人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

就職でしか得られないものー1

f:id:TOMOHIRO358:20210624192921j:plain

就職は人生の必須科目

 人生100年時代の対策の具体的プランを問うコミュニティーに参加しています

卒サラ=サラリーマンをすでに卒業してしまった人

・その準備を着々と進めている人

・サラリーマンは続けるが別の収入源を作っている人

様々ですが かつての学習期20年⇒労働期40年⇒引退期10年昭和型モデルケースが当てはまらない時代に突入したので 新しいモデルケースを考え出す会です

いろいろな業種の人が集まってきてますが 誰もサラリーマンを否定していません

むしろ絶対に一度就職し もまれる若手時代がないとダメというのが共通な意見です

「最初からフリーランスや起業で成功してる人は何かが大きく足りないと全員が言います

以前の会社で 媒体作成 HP作成で携わっていたM君という若手経営者がいます

本人は言いたがりませんが 父親にトラブルがあり大学の学費が出せなくなったのを 学生時代HP作成の会社を作り 自力で大学を卒業した能力の持ち主です

M君のHPはすこぶる学生受けがよく 営業部長兼採用教育課長だった私は大いに採用面で助けられました

天性のセンスの持ち主です

ただ就職経験のないM君 何かが足りません

基礎体力もないのに運動神経だけでプロスポーツにいるような感じというのでしょうか・・・

話さなくていいことを言う

正論を主張したがる

嫌なものは嫌

私には気を使うが基本 人のマウントをとりたがります

他者に対する敬意が希薄なのです

センスは一流 就職は不要 超苦学生 社会的成功者 のM君ですが 人として彼と分かり合えることは絶対にないと確信しています

f:id:TOMOHIRO358:20210624200602j:plain

 会社は自分を鍛えてくれる道場

 「飲み会はほぼ強制でわけわからん説教が始まる」

「同期と売上数字を比べられる 嫌味も言われる」

「ひいきが激しい」

「ろくに教えないくせに 出来ないとうるさい」

いろいろな負の氣を受けるのが若手社会人です

ハラスメントは厳しく取り締まりを受けてるとはいえ 日本企業の場合は 同調圧力が強いです

資本主義ですから 他の社員と競争させられます それも完全に平等な環境ではありません

若手のうちは好きなことは言えません 意見を求められても言葉を選ばなければなりません

いままでの大人は親と教師だけでしたが 会社の大人は親でも教師でもありませんから 基本教えてはくれません 教育研修担当でもないのに親切丁寧に教えてくれる人がいたら 超奉仕の人です

これらすべて必須科目です

かっこいい新入社員などいないのです

 ライバルがいるからいいんです

わけわからない痛みに耐えるから耐久力がつくのです

好きなことを言えないから収める腹が出来るんです

新入社員時代 支店長に「会社は自分を鍛えてくれる道場だと思って通ってこい」と言われました

その時は「はいはい」という感じでしたが 実に的を得てます

世の中は かなり時間が経たないととわからないもの がたくさんあります

嫌な飲み会 数字を叱咤される朝礼 同調しろという無言の圧力・・・

「良い人もいるけど 人間関係のストレスが!」と思うでしょうが

鉄が鉄を研磨するように 人が人を磨く のです

季節のスタートは極寒の冬からスタートします

花どころか芽も出ません

じっと地中で種として寒さを耐えるのです

種は実も花もないですが 確実に地中の養分を吸収していきます

これが成長過程で必要なものとなります

だんだん年齢が進むと怒ってくれる人もいなくなります

そうすると人の成長は横ばいになっていきます

惨めな若手時代より 早く偉くなってしまった人の方がある意味不幸にみえます

f:id:TOMOHIRO358:20210624204653j:plain

 就職しないとどうなる・・・

 学生時代に起業して稼げるようになりそのまま経営者に・・・

ダメどころか 人生の成功者だと言えます 何も悪いことではありません

早くして偉くなったり 就職して若手時代を経験しないと

人との会話の マウントをとりたがります

サラリーマンとして苦労してきた人には マウンテンゴリラと呼ばれたりします 会話のマウントをとると 皆 無言で抵抗します

ついでに 承認欲求がストレートです

さらに ドリームキラーです 人が何かチャレンジしようとしても いちいち否定しがちです

種には種のうちにやっていることがあるんです

就職するなら 定期的に新入社員を毎年とっている 教育研修のしっかりした会社をお勧めします

新入社員入社研修をきっちりやって その後も定期的に研修をしてくれる会社です

「うちは入ったら一人前として扱うから」

は育てる余裕なんてないんだよ!と言ってるようなものです

「うちは体育会系だから」も警戒してください

多少のハラスメントは目をつぶれと言ってるようなものです

徳川家康は人質としての時代が長かった人です

言いたいことなど言えず 主張など出来ず

要求にひたすら耐え 我慢に我慢の幼少期でした

そんな中でも「自分が天下をとったらこうする」という明確なプランがあったからこそ300年近い泰平の時代を創れたのだと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

Amazonとコンビニにロックオンされるな

f:id:TOMOHIRO358:20210621191151j:plain

コンビニにロックオンされると

 担当しているリゾートホテルの新卒採用人数の打ち合わせに行った時のこと

総支配人がフレンチの副料理長・製菓のチーフともめています

毎年恒例のクリスマスケーキの販売中止を巡ってです

「聞いてよ!二人ともコンビニケーキに勝てないから今年はケーキを取りやめろというんだよ!超一流ホテルじゃないよ!コンビニだよ!」

副料理長も反論します

「一流ホテル相手なら ほぼ同じ味で半額近くで出せます コンビニはその便利さに勝てません

たしかに3年続けてクリスマスケーキの売上は落としてます

街のケーキ屋さんも同じくのようです

f:id:TOMOHIRO358:20210621193203j:plain

マクドナルドが一時期 キムタクでCMを頻繁にしてました

コンビニがハンバーガーを扱いだしたからです

缶コーヒーの売上も落ちています

コンビニが入れたても本格的コーヒーを同価格で売り出したためです

便利を売る

とにかく来店させるきっかけを作る

もともとイトーヨーカドーが ショッピングセンターや大型量販店が増え続けている日本で商店街から外れた街の個人商店を守る新しい提案という目的でアメリカから導入した仕組みです

進化と深化を重ね 様々なビジネスを脅かす存在となりました

庶民にはなくてはならない存在

企業からすると「うちの売上を食うことやらないだろうな・・・」という恐ろしい存在に成長しました

冒頭に述べたリゾートホテルも 大好評だったクリスマスケーキがわずか3年で幕を下ろすことになったのです

f:id:TOMOHIRO358:20210621194803j:plain

 Amazonにロックオンされると

 イーコマースが主流になってきてますが コロナ下でさらに加速しました

深刻な宅配人員不足にもなりました

私の娘でさえも ショッピングセンターで洋服を観て 店の前のソファーに座り似たようなものがネットにないか調べます

だって店舗費と人件費が掛かってる分高い

内需拡大に反した思想です(笑)

若者はその独自の情報網で 私たちが盲目の従っていた世の中の仕組みをよく理解しています

f:id:TOMOHIRO358:20210621201223j:plain

Amazonに狙われたら最後!

よく最近耳にします

「お前の会社を売れ!売らないとお前の会社の商品をネットで0円で売るぞ!」

買収されても ダメならまた売られます

農耕民族の日本人は 時間をかけて大切に育て上げる思想ですが

狩猟民族は 狩場に獲物が乏しくなれば次に移ります

クールでドライにビジネスを展開します

満足に店舗も販売網も持てず Amazonに助けられている人はたくさんいます

コンビニの導入で救われた個人商店もたくさんあります

なにより消費者に支持されたから 拡大成長したわけです

f:id:TOMOHIRO358:20210621201610j:plain

 万物流転

 Amazonはガレージセールから始まり ネットで最初に扱いだしたのはだそうです

本は賞味期限もないし 価値が落ちにくいからだそうです

中古も扱う!⇒「ええ 新品が売れなくなっちゃう」

お客様評価を掲載する!⇒「悪い評価つけられたら売れなくなっちゃう」

やる!お客様のためだから!

この徹底したお客様にシフトした姿勢が評価されたのだと思います

今では冷蔵庫も開発中ですね

中にはカメラ(センサー?)が内蔵されていて「卵があと1つです 購入しますか?」など通知が来て Amazonフレッシュですぐに届くそうです

購入はロボテスクで簡単に進み

ビックデータを蓄積して

それを基にAI「貴方にお勧め」などを提案する

万物流転 世の中に代わらないものはないのです

コンビニや ネットショップの誕生により 痛手を受けた企業や人はいるでしょうが 人々の生活を便利に豊かにしていくものが支持されるのは自然の流れなのではないでしょうか

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

日本の雇用に対する人情

f:id:TOMOHIRO358:20210620182104j:plain

マスコミ劇場に翻弄される大衆

 女性・若者・シニア・非正規雇用者・障害者・外国人のキャリア支援を述べてきましたが 総合的に日本の雇用支援はどうなのでしょう

新型コロナウイルスは全世界的なパンデミックなので こんな時こそ各国の労働者に対する対応の差が浮き彫りになります

私達はマスコミの視聴率獲得戦略に踊らされ過ぎるきらいがあります

「コロナで飲食業・宿泊業・交通機関が大変だ!」と報道

対策としてGoToトラベルを始めれば

「GoToのせいで第2派がきた 大変だ」と報道

再び緊急事態宣言を出せば

飲食業や宿泊業を報道し「こんなに困ってる」と報道

平穏な社会をカオスのように報道します またそうしないと視聴者をテレビにクギ付けにできないのでしょう

ただの平穏な日常では視聴率を稼げません

長男の大学の教授は「テレビは見るな!正確な世の中がわからなくなる」と言うそうです 大学の教授にこのタイプが多い気がします

総じて日本のコロナ対策が良かったことを報道していません

大衆に「日本の対応はこんなにいい」と言っても対して視聴率はとれない

なら 不満・不安・悲しみ・怒りを刺激して視聴率をあげよう という方針に少し踊らされている感じがします

 

f:id:TOMOHIRO358:20210620185848p:plain

 諸外国と比べた日本の対応

 他の先進国と違い 日本では企業による大規模解雇を行っていません

「80社で1万8635人希望退職者を募集」はありましたが 「希望者の募集」であって「あんたいらない」「この年代いらない」「この職務いらない」などとは言ってないはずです あれはリストラではありません 在籍を続けたければ募集しなければいいだけです

イギリスもアメリカもロックダウン前後に大規模な解雇を行った企業が多数あります 十分な体力があるはずの大企業でさえ大量解雇を実施しています

一流ホテルや旅行会社が真っ先に行い ヨーロッパ諸国もアメリカも航空会社はパイロットも整備士も数万人単位でバッサリです

欧米諸国の大企業は日本と違い 実にドライで利益優先です

日本の航空大手は社員を解雇せず ANAでは防護服を製造する仕事にクルーをあてがいました

これは欧米諸国でも報道されなんて情があって 柔軟な対応だと評価されています

一方 投資家たちから言わせるとそんなことしてるから利益が薄いんだ!日本企業は魅力ないと低評価です

投資家は「企業を働かせて利益を得る」人達 

労働者は「企業で働いて収入を得る」人達

投資家にとっては魅力が無くとも 労働者にとっては世界一の対応の国です

また 赤ん坊 受刑者 認知症のお年寄り 日本に住んでいる外国人にまで 資産や収入の審査もせず「一律10万円」配ったこともヨーロッパでは話題を呼びました

日本の政治家は「コロナだから仕方ない」とは一言も言っていません

海外では日本ではありえないレベルで残酷かつドライな解雇を行っている中で 日本の労働者に対する温情処置は素晴らしいものがあります

 f:id:TOMOHIRO358:20210620200031j:plain

 コロナとの闘い後 確実に成長する

 コロナウイルスにより 航空・旅行・観光・飲食・小売業など多くの産業の収益が悪化しています

「コロナが収束すれば再び元の社会に戻れる」と思っている人もいるでしょうが その見通しはなんともいえません

とある老舗ホテルのオーナーが戦後最大の危機と言っていました

またこれは戦争だと言っていた経営者もいます

戦後最大の人類の危機なのかもしれません

強敵がいなくなれば こちらの力も弱くなる

徳川家康の言葉です

テクノロジー 医療 社会システム・・・様々なものが進化と深化をしていくと思います

必ず強くなって社会は復興していくのではないでしょうか

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

シニアへのキャリア支援

f:id:TOMOHIRO358:20210619175316j:plain

リストラなど出来ないのが日本

 「企業が45歳以上〇千人リストラ」

などという記事が流れてますが 日本は労働法にガッチリ守られていてリストラなど出来ません

さわいでいるのは「早期退職希望者〇千人募集」です

あくまで希望者募集なので いたければいればいいのです

個人指名もできません 「〇〇歳以上」と区切れば 必要な人もそうでない人も全員対象となります

大企業になればなるほど人事はこの辺に臆病です

少しでも退職を示唆する行為があろうものなら人事部の誰かの首が飛びかねません

正直に言えば 40代以上の管理職が一人減れば 新卒が2名採用できます

諸外国はいい意味でも 悪い意味でもドライなので 必要とあらばスパっと実行します

日本はいい意味でも 悪い意味でもウエットで これをしたがりません

このため 頑張っているのに 利益率が低く 株価は低く 海外からの企業評価も低く 給料も低いのです

労働者の立場で考えれば 企業は社員を解雇することができない が こちらは好きな時に辞められる のが日本です

たとえ使用期間であっても よほどの理由がない限り解雇は出来ません

日本人は 現実より精神に趣をおく ところがあり「必要とされてない」などで簡単に心が折れる人が多いです

もう少し諸外国の労働者の図太さを見習った方がいいと思います

外国人に言わせれば労働者天国の国なのです

f:id:TOMOHIRO358:20210619182116j:plain

考え方のアップグレードを=プライドは捨てる

 あまり暗くなることは言いたくありませんが日本はすでに貧しい国なのです

観光部門に移り「なんでこんなに外国人が日本に来るようになったのだろう?」と思いましたが 海外の観光情報では長きの不況により物価が安く お勧めの観光国と説明されています

物価が下がれば給料も上がりません

老後のことは何も考えてこなかった場合 70歳になっても 80歳になっても働かなければならなくなりそうです

もう一つ 地位はリセットされます

先日 とある部長が定年後の再雇用の件で「定年になれば給料は下がるのはわかるけど あの青二才達が部長や課長で俺がその下はないんじゃないの?!」と言ってきましたが

貴方が有能とかそうでないかの問題ではなく 役職は新しい世代に譲ってください

これから部長になっていくのは就職氷河期世代が多いと思います

この世代は 就活から超底辺からのスタートです 行きたい会社に行けず 地位も低く 給料も上がりませんでした 地位が低ければ 言いたいことは抑え 聞かなくてもいいことを聞き 最も苦労が多い世代です 言いたいことが自由に言えない立場が長かった人は奥が深くなります 

個人的に 人の価値は苦労の度合いに比例する と思ってます

決して楽して今の地位に就いたとは思っていませんが 高度成長期やバブル時代は比較的安易に役職者になれました

どんなに優れた女優・俳優でも いつまでも主役は出来ません 脇役に回る時が来ます

「わたしを誰だと思ってるの!そんな役できるわけないでしょ!」と断れば業界から消えていきます

「老兵は去るのみ」と落胆することはないと思います 「いつかはこの地位を新しい世代に譲るんだ」と考えていることが大切だと思います 

中小企業は定期採用も上手くいかず 万年人手不足の会社もありますが 大企業は代わりはいくらでもいます

新しい指導者をサポートする方向に考え方をシフトしてほしいです

f:id:TOMOHIRO358:20210619192640j:plain

60歳過ぎたが「役職降りないでください」と嘆願されるケースもあります

新卒で私が24年間お世話になった会社の支店長Sさんが定年になり送別会に行きました

転勤しない社員群に群転換したので 普通 大企業なら冷遇されます

S支店長の支店は業績を伸ばしに伸ばし「もう誰がやっても苦しい支店」でした 私もSさんの後釜は嫌です 下るだけだと思います

そんな実力者のSさんに送別会で思わぬことを言われます

「俺は高度成長期の波に乗ってするするっと支店長になった お前たちはバブル崩壊後の苦しい時代を切り抜けてやっと数人が支店長になった『いつかお前たちの世代にとって代わられる』びくびくして生きてきた 定年後も長く支店長でいられ幸せだった」

これほどの実力者が そんなことに びくびくしてたなど意外でした

厳しい人だけど(考えてみれば)人の考えは否定せず 主張もせず 柔軟でした

好きな言葉が蒋介石

黒でも白でもネズミを捕るのがいい猫だでした

60歳から毎年「もう退職します」と言い続け その度に人事に嘆願されていたようです

あれだけ人材が余っていても 代わる人材がいなかったということです

常々私たちに言っていたのが

過去の実績は関係ない 重要なのはこれから』」でした だから最後まで必要とされたのだと思います

f:id:TOMOHIRO358:20210619195740j:plain

 課題の百貨店なのが企業

 ・これからの若い世代の育成を

・女性のライフプランに即した働き方改革

少子高齢化外国人労働者をもっと日本へ

・社会的弱者の障害者も参加しやすい社会へ

社会も企業も課題だらけです

その中でも シニアのキャリアサポートはこれから最もボリュームゾーンになると思います

私は新卒の採用教育がメインなイメージが強いらしく シニアの方には

「あんた若手の味方だもんね」

「あんた来てから年々会社が若返っていく」

などと心外なことをいう人もいます

シニアの労働は今後も一番発信していく予定です

自分も近い将来同じ状況になるからです

ひとつ前の世代は逃げ切り世代でした 新卒で入社し 年功序列で出世し 終身雇用で最後までいられ 退職金をしっかりもらい 年金で老後を暮らす

これは戦後昭和モデルです

若い世代は新しいライフモデルを考え実行中の若者が多いです 彼らには十分な時間があります

直前の世代はどう生きるのか差し迫った問題です

キルケゴール

人生は後ろ向きにしか理解できないが

前向きにしか生きられない

の通り前に進むための生き方を考えていかなければならないと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

非正規雇用者のキャリア支援

f:id:TOMOHIRO358:20210618181346j:plain

 非正規労働者の現状

 新卒正規労働者の話になりますが 私が新卒で入社した企業の元部下だった後輩と久しぶりに会う機会がありました

仕事も優秀で部下からの信頼も厚い優秀な人間ですが現在はチーフ(主任)です

「僕は就職氷河期ど真ん中の入社なんですが もしバブル期の入社だったらどうだったんでしょう?

彼の出身大学・営業成績・マネジメント力なら支店長か本部の課長は固いでしょう

なんせ彼の世代は50人に1人の選考合格率ですから優秀なのは間違いありません

優秀か否かの前に入社した時代の環境がかなり重要です

拡大に次ぐ拡大の経済だった昭和 縮小に次ぐ縮小の経済だった平成 では企業の求人活動が違います

平成の入り口だった私も低迷する中を生き続けたとはいえ 採用時には会社はまだ事業拡大中でしたので恵まれていると言えます 

1990年に881万人だった正規雇用者数は 2014年に1962万人と2倍以上になりました 正規雇用者数は 1990年代中盤以降減少しています

f:id:TOMOHIRO358:20210618184351g:plain

 男女別にみると 正規雇用者の約7割を男性が占め 正規雇用者の約7割を女性が占めています

また男性の非正規雇用者の約5割「世帯主」であり 女性の非正規雇用者の約6割「世帯主の配偶者」となっています

 非正規の職に就いた理由をわけると

正規雇用の採用がないから不本意だが非正規雇用の数は

時間の都合や家庭都合等を理由として非正規雇用を選択した人は

『正規の職員・従業員の仕事がないから非正規雇用の職に就いた者』の約半数は転職や追加の仕事を希望しています

f:id:TOMOHIRO358:20210618185546j:plain

 非正規雇用が拡大した要因

 非正規雇用労働者が増加した要因はいろいろありますが 大きくは3つです

企業の正規雇用労働者採用減

経済のグローバル化による国際競争への対策として より安価な労働力が得られる国に生産拠点を移す企業が増加

さらにデフレ不況の長期化なども追い打ちをかけ 特に製造業などで正規雇用を減らす動きが活発化した

ICT情報通信技術の革新

これまで人が行っていた仕事がコンピューターにとって代わり 経験のない 経験の浅い人でもできる仕事が増えた

第3次産業への移行

 国内産業の中心が 製造業からサービス業へ移るという産業構造の変化が起きた

正規雇用の多い製造業が衰退していき 非正規雇用率の多い 小売業・飲食業などのサービス業が拡大 固定的な労働力ではなく アルバイトのような変動的な労働力の需要が高まった

平成25年に日本再興戦略が決定 正規雇用者の数字も増加傾向が見られます

f:id:TOMOHIRO358:20210618192321j:plain

 正規雇用への転換

 不本意に非正規雇用者になった方に正規雇用の道を国も考えています

仕事をきちんとこなせる能力があれば問題のない非正規雇用社員と違い

正規雇用は コミニュケーション能力 ストレス耐久性 判断力 責任感 リーダーシップ など集団の中で働くための能力が求められます

正規雇用を目指す場合には 社会人としての基礎能力 職業意識を強く求める企業ニーズに対応した即戦力重視型人間力養成型の教育訓練の提供が必要です

国の支援制度としては下記のものがあります

ジョブカード制度

きめ細やかなキャリアコンサルティング 実践的な職業訓練・訓練終了後の能力評価から安定的な雇用への移行を目的とする

トライアル雇用奨励金

早期就職の実現を目的として 技術や知識の不足などから安定的な就職が困難な求職者を一定期間試行雇用した場合に助成する

わかもの支援コーナー

厚生労働省はフリーターの多い地域に 若者支援を目指す わかものハローワーク わかもの支援コーナー わかもの支援窓口 を設置

求人情報の提供 相談 担当制による個別支援のサービスを無料で行う

新卒応援ハローワーク

 新卒就職希望者に対して 求人情報の提供 職業相談 就活に役立つセミナー 面接会などを開催して就業をバックアップする 

全国のハローワークで無料で利用できる

能力があるのに「就職氷河期」「不況による倒産」などで不本意非正規労働者になった方も多いと思います それでもドライに人を切り捨てる諸外国に比べ 日本は「なんとか救ってあげたい」という温情が強い国だと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

外国人移民のキャリア支援

f:id:TOMOHIRO358:20210617192138j:plain

増え続ける外国人労働者

 私が海外からの留学生の採用を担当しだしたのは3年前からです

リゾート事業部の採用担当になってからです

韓国の大学生 台湾の大学生 はそれぞれ韓国語・中国語の話せる人材が必要とされたからでした

観光専門学校からもサービス職を2名採用しました 英語が話せるのは必須スキルです

政府は 少子高齢化 労働力不足が深刻化する中 外国人受け入れに力を入れています

すでに多くの外国人が来日し 働いています 

日本の人口の1.2%~ 150万~250万人ほどと言われています

f:id:TOMOHIRO358:20210617193552j:plain

日本というより先進国は出生率が低下しています 人口増 労働力増の為には積極的に外国人の採用が求められます

積極的なのが ドイツアメリです 日本も今後は増えていくと思われます

f:id:TOMOHIRO358:20210617194105j:plain

北関東のとある専門学校には「自動車学科」があります 「メカニックの仕事は汚れるので日本の若者に人気ないんです」と校長は話します 

「最近は東南アジアからの学生が多く 99%です 就職もすぐ決まります 引っ張りだこですよ」

自動車ディーラーの採用担当者がひっきりなしに来校するといいます

f:id:TOMOHIRO358:20210617194818j:plain

上記の図の通り 移民を積極的に受け入れて人口増 は私個人としては懸命な国策だと思います

f:id:TOMOHIRO358:20210617195101j:plain

 日本人は偏見を捨てること

 私の住んでる地域に建築現場の足場を組む仕事の会社があります

仕事はひっきりなしにくるのですが 新卒入社の高校生がすぐに辞めてしまい 社長も頭を抱えていました

「外国人を採用したらどうですか?まじめで勤勉ですよ 東南アジアがお勧めです」と言うと

「外国人!?言葉話せるの?ちゃんと働く?規律守る?悪さしない?」

島国で単一民族私達はまず偏見をもたないことです 鎖国は当の昔に終わってますから

結局 インドネシア人を6人も採用し 今では我が子のようにかわいがっています

私は浅草勤務が4年でしたが コンビニのレジ店員に日本人がいると「君 日本人なんだ?」と声をかけるほどです 完全な国際都市化した街です

f:id:TOMOHIRO358:20210617200757j:plain

仕事が耐えられなく辛い場合 日本人の若者であれば 辞めてもニートという道があります 

彼らは逃げ込む場所がありません 明るい笑顔をしていても 全員が背水の陣なのです

 私は親しくなると(しつこいぐらい)悩みがないか聞き出そうとします

「汚れ仕事や きつい仕事は押し付けてくる」

「モノがなくなった時『外国人はモノ盗むからね』と話していた」

ひどい話もあります

が 逆もあります

彼らは独自のコミュニティーがあります それを利用して「誰かうちに引き抜けば〇万君に払うよ」などという会社もあります 引き抜かれてから「話が違う」でも逃げ場のない彼らは簡単には辞めることができません

上手い話に乗せられて突然退職などもあります

f:id:TOMOHIRO358:20210617203744p:plain

 また「日本に住む外国人が増えるとどのような影響があると思うか」意識調査では

犯罪発生率が高くなる」「治安・秩序が乱れるが6割を超え多かったです

実際は移民の犯罪率は 日本の総人口における一般刑法検挙人員数割合が0.2%だったのに対し0.4%程度とされる これは移民の犯罪率が高いとは断定できないと言われています

 諸外国の調査結果をみても 移民を受け入れれば犯罪率が必ず上がるとはいえません

f:id:TOMOHIRO358:20210617203916p:plain

日本人は私たちが思う以上に人気があり

「ちゃんと列に並ぶ」

「トイレがきれい」

「皆 親切」

「もめごと・事件が少ない」

「飲食店が安くてきれい」

「アニメも音楽も好き」

きりがないほど日本の好きなところを上げてきます

f:id:TOMOHIRO358:20210617204549p:plain

自分が 自分の子供が逆の立場だったらどうでしょうか

何のつてもなく 見知らぬ国へ 言葉も 文化も 地理も よく知らない国へ仕事があるから行くということを考えてみればわかると思います

f:id:TOMOHIRO358:20210617205007j:plain

 人種の区別なく人は共通点が多い生き物

 これから日本はどんどん海外から労働力を受け入れていくと思います またそうすべきです

ドイツは移民受け入れの歴史が長いです

アメリカは移民で出来た国です

対して日本はこれからです

我々は好んで他人が完璧であることを求めはするが

自分自身の欠点を正そうとしない

トマス・ア・ケビンズという思想家の言葉です

 人種の違いによる文化・慣習の違いはあるのかもしれませんが 人間は共通点の方がはるかに多い生物だと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

障がい者のキャリア支援

f:id:TOMOHIRO358:20210616184307j:plain

 日本理化学工業株式会社に学ぶ

 神奈川県川崎市日本理化学工業株式会社という会社があります

主にダストレスチョーク(粉の飛ばないチョーク)の製造を行っている会社です

従業員50名のうちの70%以上が障害者の会社です  

はじまりは50年前 近くの養成学校の先生の訪問でした 障害を持つ2人の少女を採用して欲しいという依頼です

当時 専務だった大山泰弘さんは悩みに悩み「気持ちはわかりますがうちでは無理です 申し訳ございません」と断ります

しかし その先生はまたやっていきます また断ります 

またまたやってきます それでも断ります

3回目の訪問の時に 先生もついに諦め こう言いました

「せめてお願を一つだけ・・・ あの子たちに働く体験だけでもさせてくれませんか? そうしないとこの子たちは 働く喜び 働く幸せを知らないまま施設で死ぬことになる」 

頭を地面にこすり付けるようにお願いする先生に 大山さんは「1週間だけ・・・」という条件で 就業体験を引き受けます

その子たちは 雨の日も 風の強い日も毎朝朝7時には玄関に来ていたそうです

f:id:TOMOHIRO358:20210616193948j:plain

1週間が過ぎ 就業体験が終わる前日 十数人の社員全員が「お話があります」と 大山さんを取り囲みます

あの2人を正社員として採用してください 私たちが面倒を見ますから

全員の総意だと言います

大山社長は障害者採用を始めた当初 なぜ彼らが働きたいのかわからなかったそうです  障害があるのなら施設でのんびり暮らした方が楽なはずです

彼らは「好きな仕事」「やりがいのある仕事」を選べたり 考えたりする立場にはありません

大金を稼げるわけでもなく 出世を夢見ることもできません

それでも朝から就業時間いっぱいまで働きます

そこで大山社長が気が付いたことは 人間にとって生を受けた以上「人の役に立ちたい」「人に必要とされる人間になりたい」という欲求が社会的動物である人間の根幹にあるということ

手を動かし 頭を動かして働きさえすればいいのです

幸福とは

人に愛されること

人に褒められること

人の役に立つこと

人に必要とされること なのです

このうち「人に褒められること」「人の役に立つこと」「人に必要とされること」は施設では得られないことだったのです 

  〈日本でいちばん大切にしたい会社〉坂本光司著 参照

f:id:TOMOHIRO358:20210616194210j:plain

 障がい者の雇用政策

 障がい者の雇用は「女性の雇用の問題」「若者の雇用の問題」「シニアの雇用の問題」とは問題のレベルが違います

問題があるとはいえ

「女性がした方がいい仕事」

「シニアが対応した方がいい仕事」

「若者でなければできない仕事」 があります

障がい者の雇用は障害者雇用の促進等に関する法律」を基本として障害者雇用対策基本方針を踏まえながら進められています

これは諸外国では見られない 日本の独自の政策です

民間企業で従業員の2.2

特殊法人・公共団体で2.5

障がい者を雇用することを義務付けています

常用労働者数が100人を超える企業で未達成の場合は不足1人につき月額5万円の納付をする障害者雇用納付金制度があります

障がい者を雇用するために作業施設を設置する・職場適応援助者を必要とする場合は特例調整金」「特例報奨金を支給する制度も始まりました

障がい者をめぐる法律も変化してきており

平成24年に施行された障害者総合支援法は平成30年に改正され 福祉施設などから独り暮らしへ移行を希望するものへの支援や 一般就労に移行後に継続して就労できるように新たなサービスを創設しました

 障碍者就業支援施設〉

障害者就労・生活支援センター

就業およびそれに伴う日常生活上の支援を必要とする障害がある人に対して 窓口での相談・職場や家庭訪問を実施する 施設数334

地域障害者職業センター

公共職業安定所との密接な連携で 専門的なリハビリテーションを提供する 施設数全国47都道府県に設置

f:id:TOMOHIRO358:20210616204606j:plain

多くの企業が逃げている現状 

 障がい者の程度にも個人差があります

私も若い頃は 同じ部署の障がい者の社員とバイクでツーリングしたり スポーツ観戦したりもしていました

新卒で務めた会社では障がい者はどうしても人事・総務・経理に集中して配属されていましたから 一時期は人事の40%近くが障がい者となっていました

手すりやトイレの改良 エレベーターボタン・・・正直 採用後何か月も遅れての設置でした 対応は適切だったとは言えません

坂本光司さんの調べた結果では 従業員100名以上の企業の法定雇用率達成企業は42%

「もしかしたら働きたいという障がい者が少ないのかもしれない」

と思い調べてみると「就職したい」という方を分母にし 実際に就職した方を分子にしてみると せいぜい3割程度でした 有効求人倍率0.3倍です

 ということは7割の方は働きたくても働き口がないということです

多くの企業が「納付金の方がはるかに安上がりだ」と思ってると坂本さんは指摘します

心の時代」「人間の時代」「弱者の時代と言われる中で6割の会社が障害者の雇用をためらっています

とはいえ 諸外国に比べれば日本は圧倒的に「障害者の就労問題」に取り組んでいます

「弱者に対する気配りと思いやり」がある民族だという事には 私たちは誇りをもっていいのかもしれません

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました