人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

2021-01-01から1年間の記事一覧

これからのキャリアは計画より準備

キャリアプラン通りにはいかなくなる 私は新卒入社のキャリアカウンセリングの責任者なので〈現在の経験値からくる希望〉と〈具体的なキャリアの方向性〉を四半期に一度はカウンセリングしています ただ、人生のルールは大きく変わりつつあります ①人生の長…

自分の心の陰陽バランスを見直してみる

日常で陰の氣は浴びている 前回、長く人事をしていた課長が「陰陽のバランスで人を評価している」ことを述べました 陰の氣が組織に蔓延することの恐ろしさをよく理解していました SNSによるコメントを見ていても、〈極めて陽の人〉〈陽の多い人〉〈陰の多…

部下を見て上司を計る人事

本部にいてもどんな上司かわかる 最初に24年間お世話になった会社の人事課長が60歳で定年となります 実直で気配りのできる人です 1月からは有休消化だそうです 直接働いたことは有りませんが、人事部とは採用企画部・教育企画部時代によく絡みました 「…

平等ではない社会

平等は2つだけ 世の中は平等にできていないのは子供でも知っています 平等なのは自然界なら「1日は24時間」 法治国家なら「法の下に平等」くらいです ・家が貧しく進学できなかった ・両親がいない ・かなり田舎に生まれた ・身体的に・・・ 数えたらき…

社会の仕組み=子供たちに教えるべきか?否か?

日本の資本主義社会の構造 入社した新入社員が初任給をもらうと、一人くらいは必ず聞きに来ます 「入社前に聞いていた給料とだいぶ違う・・・」 かなり引かれていてビックリする社員もいます アルバイトでは所得税くらいしか引かれていません 日本の税制の仕…

嫌いなものは避けていい

子供のピーマン嫌い 子供が「ピーマン嫌い」「セロリ嫌い」「ゴーヤ嫌い」「人参嫌い」はよく聞きます 親は当然注意します 栄養バランスを考えるからです 実はこれらのポリフェノールを多く含む、クセの強い野菜は子供には代謝しづらく、エネルギーに変えに…

ソロハラにみる圧力

女性へのハラスメントの半分がソロハラ 先日、全国の人事関係者が集まった時 「あらゆるハラスメント(社員からのクレーム)で1番多いのは『ソロハラ』で、女性のハラスメントの半数にあたる」 という報告がありました いわゆる「結婚しないの?」の類の言…

意識すればアンテナ感度が上がる

意識のアンテナ 島田紳助さんは子供の頃より「寿司職人になりたい」と思っていたそうです ある日、魚のおろし方をプロに見てもらったときに「しっかりできている」と評価されます 誰に教わったわけでもないのに、身についていたのは「寿司職人になる!」と思…

定年制を論じるより就職観のチェンジを論じるべき

終身雇用から定年制度が生まれる アメリカでは「〇歳で会社から去ってくれ」という日本でいう定年制は『年齢差別』に当たるそうです 某大手企業の社長が「45歳定年案」を述べたところ炎上していました 「自分は64歳のくせに!」「最後まで面倒をみるのが…

継続のみが力なり

スキルは簡単に身につかない 「継続は力なり」はインパクトが弱いと思います 「継続のみが力なり」だと思います 知識でも、仕事でも、スポーツでもチビリチビリしか成長していきません 「アルバイトを6時間で一人前にする」という某大手外食チェーンのマニ…

言葉にできない

一番強いのは根拠のない自信 私達は1日に約6万回の〈考える〉と〈想う〉を繰り返しているようです ぼ~っとしているようで、脳には絶えず電流が流れています 「マイナスなことは考えるな!ポジティブに考えろ」 「悪いニュースは見るな」 などは「陰の氣を…

60・20時代の就活

長くなる人生 60・20とは『労働期間は60年になる』対して『企業の寿命は平均20年になる』 という環境変化のことです 人類は長きにわたり〈飢餓〉〈病気〉と戦い 〈飢えのない世界〉〈病気の完治する世界〉という『食に恵まれ健康な生活』を目指して…

昭和の生き方

横井庄一さんとの小野田寛郎さん 昭和という時代は『戦いの時代』だといえます 武力による戦争でアメリカに負け・経済戦争でアメリカに勝った時代だと思います 戦後30年ほど経過し、2人の日本兵が発見され帰国しました グアム島の横井庄一さんとフィリピ…

戦わないという戦い方

さまざまな戦い方 インドのイギリスからの独立運動を指揮したガンディーは『無抵抗』で戦いました 民衆暴動やゲリラ戦の形をとるものではなく「非暴力・不服従」で抵抗したのです 与謝野晶子は『君死にたまふことなかれ』と弟を強制的に戦争に送り出す国に対…

心に良い感情とは

どんな時に幸福感を感じるのか 私達の多くは「幸せ」を追求して生きています 「自分は幸せだな」と感じるときに大きな満足感を得ます 不幸は嫌だし、避けようとします 幸福感とは〈非常に安定した持続的で穏やかな心理状態〉のことを言います 「宝くじに当た…

選挙に行こう!

最初は国民の1%にしか選挙権がなかった 「板垣死すとも自由は死せず」 自由民権運動を推し進め、暗殺されかけた板垣退助の有名な言葉です 板垣は後に大隈重信とともに日本最初の政党内閣を組織した人物です 1889年は25歳以上の男子・直接納税15円…

才能は一点突破の時代か

トータル性能を追求する時代ではない 昔は一通りなんでも経験させて管理職になる〈総合職〉が企業では幹部候補生としてもてはやされました 私も〈新卒採用〉〈営業〉〈新卒採用〉〈新卒教育〉〈営業〉〈支店長〉〈営業企画〉で24年間でもらった辞令は10…

ルールをよく理解していないと勝てない

富裕層は増えて給料は減り続けている 「日本は給料は下がり続けています!価格を上げることは難しいですよ」 マーケティング部の社員に言われました 少しずつ減り続ける給料水準 少しずつ上がり続ける税金 少しずつ減り続ける人口 少しずつ増えていく高齢者 …

「好き」は仕事にできないのか

「理想の仕事=好きなこと」の間違い 新婚の後輩の夫婦と会食をした時のこと 奥さんの方が 「この人今の仕事辞めたいとばかり言う」 「『じゃあ何が本当にやりたいの?』と聞くと『レーサーになりたかった』など非現実的なことばかり言う」 とぼやいていまし…

人はどのように心を認識しているか

心は感情の動きで認識する 感情が豊かな人は人間味があり好印象です 一方〈感情的な人〉〈感情に走る人〉は引かれたりします 私達は目で見えない自分の心を、感情の動きによって知覚しています 脳は右脳左脳の2重構造です この2つのコンピューターは役割が…

どのように自分を理解しているのか

セルフとソーシャルセルフ 私達は〈自分〉という人間をどのように理解しているのでしょうか? 大きく分けると〈セリフ〉と〈ソーシャルセルフ〉の2つの視点から自分を理解しています 自己理解(セルフ) 「自分とはこのような人間だ」と自分を自分で理解し…

組織集団での行動

個人力より集団力 アフリカのサバンナには多くの捕食者がいますが〈狩りの成功率〉で見ると 百獣の王ライオンは30%です 俊足のチーターでさえ50%だそうです 対して愛らしさのある顔のリカオンはなんと90%! 1対1ならライオンでしょうが、集団で狩…

相手との距離感で見る心理

人と人の距離感が表すもの 異性といっしょにお酒を飲みます 飲んだグラスを相手に近い方に置きます 相手も飲みます その時、こちらのグラスにより近い位置に自分のグラスを置くか 前より離して自分のグラスを置くか で〈心の距離〉が測れます 脈ありか否か・…

競争と平等

格差を排除した組織 私が新卒で入社した会社は、新社長になり「数字での評価を撤廃する」となったそうです(もう離れて8年経ちましたが) 「社員の話をよく聞き、会社の構造改革を断行する」 というスローガンを行っているせいです この新社長は〈格差嫌い…

コロナ社会で得たもの

悪いことばかりではなかったコロナウイルスの蔓延 今のコロナウイルスの蔓延に対する〈国の対応〉〈企業の対応〉〈個人の対応〉をのちの歴史はどう評価するのでしょうか・・・ 明治時代の『スペイン風邪の大流行』は今のようにメディアが発達しておらず、経…

手のしぐさで観る相手の心理

手は豊かな表現力をもっている 手は私たちの想いをより強く伝える力があります 反面、相手に不快を与えてしまうこともあります 不快に感じる手のしぐさは ①相手を指さすしぐさ ②手招きで相手を呼ぶしぐさ ③会話中に服についたごみをとるしぐさなどです 悪気…

20・60社会のミドルとシニア

葛飾北斎の生きざまに学ぶ 葛飾北斎は「自分が満足な腕前になるのは90歳」と言っていたそうです 天才の考えるスキルアッププランは凡人には理解できません 21畳もの大きさの岩松院の天井画「八方睨み鳳凰図」は北斎89歳での作品です 北斎は老いてなお…

20・60社会 AIに仕事を奪われる?

2030年からの加速度的変化 人生の労働期が40年から60年へ 企業の寿命は50年から20年へ 人はますます長寿に、企業は新陳代謝が早くなっていくのが『20・60社会』です 『20・60問題』という人もいますが〈問題〉ではないと思います 「せっ…

若者が生きる60・20社会

昭和のモデルケースは終わる 今の小学生の69%は『今 現在 存在しない仕事に就く』と言われています 『AIに使われる側になるか』『AIを使う側になるか』も重要になります 昭和のモデルケースは『会社に就職したら定年まで面倒をみてもらう』 というも…

瞬きと口から心理を読む

行動心理学の目的 行動心理学の実験結果は〈大多数の人間の心理的特性〉であり、一般的傾向です 人間はだれしも『癖』をもっています また、心理学的な事象とは関係なく触れるしぐさもあります 正しい解釈でも間違った解釈でも、しぐさから読み取った解釈を…