管理職の1/3は扱いずらいと感じている
「Z世代に合わせた教育・研修」
「Z世代に合わせた採用」
社内ではZ世代に標準を絞った考え方が多いです
この世代が10年後・20年後に社内の中心になることを考えれば『未来を担う社の宝』というのはよくわかります
労働人口の多くを占めるX世代と違い、とにかく数が少ないZ世代は新卒での確保に躍起になっている企業は多いです
日本では少ないZ世代ですが、海外ではZ世代の嗜好がマーケティングの中心です
真剣にZ世代を採用・育成・戦力化しようとしている組織では「それはZ世代に受け入れられるのか?」「それだとZ世代に合わない環境だよね」など、すべての中心はZ世代にあります
やたらと数は多く、伸びしろも少ない私のようなX世代からすると期待値の大きいZ世代は少し羨ましく感じます
いつの時代も『未来は若者が創る』ので、若い世代に注力することは極めて正しいことだということはよくわかります
主要な管理職の多いX世代ですが『管理職の1/3はZ世代を扱いずらいと感じている』そうです
特に自我が強い管理職やオレ様おじさんからすると「ウナギみたいでつかみづらい奴ら」のようです
昭和の価値観は受け入れない世代
私の住んでいる街で2軒、2世帯住宅が建てられ、たて続けにそこに住んでいる父親が自殺するという事件が起きました
「頑固だ」「もう古い考えだ」など子供夫婦に言われ続けたのが原因のようです
Z世代の若手に話すと「親子といえども自立したら一緒に住むべきではない」と言います
この世代は『人との距離間を熟知している』ように見えます
「世代が違う同士は同じ箱に入れてはいけない」と考えています
たしかに日本の殺人事件の50%以上は親族によるものです
仲良さそうに見える家族も、家の中はどのようになっているかわかりません
昭和生まれは家族=朝ドラのように捉えているかもしれません
現在日本では子供と暮らしている高齢者は44%で、幸福度が高いスエーデンは4%です
日本では独り暮らしの高齢者を「孤独老人」などと言いますが、スエーデンは「自由老人」で寝たきり老人がほとんどおらず、最後まで自己責任で遊びまわっています
『孤独と自由』というものをよくわかっている世代なのかもしれません
彼らは終身雇用も
「僕らは勘弁してほしい」
「人手不足の時代に生まれた仕組み」
「ぶら下がりおじさんを生むだけ」
「変化に対応できない人間になってしまう」
と見ており、飼い殺しの仕組みのように言います
たしかに終身雇用は戦後の高度成長期に『労働力を長期に囲い込むために生まれた仕組み』で今の時代には合いません
Z世代は『自己成長できない環境を嫌う』性質があります
「脱皮できないヘビは死んでしまう」と同じで『常にバージョンアップしていく環境にいないと変化の激しい時代を生きていけない』と考えているようです
Z世代の採用に力を入れている新興の企業は退職金がないところが多いです
多分、ステップアップ転職をする彼らにとってはどうでもいいモノのようです
仕事にせよ、家族にせよ昭和モデルはZ世代には受け入れられないものが多いようです
Z世代が敬遠する会社
Z世代が求める企業とはどういう企業か・・・
①全力で働く人を求める会社を嫌う
「一生懸命・全力で働く人」を重視する社風を嫌います
『働くために生きるのではなく、生きるために働く』という考え方が強いです
生きるために働くという考え方は「本当に好きなことを仕事にする」ということを重視しており、昭和の時代のように「仕事はお金をもらうのだから辛くて当たり前」などの説教を忌み嫌います
②大きな責任を押し付ける組織を避ける
大きな責任を負わせるということは職務内容に負荷が重く、深夜や週末に働かなくてはいけない可能性があるので自分の時間が割かれます
昭和の時代は「会社合っての自分」「会社が全て」だったので、かなりのハードワークを押し付けても良かったのですが「終身雇用などおかしい」というZ世代には悪習でしかありません
日本人は非常に長時間労働を今でもしていますが、Z世代が管理職になると世界標準になるのではないかと思います
③成長できない組織はいる意味がない
昭和世代が 「最後まで面倒をみてくれる会社」に魅力を感じていたのに対して、Z世代は「自分が成長できる会社」「スキルアップできる会社」であることを重視します
『高く売り込める自分』というものを意識しています
④趣味の時間を持てない会社は避ける
Z世代にとってワークライフバランスは重要です
「仕事がとても大変で、仕事以外のことはあまりしていない」という会社はごめんこうむると言う感じです
長時間労働を美徳にする精神もありません
あと数年もすれば「餅は餅屋、Z世代のことはZ世代」になると思います
Z世代の商品開発・Z世代へのサービス・Z世代の採用・Z世代の教育・Z世代の職場のモラル・Z世代のキャリアプランなど、多くのことをZ世代に任せていくと思います
少数派のZ世代は、今は扱いにくいと感じるかもしれませんが、未来を担ってくれる存在になっていくと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました