新入社員は人間観察を良くしよう
4月で社会人になった方は、必死に研修に食らいついている状態だと思います
新卒採用は企業にとっては「高い買い物」であり「企業の将来を決めるもの」でもあり、研修は長くなりがちです
「この仕事は一人前になるまでにかなりの年月がかかりそうだ!道は長い」と感じる人もいると思いますが、簡単に身につく仕事は機械に代替えされたり、賃金が上がりにくかったりします
某大手ファーストフードチェーンでは「6時間で全ての仕事を身につけさせ一人前にできる」と述べてますが、それだけ簡単な仕事だということです
研修では『知識・やり方・考え方』を主に教わると思いますが、現場に出たら人間観察を良くして人間という動物の社会性を良く知ることが大切です
会社組織は様々な人間を観察できる野生の王国なのです
様々な人を観て人間学を極めれば「頭がいいから優秀ではない」「真面目だから役に立つわけではない」ということがよくわかります
『上3ヶ月にして下を知り 下3日にして上を知る』
新任支店長研修で教わったことです
新任の支店長として異動しても、あなたが部下がどんな人間か知るのに3ヶ月かかるのに対して、部下はあなたがどんな人間で、どんなレベルか3日で見抜きますよ
ということです
弱い立場のうちの方が目上をよく観察できます
『目上のふり見て自分に活かせ』ということです
思想=口癖を観察する
「俺の時代はライバルが多くて勝ち抜くのが大変だった!」
「私の時代は就職難で就職自体が大変だった!」
と苦労自慢する先輩社員がいますが、これはいつの時代も世の常なのでスルーしていいですが、大なり小なりその人の精神的バックボーンになっているので聞くふりはしてください
論破などしてはいけません
ただ『こういう人に影響を受けると成長しなくなる』という人がいます
「老後は出来れば働きたくないなあ・・・」
「やりたいことはあるけどお金にならないから・・・」
「生きていくためには嫌な仕事もやっていかなきゃならない」
いわゆる『嫌なことを仕事にして何十年も経過した人』です
これはPHP研究所の有川真由美さんの『50歳で止まる人・50歳から花開く人』に明記されています
このような人は30代・40代でもいます
「お金をもらうのだから本来仕事は辛くつまらないもの」
「好きなことは仕事にならない」
は親や教師、会社で摺り込まれた考え方だと思いますが『社会にとって都合がよく奴隷養成の考え方』です
IQ高くなったZ世代の皆さんは
『成長が止まった産業から成長産業へ移る』
『つまらない仕事からやりたい仕事に移る』
というフットワークをもっているので『早く気付く・早く動く・我慢しない』の原則にのっとって環境を変えてください
「最近の若い奴はすぐに辞める」とぼやく企業もありますが『原因他人論』なら変わりませんが『原因自分論』の企業なら、Z世代に合わせて変化していくはずです
負のループに陥らないこと
有川さんは「嫌なことを仕事にするのはお先が暗い」
「好きなことは絶対仕事にできる」と主張しています
スキルには『1万時間の法則』というものがあり、どんなことでも1万時間努力すれば、ある程度のプロになれるという法則です
1万時間とは労働時間が8時間として4年9カ月です
入社して5年経った辺りから『陽のループ』と『陰のループ』の人で差が出始めてきます
【やりたいこと】をやっていれば【得意なこと】になり、周りに【喜ばれる】ようになりますから【お金が入ってくる】ようになります
これが陽のループです
陰のループは【やりたくないこと】⇒【得意にならない】⇒【喜ばれない】⇒【お金がもらえない】というループです
陰も陽も優秀だとか頭の良し悪しでなく「とにかく我慢して勤めろ」「好きは仕事にできない」などを頭に擦り込まれてしまった人だと言えます
私も教育・研修の責任者ですが、企業は企業にとって都合の良い考え方を摺り込んできます
高度成長期で人手不足の頃は終身雇用を摺り込み
低成長時代になると「終身雇用は終わった!これからはジョブ型雇用だ!」と摺り込みだします
真の人間学は自分で周りを観察し、自分で身につけていくものです
『史記』などの古典書からも、現代のビジネス書からも人生の指標は学べます
若い世代ほどプライベート重視派が多くなりますが、出来ればおじさん世代と飲みに行き人間観察することも大切だと思います
『人に興味のない人間は社会で一流になれない』と言われたことがありますが、その通りだと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました