怒りはすべてを台無しにする
新入社員の時 社長も新社長に変わったばかりでした
社長のプロフィールに 嫌いな人=「本を読まない人」とありました
大学時代、本は買うが最後まで読まない本も多いし、読んでも忘れてしまう 到底、読書家とは言えませんでした
当時、採用企画部合宿があり 新卒採用担当が集められます 夜は社長と懇親会があり、やはり「本は読むか?どんなの本を最近読んだ?」と聞いてきます 社長にとって重要な項目らしいです
「俺は1日2~3冊読む」
「日本は素晴らしい国だ 多くの本を自由に読むことができる」
なぜ本を読むことが重要か尋ねてみると 知識の習得以外に興味深いことを言いました
「本を読まない奴は言葉を知らない 論理的思考回路が出来ていない」
耳に痛い
「論理で考え 論理で伝える 別に理屈っぽいとかではない これが出来ないと感情に支配されてしまう」
「すぐ怒るのは その人の脳の論理回路が限界点に達したからだ 怒りはすべてを台無しにする」
本を読むことの重要性を淡々と1時間以上話していました
言葉は思想になり性格になっていく
歌手の美輪明宏さんも
すぐキレるのは
自分の気持ちを表現する適切な言葉を知らないから
たくさんの本を読んで言葉を知れば ストレスは溜まらない
と言います
言葉が尽きる 言葉を失う=キレる と言うことではないでしょうか
私の新入社員時代の社長も
「言葉には『言霊が宿る』どんどん言葉を取り入れろ」
とも言ってました
言霊が多く宿った人は怒りとは無縁なのかもしれません
本を読まない若い頃の私などの人種は 怒りの仰制法として相手の言葉に反応しないようにします
「沈黙は愚者の知恵」です
宿る言霊の少ない人間は沈黙で対処するしかありません
ただ私たちはインプットされた言葉で考え 思想となり 行動となり 性格につながっていきます
一流の考え方を学べば一流になるし 三流の考え方を学べば三流になります
「周りに一流の人なんかいないよ!」と言うかもしれませんが
だからこそ読書が一流を学ぶ最も身近で簡単な方法なのです
皆 怒りの抑制と戦っている
怒りを戒める言葉は数多くあります
徳川家康も遺訓のなかで
「堪忍は無事長久の基 怒りは敵と思え」
と怒ることの危険性を述べています
中国の伝説的隠者 寒山も
「どんなに一生懸命生きていても
怒ると全てが台無しになる」
と言っています
皆、怒りの感情を恐れ 戦っていたのです
社会人をある程度経験してくると だんだん学ぶものもなくなってきます
「学ぶものがなくなった」ではなく
「本から一流の思想を学べ」「歴史は繰り返す 歴史を学び直せ」「哲学を学べ 自分の哲学も持て」と一流の人がいうのは 脳回路はまだまだ未完成だと言いたいのではないでしょうか
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました