管理職の82%は偶然管理職
イギリスの公認マネジメント協会が管理職と労働者4500人以上を対象に調査を実施した結果、約82%の管理職がその役職に就くための正式な資格を取ったりトレーニングを受けたりしていないことが明らかになりました
また管理職の半数が、昇進は業績よりも社内の人間関係に基づいて行われると回答しています
私が社会に出た時は平成でしたが、昭和の年功序列制度は社員に色濃くしみついてました
営業では業績のいい人から出世していきます
「あの人の方がマーケット分析に長けるのに」
「あの人がリーダーの方が部下が動きやすいのに」
「なぜ営業数字のいい人から管理職にしていくんだ?」
いわゆる「名選手、名監督にあらず」でも「営業実績がいい=出世」でした
プレーヤーとしては一流でも、監督管理の仕事は三流の人は多いです
それを他企業の友人に話すと「業績で決まるなんていい方!人間関係の好き嫌いで決まることも多いんだぞ」と返されます
イギリスの公認マネジメント協会の調査でも、企業の管理職や上級リーダーはその役職に就くための正式な資格を取ったりトレーニングを受けたりしている可能性が低いことが最新調査で明らかになり、懸念されています
管理者としての資格がない管理職
イギリスの調査でも、労働者の4人に1人が管理職を担っているにもかかわらず、管理職の82%がほとんど訓練を受けたことがなく、資格も持っていないそうです
彼らのことを報告書では「偶然の管理職」と呼んでいます
私が支店長になる時に研修はありましたが、社外研修では心理カウンセラーの資格とコーチングを学んだくらいです
イギリスでも 管理職の半数強が「管理職やリーダーシップの資格を持っていない」と答え、3分の1が「正式な管理職やリーダーシップの研修を受けたことがない」と答えたそうです
このことは上級の管理職やリーダーの26%にも当てはまるります
実際の経験もなく指導的地位に昇進する労働者が多いのは、職場における優遇措置が一因だと、この調査で示唆されています
管理職の半数近くが「昇進は能力や実績よりも社内の人間関係や経歴に基づいて行われる」と答えたと報告されています
管理職の3分の1強が「オフィスで過ごす時間が長い人ほど昇進しやすい」と答えており、このような傾向はリモートの社員はリーダーの目に留まりにくく、昇進が見過ごされるという「近接性バイアス」として知られているようです
令和は昭和の悪しき習慣を引きずってはいけない
5年前に大手新聞社に勤めていた叔父が定年退職をしました
「俺は終身雇用のいい時代を過ごすことができた!ギリギリ逃げ切り世代だ!」
「俺の息子たちはかわいそうだ!同じ会社にずっといるのは難しいなんて」
という価値観に対して、令和に就職した三男は
「おやじは頭がいいのに、ずっと同じ会社に飼い殺された!能力が高いんだから何度かステップアップの転職ができたはずなのに!」
「会社にぶら下がり人生だった!能力が伸ばせずに終わった」
と話します
昭和世代は「終身雇用はいいものだ!だから会社に忠実に生きること」と摺り込まれています
令和世代から見ると、終身雇用が摺り込まれている世代は「ぶら下がりおじさん」です
昭和と令和では価値観がだいぶ違います
トヨタの社長が「終身雇用の維持は今後難しい」と述べ
サントリーの会長も「45歳定年が望ましい」と述べました
令和世代から見れば「そりゃそうだ」と感じることでも、昭和世代は「残酷な世の中だ」と感じます
高度成長期で出生率が高かった時代には終身雇用は適していても、これからは悪しき仕組みです
採用試験にはAIによる適性検査が導入されています
管理職にもAIによる適性検査が導入されてもいいと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました