人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

2023-01-01から1年間の記事一覧

待つ採用と攻める採用

嫉妬深い大企業の採用担当者 私が入社したのはギリバブルでしたので採用業務についた時は超売り手市場で、圧倒的に学生優位でした 最初の配属先は採用企画部の新卒大学生を採用する採用1課の東京採用本部が私の社会人としてのスタートです 面接に駆り出され…

生き方の過渡期のX世代の雇用と年金

年金の現状とこれから 昭和の終身雇用&年功序列が摺り込まれ、平成の低成長時代を生き続けたのがX世代です 昭和の時代は世界的に評価の高かった終身雇用&年功序列の雇用システムも、令和になると「企業と人の成長を阻む悪しき仕組み」などという評価にな…

これからの倒産の状況

倒産する会社にあるもの 特定行政書士の横須賀輝尚さんは「ビリヤード台がある会社は潰れる」と言っていました このような話が都市伝説のようにあります 私は実際には見たことがありませんが、ドラマなどでは社長室や重役室にゴルフの練習用グッズがあったり…

眼をもつ努力 〜格差社会に立ち向かう知識と行動〜

眼を得た人たち 何度か語ったことですが『民』という字は『眼』から目ともう一つの目を取り除いた字だそうです 『社会の仕組みが見えていない人々』 『世の中の真理を知らずに生涯を終わる人々』 という意味らしいので怖い話ですね 国民とか市民とかなにげな…

陽が極まれば陰となる

東洋思想の基本は陰陽説 どのくらい昔なのか?どこの地域から生まれたのか?定かではありませんが東洋には『陰陽説』があり、多くの思想の土台となっています 寒いがあるから暖かさを感じ 暑いがあるから涼しさを感じることができる 明るいがあるから暗いが…

奴隷の平和

平和にも色々ある 「平和が一番だ!」と願う人の方が圧倒的に多いと思います 平和の中には『奴隷の平和』も含まれるそうで、かつてのソ連の配下の国々や、ロシアと中国に挟まれた国々もそのような国は多いです ウイグル自治区などはひどい抑制を受けてますが…

住宅購入の過渡期

中流階級の崩壊 「この30年間で給料は130万下がり、消費税をはじめとする税金は上がり続けた」のが日本です 消費するお金が減ったのだから当然物は売れなくなります バブルの頂点の平成元年は「シーマ現象」なる、クラウンやセドリックの上に位置する高…

幸福って何だろう

人は幸福になる為に生きている あらゆる生物は食べる・排出・寝るという行為で生命維持をし、子孫繁栄で次の生態を生み出すことしかプログラミングされていません 大脳が異常に発達してしまった人間だけは「生きる意味」「生きがい」などを考えて求めたりし…

これからは知性を磨ける職場が良い

還暦過ぎると知性の差がハッキリ 若い世代が仕事選びをする時に 人生の長きを占める労働期間を過ごす仕事は「好きなことを仕事にしたい」はよくわかります また、命の次に大切なのがお金なので「給料の高い業界を選びたい」のもよくわかります 最も大切なの…

求められる人材の変化

求められる人材は変化していく 人手不足か否かで採用は変わってきます 人手不足であれば、採用基準のハードルは下がり『量の採用』になります 人が足りていての定期採用であれば『質の採用』となり、ハードルは上がります 『採用の基準も相場で決まる』とい…

富は知のないところからある方に流れる

「知」のないものに手を出さない 「日本はどんどん貧しくなっていく」 「少子高齢化で年金はあてにならない」 「独自に資産は運用しないと老後暮らしていけない」 「資産形成を何かやらねば!」という意識は年々強くなっています 野村総合研究所のデータによ…

不動産投資

リスクが嫌いな日本人 中国の不動産バブルが崩壊したのは多くの方がご存じだと思います 日本のバブル崩壊も、不動産がダメになり、続いて株がダメになりましたからまったく同じ状況ですが、さすがは中国でスケールが違います 超高層マンションが何十棟も空室…

孤独な世界の陰と陽

自由から生まれた孤独 「孤独」というとなんかさみしくて独りぼっちな暗いイメージですが、人は「仲間を求める」社交的な面と「自分の世界に入りたい」という内向的な面を持ち合わせています 人口減が加速している日本ですが世帯数は増えています 「就職を機…

朱に交われば・・・

ステージが変わると集まる人も変わる 人生に行き詰ったときは ①住む場所を変える ②人間関係を変える ③考え方を変える のが良いとされています 私は以前は24年間、全国転勤のサラリーマンだったので、望む望まないに関わらず「住む場所」と「人間関係」は定…

コロナより怖い生活習慣

老化は病院では治せない 元歌手で現在はエッセイスト・目白大学客員教授・日本ユニセフ協会大使として活動 している アグネス・チャン さんは現在70歳と聞いて驚きました 「若いです」 精力的に活動をしているのもありますが『医食同源』を心掛けて生活し…

企業は人という細胞で出来ている

すべてのスタートはどんな人材を獲得できたかということ 商品が売れない誰が悪いんだ! 「商品が悪いから売れないんだ」 「売り方が悪いから売れないんだ」 多くの企業で議論されてることかもしれません 営業企画部にいた頃は会議の時は、商品開発側と営業側…

逆境への強さと環境

自由に生きるほど不自由に弱い 「若いうちの苦労は買ってでもしろ!」はよく理解していますが、やはり苦労は避けます 『自由に生きてきた人間ほど不自由に耐えられない』と言います 役職定年なるものが定着しだした時代の50代がそうです 部長、課長の冠を…

李克強指数

独裁国家ほど経済の数字を捻じ曲げる 「北朝鮮は南朝鮮(韓国)より豊かだ!」 国家がそう叫んでも現実は違います 独裁国家ほど情報を操作して都合よく捻じ曲げて国民に公表します 紙や口ではいくらでも操作できますが、いくら強権の独裁者でも夜の夜光量まで…

肩書のなくなった自分とどう付き合うか

昭和の価値観で来られると苦しい 「上司は10歳ほど年下になりますがよろしいですか?」 最近キャリア採用(中間採用)の面接でよく口にすることに気づきました 就活中は「生活を安定させねば!」という想いが強く働いているので「年下の上司でも気にしません…

言ってることがわからない

国語力って重要? 私達は問いかけに返答する時や自分の考えたことを伝える時に、言葉に変換して伝えます 考えていることが上手く言葉にできなくて困る経験をした人もいるかもしれません 「入れる頭と出す頭は違う」といいますが、知識の多く詰まってそうな大…

新卒採用は徐々に困難になってきている

人材の質は企業の生命線 「今年の新人は豊作」とプロ野球のドラフト会議が盛り上がってますね 『優秀な新人をどれだけ確保したかで組織の未来が決まる』はどこの世界も同じようです 「まったく!うちにはろくな新人が入ってこない!」と嘆く企業もありますが…

働かなくてもいい社会の実験

中国の専業子供 前回は中国の「寝そべり族」を書きましたが、中国の若者の間では就職はせず、掃除・食事の準備をして親からお金をもらっている「専業子ども」が増えているそうです そういえば少し前の日本も「学校出てもすぐに結婚するから」と就職せず「家…

働かないと生きていけないか否か

中国で急増の寝そべり族 過去最高の失業率の中国で「寝そべり族」なるものが増え続けるそうです 一日中ゴロゴロして好きなことをしている若者のことです 以前、高学歴なのにそれに見合う就職先がなく、アルバイトのような仕事をしている「アリ族」は紹介しま…

思考は学べるのか?

親は子供に何を教えるべきか 「子供は学校やいたるところで勉強しろ!と言われているから家に帰ってまで親に言われたら勉強嫌いになってしまう」などとよく聞きます 知識の詰め込みは学校や塾の領域です 「じゃあ親は何を教えるの?しつけ?」などと考えてし…

承認欲求はやっかいなのか?

基本欲求が満たされてしまった人間 人間以外の生物は捕食活動と生殖活動がメインの欲求です ようは食べることにより肉体を維持して、次の子孫を残す活動がほとんどです この2つは努力とか義務感からではなく、快楽によって誘導されます やはり美味しい食べ…

視野・視座・視点を高める

多くの人との議論は大事 人と話したり、本やネットで情報を得たりすると『思考を変えるような気付き』に出会います 今までの自分の身につけた思考とは違う考え方に出会うと「視野が広がった」と感じます 社会に出たての新入社員の研修の主な柱は『知識・やり…

ネガティブっていけないのか?

リーダーから愛されるポジティブ 「ネガティブは悪くて、ポジティブは良いこと」 「ポジティブな人は発言も前向きで明るい」 「ポジティブな人はチャレンジ精神旺盛」 「ポジティブな人は活気があり周りを明るくする」 と聞けばポジティブな人の方がいいに決…

無冠と実力とキャリア

無冠の帝王 私が生まれる前に現役だったプロレスラーに『神様カールゴッチ』がいます 神様と呼ばれるぐらいですから相当強い人で、アントニオ猪木さんやUWF選手のような実力重視派のレスラーには師匠として慕われていました カールゴッチがハワイにいると…

人生は自分の使った言葉の集大成

人間の進化を見直す 以前全ての陸生生物は海での生存競争に負けた負け組だと書いたことがあります さらに猿の中でもゴリラのような腕力も、他の猿のように木に素早くよじ登り木から木へ移動するスピードのなかった人間の子孫は、森からも追い出された負け組…

本当の自由は引退後から

日本は労働信仰の国 引き続き60歳以降の労働について考えたいと思います フランスの年金受給延長による暴動を見るにあたり『労働から人生における価値は見いだせない』と考えさせられます 日本人は勤勉思想が植え付けられているので「元気なら労働をするも…