人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

FBI式 科学的会話法

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心理学はまだまだ進歩していく学問

 大学時代 心理学の講義の最後の日 担当教授が心理学ほど未完成な学問はないと言ったのが印象に残ってます

「人間の心理についてはこれからも次々に解明されていく 解明するのは心理学者や精神科医だけではない アンテナを張り続けなさい」

高度成長期の頃の日本は「人材教育」「人材開発」などせずも「ほったらかしとけば適当に社員は育つ」という時代でした

私が入社したバブル崩壊後の社会は人的財産を最高効率で活用していくというのが教育企画が作られた目的でしたから 試行錯誤で様々な研修 講義が行われるようになりました

コーチング 心理カウンセリング ・・・いろいろ研修を受けましたが もっとも面白かったのが行動心理学です 人のしぐさ 行動から心理を分析するものです 受講する管理職は非常に少なかったです 不人気講義といえます

行動心理学はFBIの犯罪捜査の歴史から生まれたとされています

「嘘をついている」

「誰かをかばう嘘だ」

犯罪捜査の中から生まれた学問と言えます

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 犯罪捜査における心理分析はレベルが高い

 アメリカの連邦捜査局FBIによって開発された行動変容段階モデルによる人質解放に向けたステップがあります

アクティブ・リスニング

 相手の話をしっかり聞く

 しっかり聞いてると相手に理解させる

共 感

 相手の素性や気持ちを理解する

相互信頼

 相手から信頼を得る

影 響

 自分が相手に望む行動を勧める

行動変容

 相手が行動を変える

           〈PRESIDENT参照〉

 聞けば「ふんふん なるほどね・・・心がけるよ」と簡単に聞こえますが ロールプレイングしてみると これがなかなか大変だと気付くはずです

「相手の話を聞く」にも心理カウンセラーの勉強をした人なら良くわかると思いますが 聞く態度」のハードルが思いのほか高いです

PRESIDENTでは野党議員に当てはめて解説していました 

「あらさがして怒るだけ」

「感情に任せた『シャウト型』」

「国会議員報酬2200万円に見合う仕事ではない」

「『俺は正しい お前は間違ってる』は議論にならない」

「コミュ障的ふるまいが若者に嫌われる」

「野党はFBIの科学的な会話手法を学んだ方がいい」

これは 親として 先輩として 上司として の私達にも当てはまります

信頼関係の構築」「人財育成」と言うは簡単ですが 実践するは訓練がいると思います

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 人間の難しさは「感情」があること

 人間は 理性三分 感性・感情七分といわれ このはっきりしない情感の実際について体得しなければ人間関係で苦労します

リーダーとして務まらないし 親業もちぐはぐになります

人間の情感は 一部は知識として得られますが その大部分は体験により学習しないと得られません

ローウエルは

知はいつでも買えるが 情は市場に現れない

と言います

 知識・情報はお金で買えます

情 に関してはどう学ぶのでしょうか・・・

一番の方法は思いやりを学ぶことだそうです

そこから「相手の立場をわかろうとする」思考が生まれ 「そうしたら喜ぶか」「どうしたらやる気が出るか」など考えるようになります

人間に対する法則は シンプルで 習得が難しいものなのかもしれません

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました