個人力より集団力
アフリカのサバンナには多くの捕食者がいますが〈狩りの成功率〉で見ると
百獣の王ライオンは30%です
俊足のチーターでさえ50%だそうです
対して愛らしさのある顔のリカオンはなんと90%!
1対1ならライオンでしょうが、集団で狩りならリカオンが優秀なようです
とにかく現実社会は結果が全て
成功率30%の集団と90%の集団では、3倍の成功率を誇るリカオンの方が優れているといえます
リカオンは滅法持久力があり、相手がつかれるまで追い回すのが強みのようです
食事は子供優先というのも、なんか好感が持てます
弱った仲間には、獲物をかみ砕いて口渡しで食べさせるそうです
ハイエナも傷ついた仲間を見捨てずに面倒をみます
ネコ科に対しイヌ科は〈持久力〉と〈仲間を見捨てない結束力〉で優秀な成果を出すようです
サバイバルな野生の世界でも〈傷ついて狩りが出来ないもの〉〈年老いたもの〉を見捨てる集団と
見捨てずに〈皆で面倒をみる〉集団があるということです
野生でさえも仲間を見捨てない集団の方が『狩りの成功率が高い=成果が出やすい』ようです
人間も集団の中で生きる社会的動物
人間も集団に所属し、集団で行動する動物に分類されます
ひとりで生きるよりも、他者と力を合わせながら生きた方が便利だからです
従って誰でも大なり小なりの〈所属欲求〉〈認知欲求〉があります
集団から疎外されると気持ちが暗く落ち込み
【自己制御能力】自分自身を制御し、我慢する力
【思考・認知能力】物事を考え、認知・知覚する力
が低下します
就活中の学生が最も知りたい企業情報は『人間関係』だそうです
配属先に対してもそうでしょう
弱い立場ですから気になるのも仕方ないです
企業も〈コミニュケーション能力〉を気にします
集団の中にうまく溶け込めるかが大切なポイントになるからです
集団の中に安心できる居場所を求め、集団に所属したい欲求を強く持ちすぎると
・過剰に人の目を気にする
・マイナス評価に敏感になる
・人の視線が敏感になる
性格になっていきます
「弱い立場の人間が生きやすい組織こそ、長期的に見て成果を出す」と主張する人がいますが、観ているとそうかもしれません
必要なのは優秀な新入社員でなく優れたリーダー
1匹のヒツジ🐑が100匹のオオカミ🐺を率いてる組織より
1匹のオオカミ🐺が100匹のヒツジ🐑を率いてる組織の方が強い
と言います
よく採用の手法や新入社員の質にとやかく言ってくる人がいますが、優れたリーダーは「誰でもいい」というスタイルです
〈新人に依存する気はない〉〈新人はじっくり育てる〉というスタイルの人がほとんどです
エマーソンの言葉に
自信ある行動は一種の磁力を有す
とありますが
磁力で引っ張り
行動で覚えさせ
舌は極力使いません
説教無縁・自慢話無縁な人が多いです
『優秀な学生を採用する』よりも『優れたリーダーがいる』方がはるかに集団にとっていい結果になると思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました