人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

社会の中にいるモンスター

共存不可能な生き物

前回は完璧主義者を取り上げましたが、完璧主義者の場合は見方によっては長所、見方によっては短所でした

モンスターペアレントという言葉ができてからもう何年たったでしょうか?

先日も子供のお遊戯を見に行った社員が「びっくりしましたよ!全員お姫様と王子さまでした!なんじゃこれって感じ・・・」

モンスターペアレントが多くて先生たちも大変なんだなと感じました」とのこと

モンスター怪物

人間の力では排除できない生き物

昔はある意味とてつもなく凄いものに対するある意味尊敬語でした

フェラーリモンスターエンジン

桁違いにすごい野球選手はモンスターバッター

子供のレベルにない天才はモンスター小学生

陽の意味合いの言葉でしたが、近年のモンスターは陰の言葉となっています

モンスターペアレントは「先生になりたい」という学生を激減させています

「うちの子が受験に失敗したのは学校のせい」

「なぜうちの子が主役じゃないんだ」

モンスター〇〇は増えてきたように見えます

さまざまなモンスター

モンスターペアレントとは、学校などの教育機関に対して自己中心的で理不尽な要求をしてくる保護者のことです

モンスターペアレントのために心を病み休職・退職に追い込まれたり、さらには自殺してしまう教師が後を絶たないことから、現在では深刻な社会問題のひとつになってます

モンスターマザーから子供の虐待などを保護する児童相談所の職員が通報を受け家に訪問するとかなりの罵声を浴びせ、ストレスから休職する方が多いようです

モンスターペイシェント医療機関

モンスターファミリー介護業界で使われるモンスター用語のようです

このような施設でのモンスターは

・自己中心的な思考や理不尽な要望

・法律や規定などを無視した業務範囲外の要望などを職員等に強制

・暴言・暴行・ハラスメント行為によって他の業務に影響を及ぼしたりもするそうです

それによって当該施設の運営そのものに支障をきたしたり、職員を退職に追い込んだりしてしまうことにより現場の崩壊につながる状況につながることもあり得ると言います 

問題なのは、モンスターは増えてきているということです

モンスター社員

また近年増えているのがモンスター社員です

モンスター社員とは、同僚や部下に過剰に攻撃したり、上司の指示に従わないなど会社にとって不利益を与えている行動を取る社員のことです

① 相手を過剰に攻撃する

②指示に従わない

③職務に求められる能力と見合っていない

④仕事をしない

このようなモンスター社員がなぜ生まれるのか?

①日本は労働法でガッチリ雇用が守られている=解雇できない

②行き過ぎた個人プレーが許される=成果主義

③立場や処遇に不満がある

④モラルが低下している

などの背景があります

社会保険労務士牧野剛さんは弁護士が無駄に増えたことも理由に挙げています

「過払い金請求などを仕事にできなくなった弁護士が、今度は労務関係の仕事で稼ぎ出した」

「ちょっとした会社の落ち度もここぞとばかりについてきてモンスター社員を守る」

そうです

モンスターハンターはおらず、モンスターを強化・増殖する魔女のみ存在している状態です

モンスター社員が職場にいると

業務効率が低下する

人材流出してしまう=退職者の増

訴訟の可能性がある

などの問題が起きます

 私は採用教育の責任者なので、モンスター社員を採用しないためのポイントを聞いた限りでは

①自慢話が多い人は採用しない

②精神的自立性をチェックする

ことだそうです

まず見かけることのないモンスターですが、知っておくことは大切だと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました