人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

社会の仕組み=子供たちに教えるべきか?否か?

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日本の資本主義社会の構造

入社した新入社員が初任給をもらうと、一人くらいは必ず聞きに来ます

「入社前に聞いていた給料とだいぶ違う・・・」

かなり引かれていてビックリする社員もいます

アルバイトでは所得税くらいしか引かれていません

日本の税制の仕組みで、最も優れているのが源泉徴収です

30%を先に引いて手取りというカタチで給料口座に振り込まれます

会社は全くとっていません

従業員比率が高い日本では、税金の取りっぱぐれのない優れた税金回収システムです

なかなか貯金のできない新入社員からすれば、手取り給料のほとんどを消費に回します

そこから10%の消費税が取られます

稼いだお金の40%近くが国にとられます

社会人が長くなってくると、この辺は「そんなもんだ」だんだんマヒしてきます

車を買えば『ローン金利』が複利で取られます

ガソリンは原価に税金がかかったいるにもかかわらず、さらに消費税がまた取られます

部屋を借りれば家賃が取られます

今度は資本家に多くのお金が流れていきます

 

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社会の仕組みにはバランスがある

「民」とは「眼」から「目」をとった見えてない人々という意味です

知らないで幸せに暮らすか

知って社会の仕組みを利用するか

となりますが

資本家と労働者の比率は2:8です

江戸時代も農民が85%を占めていました

仕組みには仕組みを保つベストは比率があるのです

学生時代、経済学の教授がのないところからのあるところに流れていく」と言いました

私などはその時「ふ~ん」としか思っていなかったので〈知のないところの民〉といえます

民から国へ

労働者から資本家へ お金は流れます

人として優れてるか否かより世の中の仕組みを知っているか否かです

「金持ち喧嘩せず」と言いますが、富裕層は穏やかです

仕組みを知っているからです

ドラゴン桜ではありませんが、世の中の仕組みを知らない人は〈不平・不満・愚痴〉が多くなります

「自分たちはやや手遅れだけど、子供達には世の中の仕組みを教えるべきか・・・」は迷うところです

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教えるべきこれからの生き方 

これからの子供たちは長寿です

一番重要なのは健康の知識だと思います

病弱で長生きでは苦痛な人生です

健康の知識は〈食の知識〉〈体の仕組み〉〈運動習慣〉だと思います

次がやはり勉強しろとなります(勉強を嫌った私が言うのも変ですが)

義務教育のうちは脳の発達期で全てのメニューをこなすべきです

「水泳嫌い」「絵は苦手」「楽器は下手だからヤダ」はダメです

その後は専門教育になっていきます

受験のための普通科・専門の為の工業科・・・などです

社会変化が激しくなるので倒産とまでは行かなくても、企業合併・買収・多角化などは多くなります

転職するにしてもスキルを磨いてきたかが重要になります

ここ3年はリゾート部門の採用がメインなので、調理師の新卒採用・キャリア採用をしていますが

調理師学校を出て入社した会社をつまらぬ理由で辞めて(本人はまじめな理由かもしれません)「専門性の高いところは厳しいから、温めて出すだけのビュッフェスタイルにしよう」と転職し、様々な理由で転職を繰り返し、牛丼チェーンにいる社員もいます

一緒に面接した調理長は「流れ者」などと言います

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これは生活の為に仕事」ではありますが「スキルを磨いてきた」にはなりません

一方で「〇〇でフレンチの基礎を身に着けて、ステップアップで△△に行きましたが、ソースが評判の御社でまた新しい技術を身に着けたいです」と言う人もいます

○○でこの技術、△△ではこの技術・・・・明確にステップアップが語れます

スキルを磨き続ける自覚がないと、60年間の労働期間に大きな格差が生まれます

「大企業に入って、終身雇用に守られて生涯をその会社で・・・・」は風化していきます

もう会社の大小は関係ありません「企業の寿命は20年」と言う時代です

スキルを磨いてそのスキルで渡り歩け!」というのが正しい教育ではないかと感じます

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました