人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

職種変化が加速していく

f:id:TOMOHIRO358:20210525192336j:plain

世襲率は10%まで下がる

 「うちは親子三代そば屋」

「オヤジが教師だったから僕も教師になった」

江戸時代から戦前にかけて日本では 子は親の職業を引き継ぐ慣習がありました 武士の子は武士 農民の子は農民 商人の子は商人

戦後もしばらくは日本は農業大国でした

高度成長期に入ると 地方の農家の次男・三男が都会に出て就職するケースが増えていきます 「集団就職」などと言われる社会現象も起きたようです

1955年の世襲率は 43

その後 徐々に世襲率は低下し

1995年の世襲率は   になりました

2005年の世襲率は 10 と微増

これは戦後の産業変化が激しかったことも理由です

f:id:TOMOHIRO358:20210525194717j:plain

主力産業が 農業だった日本も工業大国になり 現在はサービス業が主流です 70%が第3次産業についています

親が農業・漁業を営んでいても 子は2次産業・3次産業に進んで行きました

f:id:TOMOHIRO358:20210525195421j:plain

 世襲率の高い医療系

世襲率が大幅にダウンしたと言っても変わらず高いものもあります

世襲率が高い職業

医者 歯科医

僧侶 神主

伝統工芸士

などです

親が開業医であれば 診療施設や患者を引き継げます なんといっても所得が高いです

ただ医学部はどの大学でも別格に 偏差値が高く 学費も高い ですから 医者になることを宿命づけられるのもなかなか重荷の幼少期になります

宗教家と伝統的工芸品は産業変化の波に飲み込まれにくいと言えます

今 小学校に通っている子供たちは 7割近く現段階で存在しない職業につくと言われてますから 今後はさらに産業変化 職種の変化は加速すると思います

親が子供に「将来は〇〇になりなさい」などと言えない時代になりました

子供は子供で 変化の激しい時代に職業選択をしなければなりません

f:id:TOMOHIRO358:20210525202016j:plain

 人は思うより変化に強い

 今までモノづくりに携わっていた人が いきなり売る仕事にまわされて戸惑っているのも見たことがあります

人は慣れ親しんだ脳の使い方を変えるのは苦痛のようです

一種の居心地の良さを求める気質の一部です

子供は大人が思うより毎日かなり多くの能力開発をさせられています

語学やったら 数の法則 絵を描け 歌え など10種類以上異なった脳の訓練がされてます

脳だけでなく身体も 短距離と長距離 懸垂などの腕力 幅跳びに高跳びのジャンプ力 得手不得手関係なく 高校卒業まではやらされます

専門性などは 大学や専門学校からです 問答無用に多くの能力強化の日々を送ります

私達はあらゆる変化に対応できる脳の基礎が脳の最も発達する時期に訓練されていると言えます

そのうえで宮本武蔵の言うように

一理に達すれば万法に通ず

という 一理一芸に達した人間は そこで会得された原理が万般に通ずるようになるという境地まで行くことができます

 親が思うより子供は変化には強く

自分が思うより私たちは変化に強いのではないでしょうか

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました