人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

祖父母は床の間に飾ってでもいてほしい

3世代同居の激減

新入社員が「うちのチームの中で唯一Aさんはサザエさんのような家庭で育ち・・・」と三世代同居は珍しいもののように話しました

祖父母と同居して育った若者は珍しくなってきたようです

人口減少が続いているにもかかわらず、世帯数は増えていますので、各世代別々に暮らすようになってきています

自立した子供と、子供が巣立った夫婦と、引退した老夫婦はそれぞれ生活のペースが違うので三世代別居は理にかなってるといえる部分もあります

企業においても高度成長期の昭和入社と、平成の就職氷河期世代と、現在の若者不足の金の卵世代では、やはり育った時代背景が違います

企業も様々な年代がバランスよく在籍する方がいいといいます

X世代・Y世代・Z世代がバランスよくいる組織が理想的といえます

血でつながった家族の場合はより世代別エネルギーが重要なようです

祖父母は床の間に飾ってでもいてほしい 

昭和に比べると祖父母と同居する家庭は少なくなり、この傾向は続くと思います

祖父母と暮らすことは、子供の運命に大きな影響を与えると言います

成人前後まで祖父母と同居した経験がある子供は、若い頃に運が良くなくても、中年から晩年になって運勢が速度を増し上昇していきます

祖父母と暮らすことで、思いやりの心が育まれ、知らず知らずのうちに徳が積まれていきます 積み重なった徳は運命的な強さとなっていきます

祖父母は床の間に飾ってでもいてほしいというくらい何もしなくていいので、その存在だけで子供の開運に大きく役立ちます

祖父母がいないのなら他人でもかまわないので、お年寄りを養い支えることが子供に良い影響を与え、運の強さになっていきます 

自然の原理原則 

子供を植物の小さな芽だとすれば、さんさんと光と暖かさをふりそそぐ太陽は父親ですが、太陽の光だけでは芽は枯れてしまいます

必要なのが恵みの雨である母親で、父母だけで子供は育つことになります

祖父母は枯れ葉のような存在ですが、落ち葉は地味に土壌を肥沃にしてくれます

この土壌の良質さが中年期以降に運の強さとなって表れるのかもしれません

そういう意味でも企業は70歳・80歳まで何らかのカタチで雇用をしようとしていますが、若い世代に目に見えない良い影響を与えているのかもしれません

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 
 

出世競争は企業の原動力

競争は資本主義の原動力 

組織が大きくなるほど競争の原理が働きます

「皆、必死に競い合ってる!」とスポーツ的に見るか

「出世の為に人を蹴落として汚い」とダーティーな見方をするか

人それぞれですが、資本主義は競争を原動力にして発展していきますので、大きな組織になればなるほど多くの新卒を競わせて組織の原動力とするという構造です

「人を数字で判断するのは血が通っていない経営だ」

「皆平等に扱ってほしい」

という声は必ず上がりますが、これに人事が反応することはありません

企業がもっとも警戒するのは能力は低いが意欲は高い人で、懸命に努力し頑張っているが成果は上がらない人は能力の低さが一生懸命な頑張りでカモフラージュされているからです

そもそも高校受験から皆数字で線が引かれるという格差社会を経験しているはずです

意欲とか努力は美しいですが曖昧で、最も信頼できるのが数字です

「努力が報われない会社だ!」

「平等ではない組織だ!」

と不平不満をだんだん強めていきますので、不満分子になる人も出てきます

競争社会のメリットは前進力からくる発展で、デメリットは敗者を生み同期入社でも格差が開いていくという点です

エコな社員が増えている

3人で飲みに行ったとします

「9000円だから一人3000円づつね」というのが平等

「Aさんはお酒飲まないから2000円で残りの二人は3500円づつね」というのが公平です

企業は休日数や出勤時間など平等の理論と、ボーナスや出世など公平の理論を適用する部分を使い分けています

『意欲も能力も低い人』は競争を避けながら生きていきますが『意欲は高く能力は低い人』は同期には離され、後輩には先に出世され、だんだん労働意欲が低下していく人もでてきます

仕事に全力投球するのを止め、必要最低限の業務をこなす働き方をする社員は34歳以下で30.7%いるそうです

給料以上に稼いでほしい、仕事を通じて成長してほしいと願う会社から見れば「手抜き」感は否めないです

35~44歳 27.8%

45~54歳 23.1%

55~59歳 18.3%

と、あらゆる世代に2割前後存在するそうです

この人たちは退職するつもりはないが、昇進意欲もなく、積極的に仕事に意義を見いだせない人であり、率直に言えば、戦力以下の『働かない社員』『ぶらさがり社員』といえそうです

若手社員を中心に「仕事を通じて成し遂げたいこと」に対する回答では

安定した生活を送りたい・・・65.8

自分を成長させたい・・・57.8

家族に恩返ししたい・・・45.8

という回答です

「安定した生活を送りたい」という新人の仕事への向き合い方について企業研修の講師は安定志向の新人は、昇進意欲に欠ける傾向があり、管理職や経営層のへのキャリアアップには関心が薄く、人との競争を好まない一方で、プライベートな時間を何よりも大切にし、仕事はほどほどに取り組む傾向があると述べています 

会社は「せめて業務時間は力を存分に発揮してほしい」と願うが、彼らは「仕事に割く体力を極力温存したい」と考えているようです

役職の有無は非常に重要

20代はいい働きを見せていたのに、30代で急降下する人もいます

面談すると「同期のライバルが係長に昇進したのがショックだった」とのこと

20代は一生懸命に仕事をしていた社員がライバルに抜かれて息切れしてしまうケースが多いそうです

競争の原理で動いていれば、どうしても出世役職は必要になります

最近は「同期で課長になるのは4割もいない」という企業も多く、私個人も30代で課長、40代で部長が一番ベターだと思いますのでできるだけ適性年齢には役職を与える人事の流れが必要だと思います

そうなるとどうしても「50代のどこかの区切りで役職定年」が必要になってきます

この世代は年功序列がまだまだ残っていますから「戦力外通告」のように受け取りがちです

「若い世代のサポートにまわる」と納得してくれる人もいれば「お山の大将第一主義」を譲らない人もいるので、ここは年齢という数字で線を引くことになります

50代で役職定年となると「かつての部下が上司になるのは耐えがたい」「今の会社にいたくない」という人も多いです

20代・30代の転職市場は活発ですが「ベテランの50代を欲する企業」もあるはずで、ここを得意とする転職業も欲しいところです

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 
 

 

日本の給料は上がり続ける

「人を雇う」はかなりのコストになる 

日本人の給料は上がり始めてます

特に大卒の初任給や20代・30代の年収は上がっています

50代は役職定年などで下がってますが、若い世代は上がり続けていくと思います

先日、人事内で驚きの数字が出て2040年を待たず人を雇うなら年収800万になると算出されました

「中小企業の部長の年収じゃないか!」と思ってしまいます

昭和の高度成長期の給料がどんどん上がり「高卒は金の卵」と言われていた時代に近くなりそうです

高卒の求人倍率は10倍近くに跳ね上がりそうです

昭和の金の卵時代が4倍弱でしたから、超超売り手市場で、しかもかなり長く続きます

仕事に人を使うはかなり高コストで贅沢な経営になってきます

採用担当者は営業担当よりアクティブな仕事になってきそうです

世の中は相場で動いているので、超人手不足社会は働く人の賃金を上げ続けます

ブラック企業もなくなっていく 

「政府は最低時給1500円とか言ってるけど、そんなことしたらうちは倒産だ!」とよく耳にしますが、政府がそんなことしなくても自動的に1500円など超えざるをえなくなります

群馬県コストコが米国基準で時給2000円で募集をかけ、時給870円のそば屋さんがバイトがとられてしまい「全メニューの値段を倍にしても2000円は無理」と嘆いていましたが、これからはそのようなことがそこらじゅうで起こります

馴染みの店や会社が消えていきます

飲食店に入ったら

①水はセルフ

②注文はタッチパネル

③調理は調理ロボット

④配膳は配膳ロボット

清算清算ロボット

⑥店も減るので予約はスマホ

ワンオペが普通になります

マシンも種類が増えてだいぶ安価になってきました

これからは人の代わりになるAIやマシンはどんどん増えていきます

現在はホテル部門の採用をしていますが、例えばホテルのフロント業務も、ドアマンもフロントマンも、売店も全て機械化して、今まで10人でしていた仕事が1人になると思います

「日本独自のおもてなしができなくなる!」というなら破格な料金設定にして人に仕事してもらうしかありません

たぶん都道府県で設定されている最低時給はなくなります

転職はかなり活発になるので、ブラック企業からは人がいなくなります

ブラック企業はマシン化が進み、それができないと消滅していきます

機械なら労働基準法もなく、365日24時間働いてくれるのでブラック労働はありません

年収アップで経済も伸びていく 

私が新入社員時代はギリバブルでしたが、面接官をしていた部長たちが「こんな大学にも内定を出さなきゃならないのか」「こんな骨のない奴にも来てもらわなきゃならないのか」というぼやきが聞こえてくる時がありましたが、これからはそんなことは言ってられない時代になります

脆弱な若者も貴重

小さい子供をもった女性も大切

老人も戦力

と考え方を変えないと存続できません

皆が給料が増えれば当然消費も増えます

支出面からみたGDPの割合は日本は国民の消費活動が53%で、国民消費が経済へもっとも影響を及ぼします

米国はもっと影響があり、消費活動の割合は60%強です

対して社会主義の中国は30%前後ですから、米国も日本も消費活動の活発化は経済の上昇に直結します

労働者が余っている⇒給料を上げる必要がない⇒消費を抑える⇒経済停滞の流れが大きく変わります

「80歳まで働く時代になる」というと過酷な社会に聞こえますが、最低限の生活は年金で十分可能であり『時給1500円で1日4時間、週3日労働で月8万円をぜいたくに使う』というようなモデルケースとなりそうです

「子供が2人いる男性サラリーマンのこずかい月3万円」よりはずっと贅沢です

選ばなければ70代でも仕事はたくさんある時代になってきます

隙間バイトのような働き方はどんどん進化していきます

企業都合の働き方より、労働者都合の働き方の方が強くなります

「週休3日で給料も高くて、定時に帰れる会社」などもスタンダードな条件になりそうでそれなら雇う人材の5年分の人件費くらい払ってマシン化した方がいいかとなると思います

労働者の相場は昭和の高度成長期より上がりそうです

 

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仕事ができる人に共通する5つのこと

伊藤忠CEOに学ぶ

ビジネスインサイダージャパンに掲題されていた伊藤忠商事商人としての心構えが非常に参考になったので紹介していきます

伊藤忠が圧倒的な成長を遂げている要因の一つに、創業以来受け継がれてきた「商人」としての心構えがあります

商人ならば言わない言葉、やらない行動が非常に参考になります

1.外部環境のせいにしない!社内ルールを変えろとは言わない 

どの会社にも社内ルールがあり、数々の法令を遵守することも働く人間の責務ですが、決められたルールに対して、文句を言う人間がいます

自分の都合、外部要因を主張して決まっているルールを変えようとする人間もいます

ですが伊藤忠商事では 

商人であろうとするならば社内ルールに異を唱えてはいけない

社内のルールはスポーツのルールと同じ

と考えており、サッカーは11人でやるのがルールで決まっているが「うちは弱いから12人でプレーしたい」と言ってくるチームはいません

社内ルールは自分の都合で変えることはできず、変えるための提案をしようとすること自体が間違っている」  

岡藤CEOは

仕事ができない人間ほど、社内のルールに対して細かい文句を言ってくる

会議の最中に予算が達成できない理屈ばかりをえんえんしゃべる

「誰でも戦う条件は同じで、結果が出ない理由を見つけてくることに情熱を傾けるくらいなら、売り上げを上げることを考えればいいのに外部環境のせいにする」

「結果が出ない理由を社内ルールや外部環境のせいにせず、スポーツも仕事もルールがあり、みんながそれを守っているから面白いのであり、ルールのない世界では公平な競争なんてできない

「もし、本当に社内ルールがおかしいと思うのであれば、まずは他人が文句を言えないくらいの結果を残して出世して、ルールを見直す立場になることだ」

と述べています

『社内ルールは守ることと仕事の結果が出ないのを外部環境や他人のせいにしないこと』の理由がよくわかります  

難しい言葉でしゃべらず難解な文章も書かない

2.難しい言葉でしゃべらない 難解な文章も書かない

岡藤社長が真っ先にやったことは役員会の開催回数を減らし、時間を短くし、さらに分厚い会議資料を少なくしたことで、単純計算で役員ひとり当たり年間約35時間、会議の時間が少なくなったそうです

減らした時間を「稼ぐために営業現場へ行く」ことに使い、 営業にかける時間を増やしたのだから、当然に結果は出ます

さらに会議の事務当局の負担が激減したので、会議にかかわる人間は減った時間を他の仕事に回すことができたそうです

会議の進行を早くするため岡藤社長は資料の文章についてわかりやすく簡単にするべきと指示したのは難しい文章にすると人は読まないからです

どれほどいいことが書いてあっても、文章は読んでもらわないと意味がなく、難しい文章である必要はない

難しくてさらに分厚い資料は作っても、読む時間がない

社内の資料、メッセージは読んでもらうためのものだからとスタッフに伝えているそうです

最低限、人に届くことだけを書けと指示し、難しい文章、必要もない図表を付けるのはプロダクトアウトの考え方であり、商人はマーケットインでなくてはならず、文章も資料もマーケットインで書くことを伝えます

同じく難しい言葉で喋っちゃいけないも指示し難しい話ばかりしたら、相手は構えて、こちらの言うことを耳に入れなくなると述べています

「会議の出席者がほしがる資料とは短い分析であり、メモしてどこかでしゃべれるようなそういう資料を作ってほしい」と伝えています

3.「何か新しいことをやれとは言わない 

岡藤社長は「客を見ろ!客が欲しがっているものを探せ」とは言うが、決して「何か新しいことをやれ」とは言わないそうです

新しいことをやれと言われて、革新的な商品ができたためしはないからです

「新しいことをやれ、新しいものを探せ」と言われたら、部下は流行しているものを探してきて、流行している言葉で粉飾するそうです

 商人であろうとするならば、客が潜在的欲しいと思っているけれど、まだ形になっていないものを商品化することが新しい商品だ ということです

4.客に何か欲しいものはありますか?」とは訊ねない

商人は客に「何か欲しいものはありますか? それを商品したいのです」とは聞かない

アンケート調査でもそんな露骨で見え見えの質問はしないそうです

欲しいものは何ですか?」と聞かれて、即答する人は少数で、返ってくる答えは流行している商品、サービスもしくは趣味的な商品のようです

客といっても人間で、未来のマーケットを予想できるはずがない

 みんなが欲しがっているものを探すのではなく、みんなが困っていることを聞き、困っていることを解決して商品やサービスにする

 「夜中や休日に店が開いていない!困った」 でコンビニができた

「タクシーがつかまらない!この辺には走っていない」 でライドシェアができた

「ホテルは高い!もっと安くて広い部屋に泊まりたい」で民泊が始った

自動車は移動の不便を解決した商品だし、ユニクロは安かろう悪かろうという困りごとを解決した

儲かっている会社が出している商品は困りごとを解決した結果発表なのです

客が「潜在的に」欲しいと思っている商品を探そうと思ったら、まず自分自身に困っていることはないかと問いかけ、これを解決したらいいんじゃないかと考えることだが重要だと述べています

5.「謙虚であることは美徳と考えていない 

1990年初頭までは日本の競争力は世界1位だったが、その後ずっとランクを下げています

岡藤社長は謙虚は美徳であると思い込み、主張しないことをよしとする日本人が多いので、こうしたランクになってしまったのでははないかと考えているようで

「経営者もそうだが、日本人は一般に謙虚で、自己評価を厳しくする傾向にあり、それほど危機でもないのに自信を失っている

「世界の国を見渡しても日本人のように謙虚に自己評価する国なんてない!ほとんどの国の人たちは自己肯定的に発信しており、日本人も遠慮せずに堂々と自己主張しないといけない」

過度に謙虚な姿勢は弱腰と見られ、謙虚な姿勢を通すと『あいつは自信がないんやな』と判断されるだけで、国際競争では不利になります

謙虚さを発揮しようと思ったら大谷選手のように圧倒的に強くなることしかなく、強さに裏打ちされた謙虚さでないと、弱いやつだと見下されるのが世界基準です

「日本は長い間、鎖国していたので海があって攻められるリスクが少なかったから、自分を大きく見せる必要がなかったが、中国や韓国は攻められた歴史があるから、外に対しては常に強い姿勢で臨むしかなかったので、彼らの交渉には迫力が感じられる」

ビジネスの交渉現場でも威圧感は大事で、日本人はもう上辺の謙虚さを捨てなくちゃいけない

と述べ、卑下するな、弱腰になるなと言っています

かつては世界が驚く日本製品がいくつもあったが、世界を席巻したソニーの『ウォークマン』のような商品が近頃、見当たらないのは、技術が衰えているのではなく、優秀な頭脳とお金を川上と川中に集中し過ぎているからだと述べています 

少しでも皆様の仕事の参考になればと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

新年は陽の言葉ではじめる

心は言葉で出来ている 

新年あけましておめでとうございます

毎年信念に同じことばかり言ってますが『自分に言い聞かせている』ということでお付き合いください

昨年のように能登の大震災からスタートすると、やはりマイナスな気を多く取り込んでしまいます

今年はプラスな言葉を多用したいですね

「できる」「いい方に向いていく」「いい年になる」などなど陽の言葉を自分に、周りに発信していくことです

逆にマイナスな言葉はスルーしていく方が賢明です

私達の身体は食べたものでできています

私達の心は取り込んだ言葉でできています

人は1日に6万回の考える&想うを行うそうですが、6万回も陰の考える&想うを繰り返したら心が冷え切ってしまいます

また笑うは高等生物である人間だけの行動です

猫や犬は怒りや悲しみは表現しても笑いはしません

笑うも心を明るくしてくれます

陽の言葉を多く発する人や、笑いを提供する人は素朴な神様かもしれません

世の中は良くなってきている 

報道番組を見ていると悲惨な事故や政治家のマイナスな部分ばかり切り取って発信してくるので、いい世の中には感じられません

ただ「成田発○○便が無事にロサンゼルス空港に到着いたしました」「本日の新幹線は全線事故もなく運行されました」などを報道したらまず視聴率は稼げません

どうしてもマイナスな現象ばかりが発信されます

ただ実際は、毎日多くの人が

「美味しい料理を提供して喜んでもらおう」

「不便を改善して便利にしよう」

「困りごとを解決しよう」

「一人でも多くの人に感動してもらおう」

と働いているので、世の中はどんどん良くなっています

世の中はありがたいの気であふれていますが、私達が気付かないだけです

人生は95%幸福

シャンポールは

全ての日々の中で一番もったいないのは、笑わなかった日である

と語っていました

子供は一日に300回笑うが、大人になるにつれて減っていき、60歳過ぎると3回しか笑わないといいます

笑うは非常に幸福な行動です

植島啓司さんは

われわれは人生の座標軸を

幸運

普通つつがなく

不運

という三極で考えるべきではないか

すると、その比率は5%・90%・5%くらいになるはずだ

本来なら不幸の起こらなかった「つつがなく」はとても幸せなことなのに、気づいていない

そう考えれば人生は95%幸福ということになります

いい考え方、いい言葉を多く取り入れて幸福な年にしたいですね

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 
 

貯金大国から投資大国にシフトするのか

岸田政権は税収入過去最高

増税メガネ」と言われ続けただけあって、岸田政権では税収入が連続して過去最高で、石破政権になっても過去最高額を更新中です

ここまで増税が進むと国民も頭が良くなり、オールドメディアを見放しSNSからその真実を突き止めようとします

「日本はGDPの3倍の借金がある」

「このままいくと少子高齢化で年金は破綻する」

という増税擁護の理屈も通用しなくなってきました

税金と物価の上がる日本で伸び続けているのがNISAです

昭和の日本は何かにつけて「貯金!」「貯金!」でしたが、金利がつかない時代になると貯金はしなくなります

日本とイタリアの貯蓄率低下は特に顕著で、ドイツやフランスはあまり変化がありません

増税物価上昇少子高齢化が進む日本では「将来に対してなんかしなければ!」「貯金しててもお金は増えない」でNISAが注目されたようです

株式投資スペシャリストからすると

インデックス投資は安全だけど少しづつしか増えない」

「リスクは大きいがアクティブ投資こそが本来の株式投資だ」

インデックス投資は素人の投資手法だ」

と言いますが、安全な道を長い時間かけて進む日本人にはインデックス投資の方が合っています

日本人は回転財より蓄財気質 

いよいよ金利がつく時代になりましたが、貯金をすればお金が増える時代になったとも言え、ローンを組めば金利が上がる時代になったとも言えます

報道番組を見ていたら金利7.8」という昔の数字を見て驚きます

ほっとけばお金が稼いでくれるので、それはせっせと貯金に励むでしょう

何と言っても貯金は株式投資と違い安全資産です

平成の経済の低迷と共にズルズル金利は下がり続け、底まで落ちてしまいます

貯金してても無金利でお金は増えない

給料は上がらないのに税金ばかり上がり手取りは減り続ける

という厳しい時代が長く続きました

1~9月期のNISA利用状況を前年同期と比較すると、口座開設件数は160万件から303万件へと約2倍増で、成長投資枠での累計買付額は1.8兆円から7.5兆円へと4.3倍増となり、つみたて投資枠での累計買付額は約0.9兆円から2.7兆円へと3.1倍増と、いずれも大幅に増えています

これからの日本は

資産運用立国としてNISAで資産が増えていく

人手不足がどんどん進み賃金が上がり続ける

という明るい面も出てきそうです

資産運用立国へとシフトしつつある

家計の総資産は2144.5兆円から2179.4兆円へと1.6%ポイント増加しており、その内訳は円の現預金11.4兆円減、構成比で1.4%ポイント低下していますが、外貨預金や外貨建て投資信託などの外貨性資産は16.6兆円増、構成比が0.7%ポイント上昇しています

ようは現金預金が減って株式投資=外貨性資産が増えたということです

外貨性資産の増加をけん引したのはオルカン(オールカントリー=全世界株式を投資対象のインデックスファンド)に象徴される投資信託で、45.5兆円から55.6兆円へと10.1兆円増、構成比は0.4%ポイント上昇しました

総じて家計部門の海外株式への関心が一段と強まったと分析できます

円貨性資産に目を向けると、外貨性資産と同じように株式および投資信託が増加をけん引しています

株式・出資金の構成比は資金循環統計で過去最高の13.7%を記録し、今回9月末時点に至るまで13%台の高水準を維持しているます

日本人の収入は労働収入一択という勤労思想が強く摺り込まれており「金利の高かった時代はラッキー」くらいのものでした

その為

「潰れにくい大企業」⇒寄らば大樹の陰

「雇用の安定第一」⇒終身雇用

が生まれましたが、変化の激しい時代は企業の寿命も短くなり、企業依存から脱却した生き方に変化していけないと危うくなります

欧米のように、労働市場に自分という労働力を投入するのが労働投資

お金にお金を稼がせる金融投資

土地に稼がせる不動産投資

印税や特許やYouTubeなどで稼ぐ権利投資

など幅広く収入源をもつ必要があります

「もう株式投資だけで食べていけるから労働はしないもんね!」という欧米のFIREなどは、労働信仰が摺り込まれた日本人からすると「けしからん生き方」と見えますが、労働のみが収入源という生き方も欧米から見ると危うい生き方なのです

長期にわたる人手不足は長期にわたる賃金上昇になり、日本は縮んでも世界は伸び続けるので全世界株式に投資するという新しい上昇の波が来ているようです

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 
 

営業からスタートが理想

会社の最前線が営業

私が新卒で入社した会社は大卒男子は90%営業スタートでした

採用に配属された私も「目標採用数に大幅未達」という理由で採用にいた同期は全員が半年で全国の支店に営業として出されました

平成とは言えまだまだ昭和のモーレツの熱量が強い時代「結果が出せなかったなら売上で貢献しろ」という倫理が通った時代です

社会人のスタートは集団左遷から始まります

日本人は親も子も「東京の本社で働くのがいいこと」という風潮があり、地方で営業に転属を都落ちのように捉えていました

ほとんどが意気消沈して地方の支店に転勤していきましたが、私の場合はこの令和から見れば乱暴とも言える会社の方針が好きでした

「営業は目標数値やノルマを追う毎日だ!」

「売上を棒グラフなどで競わせられる」

「顧客のわがままに振り回される」

などを理由に営業職を嫌う人間もおり、企画やマーケティング、商品開発などクリエイティブな仕事が人気がありました

私より2年下から全員営業からスタートになりましたが、これが平成不況を生き延びる強さになったと思います

全員、最前線に配属ということです

五感で学べる営業 

営業や販売のいらない職種もあります

病院のように待ちの仕事などですが、多くの企業が製品やサービスを顧客に売り込みながらお金を稼いでいます

営業マンを増やせば会社の売り上げは伸びるが、その他を増やしてもコストでしかないというのは事実です

そういう意味では本社はコストセンターです

家族に例えても外で働く人が増えれば家には多くのお金が入ってきますが、働くのはおとーちゃんだけで、お年寄りや子供などの扶養家族ばかりだと家系は苦しくなります

営業は稼ぐのが仕事ですから当然目標数値やノルマがあります

最前線なので生の情報を五感でキャッチできます

スキル薄弱な新人が成長に必要な体験学習の場でもあります

『目標を達成した喜び』『顧客に感謝の言葉をもらう』のが見返りになります

営業現場にいない限りマーケットの生の情報はわかりませんので、最前線での体験学習期間は極めて貴重な期間になります

その後の企画の仕事でも、支店長のような営業管理職でも、採用・教育でも、営業での経験は大いに活きました

ネスレも全員が営業からスタート

1886年スイスで創業し、1913年に日本にも設立、188か国でビジネスを展開して売上高で世界最大の食品メーカーネスレは、いかなる職種の希望者でも全員がまずは「営業職」に配属するそうです

社長自身マーケティングがやりたくてネスレ日本に入ったが、最初は営業で「なんで?」という気持ちだったそうですが、営業に出ると商品の流れがわかると言います

工場で作られた商品が卸業者を通って、スーパーマーケットの物流センターに入って、店頭に来て、消費者が買っていく流れだったり、実際のお金の流れだったり、それを知らないでマーケティングなんかできるわけないと感じたといいます

実際、マーケティングをやり始めたときに結果的に理解するスピードが早かった と述べています

今は価格改定も迫られていますが、1回も現場で商品を売ったことない人間が、どんなプライスを設定できるのか、1回も商品を陳列したことのない人間がどんなPOPを作れるのか、営業担当からしたら信じられないことだと述べていますが同感です

ネスレでは財産はブランドと人だと言い続け「ネスレでずっと働きたい」と思ってくれる社員が1人でも多い文化であってほしいと願っており、公表はしていませんが今でも離職率は相当低いそうです

 「これからはどうやっても日本全体が人手不足になるのは間違いないが、会社の魅力度を高めていかないといけない 」という考えは非常に共感できます

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました 

 
 

 

やむをえず無くなる仕事も出てくる

時代変化で消える仕事が一般的だったが

古い街の地図をみると今住んでいる私の家は氷屋さんでした

「氷屋?かき氷でも売ってたの?」と思いましたが、冷蔵庫が今のように電気で動く前は、大きな氷をのこぎりで切って冷蔵庫に入れていたそうです

古い街の地図をみると馬車道が走っていたり、肥溜めがあったりします

この辺も今は自動車と農業用肥料に置き換わっています

時代の変化で仕事がなくなるというのが今までは一般的でした

これからも時代変化でなくなっていく仕事は当然出てきます

私が学生の時に見ていた「通勤電車の中で神業のように新聞を折りながら読むサラリーマン」も新聞の減少と共にスマホに変わりました

テレビの視聴率も半分以下、本屋も半分以下になりました

時代変化、AIやマシンへの代替え以外でもなくなる仕事は出てきそうです

労働力の奪い合いになる 

今話題となっている年収の壁ですが、従業員数50人以下の企業は年収の壁が106万ではなく130万円で、パート従業員を雇用するのに有利でした

(それでも人手不足の小企業が多かったと思いますが)

51人以上の企業は社会保険料が約15万円かかり、手取りが84%に減少します

それが2027年10月に撤廃される予定です

さらにパートの社会保険料負担を会社が肩代わりする案も出て来て、会社が9割、パート従業員が1割負担になるかもしれません

国は中小企業からパート社員を引きはがす政策に切り替えたといえます

いわゆる高収益企業への労働力移動です

短時間労働の人もフルタイムに異動しようともしています

原因は労働力不足が深刻化してくることと社会保険料の確保です

もうすでに人手不足は深刻化しつつあり、人手不足による企業倒産は増え続けています

衰退産業から成長産業へ労働力を移動させるためにリスキリングの支援』『転職の活発化を促進させています

さらに減り続ける貴重な労働力を、より高収益の上げられる方にもっていこうとしてくると思います

私達が考えている以上に、これからの日本は減り続ける労働力を効率的に活用する社会になっていきます

平成と令和では労働力の価値がまるで違う

日本という社会は失業者を極力出さない社会に注力してきました

その為に企業が倒産しにくくし「給料が上がらなくていい代わりに雇用だけは守ってね」というスタイルを大切にしてきました

「30年間給料が上がらない国」などとその部分にだけスポットがあてられますが、バブル崩壊後の社会を極めて失業率を低く抑えた国家運営とも評価できます

平成になりバブル経済が崩壊したところへ、人口のボリュームゾーンである団塊ジュニア世代が大量に社会に出てきました

多くの企業が縮小均衡路線で人を雇うことに消極的だった時代もあり、この世代は就職氷河期世代と呼ばれました

採用をしていても「数年前なら絶対に採用されているな」という大学生が次々と選考不合格になるのを目の当たりにしていました

平成という時代は若い労働力を非常に粗末に扱った時代といえます

対してこれからは深刻な労働力不足になっていき、労働力確保には大きな労力とお金が必要になっていきます

牛丼チェーンのワンオペが問題になっていましたが、飲食業は「注文はタッチパネル」「マシンが調理」「配膳もマシン」「清算もマシン」でマンパワーなしで運営がスタンダードになると思います

令和は人という労働力が極めて貴重な時代になります

しかもかなり長くこの時代は続きます

仕事は辞めても次はいくらでもある』『給料は上がり続けるという明るい面がある代わりにマシン化できず、人が集まらず廃業したという業種もでてきます

「今は需要が高いから」「今はお客さんがたくさん来るから」と安心していると「従業員が他に行ってしまって仕事ができない」となる可能性も高いと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 
 

生活が大きく変わる人手不足の未来

当たり前に働いていた人達がいなくなったら

世の中に必要とされない仕事はない

その仕事は必要がないという考え方があるだけです

新入社員入社研修にいつも使用する福島正信さんの言葉です

「自分の仕事は意義がある!世の中に必要とされている」と解釈しようとするのに、他人の仕事に対しては冷淡な解釈をしたりします

まずはすべての仕事に対してお陰でという感謝の気持ちをもてば、社会参加の姿勢も変わってきます

荷物を届けてくれたドライバー

安全点検をしてくれている作業員

社内をきれいにしてくれている清掃員

視界に入っていない⇒認知されていないや、感謝していないでは、社会人としては2流に見えます

もし、この方たちがいなくなってしまってから「こんなに困るとは思わなかった」では遅すぎます

人手不足が急速に深刻化していく日本では、これからこのようなことは頻繁に起こってくると思います

私達の生活を変える人手不足 

先日、久しぶりに4人で飲みに行こうと集まりましたが「どこのタクシー会社にも断られた」とバスに変更すると「あれ?こんなに本数少なかった?」というぐらい減ってます

やっとつかまえたタクシー運転手に聞くと「タクシーはたくさんあるけど、ドライバーがいない」と言われます

人手不足は私たちの生活に影響を及ぼしはじめています

運転手さんには「2種免許の費用は会社が出すので誰かいませんかね?」とまで言われます

先進国の中には「移民に仕事を奪われてる!」と騒いでいる人たちがいますが、移民を減らすと建築現場やごみ収集の車が来なくなってしまい困ってしまったという国もあります

ようは移民の人達が、自国民のやらない仕事を引き受けてくれていて「移民に仕事を奪われている」は言いがかりだったといえます

人手不足社会の怖いところは必要な仕事なのに人が集まらない仕事が増えることです

「タクシーが利用できない」は飲み会に行く人たちはいいとして、バスが廃線になった地区のお年寄りが病院に行きたくてもタクシーが来ないなどは深刻な問題です

タクシー会社が「1キロくらいの客は相手にできない」と判断すると、足腰の弱い老人には深刻な問題になります

「だから免許は手放せない」という高齢者の立場もわかります

ドライバー不足は『荷物が届かない』になり、いずれは『救急車がなかなか来ない』状態にもなります

物流業界では、長距離ドライバーの高齢化や時間外労働時間の上限規制導入に伴う2024年問題に直面している一方で、国内貨物輸送の需要は衰えることはなく、宅配便取扱個数に関しては右肩上がりで上昇しているという状況です

 経済産業省によれば2030年には34.1%の輸送キャパシティが不足すると見込まれているそうです

ドライバーの給料を上げる為に料金を大きく上げることになりそうですが、そうすると今度は「輸送費が高くて利用できない」「タクシーは金持ちが利用するもの」などの現象が起こってきます

生活に欠かせない職種の減が深刻 

リクルートワークス研究所によると、2040年に担い手不足が全国で1100万人になるとした予測を公表しました

地域社会への影響をより詳しく調べるため、生活に欠かせない7つの職種に絞った担い手の不足率の予測結果を観てみると

輸送

建設・土木

生産

販売

介護

接客・調理

医療

となり「荷物が届かない」「壊れた橋がなかなか修理されない」「馴染みのお店がなくなった」「病院が混み過ぎていて辛い」などがどんどん起こってきます

都道府県での将来の労働力の需要と供給をシミュレーションを予測してみると

「大都市圏は問題ないが地方は深刻」だとわかります 

東京や大阪は大学で多くの地方の優秀な若者を集め、そのまま吸収してしまいます

30%~40%の不足は生活自体を大きく変えてしまいます

これからの日本の社会に出る人の明るい光は

仕事は多くあり失業の恐れが少ない

給料が上がり続ける=上げれない業種は淘汰されていく

ですが、当たり前だった生活が不自由になることも避けられなくなってきます

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました