人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

部下を見て上司を計る人事

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本部にいてもどんな上司かわかる

最初に24年間お世話になった会社の人事課長が60歳で定年となります

実直で気配りのできる人です

1月からは有休消化だそうです

直接働いたことは有りませんが、人事部とは採用企画部・教育企画部時代によく絡みました

異常が正常化する前に手を打つが口癖の人でした

会うなり「多くのマネジメント職を育ててくれたよね!感謝している」「皆まだ頑張ってるよ!優秀な人間を多く輩出してくれた」と言われます

リップサービスも多く含まれていると思います

「人事から見て理想の上司は何だと思う?」と言われたので

「実績=稼ぐ人」「組織に忠実な人」と答えると

「稼ぐのはたしかにありがたいし、目に見える貢献だから定量評価では高いよね!でも3番目」

「2番目はポジティブな性格』『組織に忠実な人」

「1番は人を育てる人だよ」

人がよく辞める・部下が腐るは実績がよくても評価低いよ!」

本部にいても研修・会議に来る部下のレポートやカウンセリングで、どんな上司かよくわかる」

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上司は人を生かすか殺すかが評価のポイント 

新卒採用のみの会社でしたので、支店が増えなくなると〈降職〉も多かったです

新しく育ってきた若手をやはり上げていきたいですから

「一番嫌だった仕事は降職の連絡だった、200人以上に降職を伝えた」

たしかに嫌な仕事です

「支店長でなくなるというという降職人事は実績が悪いからという理由でおこなっていたがこの人は人を育てない・腐らせるという理由が強い

「上司にはしておけないな・・とリストアップしておき、数字が悪い時に降職の人事を発令する」

「リストがあるんだ・・・・」⇒「そうだったんだ」用意周到です

商品本部は商品の売れ行き

企画は当たりはずれの多さ

営業は実績

どれも数字で表されます

私は数字だけだと思っていましたが、実際は人を生かすか殺すかが最も重要な点のようです

他にも管理職にしてはいけない人は

・計画がずさん

・自分の利益が最優先の人

・一貫性が無い

・向上心が無い

・経営的な視点が無い

・自慢話と説教が多い

などはダメだね・・・というのが、人事歴30年の見方です

部下だからと舐めてはいけない無言でどんな上司か教えてくれる

さすがです

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陰は陰を生み・陽は陽を生む 

人には陽転・陰転があります

人は関わり方で大きく変わります

「こいつダメだ」「期待してない」など陰に見続ければ陰転します

「こいつ見込みがある」「きっと良くなる」と陽に見続ければ陽転します

口を開けばマイナスな事ばかり

コメントにもマイナスな事ばかり書きこむ

マイナスな事ばかり見つけて話題にしたがる

陰の行動はやがて習慣となり陰の人格を創ります

これが管理職だと組織に陰の氣が蔓延して人が育たなくなります

「人事は『ひとごと』と書く」などと言われたりします

隠密な性格が強いせいだからだと思います

表向きは「売上重視」の企業も、永続的発展のために企業は人なりをしっかりコントロールしているのだということがよくわかります

陰性な人間はつくらない

陰性が人格になってきたら排除する

陽性な氣は大切にする

とやかく言われながらも陰陽の管理をしっかりしているものだということがよくわかりました

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました