昭和の価値観で来られると苦しい
「上司は10歳ほど年下になりますがよろしいですか?」
最近キャリア採用(中間採用)の面接でよく口にすることに気づきました
就活中は「生活を安定させねば!」という想いが強く働いているので「年下の上司でも気にしません」とほとんどの人が答えます
マズローの欲求5段階説で見ればわかるように
・給料が入るようになり生存欲求が満たされる
・人間関係も安定し、所属の欲求も満たされる
と人は変わってくるようで「あの上司は新卒で入社して長くいただけ!俺の方がいろいろな会社を経験して経験値は高い!もっとキャリアを重視してほしい!」などと考えだすようで、しばらくすると現場の管理職から「やりにくい」とぼやかれることがあります
特に前職で課長や部長だった人は「肩書のなくなった自分にやるせない気持ち」が強くなってくるようです
転職は30代に終わらせた方がいい
アメリカでは15回でも20回でも転職を頻繁にしても悪いイメージは付きにくいですが、いかに終身雇用が終わったとはいえ転職が短期間に多い人は日本では敬遠されがちです
『35歳転職限界説』はもう昔の話ですが「できれば40歳以上は勘弁してほしい」とはよく現場には言われます
この辺は会社によって違うようですが『管理職の平均年齢』が関係ありそうで、40代がの管理職が多ければ、自分より上の社員の採用にはいい顔をしません
もともと一匹狼的気質の人は上司が年下だろうが気にしないようですが、部下を何人か持っていた管理職だった方は少しづつ不満が蓄積していくようです
先日引退したプロレスラーの蝶野選手も『肩書を失った自分とどう付き合うか』という本を出しています
肩書を失うと周りの目も嫌だし、モチベーションも落ちる人が多いと思います
サラリーマンに限らず『肩書を失う苦痛』はこれからの時代乗り越えなければならないテーマになりそうです
60歳はこの世の天国というが
「年金は60歳からもらいたいんだが・・・」という質問を受けることが増えました
年金に対して勉強不足なのですが
「75歳からにした方が絶対得」という人は「株式投資よりはるかにいい利率で増えるから」が理由のようです
「60歳からの方がいい」という人は「人はいつ死ぬかわからない」が理由のようです
60歳からの支給希望の方の中には、肩書がなくなったことによる意欲の低下があるようで『役職定年』『転職』でなくなるケースが増えてきています
人生の中で最も悩みやストレスが少なく精神状態が良好な時期はいつなのかを探る厚労省の最新データを分析した統計では「60代が最ものんきで精神状態がいい傾向」だそうです
・現代の60代は昭和の50代と同等の元気さ
・子供の学費や住宅ローンから解放される
・仕事から解放される
が理由ですので「60歳で仕事を辞めて早めの年金をもらう」はベストな選択かもしれません
そうであるなら60歳でリタイアするプランを準備していた人は「勝ち組」とは言いたくないですが「幸福組」とはいえそうです
75歳を境にのんき度に陰りが生じてくるようで、その理由が健康上の問題であるようです
『悩みから解放される60代・健康の悩みが深刻化の70代 』と総括されています
国は税金増・労働力増・消費増を狙い「70代でも働く人は美しい」という空気を作っていますが、人生の黄金期が60代なら『60歳リタイアプラン』が重要になってきます
「元気なうちは働くべきだ!」という同調圧力に負けず、自分の幸福を追求するべきだと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました