人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

「マネーリテラシー」子供にどう教える?

金融教育は時代により変わる

「命の次に大事なのはお金」という人は多いです

命・健康の次に重要な事・・・ やっぱりお金かもしれません

世の親は子供にお金の知識を伝えます

「無駄使いするな!」

「将来に備えて貯金しなさい」

「借金するな!」

金融教育は重要だという割には家庭任せです

Y世代の親辺りから少し変化が起きて来て

「一番バカバカしいお金の使い方は貯金だ」

「最も大切なのは複利の力を理解すること」

などの考えを持った人もいます

学校教育にもマネーリテラシーの授業が設けられましたが限界があると思います

「NISAをつくる時投資信託を良く分析すると95%がゴミ金融商品だった」

株式投資するならネット証券ですること!銀行・証券会社の窓口に近寄ってはいけません」

などの不都合な真実はさすがに言えないと思います

宝くじはお金の知識のない人に課せられた税金などと言う人もいます

お金の知識が無いことはある意味恐ろしくも感じることがあります

この命の次に大事なお金はどう教えればいいのでしょうか?

 

日本独自のお金の捉え方 

「世の中にはお金より大切なものがたくさんある」という言葉を日本人は好んで使うようです

人の命・健康・時間・・・・それ以外のお金より大切なものは哲学的で人によって違います

よく留学生に言われますが「日本人は稼ぐことをちょっと卑しい行為と見ている」「私の国では稼げない人は軽蔑される」などと言います

この日本人独特のお金に対する清潔さは「給料をあげてくれなどは言いにくい」ということにもつながります

それでも世の親は子供にお金を稼ぐ能力を身につけさせるために義務教育以上の教育費を使います

「海辺であなたのお子さんが腹を空かせて困っています」

「そこには釣り竿がありますが、あなたはどうしますか?」

の問いに対する答えは

「魚を釣ってあげる」ではなく

「釣り方を教えてあげる」です

自分で稼いで生きていけるようにするが自立だということです

マネーリテラシーの書籍は多くありますが、やはり子供に教えやすいのが両学長のお金の大学でよく言われる稼ぐ力』『貯める力』『守る力』『増やす力』『使う力の5方向から教えることがもっとも理解させやすいと思います

 

お金に困らない5つの力 

子供に浪費の楽しさを教える親はいないでしょう

反対に節約を教える親は多いと思います

「そんな贅沢するな」

「給料の1割は貯金しなさい」

「格安SIMに切り替えれば・・」

「保険は見直して・・」

「宝くじは買うな」

「ギャンブルはやめろ」など

とにかく固定費を抑えてお金の流出を防ぐ貯める力の教育は大切です

そもそも子供など100円渡せばすべて使い切ってしまいます

ここの知識はもっとも大切で、いくらお金を稼いでも全て流出してしまったら意味がありません

そして稼ぐ力でも親による教育は違います

昭和の親は「よく勉強して、いい学校に行って、一流企業に入りなさい」が稼ぐスタンダードの考え方でした

「入社した企業には最後まで勤め上げれば、だんだん給料は増えていく」と教える親が多かったですが、終身雇用・年功序列の時代であって、これからは違ってきます

今の会社でスキルアップして次はステップアップ転職出来るようにしなさい

リスキリングが重要

副業もしなさい

給与所得・事業所得・資産所得の3本立を形成しなさい

などこれからは労働所得一本の危うさを教えていくことになると思います

稼いだら増やす力ですが、さすがにこの低金利時代に「貯金が一番」とは言えないでしょう

株式投資

不動産投資

権利投資(印税・特許・YouTubeなど)

ここから教育も上級になり、まさにお金の大学です

投資の世界では「理解できないものはやらない方がいい」と言われていますので「理解できないからやらない」とここで教育が止まる場合が多いでしょう

増やしたら守る力

詐欺や投資などのリスクなど、その守り方を知らなければなりません

けっこう賢い人でも浪費やギャンブルで身を亡ぼす場合だってあります

最後が使う力楽天の三木谷さんは何にお金を使うべきかが一番難しいと言います

さらに増やすために投資に使うのか

稼ぐ力をアップするために自分磨きに使うのか

豊かな浪費に使うのか

寄付やプレゼントに使うのか

節約して、稼いで、増やして、守ってきたお金を何に使うべきか?も知識が必要です

どんなに偏差値の高い大学に行こうとも「お金の知識」は授業にありません

個人的に親が受けもつ教育の中で重要な教育の一つだと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございます