人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

Z世代からα㌁世代へ

人間にもニュータイプはある

ウクライナで戦争が始まってから「第〇世代戦闘機」とか「第〇世代戦車」などをよく耳にします

造られた時代背景と技術進歩でコンセプトも性能も違うということから世代で区別しているようです

人手不足でとにかく即戦力が欲しい場合は別として、企業の採用責任者はZ世代を集めることに躍起です

グループの別会社の採用責任者に聞きましたが「人手不足の企業はZ世代に不満を持ちやすくあまり欲しがらない」と言います

採用=『欲しいのは即戦力』の為、卵から温めるをうざったく感じるようで「若い奴らはダメだ」と口にする採用担当が多いようです

Z世代は即戦力ではないが20年後30年後を考えての人的投資です

Ⅹ世代以上を採用していた時とは違い、Z世代が生まれた時には日本は子供よりペットの犬・猫の方が多いという時代になり、数の少なさが採用業務の人達の頭を痛くさせます

とはいえ、チャットGPT一つとっても3.5から4.0へ数カ月で移行し、その性能の格差に愕然とします

デジタルネイティブ世代と呼ばれるZ世代を人員構成比25%へと経営陣が口うるさいのもうなずけます

企業の中には次のα世代を分析しているところもあるそうで『先見の明』のある人たちは何を見て、何を考えているのか気になりだしました

 

世代別採用の特徴 

採用する立場から各世代を見てみます

Z世代は現在進行形の新卒採用なので省きます

X世代は現在労働人口の最もボリュームゾーンで、採用すればすぐに使えるのがメリットです

・若い世代に対し共感力がある

・役職に拘らない

・高賃金に拘らない

のであれば問題はないです

よく「X世代は働かないおじさんが多い」という人がいますが、そのタイプは絶対に転職などせず、今の企業から離れません

若者のサポートが上手く、気丈夫で経験豊富ならありがたい存在の人も多いです

Y世代はマネジメント職にはちょうどいい年代です

「人間関係の良い職場で働きたい」という意識も強く、ハラスメントにも厳格な人が多いです

ちなみにX・Y世代などは世界の世代分類のスタンダードで、日本はまた日本独自の世代分けがあります

 日本の未来を担うのは間違いなくZ世代・α世代なのでY世代はいずれそのサポートにあたることになると思います

社会はZ世代に合わせて変化しようとしていますが、その次のα世代はどんな世代なのでしょう?

 

α世代ってどんな世代?

α世代は2010年以降に生まれた世代で、今の時点において最高齢は12・13歳ですが10年たてば大学を卒業して社会に出てきます

少子高齢化の日本ではピンと来ないかもしれませんが、2025年ころには世界のα世代は合計約20億人に達し、歴史上でも最大数の世代になると言われています

α世代はデジタルテクノロジーが進化している中で育ち、スマートフォンソーシャルメディアなどのデジタルツールを使いこなす能力に優れているのに加えて、多様な環境で育ってきたため世界的な視野を持ち柔軟性があり、創造的な発想を持っているとされています 

幼少期からデジタルに触れ、発信し、評価されることを繰り返してきたα世代は、自分が置かれている状況の俯瞰的な理解がより早く、より可視化されやすくなっています 

Z世代は自分につけられた「タグ」や肩書を一生通用するよう、より強固なものにしていきたいと考えているのに対し、α世代肩書は捨てても(取り替えても)いいと考えているようです

デュアルキャリア思考だからこそ、他の選択肢の可能性を捨てないでいる」と考えているのが特徴です

α世代が大学を出て社会人になるころは、私は採用業務も教育研修業務もしていないと思いますが、Y世代以降の人は刮目してをしてα世代を観ておいた方がいいのではないでしょうか?

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました