1日6万回考えている
以前、人は一日に6万回『考える』と『想う』を行っていると述べたことがあります
「俺はぼ~っとしていて6万回も考えてないよ」
と言うかもしれませんが
「おっお昼になった」「ランチは何食べよう」「A店がいいな」「混んでるな」「B店にしよう」「今日の日替わりは美味しそう」「値段も安いな」「給料日までもう少しだ」など、のんびりしていても6万回は考えるようです
『考える』と『想う』では想うの方が多いようです
心理学では『顕在意識』と『潜在意識』という言葉をよく使います
顕在意識・・意識している・自覚ある意識
潜在意識・・意識していない・無自覚の意識
潜在意識はなんと90%以上を占めます
私達は無意識な何かつかめていない意識に支配されていると言えます
心理カウンセリングの目的は『潜在意識を顕在意識にしていく』ことです
6万回の思考が蓄積されていく
6万回の思考をすべて記憶していたら脳はパンクしてしまいますので、睡眠中に消去していきます
その関係でみるのが夢だという説もあります
「一晩寝たらすっきりした」というのもこの辺が関係ありそうです
ただ6万回の思考は潜在意識に少しづつ蓄積されていきます
「陽の言葉を吐け」
「陽な考えを多くする」
などは『潜在意識の陽化』になります
「あいつは許せない」
「この仕事はつまらない」
「世の中ろくなものではない」
などの『陰の思考』を蓄積していくと
人や会社や世の中を『陰に観る』ようになり
人の批判が多くなり
コメントを書いても相手を嫌な気分にさせるものが増え
自分の心も不平不満が増えていきます
これは『潜在意識の陰化』になります
同じ環境にいるのに〈明るく前向きな人〉と〈不平不満ばかり吐く人〉がいます
これは潜在意識に差があるように思います
「うちの子は本当にお人好しで、競争社会で生きていけるのかしら」ぐらいが良いのかもしれません
競争社会での勝率はわかりませんが、長期化する人生では幸福感を得やすいと思います
秦の始皇帝は凄い人物だが・・
一代で製紙会社を立ち上げた知り合いの社長が「人間、人が善すぎるくらいがいい」とよく口にしていました
「ここまで来るのに、よく騙されたり、はめられたりした」
「お陰で警戒心や猜疑心は人一倍強いが、幸福感はあまり得られなかった」と言います
長男・長女が後を継ぎましたが、変わらず「人がいいくらいでいいよ」と言っていたそうです
東洋ですさまじく凄い人物は〈チンギス・ハーン〉と〈秦の始皇帝〉だと個人的には思っていますが、よく始皇帝になぞって話していました
「始皇帝は子供の頃より人質で『いつ殺されるかわからない』生活だったから、猜疑心が強く、思考は緻密、行動は細心で慎重だったこともあり大業を成し遂げた」
「人を信用できないから法を厳しくし過ぎたため、人々の恨みを買い強国秦はすぐに滅びた」
『陰の思考を多く蓄積しすぎるな』ということです
徳川家康も人質生活でしたが、取り巻きの家臣が立派でした
漢の始祖劉邦も、家康も家臣を信頼し言葉に耳を傾けていました
モンゴルに
愛されたものは愛し始める
という言葉があります
陽の氣を多く浴びれば、陽の氣を放射し始めるということです
「昨年は陰の氣を浴びすぎたな・・・」
「陽の氣を蓄積しないと・・・」
など意識することが大事なようです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました