人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

コミュニケーション弱者でも問題ない

コミュニケーション強者が有利な時代が続いたが

どれだけ頭に詰め込んだかが評価された学生時代が終わり、社会に出ると「コミュニケーション能力が大事」と言われるようになります

私も社会に出るときに今までは入れる頭が評価されたが、これからは出す頭が重要になってくると言われました

「社会に出たら稼げるのは知識ではなく、伝達力・表現力・会話能力・情報収集力」いわゆる出す頭です

まだ真っ新な状態の学生が「社会に出て必要な能力は何ですか?」と聞くと「コミュニケーション能力」とアドバイスされることが多かったと思います

まず第一にコミュニケーション能力が高い人間は情報強者でした

会話量=情報量の時代でしたから、コミニュケーション量の多い人は様々な情報を得ていたといえます

ただ、現在は情報民主主義の時代というくらい、早く便利に大量の情報が誰でも得られるようになりました

また、コミュニケーション能力が高い人間は「人とつながる能力に優れている」とも言われましたが、これは腐れ縁や足かせになる関係もつくりやすいです

徐々にコミニュケーション弱者でも問題のない時代になりつつあります

悩みのすべては人間関係 

書店などのビジネス書のコーナーには、コミュニケーション能力が大事だとか磨かれるという本がずらっと並びます

コミニュケーション弱者からすると「やっぱり世の中コミュニケーション能力が大事なんだ」と悩んでしまいます

心理学者のアドラー人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである と述べているように、ほぼ全ての人が人間関係で悩んだ経験があるはずなので「コミュニケーション能力が高ければ悩みも減るのでは?」と考えてしまいます

「出世するには、成果だけではなく社内でのコミュニケーションも必要」 などと言われれば「俺は出世は出来ないのでは?」などとも悩みます

いまの世の中にあるコミュニケーション関係のコンテンツの多くはコミュニケーション強者だからできる内容ばかりが発信されています 

とはいえ「猫は訓練しても警察犬にはならない」の通り、コミニュケーションが苦手な人はずっと苦手な場合が多いです

ただ、これからの時代はコミュニケーション能力が無ければ無いで十分やっていけると思います

メラビアンの法則 

新しいマシンや AIがどんどん人の仕事の中に入ってくると、求められる能力が変わってきます

パソコン業務が広がっただけで、仕事は大きく変わりました

営業企画部という部署にいたことがありますが、ずっとパソコン業務の日が多く、隣の人が何をしているかさえも知りません

「今日一日誰とも喋ってない!」という日もあるくらいです

今の世の中、コミュニケーション強者でなければ務まらない仕事の方が少ない気がします

コミュニケーション弱者でもできるコミュニケーションをメラビアンの法則で考えてみます

メラビアンの法則とは受け手に及ぼす情報の影響の割合ですが

言語情報: 7% 話している内容

聴覚情報:38%  声のトーンや話す速度

視覚情報55%  顔や表情など 

人は言葉より顔の表情や動きで理解しているということです

楽しそうに話せば楽しい内容と理解して

誠実ように話せば誠実な内容の話と理解しがちです

コミュニケーション弱者は自分なりのイメージを作ることが大事です

言葉を上手く伝えようとするのが苦手でも、誠実そう、一生懸命さなどの自分はどんな印象を与えているか?」を意識して伝えることに注力すべきだと思います

言葉の与える影響はたったの7%です

陰キャラでも自分の印象を作ることは大事だと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました