人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

若い世代に知ってほしい雇用変化

時代を創るのは若者

長く続いた転勤族をやめてもう5年目になろうとしています

定住族になると地域コミュニティに若干苦労します

集合住宅は若い世代や若いファミリーが多く「地域情報は市町村のHP見ればわかりますから、できれば紙を減らしてほしい」と言われました

ごもっともで、配る私としても十数種類もあるお知らせをまとめて、ポスティングして歩くのは一苦労です

私の街も隣の街も平均年齢が若くペーパレス化・ネット化は声としては高いのはよくわかりますが、それを提案するとシルバーの多い地域コミュニティでは「ひどいことを言うやつもいるものだ」という人もいます

高齢者でも私よりクリアな頭脳の人もおり「通知をスマホに届くように私が役所にかけあいますよ」という柔軟な方もいますが「紙だ」「紙だ」のオンパレードです

中には「静岡県東部は富士市が紙の生産の街だ!地域産業をないがしろにする行為だ!」という意味不明な主張をする人もいます

後期高齢者でも頭脳明晰な人も多く、たいがい穏やかで不平不満を口にすることもない人で、変化にも柔軟ですが少数派です

ただ6割7割は変化に反対話を聞いてない印象です

最近驚いたニュースは長野県で子供の声がうるさいという理由で公園が閉鎖されました

子供が嫌いな人は一定数いるので良いとしても、びっくりしたのは市町村が「そうですね」と公園閉鎖に踏み切ったことです

そもそも公園で静かな子供の方が不気味です

日本全国「昔はたくさんの子供が遊んでいたのに、今の公園はお年寄りだらけになってしまった」という話の方が多いです

「日本は衰退していく」「日本は終わりだ」とぼやいている人は奥に引っ込んで、未来を創ってくれる世代がもっと生きやすいように政策をシフトしていくべきではないかと思います

いつの時代も未来を創るのは若者です

 

若い世代は育った環境で人が違うことを理解してほしい 

ウクライナパレスチナなどの紛争地域を見ると 「戦争は地獄だ!」と感じます

日本も太平洋戦争中はそうでしたが、戦争を生き残った人はその後、非常にいい想いをします

日本もある程度の不景気な時期はありましたが、バブル崩壊までは終身雇用で定年まで会社が面倒をみてくれ、年功序列で年齢と共に賃金が上がり、定年後は悠々自適に年金暮らしでした

医療保障もしっかりした国となり「これほど社会保障がいい国はない」という国になったのが日本です

社会保障の進んだ国は自殺率が上がる

雇用が安定しすぎて日本人は失職に弱い

と呼ばれ始めます

東洋哲学の一極二元論1つの極は陰陽二方向に進むで考えてみれば、陽方向に進んだ分、陰方向にも進んでいたことがわかります

人は陽の方向=良くする方向に向かって行動しますが、陽に進んだ分、陰にも進みますので人の世は常に変化対応が求められます

 

飼いならされた悲劇 

学校を出れば新卒一括採用で仕事にありつける

終身雇用で最後まで雇用してくれる

年功序列で年齢と共に給料は増えていく

老後は年金で暮らせる

社会保障を手厚い

X世代が社会に出る前の日本は非常に陽の時代でした

団塊の世代以上はそのまま逃げ切りましたが、X・Y・Z世代はそのまま陰の時代に進みます

手厚い国の保護の元、飼いならされた日本人は一人で生き抜く力が弱体化します

国の保護が厚すぎるとどうなるのかは以前ナウル共和国の栄枯衰退で紹介したので、参考にしてください

ナウル共和国は国が全ての面倒をみてくれ、働かなくていい時代が30年続いたこの太平洋の楽園は強烈な陰転に見舞われています

日本では特に就職氷河期世代は陽転した分の陰転をもろにかぶった世代といえます

国や企業が手厚く面倒をみ過ぎるというのは、後々の陰転が深刻になります

陽が極まれば陰となると言いますが

陰が極まれば陽となります

若い世代は陰が極まった日本を新しい方向に陽転させていく世代だと思います

そのような意味で、非常に明るい使命感を持っている世代といえます

私もX世代ですが、企業としては50代での役職定年を早めに進め、若い世代にどんどん任せていくべきだと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました