人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

ソロハラにみる圧力

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女性へのハラスメントの半分がソロハラ

先日、全国の人事関係者が集まった時

「あらゆるハラスメント(社員からのクレーム)で1番多いのはソロハラで、女性のハラスメントの半数にあたる」

という報告がありました

いわゆる「結婚しないの?」の類の言葉です

独身の女性の場合、全年代の半数が〈ソロハラ被害〉にあっています

独身の男性は40代・50代の30%が〈ソロハラ被害〉にあっています

1972年が日本の婚姻数の最多で焼く110万組です

現在は約半数の58万組になります

「結婚はしないの?」と言うくらいならまだしも

「これから日本は人口が減るのに」とよけいな一言をつける人がいます

エビデンスに結び付けて話せば

平均寿命が延びると出生率は下がります

平均寿命の長い国はどこも出生率が下がっています

人類のサイクルで見ても

多産多死 ⇒ 多産少死 ⇒ 少産少死 ⇒ 少産多死 を繰り返します

アフリカなどは『多産多死から多産少死』に移行している国であり

日本はそれを過ぎ『少産少死』の段階に入っただけのことです

日本の現状は季節で言えば〈秋〉です

秋なのに夏の環境を主張されるようなものです

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宗教勧誘に近いものがある 

私の家は4世代同居の旧家だったので、よくお見合い前の打ち合わせを何人かの大人たちがしていました

「誰か良い人はいないか?」

「あの家のあの人がいいのではないか」

子供心に「好きだから結婚するのではないのか?」

「なぜこんなに大人たちが意見を言うんだ」

「家と家の問題ってなんだ」

「しないという選択肢はないのか」と感じていました

明治から平成の中盤までの日本は皆婚の時代と言えます

男は外で働き家族を養うもの

企業では結婚してないだけで「社会的信用の低い奴」と見られたりしたそうです

女は子供を産み育てるもの

社会でいくら実績を積み出世しても、異端視されたようです

皆婚とは一種の宗教です

1920年~1980年代でみれば95%の人が結婚しています

よほどのマインドコントロールをしなければ95%が同じ行動をすることはないです

そこには結婚はいいものという絶対思想があります

宗教と同じく『熱心に勧誘』して『拒否すれば異端視する』

『夫は外で仕事、妻は家事と育児』があるべき夫婦の規範だったのです

お見合い結婚が70%だった時期もあります

現在は結婚相談所を含め5%程度です

法的には定められてなくとも、自己選択権が無い時代とも見れます

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一人十色の時代 

人は自分の中に多くの自分をもっています

これは付き合う人間関係で広がっていきます

・まじめにいい仕事をしようとする自分

・出世に拘る自分

・野球観戦に熱中する自分

・飲み会で人と騒ぐのが好きな自分

・SNSでひっそり人と繋がる自分

などなど多様性があります

人によっては仕事の比重がほとんどだったり

趣味の比重が多かったり

子供が全てだったり、一人十色と言えます

世間の常識に惑わされない時代になってきています

バスク地方

私の意志があるところに

私の脚がある

という言葉があります

同調圧力に屈せず、自分の脚で歩むことが大切です