群れで生きる人間
人は社会的に不道徳なものが許せず、常にはみ出した人を攻撃する人達がいます
私達の脳は石器時代からほとんど進化しておらず、群れで行動しなければ生きていけないという本能は強く残っています
よって『群れを混乱させる・危険にさらす人は非難する』という気質が備わっているため、自分とは全く関係のない・自分には何の被害もない「芸能人の不倫騒動」などに騒ぐ人がいます
良くないことは良くないですが「なぜおまえがそこまで怒る必要がある」というぐらい関心が高い人もいます
賢い人は『物事には陰陽2方向の見方がある』ということを知っていますので、多方面から見ようとしますが、偏った人は「陰は陰!悪いは悪い!」という一方方向のみに向かって一直線に進みます
世の中の8割はグレーゾーンなのに、黒か白かの2極化思考です
いき過ぎると『正義中毒』となり、様々な方向を批判したり、攻撃したりするようになります
「許せない」か「もっとやれ」
大学講師の岡田斗司夫さんが面白い分析をしていました
有名人の不倫などの報道に対して4タイプに分けます
①ホットで素直な人
②ホットでひねくれた人
③クールで素直な人
④クールでひねくれた人
の4種で見てみます
ホットで素直な人はストレートに「ゆるせない!」と言います
ホットでひねくれた人は「もめてる!もめてる!もっとやれ!」と炎上を面白がります
クールで素直な人は関りのない他人への攻撃など好まず、興味がなく沈黙します
クールでひねくれた人は「そんな記事を書く雑誌はもう読まない!」と低俗なことを発信する元を回避しようとします
とにかく炎上を好むのはホット派で、難しい国際問題や政治課題などには首を突っ込んではきませんが、不倫報道などには大いに燃えます
SNSなどでもホット派は生き生きと正義中毒ぶりを発揮します
人の脳が『中庸』を保つには訓練が必要かもしれません
言論の自由とSNS
昭和の時代は職場でも大声で怒鳴られたり、ガラスの灰皿が飛んできたりはよくあったそうです
平成になると『ハラスメント=いやがらせ』という行為は取り締まりが厳しくなっていきます
令和になるとSNSの発信も厳しく取り締まりされるようになります
『言論の自由』と『人を傷つける行為・いやがらせ』の狭間にだんだんルールとモラルができていきそうです
格闘技であっても「強さを競うのだから何をしても良い」というわけではなく、長い競技の歴史の中で禁止技や、攻撃してはいけない箇所などが定められてきました
昔のボクシングはフリッカーやラビットパンチも認められていたようなので驚きです
SNSもこれと同じで、少しずつルールとモラルが出来上がっていくと思います
平成の時代に様々なハラスメントの取り締まりが完成したように『言論の自由』と『言論による暴力』のバランスをとりながら、令和の時代にSNSの明確なルールとモラルの土台となるものが完成すると思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました