具やベンチに欠けるお金が減…

最も重要な知識は口伝となる

知識や技術は財産 母がギャラリー経営をしていた頃、作る⇒売る⇒学院で教えるの3つが年齢的にきつくなったと地銀の副頭取に相談した時 下は物を仕入れて売ること 中は自分でつくって売ること 上は知識を売ること とアドバイスされます ようは、作って売る仕…

人工的差別は嫌われる

学校名不記載で面接したら大反響 最初の会社の社長は、私にはみじんも見せませんでしたが、部長・本部長には見せる顔で「非常に出身大学名を重視する」人だったようです 次の会社の社長は小さい会社ということもあり、全くその辺は気にしませんでした 非常に…

恵まれた環境の注意点

社会はどんどん良くなっていく 報道を見ていると悪いことばかり流すので「世の中は悪くなっている」ように感じますが、実際はどんどん良くなっています そもそも『世の中に役立っているから企業は存在できる』ので、人々の問題、悩み、困り事を多くの人が日…

数字と孤独

支配しにくい人 企業などの組織は、扱いやすい人を好みます 教育・研修担当や管理職をやっているとつくづく感じるのが「出世欲のない、名より実を取る人は支配しにくい」「頭の良い一匹狼も支配しにくい」と感じます やはり手足のように動いてくれる、忠誠心…

独裁は悪く 民主的はいいこと?

独裁というとイメージは悪いが 「独裁者」「独裁国家」など独裁という言葉は悪に聞こえます ようは一人の人に権力が集中し、その人が全て判断して決めることができる状態です 悪しき例だけが歴史から切り抜かれ、強調されているので「独裁者は悪い奴」という…

労働は美徳なのか

摺り込まれた労働への美意識 「なぜブラック労働が生まれるのか」という講義を受けたことがあります もちろん様々な要因がありますが『最大の要因は勤勉に対する美意識』と言われ、驚きます 中世の頃より 「国家の支配者層が一番注力するのは、いかに国民の…

研修責任者としてヒューマンスキルを総括する

教育の目的とは何だろう 『福祉の充実した国は自殺率が上がる』という衝撃の事実があります 日本の場合、雇用の安定させる取り組みと医療制度の充実に老後の年金は世界トップレベルなので、やはり自殺率は高いです 今話題のガザ地区やウクライナは非常に苦し…

友達って多い方がいいの?

コミュニケーション能力って必修なのか? 今は文春砲に砲撃をされている松本人志さんですが、以前「友人は多い方がいいですよね?」という問いに対して 「友達って必要ではあるけれど、そんなにたくさんいらない!ニ~三人いればことたりる!」 と話していま…

言われやすい人になる

ザビエルは日本での布教に疲労困憊だった 日本は宗教観が薄いと言われがちですが、キリスト教やイスラム教のように唯一絶対の一つの神様を信仰していないせいだと思います 八百万の神(やおよろずのかみ)というくらいですから、当時の人口の百万人より多く…

頑張っても出来ないことは多い

なんでも自分基準で考えないこと 会社も3社目になりますが、採用・教育業務を3社でやってみて現在の宿泊業でよく聞く言葉が「頑張ってやってるんですが出来ないものは出来ないんです」と語る若い社員が多いことです 最初は大企業で商品開発系も営業系も競…

籠の鳥の人生を見直す

自分の花を咲かせにくい 昔、愛弟子の安田選手が自殺を図った時、師匠であるアントニオ猪木さんは 『花が咲こうが咲くまいが生きてることが花なんだ!生まれたことが花なんだ!』 と言いました そう、人間は皆が個性をもった花なんですが、なぜか大人たちは…

1000年に一度の波動をキャッチできるか

戦いに勝てばいいという時代の終焉 21世紀に入って20年以上が経過しました よく『世界の波動は1000年毎変わる』と言われますが、時代をよく読める人は「20世紀は戦争の世紀で、戦いばかりだった!これからは戦いで強いものが栄えるわけではない」…

対Z世代へは『育ち方改革』が必要

どの世代も希望の光であり毒でもある 人は皆、世の中を良くしようと取り組んでいき、世の中は少しづつ良くなっていきます 陽を目指して邁進していますが、陽に進んだ分、陰にも進んでいます 便利になった分、何かの能力が退化したり 医療や食糧不足の解消で…

『甲辰』の年は障害を乗り越えて進む年

甲辰ってどんな年? 新年あけましておめでとうございます 今年はいきなり元旦早々地震で始まりました 私も日本海側に赴任中の新潟県長岡市で中越大震災を経験しましたので、この寒い季節の避難生活は心が痛みます 長野県長野市と新潟県長岡市の知人に聞いた…

待つ採用と攻める採用

嫉妬深い大企業の採用担当者 私が入社したのはギリバブルでしたので採用業務についた時は超売り手市場で、圧倒的に学生優位でした 最初の配属先は採用企画部の新卒大学生を採用する採用1課の東京採用本部が私の社会人としてのスタートです 面接に駆り出され…

生き方の過渡期のX世代の雇用と年金

年金の現状とこれから 昭和の終身雇用&年功序列が摺り込まれ、平成の低成長時代を生き続けたのがX世代です 昭和の時代は世界的に評価の高かった終身雇用&年功序列の雇用システムも、令和になると「企業と人の成長を阻む悪しき仕組み」などという評価にな…

これからの倒産の状況

倒産する会社にあるもの 特定行政書士の横須賀輝尚さんは「ビリヤード台がある会社は潰れる」と言っていました このような話が都市伝説のようにあります 私は実際には見たことがありませんが、ドラマなどでは社長室や重役室にゴルフの練習用グッズがあったり…