運動は継続が大変
「これとこれ、すごくいい本で、この通りにすれば脳は活性化し、健康で若々しくいられると思うよ」と2冊の本をくれた同僚がいます
「そんなにいいなら貴方がこの本を実践すれば・・・」というと「2冊とも運動はマストと書かれているんだよね」と言います
運動はパスということです
私の弟も近くに24時間のジムができて「筋肉は80歳だってつく!筋肉無くして第2の人生はあり得ない」などと言いながら、今日法事で会うと「止めた」と言ってました
私に筋トレを勧めてくれた人も
・会社⇒ジム⇒自宅の順の経路がベスト
・自宅に帰ってからジムへ行くルーティーンはダメ
・やる気がなくてもとりあえずジム行って着替えてみる
というアドバイスをしていました
最大の問題点は継続することのようです
私の母も『老後大事なのは貯金と貯筋』と呪文のように語ってました
スーパーエイジャーは素晴らしいですが、運動量はかなりのものです
脳にいいのも運動
若さを保つのも運動
安定したマインドを創るのも運動
免疫力を高めるのも運動
「運動の重要性はわかっているけど、やりたくない」というのが本音のようです
苦しいものは続けるのはたしかに困難
筋トレもジョギングも実際は苦しいです
ミドルの女性が張り切って筋トレを始める姿はよく見ますが、そのうち仲間同士の談笑が増え、そして姿を見せなくなります
10回が限界の重さを3セット、15種目・・・・
5キロを毎日走る・・・
確かに苦しいです
「時間がないから・・・」という人にHIITという20秒全力+10秒休憩×8セット=4分の運動を勧めていますが、結局やらないです
何キロのベンチプレスを上げるより
何キロの距離を走るより
何年続けることの方がはるかに重要
「継続こそが力なり」というより「継続だけが力なり」と言えそうです
・筋肉を1キロ増やすと年2.5キロ痩せられる
・筋トレしないと5人に4人は歩けなくなる
・筋トレは鬱状態を改善する
・筋トレは圧電効果で骨を強くする
・筋トレは脳が活発化する
そんな真実などどうでもいい・・・しんどいことはやりたくない!
のです
運動は脳力を底上げする
医師の久賀谷 亮さんによると、運動をすると記憶に関わる脳の『海馬』という部分が大きくなり、記憶力がよくなるそうです
現在では運動が記憶だけでなく集中力や忍耐力、ひらめきを生み出す瞬発力といったさまざまな認知機能の向上に関わることが分かっています
いろんな意味で運動は『脳力』を底上げするのです
キーワードは『BDNF=Brain-Derived Neurotrophic Factor』で日本語にすると「脳由来神経栄養因子」という物質のこと
BDNFとは基本的に神経の栄養となって神経を育てるような物質のことだそうです
「脳の神経細胞は胎児や幼児期に生まれ、あとはそのまま死んでいくだけと長らく考えられていましたが、大人になっても海馬の神経細胞が新たに生まれることが分かり、 これを“ニューロジェネシス”と言う」と述べています
運動によって筋肉が刺激を受けると「PGC-1α」という遺伝子の転写因子が活性化し、PGC-1αが「FNDC5」という筋タンパク質を誘導する
FNDC5が切断されるとイリシンという物質が分泌され、最終的にBDNFが作られて脳に作用する
BDNFが海馬に作用すれば海馬の容積が大きくなるそうです
「人は運動するようにできていますし、逆に運動したからこそ脳が成長し、人に進化したという部分がある」 と述べています
ヒトの祖先は2本の脚でひたすら走って獲物を追いかけるスタイルで狩りをし生き延びた
時代が進むとカラダを使って農作業をし、物を作り、商いをして発展してきた
運動することで脳にいいフィードバックが返ってきたおかげで、ここまで進化してきたとも考えられるそうです
「運動と人は持ちつ持たれつ!せっかく授かったカラダと脳のシステムを利用しない手はない!仕事のパフォーマンスを上げたいなら何はともあれ運動だ」と久賀谷さんは語っています
「しょうがないよ!文明が高度化し、移動も、高いビルの上下も簡単にできてしまう環境に生きているんだから」と言ってしまえばそれまでですが、何かしらの運動習慣は必要なようです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました