力関係の変化
入社間もない頃 営業本部長が「これからは商工農士だ」といいました
物は売れなければ作れない時代
川下ほど強い
物を作る商品開発本部より物を売る営業本部の方が年々発言力が強くなってきていました
バブル経済崩壊というより ほぼ全てのものがいき渡ってしまい 日本自体物質的には豊かになっていました どうしても必要なものは揃えてましたので「いかにして新しいものを買わせるか」が主な戦略になります
商工農士は売る側が強くなってきた時代での発言でした
今は さらに川下の消費者の時代ではないでしょうか・・・
物を作る=工 ⇒ 物を売る=商 力関係の変化を表した言葉でした
私が入る前は「圧倒的に商品本部の方が上」だったと言います
武士が1番偉い 次は食べ物を作る農民 次は道具などを作る人 最後は商人
実際 江戸末期は商人が一番お金があり 農・工は豊かとはいえず 戦のない時代の武士は存在感が薄かったようです
人間社会はヒエラルキーを創りたがります
もちろん現在は 第一次産業 第二次産業 第三次産業 の分類が主で上下関係はありません
現在の4つの区分
資本家と労働者
ホワイトカラーとブルーカラー
時代背景でいろいろな区分がありました
「現代は何だろう?」
いろいろな視点があります
私はロバート・キヨサキ さんのキャッシュフロー・クワドラントでよく考えます
(ロバート・キヨサキさんの本は3冊読み 衝撃を受けた人の一人です)
E:Employee(労働者)
S:Self employee(自営業者)
B:Business owner(ビジネスオーナー)
I:Investor(投資家)
Eトクワドラント
従業員・サラリーマンなどのお金(給料)を会社などからもらっている状態 一般的に企業に就職などの最も多い収入の得方です
このクワドラントに属する人は他の誰かに代替することが可能です
Sトクワドラント
自営業者・専門家などお金を自分で稼いで 自分を養っている状態 ある種才能が有り「商才があるからお店を開く」「頭がいいから弁護士に」「顔がいいから俳優に」「野球が上手いから野球選手に」などです
自分が動かなくなると稼ぎはゼロになる
Bトクワドラント
ビジネスオーナー いわゆる経営者です ビジネスを立ち上げて権利収入からお金を得ています 仕組みを作り自分以外に働いてもらい収益を得ます
ビジネスの立ち上げにかかる時間に対して 得られる対価はとてつもなく多くなり 1以下の働きで100以上の対価を得ています
I トクワドラント
投資家 お金を有望な会社・ビジネス・投資対象に投資することでお金を得ています
基本的にお金や土地を働かせて収益を得ています
もちろん「法の下に万民は平等」なので上下はありません
8割を占める従業員は日本の場合「労働法」でがっちり守られており 切られることはなく 辞めるは自由です 経営責任など負う必要はなく 作り上げられた仕組みの中で働く職種です
リスクをとりたくなければ従業員が一番安全と言えます
リスクをとってもいいからチャレンジしたい意識高い系の人はその他を選択すればいいのです
やりがいも 生きがい もどこにもありますし 職業選択は自由の国です
幸せの感じ方は人それぞれです
追求すべきは自分に合った幸福
「投資家にならねば金持ちにはなれない」
「人生は1度!自分のやりたいことをするべきだ!」
などの考えは人に押し付けられるものではありません
また押し付けるものでもありません
吉田松陰が
妄りに人の師となるべからず
妄りに人を師とすべからず
と説いてますが 全くその通りです
リスクをとっても大きくチャレンジしてお金を得たい人もいれば
安心・安定・安全のAAAを好む人もいます
「この考え方がいいぞ!お金持ちになる方法を教えてやる!」など 妄りに師にならないことです 人の人生は責任を負えませんから
また 人の成功話に妄りに従わないことです その人は可能でも自分はどうかわかりません
社会に出たら 自己責任 の 自己防衛 が基本だと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました