人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

パーソンズ 特性因子論

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社会の進歩と共に変化する職種

社会はどんどん変化していきます

昔、ロスアンゼルスでのアメリセミナーで研修講師も務めていた当時の社長が「アメリカは『二次産業で日本にやられた分は三次産業でやり返す』と言ってるが、日本にはららぽーとイオンモールのようにアメリカに負けないショッピングモールがどんどん増えるし、コンビニの質もアメリカが追い付けないほど良くなる!三次産業もアメリカが付け入るスキはない!」と鼻息荒く話したのを覚えています 

GAFA(M)の台頭を見るにあたり「三次産業でやり返す」とはこのことか・・・と今、思います 当時の日本の経営者はGAFA(M)にやられるとはかけらも予想していなかったでしょう 未来予測は本当に困難です

 今の小学生の68%は現在存在しない職業に就くと言われています

 新しい職業は社会変化に比例して増えていきます

スマホの発展もこの10年です 連動して伸びた職種もたくさんありますし、淘汰された職種もあります

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特性と因子を合致させる 

 パーソンズが提唱した特性因子論

特性個人の趣味・適性・価値観・性格  と

因子仕事内容・能力・仕事に必要な要件

を合致させることが職業選択の理想とした理論です

1909年に発表した著書「Choosing a Vocation=職業の選択」の中で 合理的な職業選択とは

自分の興味・能力・性格のどをハッキリ理解し

仕事や職業に関する的確な情報・知識を習得し

合理的な推論を基にこれらをマッチングさせること

と述べています

自己分析→職業分析→理論的推論 の3ステップです

 これはキャリア支援の基礎となり、マッチング理論とも呼ばれています

人間には個人差があり、職業には職業差がある それをうまく合致させるという考え方です

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 自己分析は意外に難しい

 「敵を知り、己を知れば百戦危うからず・・・」と言いますが「自分を知る」は意外に難しいのです

好き と 出来る 得意 にも隔たりがあります

特に弱みを特定するのは非常に難しいことです

自分の弱みには目を向けたくないのが人間ですから

ですが 弱みを特定するのは大きな進歩であり 大きな前進です

自己分析はまず「目を向けたくない自分の領域」に目を向けることが大切だと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました