人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

人財育成

祖父母は床の間に飾ってでもいてほしい

3世代同居の激減 新入社員が「うちのチームの中で唯一Aさんはサザエさんのような家庭で育ち・・・」と三世代同居は珍しいもののように話しました 祖父母と同居して育った若者は珍しくなってきたようです 人口減少が続いているにもかかわらず、世帯数は増え…

営業からスタートが理想

会社の最前線が営業 私が新卒で入社した会社は大卒男子は90%営業スタートでした 採用に配属された私も「目標採用数に大幅未達」という理由で採用にいた同期は全員が半年で全国の支店に営業として出されました 平成とは言えまだまだ昭和のモーレツの熱量が…

X世代はドリームキラーにならないように

まず否定するは老害の始まり X世代は企業で責任の重いポストにおり、Z世代の親でもある場合が多いです 言い方を変えれば、部下の育成と子供の育成をする場合が多い世代といえます 部下や子供が何かやろうとしているのを『まず否定から入る』ことはないでし…

ブッタの因果関係重視の実践哲学

苦しみを解決したい 世の中の企業は「お困りごとの解決」「より便利に快適に」「快楽を提案して幸福度を上げる」などの活動で、その対価を消費者から得ています 私達は『世の中を良くするために働いている』と同時に『幸福になる為に対価を払っている』社会…

実は最も組織にマイナスな人

頑張る人は応援すべきだが 「あいつは頑張っているから」 「あの人は本当に努力家だ」 私達は懸命に頑張っている人を評価します 人より努力している人は美しいし、やはり努力に報いる成果を出してほしいと願います 研修のコーディネーターをしていた頃『営業…

南方正義と北方正義

東西南北の色の意味 東洋では東西南北を色で分けて表していました 「今はもう消滅した文化だよね」というかもしれませんが、意外にそうでもありません 現実=肉体の始まりは日が昇る東=青で、終わりは日が沈む西=白 精神=心の始まりは南=赤で、終わりは…

モルトケの法則で組織を観察してみる

モルトケの法則 ヘルムート・カール・ベルンハルト・グラーフ(伯爵)フォン・モルトケ プロイセンおよびドイツの貴族、陸軍軍人、政治家 、軍事学者で、爵位は伯爵で陸軍の最終階級は元帥 1858年から1888年にかけてプロイセン参謀総長を務め、対デ…

頭のいい人を採用すべき?

組織は人という細胞の集合体 「優生思想は人権侵害だ!」と言われればその通りなんですが、企業からすれば優秀な人材が欲しい=そうでない人材は採りたくないのも事実です 企業は人という細胞の集合体なので、優れた細胞の集合体なら優れた組織になります 求…

意識高い系の方がいいのか

昭和は意識高い系の時代 私は平成に社会に出ましたが、新入社員入社研修では社外講師の方が「人生は熱く生きなければ意味がない!仕事も熱量の強さで成果が決まる!」と何度も述べていました 最初に擦り込まれた生き方は、今でも消えることはなく生きていま…

部下の育成一流・二流・三流

自己成長できるか否かは重要項目 いい会社か否か評価する基準は人それぞれですが、Z世代などは『自己成長できるか否か』も一番の基準になっています 質の良いZ世代ほど自己成長できる企業を本気で探しています 自己成長できるか否かは会社も重要ですが、指…

近代史をもっと学ぶべき

忘れてはいけない歴史がある アマゾンプライムビデオで『13DAYS』が再び鑑賞できるようになったので、もう4回目ですが久しぶりに鑑賞しました 「歴史ものは近代史を鑑賞し考察することが重要」と言われます 「三国志は本当に面白いが重要ではない」と…

ハラスメント撲滅で進化した共感力

波動が変わった21世紀 私が社会人になった平成初期は『ハラスメント』が問題になり始めた頃でした セクハラから始まり、パワハラ、モラハラなど次々にハラスメントが生まれ、取り締まりが強化されています 新しいハラスメントができても知らずに、警告を受…

変わるのは自分

世の中はどう変化するかわからない 「子供の頃よく遊んだ公園が、今はお年寄りだらけになっている」 日本の風景も少しづつ変わってきています 長野県では「公園で遊ぶ子供の声がうるさい」というクレームから、公園が閉鎖されニュースにもなりました お年寄…

人事の重要な業務とは何か

本社はコストセンター 「営業マンは増やせば売り上げが上がるけど、事務職は増やしても売り上げは上がらない」 という現実があります これをかつて「本部はコストセンター」と言い切り、ひんしゅくをかった役員がいました 慌てて別の役員が「営業は筋肉!本…

山の人と谷の人

感謝と不平不満 おそらく道教思想の言葉だと思いますが 「自分の顔の○○が気に入らない」「うちの会社は○○が不満だ」など、欠けた部分にばかり目が行く人を『谷の人』=俗人といい 「五体満足で感謝している」「うちの会社は○○が良く有難い」など、ありがたい…

すぐ辞める若手の脳

定着率が悪いのも良すぎるのも問題 「若手社員がすぐに辞めてしまう」と悩む企業は多いと思います 「最近の若い奴らは・・・」と原因他人論で済ましてしまっては、翌年も同じ愚痴を言う羽目になりますので、まずは原因自分論で考えることから始めます 採用担…

苦痛から逃れる知恵

人は辛い経験を糧にできる 「子供が傷つかずに大人になることはない」といいます 子供が傷つかないように大人はいろいろ配慮しますが、現実問題それは難しく、時が経てば子供も「辛かったけど必要な経験だった」と悟るようになります 人間以外の動物は『10…

教育とはなにか?

間違った認識の企業もまれにある 子供や部下などの目下に対する教育を考えてみたいと思います 老子の言葉に 天は万物を生みてこれを所有せず 万物を育ててこれを支配せず 現実を現実としてあるがままに受け入れ 物事がそれが進みたいように自然に前に流れさ…

研修責任者としてヒューマンスキルを総括する

教育の目的とは何だろう 『福祉の充実した国は自殺率が上がる』という衝撃の事実があります 日本の場合、雇用の安定させる取り組みと医療制度の充実に老後の年金は世界トップレベルなので、やはり自殺率は高いです 今話題のガザ地区やウクライナは非常に苦し…

言われやすい人になる

ザビエルは日本での布教に疲労困憊だった 日本は宗教観が薄いと言われがちですが、キリスト教やイスラム教のように唯一絶対の一つの神様を信仰していないせいだと思います 八百万の神(やおよろずのかみ)というくらいですから、当時の人口の百万人より多く…

頑張っても出来ないことは多い

なんでも自分基準で考えないこと 会社も3社目になりますが、採用・教育業務を3社でやってみて現在の宿泊業でよく聞く言葉が「頑張ってやってるんですが出来ないものは出来ないんです」と語る若い社員が多いことです 最初は大企業で商品開発系も営業系も競…

対Z世代へは『育ち方改革』が必要

どの世代も希望の光であり毒でもある 人は皆、世の中を良くしようと取り組んでいき、世の中は少しづつ良くなっていきます 陽を目指して邁進していますが、陽に進んだ分、陰にも進んでいます 便利になった分、何かの能力が退化したり 医療や食糧不足の解消で…

陽が極まれば陰となる

東洋思想の基本は陰陽説 どのくらい昔なのか?どこの地域から生まれたのか?定かではありませんが東洋には『陰陽説』があり、多くの思想の土台となっています 寒いがあるから暖かさを感じ 暑いがあるから涼しさを感じることができる 明るいがあるから暗いが…

求められる人材の変化

求められる人材は変化していく 人手不足か否かで採用は変わってきます 人手不足であれば、採用基準のハードルは下がり『量の採用』になります 人が足りていての定期採用であれば『質の採用』となり、ハードルは上がります 『採用の基準も相場で決まる』とい…

言ってることがわからない

国語力って重要? 私達は問いかけに返答する時や自分の考えたことを伝える時に、言葉に変換して伝えます 考えていることが上手く言葉にできなくて困る経験をした人もいるかもしれません 「入れる頭と出す頭は違う」といいますが、知識の多く詰まってそうな大…

思考は学べるのか?

親は子供に何を教えるべきか 「子供は学校やいたるところで勉強しろ!と言われているから家に帰ってまで親に言われたら勉強嫌いになってしまう」などとよく聞きます 知識の詰め込みは学校や塾の領域です 「じゃあ親は何を教えるの?しつけ?」などと考えてし…

視野・視座・視点を高める

多くの人との議論は大事 人と話したり、本やネットで情報を得たりすると『思考を変えるような気付き』に出会います 今までの自分の身につけた思考とは違う考え方に出会うと「視野が広がった」と感じます 社会に出たての新入社員の研修の主な柱は『知識・やり…

とりあえず20秒だけやってみる

苦痛の継続の困難さ 若さを保つには定期的に苦痛を身体に与えることが必要だそうです サウナ・ランニング・筋トレ・時間がない人は4分で終わるHIIT・・・ 「運動は絶対に必要」と言われますが、やはり自ら進んで苦痛な行為をするのは多少の覚悟が必要で…

企業の新人の洗脳

洗脳というと悪いイメージがあるが 「洗脳する」というと、何かいかがわしい新興宗教のようなイメージを感じますが、社会を知らない学生をその企業活動の都合に合わせて『思考をチェンジさせる』必要は大なり小なりあります 学食で昼食をとっていた学生は「…

ノルマって必要か?

昭和の時代は当たり前だったが 連日ビックモーターの問題が報道されていますが、諸悪の根源はきついノルマにあるようです ノルマは社会主義で国が労働者を管理していたロシアで生まれたものです 「一定の時間内に個人、または集団に割り当てられる作業量」とい…