人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

規則はきびしい方がいいのか?

コロナ対策も各国それぞれ

総じて学校の強いスポーツ部は規則が厳しいです

難関大学に進む進学校は生徒自らが自分に厳しいようです

とはいえ厳しいと言っても3年間の我慢ですが、大きな組織や国家の規則はきびしい方がいいのでしょうか?

各国のコロナ対策を見てみても、南アメリカのように「ノーガード戦法」など政府が特に何もしない国もあれば、中国のように「ゼロコロナ」で厳しく取り締まる国もありました

セロトニンの多い欧米諸国は楽観的で自由を求め「これ以上マスクの着用を強要すると支持率が落ちる」のですぐにマスクの強要を止めます

対して東アジアはセロトニンが少ない民族なので「マスクとってもいいですよ」などと言おうものなら逆に支持率が落ちます

日本も、中国も、台湾も、韓国も民族的にコロナを恐れていました

2020年の12月時点のコロナ対策の評価を見てみると(感染者数・死者数)

成功した5カ国 

1位 台湾 (675人・7人 )

2位 ニュージーランド(2059人・25人)

3位 アイスランド(5392人・26人)

4位 シンガポール(5万8218人・29人)

5位 ベトナム(1347人・35人)

失敗した5カ国 

1位 米国(1354万人・26万8045人)

2位 ブラジル(634万人・17万3120人)

3位 インド(946万人・13万7621人)

4位 メキシコ(111万人・10万5940人)

5位 英国(163万人・5万8545人) 

となり、自由の国アメリカは27万人も死亡者を出しているんですね

規則の厳しい緩いでこれほどまでに違うので規則というのは非常に大切です

 

中国の歴史に学ぶ規律

中国は新型コロナウイルスの感染を徹底的に封じ込めようとするゼロコロナ政策で、都市封鎖(ロックダウン)などかなり強い規則でコロナ対策を行いました

結果2020年の半ばには中国国内の新型コロナ新規感染者はほぼいなくなったとされていますし、国民もこれを評価していました

しかしゼロコロナ政策には強権的な行動制限が伴うことから中国国内から不満の声が上がりはじめ、暴動が起こり対策を一気に緩めました

ワールドカップを見ていれば、皆マスクなどつけずに大騒ぎしています

やはり「俺たちの国だけおかしくないか?」と感じますよね

あれだけ大きな国で、民族も多く「かなり強権的にやらないとまとまらない」のだと思います

大学時代の教授は中国の歴史は規則の歴史とよく語っていました

魏の国の呉起は楚に仕官し門閥政治を止め、強い法によって国を治めるべきと主張します

国王が法を決め、公子や公女であろうとその法を守らせれば国は統一され強くなると説きます

呉起を起用して大改革を行った楚は大きく国力が増し強国になっていきます

しかし国王がなくなると、この時を待っていたとばかりに特権を奪われた貴族や解雇された役人が反乱を起こし呉起を抹殺してしまいます

法を厳しくして国を強く豊かにした楚ですが、呉起の死後は再び門閥体制に逆戻りしてしまいます

法を厳しくした秦・緩めた漢 

呉起を見習って秦も法を厳しくし、国を強くしていきます

初めて中国全土を統一した始皇帝は「性悪説=本来の人間は悪」と強く考えるタイプで人を信用しない性格でした

厳しい法の秦は中国を統一しますがわずか3代で滅んでしまいます

変わって楚の劉邦が秦を滅ぼし、厳しすぎて人々を困らせていた秦の法を大きく変えます

・人を殺したものは死罪

・人を傷つけたものは処罰

・人のものを盗んだものは処罰

法はこの三章だけとする

今まで法によってがんじがらめになっていた民は歓声をあげて喜んだとされています

その劉邦が創った漢も六代景帝の時代になると内史(首都の知事)晁錯(ちょうそ)が厳しい法を実行します

たちまち厳しい法に反発し呉楚七国の乱がおこります

法を強め国を統一し国力を強くし、厳しすぎると反発されを繰り返しているようです

規則は季節のように巡るものかもしれません

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 
 

 

今年こそ陽の言葉で満ちた年に

人の心は陰も陽も生み出す

新年あけましておめでとうございます

あっという間に1年が終わる年齢になってきました

東洋の60干支は年ごとに陽の干支、陰の干支と交互に続いていきますが陽干支は海外の事情に政治が引っ張られる』『陰干支は国内の事情に政治が引っ張られがちなどと言われています

3年前は陽干支コロナウイルスの世界的感染で海外事情に引っ張られ

2年前は陰干支東京オリンピックや国内の感染対策で国内事情に引っ張られ

昨年は陽干支ウクライナ情勢やワールドカップ北朝鮮のミサイルの報道が多かったです

今年は陰干支なのでどちらかというと国内情勢に政治が引っ張られる年になりそうです

どちらにしろ国家がどうあれ、人の心は常に幸福に向かっています

人の心はほっておくと陰の氣の方を多く発生しがちというので、意識して陽の氣・陽の思考・陽の発信をしていきたいですね

これで3年続けて1月1日は同じことを言ってますが、また新しい年を迎えた今日想うということは自分自身、陽になり切れていないということですね

 

好きに生きるか豊かに生きるか 

人は仕事をするために生まれてきたのではない!幸福になる為に生まれてきたのだ!

こう考えるようになったのはごく最近のことです

「目標数字を達成にすることこそ生きがい」

「勤勉・忠誠・熱意をもって生きる」

という考え方が強かったです

間違った考え方ではないですが、企業や国にとって都合のいい考え方を植え付けられているとも見れます

以前はFIREなど受け入れられない生き方でした

戦前の日本は

将棋師・・・将棋ばかりしている人

文学作家・・小説ばかり書いている人

などなど好きな事ばかりして生きている人が多かったようです

「どうやって生計を立てていたの?」と考えてしまいますが、当時の生活費はさほどかからず、物々交換なども多かったためなんとかなったようです

今の時代の人から見れば「働かず、好きなことして遊んでいる人々」に見えます

戦前は好きなことをして日々過ごす人が多かったが、戦争に負けてから仕事中毒になりだしたそうです

どちらにせよ、好きなことをして楽しく生きている人は心は若々しいです

大量生産・大量消費時代から労働がスタンダードになったのだと思います

お金を得るために働くのだから好きを仕事にできない

とは誰もが自覚し、仕事は苦行のようになっていきました

自分の時間を切り売りし、苦行である仕事をすることにより豊かさを手に入れたことになります

電気がない・水道がない・ガスがない・冷蔵庫がない・洗濯機がない・お風呂がない・クーラーがない・水洗トイレがない・テレビがないという家庭もほぼなくなったと言えますが、引き換えに好きな事ばかりして生きる楽しさはなくなりました

 

心の老いこそ恐れるべき 

仕事が苦行であると捉えた場合、好きに生きることは難しくなります

中国に

身体の老いは恐れないが

心の老いは恐ろしい

という言葉があります

人には物理的な年齢心の年齢があり、生後の年数で示される年齢と心のありようで変わる年齢のことです

心の年齢が若い人は「できる」「やろう」「きっと良くなる」などの陽の言葉を多く発信する人のようです

心が老化してくると「どうせ」「ダメだ」「やるだけ無駄」などの陰の言葉が多くなります

生きた年齢と心の年齢は比例しません

陽の氣に満ちた人はチャレンジする行動も増えていき、失敗もありますが幸福も手にします

失敗も「こういうことをするとこうなるから次からこうする」という体験学習になっていきます

北欧圏に

楽しい人には草も花

いじけた人には花も草

ということわざがありますが、人は心が陰か陽かで世界が明るく見えたり暗く見えたりします

新年はある意味心のリセットをする時なので「自分の心を陽の氣にリセット」することを強く意識したいと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

本年もよろしくお願いいたします

 
 

バタフライエフェクト

風が吹けば桶屋が儲かる

風が吹けば桶屋が儲かるということわざがあります

一見すると『風』と『桶屋』にはなんの関係もないように思えますが

風が吹いて

⇒埃が立って人の目に入ると

⇒失明する人が増える

⇒当時、失明した人は三味線で生計を立てる人が多かった

⇒三味線の胴を張るために猫の皮が必要になる

⇒猫の皮の需要が増えると猫が減りネズミが増える

⇒ ネズミが桶をかじるので桶の需要が増える

⇒桶屋が儲かる という流れです

このように一見なんの関係もないようなところから、意外なところに影響が出るという意味です

似た意味の言葉にバタフライエフェクトがあり「バタフライ効果」とも呼ばれています

1972年に気象学者である エドワード・ローレンツ氏の講演で紹介されたとされています

蝶の羽ばたきはトルネードを引き起こす

蝶の羽の羽ばたきという些細な変化が、遠い地で トルネードを引き起こす可能性があるというもので些細な出来事が後に大きな出来事を 引き起こすきっかけになることです 

 

アリに肘打ちをしなかった猪木 

世紀の一戦と言われるプロボクシングチャンピオン・モハメドアリとアントニオ猪木の一戦は「投げ技・締め技・関節技・チョップや肘打ちなどの手による打撃技、上半身への攻撃禁止」という「じゃあ猪木は何をやればいいの?」というひどいルールの試合だったようです

6ラウンド猪木はアリをテイクダウンさせたとき「ここで思いっきり顔面に肘打ちを打ち込んでやれ」

「反則負けになるが、アリをノックダウンさせて高々と手をあげれば『やっぱり猪木は強い』を世界にアピールできる」

と考えましたが、なぜか止めたそうです

後に猪木さんはあれは神が止めたとしか言いようがないと語っています

不公平なルールの中でクリーンに闘う猪木にアリにも変化があったようです

急所である股間に猪木の打撃が入ってしまったとき「これで反則勝ちだ」とアピールするセコンド陣に対して「いや、この試合は最後までやる」と主張したそうです

二人の間には奇妙な友情が芽生えています

それから大きく時は流れ、イラククウェートを侵攻した時、イラクサダム・フセイン大統領は在留外国人を自国内の軍事施設や政府施設などに監禁し、人質にして人間の盾としました

参議院議員だった猪木さんが単身イラクに乗り込んで人質解放をしたことは有名ですが、その前にイスラム教圏に大きな力があるモハメドアリが乗り込み「私の大切な友人で猪木という男が交渉に来る!良くしてやって欲しい!」と嘆願したそうです

最近わかったまったく知らなかった出来事です

猪木選手がダーティーな肘打ちをしていればイラクの人質解放はなかったということになります

些細な出来事が後に大きな出来事を 引き起こすきっかけになる

バタフライエフェクトは身近にも多くあると思います

 

小さな親切の種をまこう 

アメリカで起こる停電の原因は 多くがリスや動物が原因とされています

小さなことが大きなことにつながることは多くあります

新卒で入社した最初の会社で営業企画部の課長の頃「当社との取引をお願いします!他社にはないユニークな技術が多いです!」と食い下がる若い営業担当のK君がいました

とにかく熱心に自社の斬新な技術をアピールする姿に引き付けられ会議で「取引したい」と発言すると

「面白いだけだね!売れないよ」

「邪道だね」

「こんな小さな会社納期を守れるの?」

全く良い反応がありません

なんとか小さく取引をするところまでいきます

思いのほか好評で大きな売り上げをつくり「これでうちの会社は存続できます」と何度もお礼を言われました

その時は「小さな会社って大変だな」と思ったくらいです

その後私は中小企業の同業他社に転職し再び会うと業界で最も勢いのある中堅企業に育っており、K君は専務になっていました

完全に立場逆転です

むこうから見れば「こんな会社と取引してメリットあるの?」と思ったでしょう

非常に良い条件で取引してくれたことと、あたまが下がるほど販促活動に協力してくれたお陰で、私の会社も帝国データバンク『4年連続業界での伸び率1位』と評価されることになりました

私も営業部長になることが出来ました

小さな親切を多くするものだどこかで芽が出るという言葉をつくづく実感します

バタフライエフェクトは小さな善行が大きな幸福となることもあれば、小さな悪行が大きな害となってしまうこともあると思います

小さな善行・小さな親切・小さな努力は非常に大切な習慣だと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

1年間ありがとうございました

コロナで自宅時間が増えたことにより始めたブログですが「月20記事目標」と忙しくなった今も継続したものの、かなり無理が生じてきたので来年からは「月10記事目標」に大きく削減します

今年はほとんどコメントを返さず大変失礼いたしました

来年の葵卯年が皆さまにとって素晴らしい年でありますように心から願っております

よいお年を

 
 

リスキリングを重く固く考えない

「学び」=学校ではない

私より上の世代は『学び=学校・権威ある資格』などと考えやすいようです

私もよく3泊3日でよく中小企業大学に行かされたり、ビジネス講義や社会人の為のセミナーに行きます

会社には非常に感謝しておりますが、○○大学の教授、○○の権威など肩書のある講師や、スクールの社会的地位で計るところがあります

もちろん内容はかかる経費以上にいいものですが、時間とお金が掛かる分気軽ではないです

学校で学んだ方がいいものも多くあります

Webの資格を取った経験もありますが、Web系は独学や通信教育より学校に行った方がいいと思います

独学の人も多いですが、なかなか大変で挫折しやすいです

ただ『情報民主主義』と呼ばれ、これだけインターネットが普及した社会では、長距離移動・長時間拘束せずとも学べる手段は多数あります

「学校に行かなければならない」

「資格を取らなければならない」

がリスキリングのすべてではないのです

 

隙間時間で十分学べる時代 

YouTubeやブログを見ていても有料級の情報が無料で得られます

「なんとありがたい時代だ!」と感動することもあります

私も不動産投資はセミナー系:1 書籍:4 ネット系:5でノウハウを得ました

学校など行かずともサラリーマンより稼げます

隙間時間で様々な知識やノウハウが得られるありがたい時代です

「リスキリング=学び直しの時代とか、もうついていけないよ!」

「この年で学び直せなど勘弁してくれ」

学ぶことを重く・固く考えすぎてるような気がします

ネットの普及は思い立った時に学べるという便利さがあります

銀行員から投資家に転身した人も

大手商社からイチゴ栽培へ転身した人も

大手ホームセンターから移動販売車へ転身した人も

建設業から介護タクシーの会社を起業した人も

すべてネット中心の独学でした

これも立派なリスキリングによる転身です

リスキリングは自己流で出来るようになったのが情報民主主義の利点です

リスキリングがなぜ必要かというと

小さくは社内他部署異動の為

中では 『ステップアップ転職の為

大きくは異業種へ転身・起業の為 です

趣味が高じて起業するなど最高のリスキニングです

国はリスキリングの支援に5年で1兆円を投じる 予定ですが、これは停滞産業・衰退産業から成長産業へ労働力を異動させるためです

テクノロジーの進歩などにより世界で8500万人が失われますが、新たな仕事で9700万人の雇用が生まれます

終身雇用の『ぶら下がり体質』から、新しい仕事の為に『リスキニング体質』に思考をチェンジしなければなりません

今の小学生が就職する頃は70%が今現在存在しない仕事に就くと言われています

今はその過渡期と言えそうです

ただ4割は万年人手不足で「できるだけ長く働いてほしい」という永年雇用企業が存在すると思います

こちらはリスキニングとは無縁の仕事内容になりそうです

「学び直して自分をバージョンアップ?そんな社会はごめんこうむる」も日本人の半数いると思います

日本は民主社会主義とも言われていますので、競争のない民主主義派はこちらの方が生きやすそうです

就職は学び直して自分をバージョンアップしていく『ジョブ型雇用派』と一所懸命=1つの仕事を生涯やり抜く『永年雇用派』に分かれていくと思います

 

リスキリングに力を入れている企業は増え続けている

「世の中は変わった!もう俺の居場所はこの会社には無くなった!」と嘆く時代ではなくなりました

寿命が延びた分労働期間が延びる

変化のスピードが加速的に早くなっている

ので合わせてリスキリングに力を入れている企業は増加しています

必要のなくなった職務の人を切るのではなく、新たに必要な分野の人材にすべくリスキリングに力を入れています

富士通はIT企業からDX企業への変革に向け、従業員13万人をDX人材にリスキリングする取り組みを実施

 成長投資として5年間で5,000~6,000億円の投資をおこなう予定だそうです

人材育成プログラムを開始することを発表し、テクノロジー分野のパートナー企業である3社の協力の下、最先端テクノロジースキルを習得できる教育プログラムを開発しました

 世界中の従業員に向けオンラインで提供します

日立製作所は全従業員16万人を対象とした企業独自のDX人材育成 大手電機メーカーの日立製作所は「社会価値の創出を牽引する人財戦略」を発表

 人材戦略の1つに「デジタル人財の強化」を掲げ、特に同社のDXサービス事業を牽引できるデジタル人材を2021年度に3万人規模に強化する方針を打ち出しています

具体的なプログラムとしてグループの日立アカデミーと連携し、会社独自の研修プログラムを開発しました

 約100コースのデジタル関連研修コースを用意しています

三菱UFJ銀行は 金融業界の厳しい競争環境への対策のため、DX推進により業務の効率化と課題解決を図ることを目指しています

全従業員にデジタルリテラシー教育を実施 し、3万人の全従業員を対象としたeラーニングによるデジタル教育を行い、特にデータ分析教育に力を入れています

ダイキン工業は1,500人(従業員全体の18%)の従業員をDX人材化し 、DX人材の不足という課題解決のため企業内大学を設立してます

合理的でドライな欧米企業は古いスキルの社員を切り捨てて、新しいスキルの社員と入れ替えますが縁あって入社した社員は出来るだけ長く活用したいと考える日本企業はJOB型雇用の中にも終身雇用の精神が生きているように見えます

「デジタル人材になる」などは大きな学び直しが必要です

情報民主主義の利点を生かして自己で学ぶことは小さくコツコツと学んでいけます

リスキリングといっても大小の差があります

スポーツ選手などはスポーツから全く異業種の仕事をしなければなりませんが、寿命が延びて職業の栄枯衰退のサイクルも早くなっていけば一生で仕事は3回は学び直して変えていくことになりそうです

日本人の1つの企業への平均勤続年数は現在アメリカの3倍ですが、これは大きくアメリカの数字にシフトしていくと思います

子供たちに「大きな会社に入社して一生勤めあげなさい」「この業界に行きなさい」は昭和の価値観の押し付けでしかありません

「虫は卵⇒幼虫⇒蛹⇒成虫と変わるでしょ!同じように社会でも変態を繰り返していくのよ!」というのが令和の時代の適切なアドバイスと言えそうです

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 
 

一騎当千の組織創り

精鋭を揃えた強さ

古代中国で漢と楚が戦っていた時代、楚の彭城が56万人の漢軍に落とされます

斉に遠征していた楚王の項羽は戦力を割けず、仕方なく精鋭3万で彭城奪還に向かいます

文武に長けた項羽の指揮の元、楚軍3万56万の漢軍を完膚なきまでに叩き敗走させます

漢の名将韓信1万5千の兵力で20万の趙軍を破っています

有名な背水の陣です

優秀な指揮官に優秀な兵で圧倒的多数の敵を破った例は歴史上多くあります

一騎当千一人の騎兵で千人もの敵を相手にできる 人材のことを言います

これなら少数精鋭で効率の良い組織になります

少数精鋭に絞って失敗した例もあります

中国統一を目の前にした秦の王である政は最後の楚攻略の為2人の将軍に「何人の兵が必要か?」尋ねます

王翦将軍は「60万必要」と答え

李信将軍は「20万」と答えます

現代風に言えば20万と60万では人件費が大きく違います

秦王は李信将軍を指名しますが、夜襲にあい無残に敗走となります

結局は王翦将軍が60万を率いて楚を攻略します

「数が少ない方が効率が良く有利」ではないということです

 

イーロンマスクの目指す組織 

イーロンマスクのTwitter社の大量解雇が話題になっています

話題になってるのは日本だけで海外ではよくある合理的な判断です

イーロンマスクは個人でTwitter社を6兆4千億円で買収していますので大きなリスクをもってCEOになっています

7500人の社員の半数3700人を解雇

その後も「激務をする気がないなら去れ」と通達し最終的に2400人になりました

「7500人の組織が2400人になって仕事になるのか?」と感じる人も多いと思います

Twitter社21年の連結最終収益は32億円の赤字です

まず固定費の中で重い人件費が大きく減ります

ただ一般的に経営学では人件費削減は長期的な利益向上には貢献しないという分析結果が出ています

「人員削減は長期的に観れば悪手」とされている最大の要因は残った社員のモチベーションが下がる為とされています

イーロンマスクの伝記を書いたアーシュリー・バンス氏はTwitter社の大量解雇を批判する人は彼を見くびっていると主張します

イーロンマスクは過去X.com(ペイパル)時代に経営方針をめぐる意見の相違があり、幹部グループが社員の大部分を引き連れて会社を去ってしまった経験をしています

その後イーロンマスクに忠実な社員だけが残り継続させています

今回の流れもすべて織り込み済みなのかもしれません 

 

一騎当千の人材の身を引き付ける魅力 

イーロンマスクは「テスラ」や「スペースⅩ」だけでなく「ハイパーループ」やロボットの「オプティマス」ニューラリンクの「脳チップ」など様々な事業を手掛けています

人類をアップデートするという壮大なビジョンをもっています

ついていく社員は自分たちがやっていることが人類や世界にどう貢献し、未来がどうなっていくのかという明確で誇りの持てるビジョンを掲げています

超優秀なエンジニアであればこの夢に自分の持つスキルを活用し、この人に人生を掛けてみたいという気持ちになります

イーロンマスクは超優秀な人材を雇う天才といえます

彼は1日8時間働く社員が2人いるより16時間働く社員が1人ほしいという考えで、スペースⅩの先進プロジェクト担当部長は1日16時間働き11人分の仕事をこなしているそうです

「そんなのブラック企業だ」というような社員は必要とせず、壮大なビジョンを実現させたいという志をもった人間しか残らないということです

「社員の半数が辞めても忠実で超優秀な社員が残れば1人で2人分の仕事をするので問題ない」ということです

多くの人間にとって不協和音でも、ごく少数の優秀な人材には引き付けられる音がイーロンマスクの存在であり、故に一騎当千の人材を揃えた組織が作れるのだと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 
 

再定義連続の時代、変化を楽しもう

変化を楽しむ人・嫌う人

先日、大学生の長男とレジに並んだ時のこと、私の前は50・60代が2人いましたが長男は何故か20代が5・6人もいるレジに行きます

「なぜ混んでいる方に行く?」と思いましたが、若者の多いレジの方が全員スマホ決済で早く進んで行きます

こちらは財布を開けて、お金を数えて出して、おつり受け取って「ポイントカードはございますか?」と言われごそごそ探して、ポイントつけて時間がかかります

長男曰く「時間がかかる臭いがした」とのこと

Z世代は違う嗅覚をもっているようです

私の同級生の社長も「高く売れるうちに会社を売ろうと思う」と言い出します

「もう銀行の時代ではない」と言っていたのに銀行へ就職した大学生がいます

「研修がしっかりしてるし、金融知識を身につけたい」

「ネットと違い顧客に触れあうことが出来る」

「大きな企業であれば様々な世代を観察できる」

「30代でネット系に移りたい」

企業は学習の場と言う感じです

ちなみに彼は終身雇用世代を『社畜思想』と呼び、終身雇用・年功序列は完全に人の成長を阻害する仕組みと捉えています

報道番組で80代の方がペイペイを取り入れようとしていました

世の中の新しい流れについていきたくて変化が楽しくてしょうがない!」と笑いながら語っていました

「終身雇用・年功序列は終わるので・・・」というと「失業者が増えるのがそんなに嬉しいですか?」などと言う人もいますが、一方「変化に対応するのが楽しそうな人」もいます

失業者が増えると言ってるのではなく、人のいらなくなった場所から人の必要になった場所に、学び直して移る時代=人材の流動化の時代になったと言ってるだけです

 

アップルが再定義する 

動物の中で最も強い虎は絶滅の危機に直面しています

一方ウサギは世界中で増え続けています

強いから生き延びるわけではなく

賢いから生き延びるわけではない

変化に適応できるものが生き延びる

適者生存の法則通り、変改に適応しない限り生き延びることはありません

皆さんが使っているスマートフォン

アップルが携帯電話を再定義するという行動の元生まれたものです

私は今、リゾート部門の採用・教育をしていますが、この宿泊業に対しても

アップルがホテルを再定義すると言っています

また自動車業界にも進出して

アップルがモビリティを再定義するとも言っています

そして日本の銀行銀行にとどめを刺すのが

アップルが金融を再定義するです

アップルが銀行を再定義することで、銀行業務のすべてを可能にすることになるということです

銀行はほとんどの人が働いている時間に営業し、仕事が終わった時間や休日はお金を引き出すのにも手数料がかかります

送金にも手数料がかかります

アップルBANKならば24時間営業し手数料が0円です

顔認証や指紋認証セキュリティーも万全です

現在アップルのスマホユーザーは10億人に達し、2・3年おきに10万円のスマホを買い替えてくれるだけで大きな利益になります

すべての業務やサービスがアップル製品で完結するのであればユーザーはアップルに乗り換え続けます

技術を進化させ続け、私たちの生活はますます便利になっていきます

そちらを優先しているので手数料など0円でかまわないのでしょう

 

GAFAにより銀行がなくなる日 

山本康正さんの『銀行を淘汰する破壊的企業』には銀行を飲み込む11社の企業が紹介されていますが、GAFAだけでも十分破壊力があります

Amazon保険業やローンで銀行にとって代わります

一般的な住宅ローンなどにも展開していき、銀行のローン事業が大きな打撃を受けると山本さんは述べています

メタ・プラットフォームズフェースブック)は送金サービスで銀行業務を破壊するとされています

Googleも金融サービスにおける、人を含めた物理的な接触をすべて排除していきます

特に意識することともなく、何もアクションをすることもなく、自動で全ての決済が済んでいるような世界になります

山本さんは日本の銀行では太刀打ちできないレベルの金融サービスを創り上げる可能性があると主張しています

ジェフペゾスは本当に新しい発明は数年後にあくびをするような存在になると言います

あくびのように無意識的なサービスや発明こそ、社会から求められているもののようです

「常に先を読んで行動しろ」などと言われますが、なかなかそうも上手く生きられません

ゲームチェンジャーは思わぬところからやってきます

それにより自分のいる業界が破壊されたりしますが、変化は私たちの生活をより良いものにしてくれます

昭和の親は「この業界に行きなさい」「この会社がいい」などとアドバイスしていましたが、変化が加速度的なこれからは常に変化に適応するために学び直して新しいチャレンジをしなさいという子供へのアドバイスが適切だと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

「マネーリテラシー」子供にどう教える?

金融教育は時代により変わる

「命の次に大事なのはお金」という人は多いです

命・健康の次に重要な事・・・ やっぱりお金かもしれません

世の親は子供にお金の知識を伝えます

「無駄使いするな!」

「将来に備えて貯金しなさい」

「借金するな!」

金融教育は重要だという割には家庭任せです

Y世代の親辺りから少し変化が起きて来て

「一番バカバカしいお金の使い方は貯金だ」

「最も大切なのは複利の力を理解すること」

などの考えを持った人もいます

学校教育にもマネーリテラシーの授業が設けられましたが限界があると思います

「NISAをつくる時投資信託を良く分析すると95%がゴミ金融商品だった」

株式投資するならネット証券ですること!銀行・証券会社の窓口に近寄ってはいけません」

などの不都合な真実はさすがに言えないと思います

宝くじはお金の知識のない人に課せられた税金などと言う人もいます

お金の知識が無いことはある意味恐ろしくも感じることがあります

この命の次に大事なお金はどう教えればいいのでしょうか?

 

日本独自のお金の捉え方 

「世の中にはお金より大切なものがたくさんある」という言葉を日本人は好んで使うようです

人の命・健康・時間・・・・それ以外のお金より大切なものは哲学的で人によって違います

よく留学生に言われますが「日本人は稼ぐことをちょっと卑しい行為と見ている」「私の国では稼げない人は軽蔑される」などと言います

この日本人独特のお金に対する清潔さは「給料をあげてくれなどは言いにくい」ということにもつながります

それでも世の親は子供にお金を稼ぐ能力を身につけさせるために義務教育以上の教育費を使います

「海辺であなたのお子さんが腹を空かせて困っています」

「そこには釣り竿がありますが、あなたはどうしますか?」

の問いに対する答えは

「魚を釣ってあげる」ではなく

「釣り方を教えてあげる」です

自分で稼いで生きていけるようにするが自立だということです

マネーリテラシーの書籍は多くありますが、やはり子供に教えやすいのが両学長のお金の大学でよく言われる稼ぐ力』『貯める力』『守る力』『増やす力』『使う力の5方向から教えることがもっとも理解させやすいと思います

 

お金に困らない5つの力 

子供に浪費の楽しさを教える親はいないでしょう

反対に節約を教える親は多いと思います

「そんな贅沢するな」

「給料の1割は貯金しなさい」

「格安SIMに切り替えれば・・」

「保険は見直して・・」

「宝くじは買うな」

「ギャンブルはやめろ」など

とにかく固定費を抑えてお金の流出を防ぐ貯める力の教育は大切です

そもそも子供など100円渡せばすべて使い切ってしまいます

ここの知識はもっとも大切で、いくらお金を稼いでも全て流出してしまったら意味がありません

そして稼ぐ力でも親による教育は違います

昭和の親は「よく勉強して、いい学校に行って、一流企業に入りなさい」が稼ぐスタンダードの考え方でした

「入社した企業には最後まで勤め上げれば、だんだん給料は増えていく」と教える親が多かったですが、終身雇用・年功序列の時代であって、これからは違ってきます

今の会社でスキルアップして次はステップアップ転職出来るようにしなさい

リスキリングが重要

副業もしなさい

給与所得・事業所得・資産所得の3本立を形成しなさい

などこれからは労働所得一本の危うさを教えていくことになると思います

稼いだら増やす力ですが、さすがにこの低金利時代に「貯金が一番」とは言えないでしょう

株式投資

不動産投資

権利投資(印税・特許・YouTubeなど)

ここから教育も上級になり、まさにお金の大学です

投資の世界では「理解できないものはやらない方がいい」と言われていますので「理解できないからやらない」とここで教育が止まる場合が多いでしょう

増やしたら守る力

詐欺や投資などのリスクなど、その守り方を知らなければなりません

けっこう賢い人でも浪費やギャンブルで身を亡ぼす場合だってあります

最後が使う力楽天の三木谷さんは何にお金を使うべきかが一番難しいと言います

さらに増やすために投資に使うのか

稼ぐ力をアップするために自分磨きに使うのか

豊かな浪費に使うのか

寄付やプレゼントに使うのか

節約して、稼いで、増やして、守ってきたお金を何に使うべきか?も知識が必要です

どんなに偏差値の高い大学に行こうとも「お金の知識」は授業にありません

個人的に親が受けもつ教育の中で重要な教育の一つだと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございます

 
 

人生後半は「好きな事」にシフトする

「好き」より「稼ぐ」が優先される

赤ちゃんは無の強と言われています

まったく何もできないのに周りの大人を動かして要求をかなえる、ある意味強者ということのようです

言葉がわかりはじめると親の都合を少しづつ押し付けられ、やりたいことを自由にやることが制限され始めます

「自由を奪う」というより、これがないと社会生活ができません

学校に行きだすと知識の習得集団行動が好き嫌いに関わらず強要されます

同じくこれがないと社会生活が困難になります

「好きな事だけして生きてはいけない」ということも理解し始めます

好きなスポーツだけして生きていく

好きな音楽だけで生きていく

好きな絵を描き続けて生きていく

という生き方ができるのはほんの一握りの人だけということも理解しだします

学習期が終わったら生きる為にお金を稼ぐ自立することを意識しながら生きています

稼ぐためには、経営者・お客様の都合に従って生きなければなりません

赤ちゃんのように100%主体的には生きられなくなります

 

人生後半は好きを優先 

教育企画部にいた頃は会議・研修後のレポート整理に追われますが、経営陣は油断ならぬほどこのレポートを読んでいます

支店長・副支店長合同会議のレポートなど400枚近くあるのに「要注意な文に赤線」「やや気になる文に青線」が引かれて会議の翌日の朝には研修課の課長の席に役員からレポートがフィードバックされていました

「この人一晩で400人分のレポートよんだのか!」と驚いたことがあります

企業に入れば企業都合の考え方に従わなければなりません

この考え方からずれた人間を嫌います

「思考を支配してくる」という人もいますが「頭脳明晰の人の思考に従ってみる」も一理あります

「いろいろな考え方が頭に入りすぎて混乱する」のであれば止めるべきですが多様な考え方を受け入れてみるは考え方の幅が広がると思います

学習期も労働期も自分主体な生き方ができません

嫌いな考え方も仕事も受け入れなければなりませんが、自分らしい人生を送るためにどこかで子供の頃のような自由を手に入れたいものです

人生の後半での生き方について、筑波大学大学院ビジネスサイエンス系教授の平井孝志さんは前半生で培ってきた経験を活かしつつ好きか・嫌いかで物事を判断していけばいいといいます

 

もし今日が人生最後の日だとしたら 

 スティーブ・ジョブズスタンフォード大学での卒業祝賀スピーチの一節で

もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当にやりたいことだろうか?」と述べました

自問自答せよというジョブズの真意が表れている気がします

人それぞれの基準も千差万別であり、一律に当てはまるような「正しい・間違い」の判断軸はありません

平井孝志さんも正解か不正解かの○✖人生は、前半生で十分と言っています 

本来の自分の純粋な物差しは好きか・嫌いかです

自分の好悪は自分の歩いてきた道そのものでもあります 

これを平井さんはライク・ディスライク思考と言います

言い換えれば自分らしさの発揮です

他人の軸とは他人の好悪であり、あくまでも他人のものでどうにもならないものなのです

それに引きずられる必要はまったくなく、自分自身の好き嫌いを大事に、信念を持って好きなことを選択し続ければいいのだと述べています

自分に嘘をつく必要がなくなるそれが後半生の醍醐味であると言います

前半生で培ってきた経験を活かしつつ、楽しみながら本当に好きなことにじっくりとチャレンジするべきで、決して「世の中に認められる」とか「見返りを期待する」とかではなく、自分自身の「好きか・嫌いか」に忠実に従うべきです

それでも矩をこえずに生きていけるのが、後半生のありがたさでもあるののようです 

他人のものさしでは測れない「好き」を見つけることが後半生の道標になってくれると言います

また平井さんは 本当に好きなものには理由がないとも主張しており、大いに共感します

自分に嘘をつく必要はなく、後半生は「好き」を基準とした自分自身が決める時間割から始まると思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 
 

各年代層が抱えた問題

世代の空白

国家の指導者も間違った方向に国を導く場合もあります

どこの国にも黒歴史はあり、国民は忘れていません

ナチスユダヤ人虐殺は歴史で習いますが、1975年のカンボジアに誕生したポル・ポト政権の国民の大領虐殺ナチスの比ではないにもかかわらず歴史では意外に教わりません

当時のカンボジアの人口780万人のうち4分の1にあたる200万人がわずか4年間に虐殺されます

歴史上の人物でポルポトほど明確に「サイコパスだ!」と言い切れる人物はいません

原始共産主義という「原始時代の暮らしに戻そう」というポルポト政権の方針は知識層を絶滅させます

教師や弁護士、博士や研究者だけでなく「本を持って歩いていた」「メガネをかけていて勉強していそう」なだけで処刑していました

原始時代に戻すのだから都市は必要なく、都市の住民を農村に移住させ農業の重労働を課します

ポル・ポト政権はわずか3年8ヶ月で崩壊します

カンボジアの大学生は「40代以上に知識人や教育できる人がいない」と困り果てているといいます

人口の大きな空白地帯があるということです

陰が極まれば陽となると言いますが、彼らは「海外で学び国に帰って立派な指導者になろう」という強い志を持っています

この年代の大きな空白はカンボジアの発展に大きな障害となりました

人口ピラミッドの空白を考えてみます

 

世代の人口バランスは重要 

私は採用業務が長かったせいもありよく就職氷河期世代を問題視します

組織によってはその年代が極端に少ない場合があります

50代と20代ばかりのような組織もあり、明らかに歪な人口ピラミッドです

ロスジェネ世代とも呼ばれますが、就職したくても就職できず、働けない環境下を経験したロスジェネ世代は働けるありがたさを感じ、仕事に対して前向きに取り組む傾向にあります

厳しい競争世界で就職を勝ち取る必要があった世代だったため、人より専門的な高度なスキルや知識を身に付けることにも前向きに取り組むという非常に有り難い世代です

採用担当者から見れば「当時は縮小均衡でとても人員増などできなかった」というでしょう

この世代が大きくへこんでいる組織はやはり成長に問題が出やすいです

「最近の若い奴らは根性がない」と嫌ったり「若い世代に人気がなく採用できない」と採用力がなかったりで、Z世代がいない会社も後々問題が発生します

「最近の若い奴は・・・」ではなく、どうすれば戦力化でき定着してくれるかを考えるべきです

私の受けに行く社外講義の9割は「Z世代の採用と育成法」に関することです

先進国では世代が進むにつれて少しづつ知能も上がってきています

とにかく少子高齢化の日本ではZ世代は超貴重な存在だと早く気付いた方がいいです

この辺をよく理解している企業はZ世代に真剣にこだわっています

 

転職できない年齢になるまで飼い殺す 終身雇用制度の問題

終身雇用がガッチリ根付いてしまっているX世代も問題があります

多くの人事が「出世の天井が見えてしまった中高年のモチベーションが上がらずに困っている」

「なんとかモチベーションが上がる刺激を与えられないか」という問題意識を持っています 

出世以外にモチベーションを持てないような人事制度に構造的な問題があると言われています

X世代は人口のボリュームゾーンなので空白の問題はありませんが、モチベーションの問題があります

新卒で入社し、同期と切磋琢磨しながらゆるい競争をしてきました

終身雇用は40年にも及ぶ長いマラソンのようなもので、35歳~40歳くらいで出世に追い付けないくらいの差が生まれる組織が多いです

気が付くと転職が厳しい年齢になっていたりします

そう考えると「35歳転職限界説」「45歳定年が理想説」などはなんとなくわかります

ラソンなのでペースはゆっくりしており、レースが中盤にさしかかるにつれて集団が分かれ、最後は一握りの人たちだけがトップを目指して走り抜いていきます 

ラストスパートで追い上げ50歳で部長になっても「55歳で役職定年です」と言われヒラ社員に戻されたりします

「役職を目指して生きる」というものを原動力にして生きてきた人にとってモチベーションの上がらない時代になってきました

こちらはモチベーションの空白地帯です

理想的な人口ピラミッドはなかなか作るのが難しそうです

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました