人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

退職理由 本音と建前

気を遣う退職理由

新卒で入社し24年間いた会社は退職者が出ると〈労働組合〉と〈社員相談室〉からそれぞれ退職者の自宅にアンケートが届きます

問題ありの管理職を調査するためだと言われています

場合によっては〈事故調査委員会〉という組織も動いたりします

よく人事課長が「本部は陸軍型・支店は海軍型組織」と言っていました

陸軍は戦闘時どの部隊がどこにいて、どんな状況であるか見渡すことが出来る

海軍は艦艇ごとに行動するので内部はどんな状況かわかりにくい

ということのようです

全国に散らばった各支店は監視しにくいので、監視の目を強化しているようです

私が支店長の時代も社員相談室から連絡があり「Aさんは父親の介護と言って退職したようだけど、実際は引き抜きですので特別調査室から顧客データが持ち出されないようにくぎを刺しておきます」と連絡があります

とても嘘をついてるようには見えなかったけど、彼の地元だし、転勤のない地元企業の方がよくなったのかもしれません

その頃から退職理由には本音と建前があるんだな・・・」と考えるようになります

建前と本音 

10人中7人が、ホンネの退職理由を企業に伝えていない そうです

「ええ、70%ウソなの?!」と管理職の方は猜疑心の塊になってしまいそうです

リクナビネクストの調査によると

建前として多い退職理由

1位:キャリアアップしたかった(38%)

2位:仕事内容が面白くなかった(17%)

3位:労働時間・環境が不満だった(11%)

3位:会社の経営方針・経営状況が変化した(11%)

5位:給与が低かった(7%)

6位:雇用形態に満足できなかった(4%)

6位:勤務地が遠かった(4%)

6位:仕事に対する責任がなく物足りなかった(4%)

9位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(2%)

9位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(2%)

 本音として多い退職理由

1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)

2位:労働時間・環境が不満だった(14%)

3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)

4位:給与が低かった(12%)

5位:仕事内容が面白くなかった(9%)

6位:社長がワンマンだった(7%)

7位:社風が合わなかった(6%)

7位:会社の経営方針・経営状況が変化した(6%)

7位:キャリアアップしたかった(6%)

10位:昇進・評価が不満だった(4%) 

会社には「キャリアアップの為に」と38%の人が伝えてますが、実際はキャリアアップでの退職者は6%ということです

本音の退職理由をざっと見ると「人間関係」が43%で、複数回答可とすればかなりの退職理由が人間関係だと言われています

 

立つ鳥跡を濁さず

私の場合も独立してコンサルタント会社を創った元上司に誘われての転職でした

24年間も会社に育ててもらい、そのノウハウを他社で活かすわけですから「裏切り感」はありましたので「実家に戻る」というのが建前でした

退職者が退職理由のホンネを話さない理由として

話しても理解してもらえないと思ったからが約3割

円満退社したかったからが2割強だそうです

立つ鳥跡を濁さず・・・「最後は波風を立てず円満に退職したい」「下手な慰留をされて退職が長引くのはヤダ」という心境であるようです

円満退社の為に7割が本音を言わないんだからしかたないよね」では実は会社は済ます気がありません

特定の部署や管理職・人物の周辺で退職者が続いていないか?

組織内に問題が潜んでいないか?

問題の本質を知ろうとします

退職に潜む問題が解決されなければ、会社は良くなりません

商品・サービスのマーケットリサーチ並みに水面下では退職者リサーチをしている企業は多いです

とある京都の商社の方は、明るくバイタリティーもあり「こんな上司の下では部下も元気に楽しく仕事に打ち込めるだろう」と思ってました

当時は同じ営業部長ということもあり、夜に飲みに行くことも多かったです

ところがある日突然退職したと聞きます

後任に聞くと「パワハラがひどかったんですよ!特に営業成績の思わしくない社員への攻撃がひどく、うつ病や退職者が多くて」

私から見ると「やり手で面白い関西弁の人」でしたので、外づらと内づらのあまりの違いにビックリします

世の中には本当にジキルとハイドのような人が存在します

人事部は社員の業績・能力だけを見ているのではなく会社に害か否かをよく見ていることも知っておいた方がいいと思います

害であると判断すれば、大鉈を振るうこともあるということです

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 
 

ビジネスで活躍する内向的な人

ビジネス有能=外交的という思い込み

社会人大学で3泊3日の『リーダーに必要な人間力』という授業を受けた時のこと、講師が『社内コミュニケーションを活発にするロールプレイング』を行いました

必ず、講義→ロープレ→レポートを繰り返しで進めていきます

その時私とロープレを組んだ運送業の社長さんがぼやきます

「長距離ドライバーは人と交わるのが嫌いでこの仕事選んでいるし、整備も同じくで、事務など1人しかいない」

「コミュニケーションが嫌いな人の集まりだけど、皆仕事はきちんとやるし、協調性も責任感もあり問題ないんだよね」

と言います

ビジネスの世界では、外向性がある人は有能、内向的な人は機会が潜在的に限られていて損だという考え方があります

確かに外交的な人はリーダーにもなりやすく、人との和も広げる才に長けてくるので間違いではないと思います

内向的な人は〈職人〉〈研究者〉など人と交わらない仕事で成功するというイメージです

内向的と聞くと「口数が少ない」「暗い」などのネガティブな印象を持つ人が多い と思います

ビジネス世界では「人と積極的に交わる」「コミュニケーション能力が高い」「人をまとめる力がある」ということが評価されがちですが、外交的性格の方が内向的性格の人より有能なのでしょうか?

日本人に多いそこそこ外交的でそこそこ内向的

外向性が重視されるようになったのは

人脈や人脈を築く技術

他者に売り込みや説得を行う能力が成功を左右する

と信じている人が大半になってきたことのよるもので、これは外向的な人の強みでもあります

他者と交わることができる能力に長けている人が成功を収めるという考えはある程度は間違っていません

日本人の場合、そこそこ外交的だが自分の時間も大切にする内向性の人ボリュームゾーンに見えます

内向的な人と外向的な人を見分ける方法は自分がどこから活力を得るかだと言います

・他者の周囲にいることで活力を得られると感じる人は外向的な人

・他者と交流した後に消耗したように感じになる人は内向的

という見方もあります

外向的な人は社会的な関わりから活力を得る

内向的な人は自分の内面との関りから活力を得る

のでエネルギーを得るポイントはだいぶ違います

内向的な人の強み 

内向的な人のビジネスでの長所を分析すれば

愚直に努力できる

1つの物事を突き詰めることを苦とせず目的達成のためにひたすら努力する

 感受性が豊か

日頃から他人や自分のことをよく考えて行動するタイプのため感受性がとても豊か

 自制心がある

1つの物事に対してよく考えて行動するので、本当に必要かどうかを見極め、時にそれを我慢することにも長けている

冷静沈着

周りの人がつい熱く議論してしまうときでも冷静に判断を下すことができる

平等な判断ができる

一時の感情ではなく、様々な情報と冷静な判断で物事を決めるため、誰かを贔屓するのではなく平等な判断を下すことができる

などであり、外交的な人の短所を埋める能力を有しています

外交的な人はパフォーマンス的に目立つので「活躍してるな!」とわかりやすいですが、内向的な人は地下の水道管や電線のように見えにくいけど活躍してる人だと言えます

どちらも組織には必要な存在です

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

長生きへの準備

人生が長くなる問題

私が子供の頃は近所のお年寄りたちが「また寿命が延びた!まだまだ生きていられる」と喜んでいたのが記憶に残ってます

戦争が終わってから現在まで25年=四半世紀人生が長くなっています

特に今のミドルの女性は90歳を越えそうです

次の年金改定では女性は男性よりかなり遅れて支給されるようです(まだ確定はしていません)

自分の親世代のライフプランは参考にならないと思います

現在の65歳は 一昔前の50歳より若いくらいだと言われています

医療の進歩を寿命の推測地に加えれば『100歳まで生きる』はかなり現実的になってきます

年金は「老後への積み立て」ではありません長生きしてしまったリスクに備えるものです

社内カウンセリングをしていても「父親は50歳で定年退職したし、自分も働いても60歳までだと思っていた!まさかこんなに人生が長くなるとは予想していなかった」とよく言われます

 

まず収入源をどうするのか 

長寿は喜ばしい反面、新たな悩みも生んでいます

現在の60代の方と話していると

「まさか60歳過ぎても働くとは思わなかった」

「昔は60歳というとお爺さんだと思っていたが、思いのほか若くて体力もある」

という陰陽2つのことを皆さん口にします

60歳以上の働き方をどうするかのカウンセリングをすると今の職場で雇用延長が非常に多いです

もちろん収入は大きく減額しますが同じ職場で働けます

人間関係が良いのならそれも良い選択で50代以降は人間関係が悪い職場にいることはタバコや酒より身体に害がある産業医の先生が語ってました

カウンセリングをしていて私なりの予測ですが

・X世代は雇用延長派が多い

・Y世代は大企業から中小企業へ転職』『フリーランスが多くなり

・Z世代はかなり多様化しますが雇用延長はしない人が大多数ではないかと思います

「年金は無くなる」と騒ぐ人もいますが『支給年齢は段階的に上がるが減額は多くても10%以下』という予想です

年金制度がなかった頃の日本では老人に対する悲惨な事件が起きています

国も年金が破綻した世界はよく理解していると思います

健康・長寿は人類が望み取り組んできたことであり、今後も継続していきます

問題なのは

・収入を継続的にどう得るか

健康寿命をいかに維持するか

・コミュニティ・会話仲間をどう作るか

の『お金』『健康』『孤独』の老後の3K対策です

 

重いのは住宅ローン残

個人的に60代の問題で重く感じるのが住宅ローンです

世界では新築よりも中古住宅のほうが多く、各国のシェアは

・米国8割

・英国9割

・仏国7割

・日本2割 

で日本人は新築を好みます

「戦後焼け野原になったから」と「人口が増え続け長男以外は家が必要だったから」と言われていますが、日本の新築率は高すぎると言われています

これだけ空き家が問題となっていても新築が建てられ続けています

住宅の営業では来店アンケートを必ず行い年収現在の家賃額を必ず把握します

プランの見積もりが出たら今の家賃と同じ金額で家が持てますという切り口で切り込んできます

これはローン期間を長くするボーナス加算分を増やすというカラクリがあります

故に『35年間の住宅ローン』を組まされている人は非常に多いです

「70歳過ぎまでローンがある」と聞かされますが、買う方も買う方なら貸す方も貸す方です

おまけに生命保険に入らされ「死んだら保険金で払え」

「火災保険は一番高いものに入れ」

では銀行の奴隷です

建築会社の社長が「高級セダンと家は中古で買え!」と言ってましたが、それが賢い買い方だということです

若い世代は「車はシェアする時代が来るから」と所有しない人が増えてますが、同じくマイホームの購入もよく考えた方がいいです

『マイホームとマイカーをバックに家族写真を撮る』は昭和のあるある風景になりそうです

住宅ローンの有無は老後のライフプランに大きく関係してきます

『人生は100年』でライフプランを創ることは皆考えた方が良さそうです

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 
 

世界が歪んで見える人達

何故か人が定着しない

私のキャリアで一番長かったのは営業部門ですが、次は採用教育部門です

採用にいると若手社員の退職理由に非常に興味をもちます

営業だと長期的な成績低迷が原因であることが多く、支店長時代も「売上が悪いと辞めてしまうかも?」と結構気を使っていました

次は「希望部署へ配属されなかった」が多かったです

商品開発や人事・経理などの管理部門、企画系の部門はほとんど退職者がいませんでした

現在はリゾート部門=宿泊業の採用・教育を担当していますが、とにかく定着率が悪いです

「新入社員研修をしっかりやれば定着率は上がる」と最初の会社で言われていたので、私が来てからは1年目・2年目の研修は充実させました

以前は夏までに過半数が退職する職場だったようですがそれは無くなりました

それでも1年もたずに退職者が出ます

「これじゃただの延命処置にしかなってない!10年は在籍させないと」と考えてましたが根本的な理由がわかりません

外食産業・宿泊業は群を抜いて若者の定着率が悪い業界ですので、事あるごとに全国の採用・教育担当者と話していました

大阪の採用・教育担当者も異業種から来ましたが、同じ疑問を持っており20%近くの人間は世界が歪んで見えているというが、その20%がかなり集まってきていると分析していました

歪んで世界が見えているものが多く集まればさらに歪んでいきます

採用業務は本当に重要 

人間性の良し悪しは全く関係ありません

難関大学の出身者ばかりが集まっている大企業では、競争の原理が強く働き、熾烈な足の引っ張り合いがある企業も多いですが定着率はいいです

以前「ケーキの切れない子供達」に衝撃を受けてブログを書いたことがあります

少しずるいですが、ブログを書くような方は境界知能付近のグループはいないので、今日は境界知能付近にいる人達について書きたいと思います

このようなグループは「ブログを書こう」というような知的欲求はまずないです

下図を見れば大阪の採用・教育担当者が言った20%の人間は世の中が歪んで見えているというのもよくわかります

逆にIQが120以上でも生きずらさを感じるようです

IQ120の子供が友達に「どうして毎回テストが100点なの?」と聞かれ、逆に「教わったことしか出題されないのにどうして100点じゃないの?」と言い、とうとう東大に入るまで友人は出来なかったそうです

 以前、紹介した「ケーキの切れない子供達」では少年院にいる未成年たちはかなり社会が歪んで見えると語っています

「ケーキを3等分して」と言ってもベンツのマークのようにはなりません

社会が歪んで見えるグループは実際何%かはわかりませんが、強弱はあるにせよ30%近くいるのかもしれません

採用業務はプロ野球のドラフト会議のようなものでなく自由競争なので、どうしても優秀な人材は優秀な企業に採られてしまいます

またサービス業の就業者は70%以上を占めますが、非効率で人を多く抱え過ぎている業種が多いです

製造業は人の1/3をマシンに代替えし、人員減が行われ効率化ができていますので労働生産性は世界レベルですが、サービス業はマシンへの代替えが進んでおらず非常に非効率的です

マシンに代替えできないとどうしても一人当たりの分配率は低くなります

AI化が進めばさらに製造業は人員を縮小し、一人当たりの生産性は上がっていくと思います

日本企業が指摘されている「労働時間が長いわりに生産性が悪く給与が低い」の大部分はサービス業が原因とされています 

決して優秀な人材は大企業に行ってしまうばかりではありません

小さな会社でも優秀な学生が集まる会社はあります

人間の身体が多くの細胞で出来てるように、企業も多くの人で構成されています

栄養が食事から摂取されるように、優秀な人材は採用業務にかかっていると思います

 

仕事は2分されていく 

最初の会社では「難関大学だけに絞って採用しろ」という採用業務もしたことがありますが、今はとにかく人手不足の業界で「選考基準はゆるゆる採用」です

自分は穴の開いたバケツに水を注いでる仕事ではないかと考えることもあります

退職理由も以前の会社から見ると「なんとなく嫌になっちゃった」にしか見えないことが多いです

『原因自分論』の管理職が少なく原因他人論の管理職が多い現状もありますが、歪んで社会を観てる人間を採用していれば先のことを考えずに気分で行動退職が多くなります

中間採用でも「旅館・ホテルは10件以上経験している」という強者もいます

本人は「経験豊富」とアピールしてきますが、異業種から来た私からすると「転職くせのついた腰の軽い人間」にしか見えません

本社も「宿泊業の退職者数は異常」と判断し、新しい適性検査を導入しました

早期に退職する人間が正確にわかるのですが、最初に受けた30数名の専門学生はなんと全滅!

これは「すぐ辞める学生ばかり入社させていた採用側に責任あり」と明確にわかる結果でした

大学生は全員通過しましたが、専門学生と高校生は9割以上が適性検査で不採用という驚きの結果に

これでは学校側にも「採用の壁が高過ぎる企業」と判断されてしまうので専門学生の基準は下げました

合格率が大きく下がったので適性検査導入後はかなり多くの学生を志望させなければならなくなりました

逆に離職率は減るので採用数は適正人員になります

大学生の検査は21歳・22歳専門学生は18歳・19歳なので、この2年の成熟度の差ではないかと言われています

この年代は年を重ねるごとに脳がバージョンアップされていく発育期です

最初のうちはあまりにも落とされるので「AIの判断で人の合否を決めるのか!人は人が判断する」と皆ぼやいていましたが、今では辞める人間はあらかじめわかる検査とありがたがっています

現場の上長だけのせいではなかったのです

認知機能に問題があると① 物事を判断する力未来を予測する力が弱くなります

歪んで世界が見えている人間は

1.認知機能の弱さ

2.感情統制の弱さ

3.融通の利かなさ

4.不適切な自己評価

にプラスして身体的不器用さがあるのが特徴のようです 

歪んで見える人は退職理由が理論で語れず、計算も出来ていない場合が多いです

ジョブ型雇用に変わっていくこれからの社会で「50歳までいてほしい」とは思いませんが、新卒で入社した企業であれば10年前後はいてほしいもので、30代中盤から40代中盤でステップアップ転職するのは良いことだと思います

AI時代は中流レベルの仕事が奪われるので、仕事はクリエイティブワーク』と『マックジョブ』に2極化されていきます

人によって結果の違う仕事』『Aさんでないとできない仕事のクリエイティブワーク

誰がやっても結果が変わらない仕事』『Bさんでなくてもいい仕事マックジョブです

歪んでみている人たちはマックジョブに集まってきます

宿泊業自体マックジョブが9割を占めるので『歪み組』を採用しないノウハウが重要になってきそうです

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 
 

裕福な国から貧しい国へ

近代日本の栄枯衰退

「日本は失われた30年から失われた40年に向かっている」

「安い日本」などいろいろ言われている日本ですが、日本は大きな壁を乗り越えて世界第2位の経済大国になったのです

大きな壁とは資源が無いことです

太平洋戦争は「アジアを白人支配から解放し大東亜共栄圏を創る」という一面もありましたが「植民地を持ってる国はいいな!資源がたくさん手に入っていいな!」という資源欲しさに戦争した面もあると思います

敗戦をした日本はモノ作りの国にシフトしていきます

「200円で仕入れた鉄鉱石を200万円の自動車に変えて商売する」いわゆる加工貿易の国です

メイドインジャパンは安かろう悪かろうの代名詞」とバカにされながらも世界一の品質を実現し、資源もなく焼け野原になった日本は世界の経済大国として成長していきます

平成元年には世界上位20社のうち14社が日本企業という状態でしたが、現在は35位辺りにトヨタ自動車は入る程度まで落ちぶれてしまいました

大きく下降した国は他にもあります

 

地上の楽園ナウル共和国って知っていますか

地上の楽園とまで言われたナウル共和国という国をご存じでしょうか

ナウル共和国の人口は12000人の世界で3番目に人口が少ない国で 通貨はオーストラリアドル

 国の面積は22平方キロメートルでこちらも世界で3番目に小さな国で、だいたい東京の品川区と同じ大きさです

1888年にドイツの植民地時代、ナウル島自体がリン鉱石でできていることが判明し大規模な採掘が始まります

貴重なリン鉱石の採掘事業は莫大な利益をもたらしました

世界大戦後にナウルは独立し、 さらにリン鉱石採掘の権利も外国企業から買い取り国営企業によって採掘を行い、莫大な収入がナウル国民に還元されるようになります

その膨大な収入によりナウルの人々の生活は激変します

なんと莫大な利益を生むリン鉱石採掘事業だけで国民を養うことができたのです

1980年には国民1人当たりのGDP=国民総生産は当時の日本の約2倍アメリカが1.5倍にもなりました

税金はゼロ

医療費、学費、水道光熱費はタダ

新婚には一軒家をプレゼント

労働は外国人労働者に任せっきりとなり国民は全く働く必要がなくなりました

・ついでに家事も国の雇ってくれた家政婦がしてくれるという始末

国民の1割の公務員で9割が無職という国民総FIRE状態です

これだけの福祉を実現しながらも有り余るお金

こんな毎日が日曜日という状態が30年続きます

30年というと日本の「失われた30年」と重なりますが、資源のない日本は知恵と努力で築き上げた経済成長でした

ナウルは国民の9割が肥満で3割が糖尿病という世界一の肥満&糖尿病大国になります

 

わかっていても人は変われない 

かつてのローマ帝国は強大かつ豊かな国でした

敵なしに強くなり、豊かになりすぎたローマは贅沢を覚え「額に汗して働く、貧しくともつつましやかな生活」に二度と戻ることができなくなりました

あれほど勤勉で勇敢だったローマ人たちは、怠惰で軟弱な民族と化し、やがてローマ帝国は滅びます

「スペイン動けば世界が震える」と言われたスペインも時代の覇権国家として君臨し、多くの植民地から「富」を略奪し豊かな生活を得ていました

この豊かさはスペイン人が額に汗して生んだものではありません

このような繁栄は長続きせず、国民の心を腐敗させます

100年と保たず植民地の富を食い尽くし、スペインは没落

現在、スペインもイタリアもデフォルト寸前です 

リン鉱石は有限なので当然限りがありました

ナウル政府も当然その時の為にアメリカ・日本・オーストラリアの株や不動産を買い投資で収益を得ようとしていましたが、全く知識もノウハウもなく 投資は大失敗して資金のほとんどを溶かしてしまいます

1990年代後半ナウル財政破綻します

元々は漁業や農業が盛んな国だったのですが国民は30年の間に働き方を忘れてしまったそうです

さらに労働意欲を取り戻すまでにもかなりの年月がいたようです

怖いのは染みついてしまった生き方はすぐに変えられないということです

日本は「失われた30年」と言われながらも勤労意欲は高いままです

勤労意欲を失ったナウルはまさに「失われた30年」と言えます

資源が無かったことは日本にとって全く幸運だったと言えます

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 
 

2つの自己肯定感

脳科学が教育にも生かされ始めた時代 

即戦力を求めるキャリア採用(中途採用)と違い新卒採用は原材料仕入れで、これから調理加工していくものです

いきなり現場に出して仕事をおぼえさせる企業もありますが、大概は新入社員入社研修をじっくりやって、初年度は何度かフォローアップの意味での研修を行います

昭和までは軍隊式の教育手法がかなり取り入れられています

平成に入ると心理学コーチンカウンセリングの知識が取り入れられて教育研修に取り込む企業が増えていきます

令和になると脳科学の知識を取り入れる教育研修担当者が多くなっているように見えます

経済が伸びていて若者の数が多い時は「ついてこれない奴はいらない」という軍隊式で良かったかもしれませんが失われた30年から失われた40年に向かっている日本経済で、しかも若者は減り続け中では未来を担う世代は丁寧に育てる時代になっていきます

人口の14%・1700万人いるといわれる境界知能という一見普通の知能に見えるが実は理解と言語化に苦悩をしている人たちの専用教育もかなり進歩しています

これから求められるのは誰も置き去りにしないための教育となりそうです

「ついてこれず辞める奴はどんどん辞めればいい」という姿勢の企業では、業績はよくとも社会ではとなると思います

もっと人間の構造を知ることが重要

人間科学はまだまだ未発達な分野で、さらなる進歩で生きずらさを感じて悩む人たちを救わなければならないと思います

ほとんどの若者が自分の能力を最大限に発揮しいい仕事がしたいと志を持って社会に出てきます

企業は生活安定の場』『人間関係の場であると同時に自己成長の場でもあるわけです

一律軍隊形式の教育から、人間科学を取り入れた教育にシフトしていく時代になっています

医学博士の加藤俊徳さんは『自己肯定感を重視しています

自己肯定感が低い人は自己認知が低いと言います

「努力したのに大学受験に失敗した」「次の年に何とか受かった」という人は「人より遅れて大学に受かった、自分は能力が低い」と欠点としてとらえてしまいます

「自分は諦めず再チャレンジした粘り強さがある」と挫折ではなく貴重な経験をしたと捉えた方が脳は活性化すると言います

脳の神経細胞の低下は脳の酸素消費量低下となり「関心低下」「注意力低下」につながります

一方脳細胞が活発に働くと脳の酸素消費量増加でさらに脳が活発になるそうです

自分を客観的に知り

自分の価値観・性格・長所短所を自分自身で認識し

受け入れること

が自己認知を高め、自己肯定感を高めます

2種類の自己肯定感 

自己肯定感には他律性自己肯定感自律性自己肯定感の2種類があるそうです

他者認知か自己認知か・・・ということです

他社認知は、学歴・肩書・売上評価・収入などの、他者との比較がそのまま自分の評価となるものです

つまり他者認知から作られた自信や価値観です

加藤俊徳さんが言うには他者認知が優先になりやすい現代社会において、この障害が非常に増えているそうです

自分の内的な基準に基づいた自律性自己肯定感を身につければ

①ストレスに強い

②怒りをコントロールできる

③嫉妬することが少ない

と言います

たとえ自分が軍隊式の教育を受けて育ったとしても人間科学は年々進歩してきているので、積極的に取り入れて後輩育成に取り入れていくべきだと思います

教育は教育研修担当者だけでするものではなく『企業教育は共育と言うように、社員全体で育てていく時代にです

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

就活生はSNSに用心した方がいい

新卒採用は3億円の先行投資 

新卒で入社した会社で採用をやっていた頃新卒採用は3億円の買い物と役員に言われたことがあります

当時は終身雇用&年功序列が当たり前だったので、生涯賃金・退職金・年金企業負担分・企業年金・教育研修費・交通費・赴任費用などなどいろいろ含めると一人採用し、定年まで面倒をみると大卒はそのくらい平均でかかるということです

当然それ以上の利益を出してもらわないと困るわけです

新卒採用の場合、単なる補充ではないので人材の先行投資になります

嫌な言い方をすれば「海のものとも山のものともわからない」「どこの馬の骨かもわからない」のです

履歴書でだいたいの経歴を観て

面接で人物像を観て

適性検査で隠された人物像を観て

一般教養テストで社会的教養量を観て

小論文で言語表現力を観ます

「一人選考に送るとえらい仕事量になる!」といつも思っていました

ただ、企業からすると「それでも情報不足」と感じているようです

企業は外面より内面を知りたがる 

「面接は外面しかわからない!内面が知りたい」という面接官は多いです

人には社会面とごく親しい人にしか見せない面があります

2重人格ではありません!2面性です

「会社に行く時はスーツとネクタイに着替える」

「外出の時は化粧をする」

というレベルのものです

最近は個人の発信し続けているSNSをまとめてくれるサービス会社もあります

「少し前はこんな金髪だったんだ!」

「バイト先の批判してるぞ!」

「こういう社会観なのか」

「人への攻撃が辛辣だな」

このようなことがまとめられてきます

私などは「若木の至りでしょ、若いうちはこんなものだ」と思いますが、大真面目に知りたがる採用担当者もいます

私が採用責任者のうちは「さほど欲しい情報ではない」のでその会社とは契約するつもりはありません

ただ、以前の会社で面接でよく組む営業課長は「絶対に必要な情報!」と主張し続けていました

かなりSNS面接では出さない素の顔を知りたがる採用担当者も多いと思います

採用の責任者が「導入したい」と決めれば見なくていい一面も見られます

学生はSNSの発信に用心した方がいいと思います

学生は素材の良さをアピールする 

料理にたとえれば中途採用=キャリア採用は完成した料理を吟味するようなものです

対して新卒採用は素材の良さをアピールすることが大切です

「すごくいいカボチャだけどうちはラーメン屋だからいらない」

「うちはイタリアンだけど、素材として面白いからカボチャグラタンでも作ってみるか」

素材として面白いから仕入れてみようか!』というのが新卒採用です

完成した料理を求めるのがキャリア採用=中途採用です

個人的にはキャリア採用の方が「前の職場ではどんな人物だったのか?」が知りたいです

これから調理する素材=新卒の学生はとりたてB面を知ろうとは思いません

男子三日会わざらば刮目して見よ」という言葉がありますが、社会に出ると「見習いで毎日が大変だ」と新入社員がぼやく通り、日に日に成長していきます

A面もB面も上書きを重ね、あっという間に別物になります

学生でも一部危険思想の持ち主はいるのかもしれませんが、新卒採用は素材の仕入と考えて「調理して完成品にするのが採用と教育」と考えるべきだと思います

故に学生は選考時には『素材としての良さをアピール』すべきだと思います

ただ、学生が考えているより企業は高い買い物をするという意識なので、SNSの発信には注意した方がいいと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

脳の二院制と独裁制

脳は二階建て構造

人間の脳は大脳と小脳の2階建て構造です

大脳は「人の脳」小脳は馬の脳に似ており「馬の脳」と呼ばれるらしいです

小脳は生きることに直結した脳で動物は皆同じですが、人間のみ大脳が非常に大きく発達しています

もちろん犬などにも大脳はあります

犬の大脳を切除しても、犬は普段と変わらない行動をしているようです

ただ、名前を読んでも反応しなくなるそうです

犬や猫の大脳は人間で言えば1歳半くらいだそうです

大脳の大きな人間は大脳が機能しないと全く別人になります

 最初は大脳で考えながら行動しますが学習したことは小脳に落とし込まれていき、そのうち考えなくても行動できるようになります

最初は考えながら行っていたキャベツの千切りも、技術が小脳に落とし込まれると他のことを考えながらも出来るようになります

夜中に寝ぼけながらトイレに行けるのもそうです

脳のメカニズムを知ることは「自己理解」「人の育成」に非常に重要だと思います

決断が遅いのは高等動物だから 

動物的な小脳がメインならすべての決断が早いです

「食べたいから食べる」

「遊びたいから遊ぶ」

「逃げたいから逃げる」

と言う感じです

政治で言えば独裁政治のように決断は早いです

小脳は子供のころからほぼ出来上がっています

対して大脳は二院制政治のように議論します

「会社に行きたくない」

「でも行くのが社会人の常識だ」

「二日酔いで頭が痛い」

「でも行かないと皆に迷惑をかける」

「体調不良で休もうか・・・」

「休むとチームの仕事が遅れてしまう」

「満員電車がきついな・・・」

「いや行こう!だらしない奴だと思われる」

と議論を重ねるのが大脳です

 政治を見ていればわかる通り議論を重ねると決断は遅くなります

「早く決めて!」とせかされたりしますが、決断が遅いのは高等動物の証です

それでも議論を重ねて大脳を鍛える 

独裁政治というとあまりいいイメージを持たない人が多いと思います

ですがコロナ下では

「独断型のリーダーの方が非常時は優れる」

「民主型リーダーは非常時には多くの血を流す」

と言われました

物事を早く決め進めていくには独裁は優れています

私も以前本社の営業企画部にいた頃は、会議も多く、多くの部署の承認や意見を聞かねばならず「なんて面倒な世界だ!」と思っておりました

支店長で本社を離れると「全部自分のみで決められる!物事が早く進んで楽だ!」と感じました

独断即決は楽ですが、社会的動物である人間は『他者との議論を重ねる』『自分自身の中で議論を重ねる』ことにより大脳を鍛えることが重要だと思います

脳は場所によって分担する働きが決まっているそうです

思考系脳番地

感情系脳番地

伝達系脳番地

運動系脳番地

視覚系脳番地

聴覚系脳番地

理解系脳番地

記憶系脳番地

の8つの脳番地があり、これを働かせることにより脳が活性化されていくそうです

活性化するたびに思考系脳番地に新しい回路が生まれるとされています

「よく早く決めろと言われる」

「考えすぎて疲れてしまう」

という人がいますが、それは高等動物の宿命のようです

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

社会の中にいるモンスター

共存不可能な生き物

前回は完璧主義者を取り上げましたが、完璧主義者の場合は見方によっては長所、見方によっては短所でした

モンスターペアレントという言葉ができてからもう何年たったでしょうか?

先日も子供のお遊戯を見に行った社員が「びっくりしましたよ!全員お姫様と王子さまでした!なんじゃこれって感じ・・・」

モンスターペアレントが多くて先生たちも大変なんだなと感じました」とのこと

モンスター怪物

人間の力では排除できない生き物

昔はある意味とてつもなく凄いものに対するある意味尊敬語でした

フェラーリモンスターエンジン

桁違いにすごい野球選手はモンスターバッター

子供のレベルにない天才はモンスター小学生

陽の意味合いの言葉でしたが、近年のモンスターは陰の言葉となっています

モンスターペアレントは「先生になりたい」という学生を激減させています

「うちの子が受験に失敗したのは学校のせい」

「なぜうちの子が主役じゃないんだ」

モンスター〇〇は増えてきたように見えます

さまざまなモンスター

モンスターペアレントとは、学校などの教育機関に対して自己中心的で理不尽な要求をしてくる保護者のことです

モンスターペアレントのために心を病み休職・退職に追い込まれたり、さらには自殺してしまう教師が後を絶たないことから、現在では深刻な社会問題のひとつになってます

モンスターマザーから子供の虐待などを保護する児童相談所の職員が通報を受け家に訪問するとかなりの罵声を浴びせ、ストレスから休職する方が多いようです

モンスターペイシェント医療機関

モンスターファミリー介護業界で使われるモンスター用語のようです

このような施設でのモンスターは

・自己中心的な思考や理不尽な要望

・法律や規定などを無視した業務範囲外の要望などを職員等に強制

・暴言・暴行・ハラスメント行為によって他の業務に影響を及ぼしたりもするそうです

それによって当該施設の運営そのものに支障をきたしたり、職員を退職に追い込んだりしてしまうことにより現場の崩壊につながる状況につながることもあり得ると言います 

問題なのは、モンスターは増えてきているということです

モンスター社員

また近年増えているのがモンスター社員です

モンスター社員とは、同僚や部下に過剰に攻撃したり、上司の指示に従わないなど会社にとって不利益を与えている行動を取る社員のことです

① 相手を過剰に攻撃する

②指示に従わない

③職務に求められる能力と見合っていない

④仕事をしない

このようなモンスター社員がなぜ生まれるのか?

①日本は労働法でガッチリ雇用が守られている=解雇できない

②行き過ぎた個人プレーが許される=成果主義

③立場や処遇に不満がある

④モラルが低下している

などの背景があります

社会保険労務士牧野剛さんは弁護士が無駄に増えたことも理由に挙げています

「過払い金請求などを仕事にできなくなった弁護士が、今度は労務関係の仕事で稼ぎ出した」

「ちょっとした会社の落ち度もここぞとばかりについてきてモンスター社員を守る」

そうです

モンスターハンターはおらず、モンスターを強化・増殖する魔女のみ存在している状態です

モンスター社員が職場にいると

業務効率が低下する

人材流出してしまう=退職者の増

訴訟の可能性がある

などの問題が起きます

 私は採用教育の責任者なので、モンスター社員を採用しないためのポイントを聞いた限りでは

①自慢話が多い人は採用しない

②精神的自立性をチェックする

ことだそうです

まず見かけることのないモンスターですが、知っておくことは大切だと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました