人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

将来独立するなら最初の就職はどんな会社がいいか

就職せずに起業はありだと思う

大学のキャリアセンターの方々と「最近の学生の就職への志向」を話していると年々起業相談が増えているそうです

キャリアセンターの方々は生真面目な人が多いので「まず企業に就職しなさい!サラリーマンは安定している」とアドバイスする方が多いようです

就職せずに起業するはこの『仕事の多様化の時代』全然ありだと思います

副業もありだし、兼業もありだし、なんなら最初から投資家になるのもありだと思います

意味のない仕事はないその仕事は意味がないという考え方があるだけだ

ルールとモラルを守るなら稼ぎ方は自由

だと思います

大学の友人でも「組織に属すなんてヤダ!」と起業した同級生はいましたし、家業を継いでも全く異なる業態にしてしまった人もいます

起業だろうが、FIREだろうが生命維持できればいいわけで、働き方の多様化というより生き方の多様化だと思います

私も〈企業に属す〉+〈個人事業で会社を運営〉+〈副業〉で生きています

国はサラリーマンになってくれた方が税金が取りやすいのでありがたいと思いますが60・20社会』=労働期は60年を超え企業の寿命は20年になる時代に今までの就職観は当てはまりません

若者を古い型にはめるのはいかがなものかと感じます

規模の大きさから考える 

企業に就職することは修行だと思ってください

スキルを身につける以外に、人間関係+人間心理が学べます

人の言う通りに生きている方が楽という人は意外に多いですので、そういう人を観察しておくことは大切です

頭がいい人なのに「僕は奴隷所得が性に合っています!特にやりたいこともないですから」と言われたことがあります

大企業に勤めるメリットは

教育体系がしっかりしている

同期入社間の競争が激しい』

難関校出身者が多く明晰な頭脳が多いことです

ただし、社長など話すどころか見かけることもなく、部長とも滅多に話す機会がありません

経営陣とは接することが皆無で生の経営は学べません

その他、50人以上の企業だと、これからはどんどんテクノロジーを導入して人不足を補っていくと思います

2030年辺りからは優秀な人材確保が困難な企業でもテクノロジーが補ってくれるようになるので、経営の効率化が学べると思います

さらに10人前後のベンチャーなら経営がよく見えるので、生の経営が学べます

小さな船の方が波の影響をダイレクトに受けるので『海のことが学べる』のです

起業した人の多くは「最初は大企業の方がいい」と言いますが、私の友人に言わせると「競争は人を成長させるのはよくわかるが、その競争がヤダ!競馬の馬じゃないんだから!」と言います

考えてみれば学生の間は競争と振り分けの中で生きているので、うんざりしている人も多いと思います

 
 

日本にいると共産主義がうつる 

中国人で日本企業に就職した大学生が「最初の給料が一律なのはいいとして、なぜ給料に格差が生まれないんだ!」と上司に疑問を投げかけたそうです

「最初は低く、徐々に上がっていくから50代ではこんなに給料が高くなる」と年功序列を諭すと

給料は能力と実績で決まるものだ!」と反論し日本人と働くと共産主義がうつると辞めてしまったそうです

共産主義の中国人に「共産主義がうつる」と言われる日本の企業文化もなかなかのものです

高度成長期には良かった終身雇用と年功序列ですが、続けていたら国際競争からおいていかれてしまいます

国はわからないように徐々にジョブ型雇用に代えていっていますが、業界によっては色濃く残ると思います

この中国人の若者の言うことは正論で

「この環境は優れた人材が育つ土壌にない」

「全員平等に貧乏になっていく」

「国際的競争力はどんどん落ちていく」

と警告を鳴らしてくれています

日本の企業の現状の危うさも若い世代は知っておいた方がいいと思います

Z世代が中堅になりだす頃の2040年からは日本でもスタートアップ企業が急増すると予測されています

もう『組織が軸になって動く時代』ではなく個人が軸になって動く時代なので

・企業はステップアップの為に利用する

・自分のやりたいことで生きていく

・企業の価値観で生きない

・稼ぐ手段は多様化していく

ので「いい学校を出て、いい会社に入って、自分は抑えて組織に合わせ、まじめに最後まで働いて・・・」という世代の型は受け継がないことです

これからはい自己成長できるか否かが企業の良し悪しになります

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 
 

キャリアは組織の時代から個人の時代へ

戦後しばらくは勤め先もなかった

先日、大叔父が会長を退き完全にリタイアしました

「なんで会社を作ったのかだって?勤め先が無かったんだよ」と語ります

兄が沈められた軍艦の鉄を引き上げる商売を始めます

軍艦の鉄は分厚く、鉄不足の当時は非常に高く売れたそうです

その資金で兄弟は各々事業を始めます

お兄さんは基本的にオーナー気質で、ゴルフ練習場を作り誰かに任せる、しゃぶしゃぶ屋を作り誰かに任せる、というスタイルです

弟は「これから大きく伸びる」と感じたプラスティックの会社を立ち上げます

2人とも「人の支配下で働くのはまっぴらごめん」という考えは同じでダメなら次のことにチャレンジするという姿勢です

従業員に対して「人の支配下で働くのは苦痛だから、いずれは皆自分の好きなことを始めるんだろうな」と思っていたそうですが、ほぼ最後までいてくれます

日本人は意外に奴隷脳が多い人に指示されて生きる方が性に合ってるようだと言ってました

『奴隷脳』とは失礼な言い方ですが、誰かに仕えている方がいいということです

持ち家より賃貸 

叔父はよく自分で事業するは持ち家、雇われるは賃貸と言っていました

「住居が賃貸なら固定資産税も払わず、設備が壊れたら交換してもらえばいい、法律上簡単に『立ち退け』ともいわれない」

ただ賃貸は『自分のものではない』

『勝手に作り替えは出来ない』

『同じ物件の住人に気を使わなければならない』

という不自由さもあると言います

叔父は80歳前での引退でしたが、経営者なら好きな年齢まで働くことが出来ます

寿命はどんどん延びていくからねこれからは無計画な人は80歳まで働くことになるだろうね

「45歳で定年して自分の足で歩く方が良いと思うんだけど・・・」とサントリーの社長と同じことを言います

「雇われる気満々の人に限って第2・第3の水源をもっていない労働所得一本で生きてる」というので

「副業についてどう思うか?」と聞くと絶対やるべきだそれが起業のヒントになるかもしれないし、視野も広がると返ってきました

「会社は学ぶものが多く、自己成長できる組織でないとダメだ」

「会社がなくなった時『他社に売り込めるスキルがある』『独立して事業ができる』能力が身につくのがいい会社だ」

と言います

雇われる方からすると「人間関係がいい」「給与が高い」などが良い会社だったりしますが、視点が違います

「組織の時代」から「個人の時代」へ 

昭和の時代のキャリアに対する考え方はキャリアは組織に預けるものでありキャリアの所有者は組織でした

組織内での昇進や昇格がキャリア形成の支柱だったと言えます

「終身雇用は終わった」

「45歳定年が理想」

「早期退職金制度で新しい人生を」

などと言われるたびに「ひどい時代だ!」と感じる人が多いようですが、そのような主張をする人が言いたいことは

現在は働き方の転換期にきている

組織でなく個人がキャリアをデザインする時代

副業・兼業・転職と多様化した働き方になる

と変わっていくことを言いたいのではないでしょうか?

「A社で○○を身につけB社にステップアップする」

「副業で○○をして収益を投資に回す」

「40歳でFIREする」

など個人が自分で自分のキャリアを作っていく時代です

人の寿命は延びる』+『少子高齢化で市場は縮小』+『変化スピードが速くなるので従来のキャリア観が劣化していき新しいキャリアデザインが必要な時期に来ています

奴隷脳だと60年以上の労働期間は苦痛でしかありません

Z世代はこのことに理解を示してる人は多いです

X世代は逃げ切り世代です

Y世代はこの辺の考えが混乱している人が多いような気がします

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

信仰心の深い人は幸運なのか

無宗教という自覚の強い日本人

日本人の場合「熱心に信仰している宗教がある」という人の方が少なく、逆に熱心に信仰していたりすると怪しまれたりします

日本古来の神道に大陸から来た仏教が共存しているというのが一般的な見方です

神道でみれば

「お正月は初詣に行こう」

「合格祈願に行こう」

「夏祭りに行こう」

仏教でみれば

「お葬式と法事」

「お墓参り」

「仏壇に手を合わせる」

は日常に行いますが「神道の教えは?」「仏教の教えは?」と言われると意外に子供にも答えられない人は多いです

子供の教育上都合のいいものはピックアップして使ったりもします

遠い先祖は神社、近い先祖はお寺と教えているおばあさんがいましたが、子供にはわかりやすい説明です

今回のように大きな事件があると「宗教ってなんだろう?」と考える人は多くなります

信仰は自由である

宗教の良い悪いより、活動が社会的に善か悪かが重要

が論点になると思います

日本人と仏教 

営業企画部という部署にいた時に『平城遷都1400年記念事業』の会社の責任者になったことがあります

日本に初の国際都市である平城京が出来て1400年という記念すべき年を祝うイベントです

この時いろいろな知識人の方々から教えを受けました

文化も文明も圧倒的に優れた大陸(中国)と対等に付き合うためには大陸の人が信仰する仏教を取り入れるべきだという意見が強かったようです

同じ神を信仰するということは古代では非常に重要なことで、信仰の違いは侵略や戦争につながったようです

平城京には当時の建築技術の粋を集めて、立派なお寺が建立されていきます

平安京からは風水が取り入れられます

風水とは都市計画で、陰宅=死者の住むところ』『陽宅=生きている人間の住むところ』をまず決めるそうです

「北側には〇色、トイレは〇色・・・などの皆さんが言う風水は聞いたことがありません」とその教授はおっしゃっていました

ちなみに江戸は日本独自の鬼門を取り入れた都市計画になったそうです

東海道から富士山の氣を運び、逆側は筑波山の氣を行きかう人が運んできて、江戸城のお堀で廻したそうです

現在は東海道線が運んでくる富士山の氣と常磐線が運んでくる筑波山の氣を山手線で廻しているそうです

「〇〇さん」という呼び方の山は神様の宿る山

「〇〇やま」という呼び方は普通の山だそうです

大学時代の一般教養で『宗教学概論』では、土着宗教がどのように出来上がっていくかということを学びましたが古代の日本人は先祖の眠る場所』『先祖と通信できる場所を大切にしたがったそうです

そのような嗜好から仏壇やお墓で亡くなった肉親と会話できる仏教は日本人に好まれたのではないでしょうか?

仏壇やお墓で

「おばあちゃん、賞状もらったよ!」

「おじいちゃん、○○に合格したよ!」

などの会話する場所を古代より求めていたようです

またお寺の過去帳には「○○の息子」「○○家の系統」など住民票管理の役目もあり、幕府にとっては今の市役所のようなモノとして役立っていたようです

信仰心の深い人は長生き 

米国で『週一ペースで礼拝に参加している人』と『全く礼拝に参加していない人』では、その後16年間の死亡率が33%低いという統計結果があるそうです

信仰心の深い人は寿命が長くなるようです

宗教の礼拝に熱心に参加すると、心疾患・発がん率などを含む全死亡率は明確に下がるそうです

逆にネガティブな面としては、宗教勧誘に引っ掛かりやすい、宗教にはまりやすい人はIQが低い傾向だそうです

特に計画力・推論力・注意力・作業記憶などの帰納的思考が劣るようです

信仰心の深い人は『社会的つながりが良好』『タバコを吸わない』人が多く、長寿の条件の1位良好な社会関係が出来ているのが要因のようです

カルト宗教が問題視されていますが「宗教にはまる」は依存症の一つです

ギャンブル依存症・お酒への依存症・薬物依存症などの人は「これはいけないこと」とわかっていながらの依存症ですが、カルト宗教の場合はいけないことだということの自覚がないところが怖いところです

日本国民の平均のIQは台湾に次いで世界2位です

IQの高い日本人は全体的には宗教に関心を持ちにくいという見方もできます

意外に他の先進国では「人は猿が進化したもの」より「人は神が創ったもの」という考えの人の方が多いです

ただ、家庭での環境も信仰心には大きな影響を与えるので、家族が信仰心が強ければ自然に子供も信仰心は強くなります

社会的活動が悪の宗教に依存すると破滅を招いたりしますが、そうでない場合は『良好な社会的つながり』を築け、それが長寿にもつながりやすいという面も宗教にはあるということです

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 
 

定年再雇用を選択すべきか

「そんな死んだような目で生きなくていい」

とある元部長は60歳で役職を降り70歳までパートで再雇用する道を選びました

「住宅ローンもあるし、下の子はまだ大学生だから延長は助かる」と当初は言ってました

いつも新入社員研修を講師として手伝ってもらっていたのですが、最近はめっきり会う機会もなくなり、久々に会うと「ずいぶんやつれたな・・・」という印象です

「実はかみさんにそんな生気のない死んだ目をして出勤を続けるのなら辞めた方がいいと言われたんだよ」と話してくれました

管理側からただのスタッフに降りた2人の女性は「早く帰れるようになって○○はじめた」と生き生きしてる姿をよく見かけていたので「責任から解放されて新しい人生が楽しそうだ」という感じでしたが、男性は違うようです

・会議にも出なくなった

・部下はいなく上司はだいぶ年下

・40年間主力社員として会社を支えてきた自負心は消え

・人に頼りにされることもなくなった

・企画を考えたり計画書などの作成もなくなった

これが自分にとっていかにエネルギーだったかよくわかったと述べていました

 

人の雇用は「相場」で決まる

昭和入社は「新卒で入った会社に終身雇用と年功序列制度で最後まで勤めて、定年後は退職金と年金で暮らす」というライフプランが脳に焼き付いています

平成でバブル経済崩壊後の人は「日本はやばいぞ!」と理解しながらも「うちの会社は終身雇用だろ・・・」と脳の半分は昭和型雇用が占めています

個人の事業で建設会社の方々と多く合いますが「建設現場は万年人手不足で必然的に終身雇用なんだよ」と語ってました

「でも団塊の世代の職人が限界に来た人が多くピンチの会社が多い!なんとかひきとめてるんだが・・・」とのこと

終身雇用はもう維持できないという会社と

定年などないできるだけ長くいて欲しいという会社があります

これは大事な事なので求人票に明記して欲しいくらいですが、見分け方はあります

基本的に多額の退職金を上乗せして退職希望者を募る『早期退職金制度』は大企業です

毎年、高い倍率の選考を勝ち抜いて何百人も新入社員が入社してくる会社は、人材不足になることはなく、逆に余剰人員を抱えやすくなります

終身雇用希望なら大企業はもはや『寄らば大樹の陰』ではありません

先ほど話した建設会社の社長は「なんとかリタイアしたいという社員を説得して残留が決まった」と喜んでました

説得したという社員は70代です

求人は相場で動いていますので「不足していれば大切にされる」「過剰になれば放出したがる」のです

逆にステップアップするキャリアを考えているのであれば大企業です

同期入社間の競争が激しいし、教育体系がしっかりしています

人材の台所事情 

リクルートのように35歳になると皆、独立していく会社もあります

かつての全日本女子プロレスという団体の定年は25歳でした

入社希望者は「太く短い会社員人生」とわかって入社してきます

私も大企業に24年勤め中小企業に移りました

社長から電話が入り「■■支店の○○から退職が出ました!」と言われます

「ああ、そうですか、後釜は誰を転勤させましょう?」というと

「後釜なんていませんよ!今から2人で説得に行きましょう!」と即動きます

完全に大企業病代わりはいくらでもいるというスタイルが抜けずのんきでした

大企業病に侵されると機動力が弱く、守備範囲も狭いです

メインバンクの支店長に「これからは新卒の大学生の定期採用をはじめ、幹部候補生を育てた方がいい」と指摘され、定期採用をスタートし5年もするとこのような人材不足でバタバタすることは無くなりましたが、20年もすると『余剰管理職の問題』が発生してくると思います

人材の台所事情は企業によって違います

自分は終身雇用希望なのか

またはステップアップするキャリアを希望するのかで企業も選ぶ必要があります

「私は銀行員だからあなたと結婚した」

「大手商社社員でなくなるなんて考えられない」

というブランド志向の奥様もいますが、大概は「パートナーには生き生きした人生を送って欲しい」と願っていると思います

「終身雇用は終わった」と騒いでいる人は大手企業に出入りしているコンサルタントや大手の人事関係者が多く、数の上では「できるだけ長く勤めて欲しい」と望んでいる会社はかなり多いと思います

仕事の選択を行う時に「仕事内容」「待遇」などと同時に「自分の望むライフスタイル」も大切になってくると思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

運がいい人になりたい

運がいいってなんだろう?

人は割と瞬間を切り抜いて「今日はついてない」「運が悪い」と考えたりします

ちなみに「自分は運がいい」「自分は運が悪い」と思っている人の宝くじの当たりはずれには全く差が無いそうです

運の良し悪しは感じ方・・・が真理かもしれません

常にマイナスな事ばかり目がいく人もいれば「生きてるだけで丸儲け」と考えたりしている人もいます

海外赴任などして後進国が長いと「日本に生まれて本当に幸福だ」と自覚する人もいます

「運がいい」は人それぞれだと思いますが

 お金に恵まれている

仕事が好調

良い人間関係に恵まれる

を基準にしている人が多いように思います

「運が悪い人」はそうしたものに恵まれない場合に感じたりします

「自分は頑張っているつもりなのにお金・仕事・人に恵まれないの・・・」という場合が多そうです

「運はすべてが天が決めること」と考えてしまえばそれまでですが

運が良くなる考え方・行動・習慣があるのであれば実践してみたいですよね

運のいい人は外交的 

運を良くするには自分は運がいいと思い込む ことだと言われたことがあります

ごもっともだと思います

クツのセールスマンAさんBさんがアフリカにクツのセールスに行きました

Aさんは「誰も靴を履いてない!こんな所じゃ売れるわけがない

Bさんは「誰も靴を履いてない!靴の良さを分かってもらえば素晴らしいマーケットになるぞ!

と考えたという話があります

やはりポジティブな人は運がよくなりそうですよね

「休みの日はよく外に出る」

「さほど親しくない人との会話は相手に合わせる」

「道に迷ったら人に聞く」

などの外交的な人は幸運をつかみやすいと言います

動く回数が多い人・人と積極的に交わる人はチャンスを拾いやすいということです

その他にも

運がいい人は素直で正直

運がいい人は自分を大切にする 

のも特徴のようです

イギリスのことわざに

働き者が成功したのは運がよかったのだと、怠け者は言う という言葉があります

自分の努力不足を棚に上げて「成功しないのは運が悪いからだ」と言う人は怠け者が多いということのようです

潜在意識も変える 

臼井由紀さんの『寝る前の自分への質問』という本では、睡眠に入る前に自分へ質問をする大切さが説明されています

睡眠に入る時は顕在意識から潜在意識に切り替える時だそうです

顕在意識は自覚している自分

潜在意識は自覚していない自分

人は潜在意識が90%を占めます

「昨日の自分と今日の自分ではどんな変化があったのか?」

「今日は何が出来るようになったか?」

「今日はどんな成果があったか?」

自分に質問する習慣を身につけると良いそうです

「大嫌いな注射を我慢してした!えらい!」

「本を読み切った!えらい!」

など自分をほめることも有効だそうです

その他にも人間関係を好転させる行動として

人に感謝する時は具体的に○○してくれてありがとうと伝えること

が大切のようです

また自分の欠点を隠そうとしないこともポイントだと言います

完璧な人間は人を遠ざけます

欠点は意外に人に好かれるポイントです

運の良し悪しは気持ちの問題の要素も強いですが、意識して運の良い人になることも可能だと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

鉄の凡人

問題児ではないけれど・・・ 

どこの組織にも問題社員はいますが、そのレベルは多くの段階に分かれます

最悪なのは懲戒免職などで解雇される人

そこまでいかずとも、遅刻が多い、よく欠勤する、ミスがやたら多いという周りに迷惑をかける人

隠れパワハラ等のサイレントテロをする人

ここまではごく少数派です

周りに対して危害があるわけではないが、グレーゾーンに位置する人は割りといます

転勤や転職なので「前の職場は良かったんだな」と気づかされることもあります

新入社員の入社式等で全国の人事担当者が集まると和を乱すわけでではないが微妙なマイナスをつくるグレーゾーンの社員の分析が話題になったりします

これは『真面目に働くけど実績が悪い・能力が低い人』はあてはまりません

上手く言えませんが空気をよどませる人です

この3つの特徴が鉄の凡人 

とある人事担当者が「夢を叶えるゾウで語られてる鉄の凡人ですよね!」と言い、一同「そうだそうだ」となります

ベストセラーで多くの人が読み、話題になっても時が経つと風化してしまう人の教養のはかなさ・・・

とにかくいつもコツや秘訣を求める人はいませんか?

「どうしたら売上伸ばせるんだろう?教えて」

「どうしたらそんないい企画できるの?」

「どうしたら痩せれるかな?」

それに対して

「お客様にお礼手紙をマメに書くと一良いよ」

「よく本を読んだりセミナーに参加すると良いよ」

「痩せるには運動だよ!一駅前に降りて歩くと良いよ」

と言っても結局意見は聞きません

近道を求めており、地道を嫌います

世の中「楽して売り上げを伸ばす」「飲むだけで2週間で痩せる」など滅多にありません

そして結局は何もしません

やらなかったこと、出来なかったことは常に言い訳します

いつもコツや秘訣を求め 意見は聞かず 結局やらない・・・これを鉄の凡人と言います

何もやらないから、何のとりえもない・・・

世の中「一発逆転の秘訣」は少なく地道にコツコツと積み重ねたものがスキルとなります

一晩で痩せることはなく

1日で英語がペラペラになることもなく

1日でボディービルダーのようにもなりません

『楽して簡単に早く結果を出す』はサギ広告の世界しかないのではないでしょうか・・・

近道はないと自覚することが大切

世界三大投資家のローレンバフェットが「この世に金持ちが少ないのは時間をかけてゆっくり金持ちになろうという人が少ないからだ」と言っていました

習慣化する

仕組みをつくる

ということが遠いようで成功への近道です

「どうしたらあのような結果が出せるのだろう?」

「あんなにしんどいことを続けるのか」

「面倒だな・・・いいや」

という想いは私もよく直面します

雑草はすぐ伸びるが使い道が無い!大木は時間がかかるが様々な用途に使える

子供や新入社員には成長に近道は無いと早い段階で自覚させることが重要ですね

鉄の凡人は誰でも心の中にいるような気がします

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

夢をかなえるゾウ 

レヴィン関数と人材の質

同じ人間でも環境で大きく変わる 

リンゴの木を青森県で育てるのか沖縄県で育てるかで育ち方が違います

同じくサトウキビを沖縄県でなく青森県で育てるとなると、暖房設備などが大変そうです

動植物には適正環境があります

本を読むのが好きな子供がいたとします

学者や教授の家に生まれれば本を読みたいという欲求は歓迎されやすいです

一方、家がお店などをしていると「本なんか読んでないで商売手伝え!」などと本を読む行為は歓迎されなかったりします

人も環境で活かされたりそうでなかったりします

中学生の時は柔道部で高校から空手部に入った友人がいます

とにかくすぐに息が上がります

「意外に体力無いんだな・・・」と見えたりしますが、引き付けるパワーは赤筋、早く動かすのは白筋で使う筋肉が大きく違うからです

逆に違う競技の人が柔道部の練習をすればすぐに息が上がります

備えた能力も競技が変わると活かされなかったりします

育った環境もじっくり観察する 

マネジメントや人財育成を学んでいる人は人は今いる環境の影響を受けるということが、よくわかると思います

その数式がB=f(P・E)で表されます

(関数とは相互に関わっているものの意味で ・は掛け算を表す)

 「1次関数も2次関数も嫌いだ!」と言わずしばらくお付き合いください

私も苦手です

fは=function関数という意味 

Bはbehavior=行動で、Pはperson=人間性・個性・価値観等、Eはenvironment=環境の頭文字です

人の行動=Bは、人間性=Pと環境=Eの相互作用によって決定するということです

人の行動は、同じ人間でも環境が異なれば違う

同じ環境でも人間が異なれば違ってくる

同じ人間でも、置かれた環境によってその行動は変化していくということです

これをレヴィン関数(法則)と言い、人がとる「行動」は「特性」と「環境」が相互作用によるものという理論です

「特性」とは人間性、スキル、志向、思考、価値観等のことで「環境」とは家庭環境、集団規範、人間関係、文化、などを指します

もし自分がアメリカで生まれ育ったら

もし自分がケニアで生まれ育ったら

もし野球部でなく吹奏楽部だったら

もし技術職でなく営業職だったら

人間は同じでも、置かれた環境によってその行動は変化していきます

正しい努力は「環境をどう変えるか?」ということ 

レヴィン関数の考え方のいい理由は個別指導の考え方とリンクしている点だと思います

 人は一人ひとり違います

その一人ひとりも、環境によって変わっていく

人はいつでもどこからでも変われるという考え方につながります

 努力することは重要ですが、自分に合った環境を見つけることはもっと重要だということです

「自分はダメだ」

「自分が足を引っ張っている」

「自分だけ業績が悪い」

という場合「努力が足りない」「やり方が悪い」「能力が無い」などと考えがちで「環境が悪い」と考える人は少数派のように見えます

なにかがうまく行かない時、行動を変えるためには環境要因も一緒に考えなければならないということです

本当に人生が苦しい時は〈住む場所を変える〉〈人間関係を変える〉ことをまずするべきだと聞いたことがあります

環境をどう変えるか?』

環境をどう整えるか?』

と考えることは努力以上に大切なことかもしれません

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

テクノロジーの正体を知っておく

テクノロジーは少しづつ仕事を奪っている

「人の仕事はテクノロジーにどんどん代替えされていく」

「AIに仕事は奪われる」

頻繁に言われています

「でも国や企業はそうはいってないよね!コンサルタントや評論家の戯言じゃない?!」

ところが水面下で企業は大真面目にテクノロジー導入を考えています

悪く言えば人の仕事が奪われる

良く言えば人が大きく減った分、一人当たりの分配率は大きくなる

給料が伸ばしやすくなるということです

売り上げを伸ばして原価を抑える

テクノロジーに人の仕事を代替えしていき人件費を下げる

これは業績を上げるポイントです

少子高齢化・人口減少・国の財務の限界・・・マーケットの量も質も低下していく日本では縮小均衡の中での経済成長をしなければならず、今までのやり方では難しいからです

 

昭和の後期、駅の改札の切符切りの駅員に代わり自動改札機が登場し、あっという間に改札は無人となりました

切符も切符販売機で購入かイカパスモにチャージになりました

ガスや電気の検針の人もなくなりスマートメーターに置き換わってしまいました

水道だけは公務員なので、まだ人が使用料を調べに来ます

この人件費は水道料にのっています

様々なレジ業務も自動レジに置き換わっています

目に見えない自動化・・・工場など

目に見える自動化・・・接客など

少しづつ置き換えられています

誰がやっても結果の変わらない仕事はほぼ自動化されていきます

「敵を知る」は戦う前の基本 

私がリゾート部門に来た時はベットメークマシンの導入をするか否かの検討をしている時でした

ハウスクリーニング人員をほぼカット出来ます

結局、ベット自体も変えなければならないのでコストのかかり過ぎとなって断念しました

会議に出てわかりましたが、業種は違えど私が長野県の支店長時代とほぼ同数時の売上なのに、私の支店長時代の社員数は17名で、この2つホテルはパート・派遣社員を含め144名もいます

一人当たりの分配率が低いので「宿泊業は給料が安い」というのもうなずけます

社員の知らないところで経営陣・人事は自動化を進め、人件費を抑えていく方向に水面下で進んでいるのは確かです

ホテル業界は自動化が遅れている業界の一つです

「給料が安いからいい人材が集まらない⇒先見の明のある人材がいなかった」と経営コンサルタントなどは分析していました

やはり給料が高いことは重要です

水面下で進んでいるテクノロジーの導入予定は

セルフチェックインシステムという、お客様のスマートフォンや現地設置の機器を使ってセルフでチェックインを可能にするシステムがあります

これまで対面で行っていた本人確認をAI顔認証で行い、本人認証をスピーディかつ正確に完了し、 宿泊客がチェックインする流れがスムーズになります

実はこのシステム、全国に1000件以上の多くのホテルや旅館などですでに導入されています

私も出張時、スタッフに全く合わないホテルを体験しています

フロントスタッフは不要になります

レベニューマネジメントという、顧客の需要を予測して収益を最大化するための、商品やサービスの料金を変動させる販売管理をおこなうことです

いわゆる「今は夏休みでお客様が多い」「イベントがあるから今日はお客様が多い」などを 過去のデータや直近のイベントなどを考慮し、利益を最適化するために部屋の価格等を調整してくれます

これにより管理職・専門職がカット出来ます

接客ロボットは対人向けの接客をおこなうことを目的として作られたロボットです

どのような接客ロボットがあるかというと

 Pepper for Biz(ペッパー)は、感情を認識する人型のロボットです

顔認識標準搭載により登録した人物の顔を判別し、AIの〈顔認識標準搭載〉ヒューマノイド用会話プラットフォーム〉により、対面回数に応じて会話シナリオを出し分けたり、サービスを切り替えたりすることもできるので、より柔軟な接客で顧客の満足度を向上させられるという優れモノです

ペッパー君の進化版ですね

また、自社業務向けの独自会話も登録可能なので、ホテルごとの独自性をアピールでき、AIにより宿泊客がPepperとどんな会話をしているのかが、会話ログから分析でき、接客データは全て遠隔からグラフで分析ができるため、アンケート調査やクーポン配布、来店者の属性分析などにも活用できます

コミュニケーション能力が高い人型のロボットなので、宿泊客を楽しませてくれるます

Unibo(ユニボ)は音声認識AI〉を備え、宿泊客の問いかけに合わせてホテル館内の施設を案内したり、周辺の観光情報を伝えたりといった役割を果たしてくれます

 飲食店情報サイトの〈ぐるなび〉と連携し、飲食店の案内地図などにリンクしたQRコードを表示することが出来ます

可愛い容姿とともに、卓上設置が可能なサイズなので省スペースにも設置できます

もう調理もAIで可能なのは北京オリンピックで実証済みです

これにより80%以上の人員がカットされますが、従業員の賃金分配率は大きく伸び安かった給料は大きく伸ばすことが可能です

敵を知り己を知る 

現在はリゾート部門にいるので宿泊業の水面下しか知りえませんが、各企業では水面下でテクノロジーの導入が考えられていると思います

「あの業界は90%の人が不要になる」

「3人に1人が失業する時代になる」

と耳に入っては来ますが、少子高齢化で労働力は減り続けるので減り続ける労働力-テクノロジーに代替えされる仕事=0大失業時代にはならないと予測されています

いつの時代も不安をあおって注目を集める人はいるものです

テクノロジーの進歩は私たちの暮らしを便利で快適なものにしてくれます

ただ仕事を奪う敵テクノロジーは知っておく必要があります

「接客ロボットがここまでやるのか・・・」と思うかもしれませんが、美容師のように「貴方がいい!貴方を指名したい!」という接客もあります

AIには感情が理解できないので、気の利いた会話は出来ません

「この人はこういってるけどどんな答えを求めているのか?」

「この人はどんなことで喜んでくれるのか?」

喜ばせる、笑わせる、サプライズなどはAIには無縁です

「貴方が言うなら買うわ」

「貴方といると楽しい」

どんな私だったらお客様は満足してくれるのか?」を考え続けることは大切になってきます

AIにはできないスキルを磨くことを考えることが重要です

まずは「自分の仕事にはどんなテクノロジーが入ってくるか」という情報収集敵を知ることがポイントになり、次に対策だと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 
 

変化対応型の育成法

森英恵さんの大切にしたもの 

日本のファッションデザイナーのパイオニア森英恵さんが96歳で死去いたしました

アジア出身のデザイナーの名は西洋のファッションの中心地でほとんど知られていなかったにもかかわらず、世界で活躍したファッションデザイナーです

人生で大切なものは好奇心だと言います

「好奇心だけでここまで上り詰めた」と森英恵さんは語っていました

正に努力は夢中に勝てないということがよくわかります

子供の頃は「あっ、面白そう!」と好奇心いっぱいなのですが、少しづつ大人に摘み取られていくような気がします

「宇宙飛行士になりたい」

「絵本作家になりたい」

などと言うと「そんな仕事は・・・」と否定する大人は多いです

「夢を持つのはいいことだ!」と言いながら、夢を語ると否定する・・・意外に子供は残酷な環境にいるのかもしれません

私の住んでいる地域の県内でもTOPクラスの進学校で「ファッションデザイナーになりたいから専門学校に行く!」という女子高生がいたそうです

教師も親も「早稲田か慶応に進学するように」と必死に説得したそうです

友人も「せっかく難関校に行ける能力があるのに・・・」という意見ばかりだったようです

誰も共感者がいない中、自分の意志を貫いたようですが世の大人はこんな人が多いです

変化は加速度的に早くなる 

「DXを推進する?最大の難関は社内の反対勢力ですね」とコンサルタントに言われたことがあります

「必要性と将来の展望はしっかり説きます」というととにかく変化することが嫌なんですよ!」と返されました

「PCが導入された時もそうでした、とにかく難癖付ける人はいます」

多くの会社を観ている人の見解です

私にも経験があり、本社に来たばかりの頃「俺にはPCメールをするな!付箋に書いてPCに貼っておけ!」と言われました

そちらの集団はPCを使っている気配はなく、PCが付箋を貼る連絡ボードのようになっています

女性スタッフからはその集団はカブトガニの生息地』と呼ばれていました

何億年も進化しない生き物という意味のようです

令和の現代はさすがに絶滅したと思いますが、変化を嫌う人は多いです

様々なテクノロジーが進化していき、変化は年々早くなっていますが、2030年からはさらに加速し、2040年は別世界と言われています

これからの子供達は変化に強い、変化対応型の子供に育てなければなりません

変化に強い子を作るには 

私が本社に転勤し本格的にPCを使いこなすようになった頃のPCの師は50代の社員でした

「これはいろいろな機能が詰まっていて便利で面白い!大学生の娘より上達が早かった」ととにかく楽しそうに語ります

当時の私は20代、テクノロジー年齢でなく好奇心のようです

子供たちに

「新しいテクノロジーはすぐに取り入れろ!たくさんのものをマスターしなければならないぞ」

「これからは変化が激しくなるぞ!しっかりついていくんだぞ!」

などと変化=努力で対応するものと摺り込むのではなく変化楽しいものと思わせるべきです

とにかく子供は教えなくてもスマホは使いこなし、ゲームは恐ろしく上達します

楽しい・面白いからです

新しいテクノロジーでどんどん便利で快適になる面白いからすぐに取り入れてみろ!」

と嬉しそうに楽しそうに語り続ける方が変化対応力は強くなりそうです

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました