人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

人が行動を起こす発火点2つ

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行動を起こすまでに壁がある

 いい話を聞いたり いい本を読んだり これはやるべきだ!」と心に響いても行動に移すのはまた別次元です

私の場合でも 読みかけの本は多いし、年間計画の改善案は手つかずのものがいくつかあります

「忙しい」「仕事で疲れた」「先にやりたいことがある」

とかく行動に移すまでに至らないものは意外に多くあります

百聞は一見に如かず⇒百見は一考に如かず⇒百考は一行に如かず です

「実際にその目で見て見ろ」→「見たら考えろ」→「考えたら行動に移せ」という教訓です 行動に移すから現実が変わり結果が出るのです

 思考=考える から 行動=動く には意外に大きな隔たりがあります

仕事や地域での役割などの決められた行動は、自動的に動かざるを得ませんが 義務でも役割でもない 自分自身の時間に「やった方がいい」という単なる思考から「やる!」という行動に移すにはどうすればいいのでしょうか・・・

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 人はどんな時に行動するか

 人が行動に移すのは

快楽を得たいとき と 苦痛から逃れたいとき です

その行動を起こせば お金が入る 喜びが得られる などの快楽と

その行動を起こせば 苦しみ 悩み 問題 から逃れられるという時に行動に移す確率は高くなります

快楽 と 苦痛 が行動に移す発火点になるようです

意外に偉人伝などに大きな感動を得て、思考は変わっても 行動は変わりません

では 快楽 と 苦痛 のどちらの方が行動に移す確率がさらに高いか・・・

・その食生活を〇〇に改善すればスタイルが良くなります

・その食生活を〇〇に改善しないと病気になりますよ!

では「病気になる」「命に係わる」方が行動に移す確率は高いです

・〇〇すれば50万円得られます

・〇〇しないと50万円失いますよ

では「50万円失う」方が行動に移す確率は高いようです

人は「苦痛を避ける」「不便を改善する」「問題を解決する」「不安を取り除く」などの マイナスを0へ の方が優先的に行動します

0をプラスに はその次です

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 第4の行動が人生の質を決めるのでは

 義務で行う行動 苦痛から逃れる行動 快楽を得るために行う行動 

学生なら学校で勉強する 社会人なら職場で仕事する この義務的な行動が1番多いのではないでしょうか

苦痛から逃れる 快楽を得る 行動も発生するとして 3つの行動は無意識に行っています

いい本を読んで いい話を聞いて 「実際にやってみようという4つ目の行動の多さが人生の質を決めるような気がします

人間が最終的に求める欲求が

自己実現の欲求 自己成長の欲求

であるのならば 第4の行動は「人間力を上げる行動」「自分を磨く行動」なのかもしれません

王陽明の言葉に

君子は行いをもって言い 小人は舌をもって言う

という名言がありますが、賢人は優れた考えを行動に移し実践しているがゆえに 行動で語れるのだと思います

 凡人と賢人の差は小さな行動の差にあるのかもしれません 「微差は大差」ということではないのでしょうか

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました