人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

生き様だけでなく死に様も考える

人は必ず死を迎える

報道を見ていると殺人事件が多く流れるので「物騒な世の中だ!」と感じますが、日本は世界トップクラスの殺人の少ない国です

見ず知らずの人に殺される確率は14%です

ただ、親族は51%なので「親子関係は危ういモノ」「夫婦はいつまでも安定した状況が続かない」などに注意を払った方がいいです

いずれにせよ人の殺され人生の幕を閉じることは極めて少ない国です

とはいえ、人は必ず寿命を迎えます

寿命が短く、死が日常だった時代は辞世の句などを読んだり、生きてるうちにしておきたいことなど、現代よりもより深く考えていたと思います

100年時代は今の中高生くらいからだと思いますが、女性90年時代・男性85年時代などはもう覚悟しておいた方が良さそうです

長寿は古来より人類が望んできたことで、飢えのない世界、病気に打ち勝つ知識などに邁進してまいりました

年金支給年齢はどんどん上がり、上がった分労働期間は伸びて、終身雇用&年功序列は終わりを迎え、それらに対する不満はありますが長寿は喜ぶべきものです

殺人や事故や災害で亡くなるのは嫌ですが「自分はどんな死に方をするのだろう?」は考えておいた方が良さそうです

人口は減っているが世帯数は増えており、サザエさんのような3世帯同居はかなり少ないです

ようは、独りで亡くなる確率が高くなっていくといえます

「夫婦だから大丈夫」という人がおりますが、男性が年上の夫婦が多く、さらに女性より8年早く亡くなることを考えれば、女性も最後は10年以上独りになります

孤独死対策も必要 

59歳の女性が「人生最後の住家を探す」と必死に不動産屋をまわる話を聞きました

「60代になると新しい良い賃貸物件は紹介してくれなくなる、条件のいい50代で働いているうちに老後の部屋を探しておく」ということです

賃貸派は年をとればとるほど貸し出す方に敬遠されます

一度入居してしまえば、よほどの迷惑住人でもない限り追い出すことはできません

今度は貸し出す方から見てみれば、怖いのは孤独死です

「半年前に亡くなりミイラになっていた」

「亡くなったことに気づかず、異臭がしだして気が付いた」

などがあり、事故物件になる確率が高いからです

私の幼馴染は自営の建築会社で、父親の代からのThe昭和のアパートを引き継いでますが「バストイレ別でなきゃヤダ」「畳でなくフローリング」「独立洗面台は必要」「インターネット無料がいい」などの文句を言わない年金世代オンリーで運営しています

年金は最も安定した収入源です

問題は孤独死対策で「警備会社と連携してセンサーつけようか?」「でも嫌がるよな」などと試行錯誤した結果「水道メーターと連携したセンサーが欲しい」と考えています

最後に住む場所と孤独死対策は考えておいた方がいいです

孤独死は最も理想的 

「孤独になりたくない」という人がいる一方で、孤独が好きな人もいます

 ひとりで映画や本、趣味に没頭できる人で教養人に多い気がします

人と関わるのが煩わしくて、ひとりでいるのが一番ほっとするという人は意外に多いです

精神科医和田秀樹さんは「孤独が怖いと感じている人も、いずれ孤独になるときが来るかもしれないので、いまのうちから1日の中、誰ともつながっていない時間を意識的につくるなど、孤独な時間を楽しむことに少しずつ慣れておくといい」と述べています

ひとりの時間に親しむうちに、孤独に対する怖れが薄らいでくるようです 

一人暮らしで誰にも看取られず亡くなり、死後数日経って発見されるということは死の直前まで元気だったと推測されます

要介護認定を受けた高齢者であれば、日常的に介護ヘルパーなどが訪問します

病気であれば病院で亡くなるケースが多いです

孤独死ピンピンコロリで直前まで比較的元気に生きて最期を迎える理想的な死に方であると和田さんは言います

誰しも、ひとりが気楽だと思えるときもあれば、ふと人恋しくなることもあります

ひとりの時間ができて、誰にも気兼ねせず好きなことができる

特定の人に気を遣う必要のない生活

どんな人間関係も自分の意志で選べる自由や解放感

はワクワクした気持ちを味わえるはずです

ひとりになったらどうしようという不安はひとりになれば消えると和田さんは述べています

ひとりになることでもたらされる心と時間のゆとりが贅沢であるとも言えます

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました