人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

恋愛強者は常に3割

20代の男性3人に1人が交際経験なし

「最近の若い男性は草食化してきている」

とよく言われますが、IQの上昇と共に異性を求める本能は弱くなってしまったのでしょうか?

20代の男女のアンケート調査では男性より女性のほうが今までお付き合いした恋人の数が多いようです

男性は今まで交際経験がないと答えた方がなんと全体の3割もいました

「草食系男子」「絶食男子など恋愛に対して消極的なイメージの男性を指す言葉が次多く生まれてきたように、奥手の男性が多くなっているようです

仕事や趣味、スキルアップするための勉強など全てに全力でぶつかっている場合、恋愛が後回しになってしまうこともあるかもしれません

男性の50%・女性の25%は生涯未婚になると言われていますが、結婚願望はどうなのでしょうか?

結婚願望のある女性は6割以上

 男性の約45%、女性は約65%が結婚したいと回答しています

したくないと回答したのは男女とも10%にとどかず

 50歳まで一度も結婚をしたことがない生涯未婚率が年々増加傾向にありますが、将来的にはいつか誰かと結婚したいという結婚に前向きな20代が多いようです

「まだ考えていない」「わからない」と回答したのは男性が約45%、女性は約25%でこれから結婚願望が芽生えていくのかもしれません

 年齢とともに経験を積み、仕事で責任あるポジションを任された時や、周りが結婚し始めた時など、何かをきっかけに「結婚をしたい」と強く思う転機やタイミングが訪れるようです

 

恋人がいる未婚者の割合はずっと3割前後で推移している 

社人研の出生動向基本調査によれば恋人がいる未婚者の割合というのは1982年から2015年にかけて3割前後で推移しているそうです 

40年前の若者と比べても大きく変わらず、ほぼ一致しています

1980年代までは皆婚時代でした

人口動態調査から20代での男性の初婚数は、1985年には年間41万5千組もあったのに対して、2015年は20万5千組とほぼ半減 しています

85年と15年では20代の男性数は2割ほど減っていますが初婚数5割減は減りすぎだと思います

「恋人がいる率」が変わらないのになぜ「婚姻率」は激減しているのかが問題です

バブル景気前は近所の世話焼き的な方がせっせとお見合い話を持ってきました

X世代からはお見合いは激減し恋愛結婚が理想的な結婚のカタチとなりました

お見合いが激減した現代でもマッチングアプリなどが急速に増えてきています

華麗なる一族」のような世界は風化していきました

リクルートのブライダル総研の「恋愛・結婚調査」における「現在の恋人の有無」の2012年からの時系列データと重ね合わせてみると2016年以降「恋人がいる率」が急上昇しています

これは20代も30代も同様で男性だけではなく女性も同様です 

草食系男子も侮れないということです

昭和男子より優れた獲得能力を身につけたのかもしれません

少子高齢化を重く受け止めている人からすると「どんどん結婚して、どんどん子供つくれ!」と人権無視のような発言をしますが、結婚の分母となるのは恋愛数です

とにもかくにも恋する男女が増えることは喜ばしいことです

 

恋愛強者は常に3割 

独身研究家でコラムニストの荒川 和久 さんは恋愛強者3割の法則を説いています

「恋愛強者3割の法則」はいわば働きアリの法則と似ていて、よく働く2割のアリが8割の食料を集めてくるというもので、よく働くアリと、時々サボるが普通に働くアリと、働かずずっとサボっているアリの割合は2:6:2になるとされます

恋愛強者の場合は割合が3:4:3になるそうです

これは未婚者に限らず、既婚者でも同じだと言います

末尾3割というと「101回目のプロポーズ」を思い出したりします

また、よく働いているアリ2割を間引くと、残りの8割の中の2割がよく働くアリになり全体としてのバランスはつねに変わらないと言われ、これは恋愛においても同じ傾向のようです

モテる男性は3割しかいないということは、その3割をめぐって女性の激しい争奪戦が繰り広げられます

荒川さんは恋愛を「男が能動的に狩るもの」だと思っていたとすればそれは大きな勘違いで、3割の上位男性たちはすぐ売約済みとなってしまうため、むしろ狩りに邁進するのは女性のほうだと言います

上位3割のモテる男性が結婚してしまったら残った中から上位3割に狙いを変更し、結果的に最初の恋愛強者が全員いなくなっても、次席としての強者扱いの3割が生まれてくるそうなので、恋愛強者はつねに相対的に3割をキープしたまま続くからこそいつの時代も彼女がいる男性は3割なのだそうです 

この理想的な循環が実現するためには、最初の生粋の恋愛強者3割がなるべく早く結婚してくれないとなりません

そうしないと中間層にお鉢が回ってこないのですが、1980年代まではそうしてうまく回っていましたが、最近はこの恋愛強者自体に非婚化の傾向にあるそうです

このような法則から「男性の5割は生涯未婚」という予測がたてられているようです

なんか男の子がいる家庭では教育方針が変わりそうですね

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 
 

思考は陰性化する性質がある

5万5千回想い 5千回考える

私達は1日に6万回の想う・考えるを繰り返すそうです

多くは〈想う〉で〈考える〉は5000回ぐらいだと言われています

意外に人間は考える動物なんですね

この〈考える〉の9割は陰性な思考のようです

過去は美化するのに、未来は暗く見るのはわからない闇である未来に対する防衛本能からだと思います

とはいえ、まだ起こってもいない未来に対して絶望したり、生きる気力を失ったりして精神的に病むのは大脳の発達しすぎた人間だけの困った性質と言えます

「これから大失業時代が来る」

「私達の老後は年金破綻する」

「いずれ中国の属国になる」

まだ起こってもいない未来を勝手に悲観するのは心が疲れると思います

予測悲観は全く別物です

ほっとくと思考はどんどん陰性化する傾向がありますので、陽性化する癖を創るのが人生100年時代の幸福な人生にするポイントだと思います

 

「いい人生だった」で終わるには

6万回も陰の回転をすれば心が冷え切ってしまいます

故に人々は心に熱を与えるものを歓迎します

お金を払っても笑いを求めたり

感動を求めて映画を見たり

音楽を聴いたり

スポーツ観戦したり

美味しい食事をしたり

陰が蓄積すると陽の氣を取り入れてバランスをとります

アントニオ猪木さんのように「元気ですか!元気があれば何でもできる」と明るく、活力にあふれた人に吸い寄せられます

「人生は何でもプラスに捉えた方がいいとはわかっているが、気づくとマイナスに捉えているものである」といいますが、大脳が大きくなりすぎ、闇である未来に対してマイナスに見るのは人類共通のクセであると思います

実際に世界はどんどん良くなってきているのにそう感じることが出来ません

いい人生だった!」と幕を下ろすにはどのような思考や習慣が必要なのか

『幸福な老人』とそうでない人を観察してみるとわかりやすいです

人間学人のふり見て我がふり直すが一番手っ取り早いです

 

幸福でない老後の共通点 

「人のふり見て我がふり直す」為に不幸な老後を観察してみれば

物事を否定する人

反省しないで原因はいつも他者の人

感謝しない人

不幸な環境を愚痴る人

常にネガティブな人

手に入らないものを欲しがる人

これは自己成長がなく、幸福を感じにくい人生になります

人は自分の性格と異なる運命には出会わないと言いますが、本当に性格で人生は陽転も陰転もします

習慣化と-口に言いますが、習慣化して性格にするのは意外に困難です

『わかる』⇒『できる』⇒『やっている』のホップ・ステップ・ジャンプは時間を要しますが、性格になれば間違いなく運命は陽転します

「人生は幸福だった」で幕を下ろしたいですね

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 
 

心の境界線

人との距離間の変化

両親がいて祖父母がいて子供が結婚して3世代同居・・・これが家族の幸せなカタチと言われていました

私が生まれた時には4世代同居の8人家族でした

もちろん今でも理想とする人は多いと思いますが、X世代辺りから変化してきているようです

「できれば親とは別の家に住みたい」

「結婚した子供とは別の家で良い」

双方とも自律したら別々に住みたいという考え方が強くなっています

就職と共に親元を離れる子供も多いです

関係が冷たくなったのではなく文化の成熟と共に適切な距離感が変化してきたのだと思います

昭和は「日本的家族観」と言われるほど「家族は全員一緒に住むもの」という考えが強かったですが、昭和末期は経済的にも豊かになり自立した子供は一人暮らしを始める傾向が強くなってきました

子供のころから変わらず実家にいる中高年は「子供部屋おじさん」などと呼ぶ風潮にもなってきます

親・兄弟であろうと心の境界線が必要なようです

 

日本人のIQは上がり続けている 

「日本人はバカになってきている」

「最近の若者は頭の悪い奴が目立つ」

必ず世の中をディスる人はいますが現実は逆のようです

戦後の日本人のIQは上がり続けているそうです

「フリン効果」と呼ばれますが1940年代から2000年代にかけて40ポイント以上、およそ3標準偏差の上昇したそうです

IQは100を平均として1標準偏差が15ポイントですから標準偏差というのは、偏差値が50から80に上がったことに相当しますのでものすごい違いです

中堅大学と東京大学ほどの差があります

今の日本の若者は終戦直後の日本人に比べてとてつもなく賢くなっているようです

 この知能の上昇が人との距離間を変化させているように感じます

進化した若者が私のようなX世代の管理職を見ると「半人半獣」のように見えるかもしれません

逆に今のZ世代は知能の格差もあるようで、劣っている人間はより目立つようになったようです

この辺にいじめ問題を解くカギがあるのかもしれません

X世代はまだ知能差があまりなく、平均値に集まっていたのかもしれません

進化は良いことばかりではなく、根性や我慢強さなどは弱まっているように見えます

この知能の上昇は、より充実したワークライフ・バランスや良好な人間関係を維持するために、パートナーや友人、家族、同僚とのあいだに適度な距離を保つことが必要になってきます

ですが現実は心に土足で踏み込んでくる世代がいたり、知能の高い世代からすると心は乱されてストレスは溜まるばかりという状況も多いようです

平成中期頃からハラスメントを問題視するようになりましたが、知能の上昇も関係があるように思います

14年間セラピストとして活動してきたネドラ・グローバー・タワブ氏 は心の境界線を定義しています

心地よい境界線を引けると、安心感や、愛されている実感、心の平穏を得られ、自分が尊重されていると感じられるようです

境界線は他者があなたにどう関わるか」「あなたが他者にどう関わるかを示す指標となるそうです

 

心の境界線とは 

境界線の持つ意味は

・必要以上に頑張りすぎないための安全策となる

・セルフケアのよい練習になる

・人間関係における役割を明確にしてくれる

・人間関係において許される行為と許されない行為をはっきり示す

・人間関係において、何を期待すべきかを知る基準となる

・自分の要求を満たし続けるために他者に頼りやすくなる

・自分の要求を主張しやすくなる

・心地よい人間関係を築きやすくなる

・問題を明確にする手段となる

・安心感を得られる

境界線は相手があなたにどう接してほしいかを他者に示す手がかりにもなります 

家族のあり方や個性は境界線をどう設定するか、どう受け入れるかを決定づける要素で、もしも互いの承諾なく線引きをしたり、その線を無視したりするような家庭ならば、自身の要求を主張するために必要なコミュニケーション能力を培えないまま成長してしまうことになります

個々それぞれの性格によって、境界線を尊重したり拒絶したりするときの受け入れ方は異なります

不安に陥りやすい人は境界線を引かれることに過剰反応しがちです

こうした人々は、自分の置かれた状況に対してふさわしい反応ができないため、感情のコントロールが大きな課題となります

いつでも正しくあろうとし、些末な違いに食ってかかったり、他者との違いをなかなか認められなかったりと不快なものに強い拒否感を示す人は、境界線に反発しやすいと言えます

寛容(変化を受け入れやすい)で高い意識(学び成長する意思がある)を持つ人は境界線を尊重できます 

境界線は年齢に関係なく必要不可欠なものです

一定の関係で結ばれた人同士が変わるように人間関係を変化させてくれます

結婚したり、大学進学のために家を出たり、家庭を築いたりするたびに新たに設定し直す必要がある移り変わりを伴うものだと タワブ氏は述べています

また境界線は、あなたのためでも、相手のためでもある とも語っています

人類は少しづつ進化しています

平成中期以降様々なハラスメントの考え方が定着したように、進化に合わせて新しい人間関係の考え方ができてくると思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 
 

人生を狂わせる行動

新興宗教だけではない人生を狂わせるもの

連日、旧統一教会による献金問題で人生が狂わされた方々の報道が続いています

「日本には神道も仏教もしっかり根付いているのに、なぜ新興宗教にはまるの?」と聞くと

神道や仏教じゃ関わり方が淡泊過ぎて『もっとしがみつきたい』『もっとかまってほしい』という人にはまったく物足りないんだよ」と言われました

ビジネス宗教を立ち上げた人たちは、世の中には一定数そのような人たちが存在するというマーケティングがしっかりできているのだと思います

ドラッカーが言う通り

企業の目的は顧客の想像

その為にはマーケティングイノベーション

の理論をしっかり実践しているなと感心させられる一面もあります

統一教会のように活動悪でなくとも人生を狂わせる仕組みはたくさんあります

 

複利の力の陰と陽 

以前いた会社では支店長会議の後、丸1日コンプライアンス会議がありました

そこで世の中には合法でも人の人生を狂わしてしまう商法が多く存在するを知ります

欧米が9割中古住宅なのに対して、日本は9割が新築です

空き家が増え続け、中古マンションはかなり割安なのになぜか日本は新築信仰が強いです

ローン審査が通りやすいのは40代からです

結婚すると自分の家を持ちたがる人が多いです

住宅展示場に行くとアンケートを書かされます

営業マンの知りたいのは世帯年収現在の月々の家賃です

その情報は超重要で今の家賃より少しお安い値段で家が持てますが重要な落としトークだからです

「このままずっと仮住まいでいいのですか?」「夢のマイホームがもてますよ」とたたみ掛けられます

「夢のマイホーム・・・」もう買いたいモードに入ってしまいます

この「家賃と同額」が曲者で、支払期間を以上に長く設定されます

45歳で35年ローンの場合、終わるのは80歳です

支店長は全国転勤なので皆、会社から半分家賃補助を出してもらう賃貸族ですから、会社も堂々と話せたのでしょう

シニアの方と第2の人生は・・・のライフプランを話していても「60歳過ぎても住宅ローンがある」と話になりません

「終わるまで勤めてください」としか言いようがないです

50代中盤で終わるローンで買えないならやめた方が無難だと思います

今の若い世代は賢く「中古住宅を現金で買って、自分でリフォーム」が増え始めています

中古は積極的に営業をしてきませんので、こちらで探し回らなければなりません

お買い得物件はネットにでてもすぐに消えてしまいます

とにかく世の中は向こうから積極的にくる話は警戒した方がいいということです

 

投資にも落とし穴が一杯 

昭和から平成初期は「貯金をしていれば間違いなかった時代」ですが,今は金利がないに等しい時代です

〈先行き不透明〉〈少子高齢化〉〈長寿社会〉で『投資はマスト』という風潮で、現に投資する人は増えています

が投資も明暗あります

「世の中は向こうから積極的にくる話は警戒した方がいい」というのは投資でも間違いはないと思います

株式投資・・・窓口には行くな

株式は銀行・証券会社の窓口に行かず、ネット証券が鉄則です

「窓口の人は親切よ」と言いますがそれは仕事だからです

店舗を構えていれば〈家賃〉と〈人件費〉がかかり、それが手数料にのっていますのでネット証券との手数料比較を良くしてみてください

インデックス投資など利益4%~8%を追う世界で手数料3%や4%では利益などでません

知識が無いと手数料の高い、自分たちの有利な商品を勧めてきます

また「こちらに変えた方がいい」と転がしては手数料をとってきます

先方も窓口に来る人はマネーリテラシーが低いということもよく理解しています

間違っても退職金持って窓口へ・・・はやめた方がいいです

②不動産投資・・・新築ワンルームマンション投資は全滅

不動産投資で積極的に来るのが『新築ワンルームマンション投資』です

成功したという話を聞いたことがありません

「選ばれたあなただけに・・・」などと来ますが、建設会社と不動産会社が儲かるだけなので止めた方がいいです

中古は違いますが、こちらは探し当てるのが大変で不動産屋に行っても「初めての人には冷ややか」「いい物件はネットに出る前にお得意様に・・・」と言う感じで最初の物件所有までが結構大変です

③保険・・・保険料を貯めた方がいい

グループの保険会社から来た方が

保険料を払うのならば同額を貯金した方がいい

日本人はリスクに臆病すぎる

自動車保険と火災保険だけで十分

と断言していました

保険は抜群に頭のいい人たちがしっかり確率論で作り上げた鉄壁の商法です

「もし病気になったら・・・」というトークに日本人はめちゃ弱いようです

良いものは苦労して探さなければならない

悪いものは親切で熱心な顔をして向こうからやってくる

優れた営業マンはうさん臭くありません

明るく、さわやかで、親切で、話をよく聞いてくれ、こちらに共感してくれます

彼らは嗅覚がよく「こいつはいける」というのも嗅ぎ分けます

これらの商法は皆合法です

合法だけど人生を狂わされる人も多いです

その他〈ねずみこう〉や〈ポンジスキーム〉〈オレオレ詐欺〉もいまだに多くあります

情報民主主義社会は知識は手軽に多く得られますが、いまだに人生を狂わされるようなお金の使い方をしてしまう人はいます

人は思ったより合理的でなく気分で買い物をすると営業の先輩がいっていましたが、そのお金を稼ぐのにどれだけ苦労をしたのかをもっと考えた方がいいと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

成功論は加工されている

やっぱりほしい成功情報

教育企画部という部署で定期採用の若手の教育・研修担当をしていた頃の話です

新入社員入社研修はゼロの人間に対して行うので組んだカリキュラム通りに行えばいいのですが、1年・2年と経過すると個人差も出て来て「どんな研修内容にすべきか」難しくなってきます

現場は競争社会なので個人差は付くのは当たり前の世界ですが、教育・研修は付いた個人差をできるだけ高い基準に合わせて均一化するのが目的です

教育企画部には2軍は徹底的に型教育・個性は1軍で発揮と書かれています

営業などでは1年で個人差が結構出ます

若手社員の研修レポートを見ると

「○○さんの成功例が参考になった」

「売上がいい人はどんなことをしてるか知りたい」

などが目につきます

自分自身も営業の時は営業の成功例の方の書籍

企画の時には企画で成功した方の書籍をよく読んでいました

人は他の人の成功した話を求めています

それ以降、2年目以降の社員の研修は成功例事例に比重を置き作られるようになりました

 

成功ストーリーの落とし穴 

あの人はどうやってこの素晴らしい実績をつくったんだろう?」

は皆、知りたい情報なので熱心に聞いています

研修課のスタッフからも「成功例に時間を割きましょう!もっと企画してください」と要望されます

私の仕事は研修内容の立案と組み立ての仕事でした

業績の良かった社員へ連絡して、理由を聞いて講義内容をまとめます

続けているとおかしなことに気づきます

「あれは本当に運が良かったんです」

「僕は配属先に恵まれました」

「偶然よい顧客に恵まれて」

と8割方が運が良くて成功したと言ってきます

若手は正直ですので本当にそうなのだと思います

私は営業の担当でしたが、後輩の女性は商品開発の担当でした

横で電話のやり取りを聞いていると

「運がよかったじゃ困るのよ」

「偶然思いついたじゃなくて他の言い方ないの?」

などと聞こえてきます

成功例のデスカッションが運が良かったでは教育・研修担当としては困るのです

「あえて、あえてでいいからこれやったとかない?」

という小さなものを拾い、立派なサクセスストーリーに作り上げていきます

思うに世の中にあふれている成功ストーリーは加工されたものが多いのではないかと思います

 

後知恵バイアス 

後輩の女性が担当したヒット商品の成功例を聞いていたMD推進室の課長に「これちょっと盛りすぎだよ!」と苦笑されます

アイディアなんてランダムに思いついたものの中から偶然発生したものだよと言われます

講義する方も「なあんだ、たまたまか・・・」と思われたくないので「いかに努力したか」などが盛り込まれます

多くの人間の前で話さなければならず、それっぽいことを答えざるを得ないのです

結局、教育企画課がプロデュースした報道番組のようになってしまいます

世の中にこれだけの成功ストーリーがありながら、成功できない人も溢れているのはなぜでしょうか?

それは成功例は美しく加工されているからだと思います

実際は運の良さがかなりのウエイトを占めているのに、そこは削除されています

これは後知恵バイアスがかかっていると言えます

後知恵バイアスとは、物事が起きたあとで「そうだと思った」などと、まるでそのことが予測可能だったと考える心理的傾向のことです

プロセスや戦略そのもの以上に、結果によって印象が左右されているのが後知恵バイアスがかかっている状態で、実際の結果以外に起こりえたかもしれない別の事象を考えることでバイアスを軽減させられると言われています

後知恵バイアスは真実を欠いてしまう恐れがあります

成功例の中には素晴らしい努力や、基本基礎を継続し続けてのものもあります

成功例を鵜呑みにしないで、見極めることが大切だと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 
 

 

篠原ともえさんに学ぶリスキリング

人生100年時代はリスキリング

統計が開始された 明治24年-31年の平均寿命は男性42.8歳・女性44.3歳 でした

現在は男性81.47歳、女性87.57歳なので平均寿命は2倍近く延びました

 「今の中学生の半分は107歳まで生きると言われています

飢えをなくし、あらゆる病気を完治していくのは人類の悲願だったので喜ばしいことです

日本の100歳以上の人口は60年間で約600倍に増えました

日本は人生100年時代に突入していきます

「でも変化が激しくなって企業の寿命は短くなっているじゃないか」

「年寄りが増えて若者は減って年金大丈夫?」

悲観的な声が出てくるのは世の常で、大多数の人は未来に対して不安視します

個人的にキャリアを考える立場として『人生100年時代のキーワード』

リスキリング

投資

健康への知識・運動

だと思います

主要収入の給与・年金に加えて不労収入を準備しておく意味で『投資』は必要

健康の知識は医学部レベルの知識でなく医食同源=食の知識』や健康への関心と運動はマストだと思います

収入を得続ける為にはリスキリングは頭に入れておいた方がいいと思います

昆虫のように変体を繰り返す 

「俺は一つのところでずっと勤めたいよ」という方もいると思います

世の4割は永年雇用できるだけ長くいてほしいの会社になります

永年雇用の会社の方が大卒等の高学歴は必要としていません

70代も元気に働いている平和な会社だって日本は多いのです

大企業ほど『45歳以上は早期退職』『定年は45歳が望ましい』という意見が多いく目につきます

難関大学を出て大企業の組織内競争でもまれている人の方がサラリーマン寿命は短いようです

大企業は採用のスペシャリスト集団がおり、優秀な若者をいくらでも採用できるので人不足とは無縁です

今後は大企業ほどジョブ型雇用になりそうです

6割の人は昆虫が〈卵〉〈幼虫〉〈蛹〉〈成虫〉と全くカタチを変えていくように学び直して変化していくことになります

警備員からデジタル管理を学び直して生産ラインのマネジメントをする人

工場で生産をしていた人がプログラミングを学んでプログラマー

営業職からイチゴ栽培へ

などなど全く異業種へステージを変える人が増えていくと思います

以前いた会社の同期も「魚が好き」「料理が趣味」「酒が好き」「会話が好き」で居酒屋を始めています

以前「50代・60代はまだまだ脳は元気」と語りましたが、50代のサラリーマンに聞くとパッション情熱がないのが問題と言います

「情熱がない」「面倒くさい」「今までのリズムを変えたくない」がネックのようにも見えます

若い世代は「なんで中高年は勉強をしないんだろう?こんなに学びやすい世の中になったのに」と言いますが、今ある脳のシナプスの配置移動をしたくないのです

 

芸能人からデザイナーへ 

以前「シノラー」の愛称で親しまれた、篠原ともえさんは40代でデザイナーへ華麗なる転身を果たしました

デザイナーってごく少数の人しか成功しない分野ですよね

「デザインの分野でもこれまでの経験や価値観を生かせているという気持ちがあります」と語っています

篠原ともえさんはデザイナーとして国際的な広告賞である

第101回ニューヨークADC賞で2冠を受賞しています

歌手⇒デザイナー⇒会社経営とキャリアチェンジになります

私の根本は表現者なので、自分がデザインを担当するならどういったものが自分らしいのかを当時から積極的にディスカッションしていました」

芸能事務所に所属しながらデザインのブラッシュアップをしていくのは大変な作業だったようです

自分でデザインソフトIllustratorPhotoshopを使ってプレゼン資料を作るなどし、芸能の仕事の合間に図書館へ行ったりもしていた

2020年に共にクリエイティブスタジオ「STUDEO(ストゥディオ)」を設立

服飾の基礎を学び直すために母校=文化学園大学の門を再びくぐり、作品をまとめたポートフォリオをつくって、専門家の意見をもらい自分の創作活動の基盤を作るため必死に学んでいたといいます

社員にも伝えてるのがクオリティーファースト

「時間がかかってすごく苦悩があっても、上質な作品を生み出すと必ず人の心に届いてポジティブなサイクルを導くはずだ」

「いいクリエーティブに対して、仲間が増えていくことを信じて作品を作ろう」

と語っているそうです

時間をかけて、高いクオリティーを放つことでメンバーの心が持続可能になる

「チームを強くしていくことが大きな目標」

「ビジネスを通じて、自分がトライしてる姿を見ていただくことで、結果的に誰かの心に響くことができたら・・・若い方や挑戦に戸惑っている方にも踏み込む一歩を届けられればいいなと思います」 と語っています

先日も会社経営をしている幼馴染の同級生が学習のほとんどがYouTubeこんな素晴らしい情報が無料で得られるなんていい世の中になった!」と言っていました

「終身雇用が風前の灯火で嫌な世の中になった・・・」と嘆くより

「学びやすい、チェンジしやすい世の中になって楽しい」と考えていくのがポイントだと思います

「今は会社の仕事が楽しいが、100歳まで生きるとするとリスキリングで変身することも考えておこう」は頭の片隅に待機させておいた方がいいと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 
 
 

 

仕事中毒脳と多趣味脳

「仕事が全て」は昭和の話

私も営業部長時代までは「生活の中心に仕事をおけ」と言っていました

社会人になったころはモーレツに働く昭和入社が大半だったので「仕事が人生のほとんどのウエイトを占める」と思っていました

「会社からの転勤辞令で全国どこでも行く」

「目標数字は絶対」

「家族の都合も実家の都合も二の次」

「有休は病気した時にとるもの」

周りがそんな姿勢なので新人だった私も当然それに染まります

「営業ノルマがこなせていない」と休日出勤する先輩社員を尊敬のまなざしで見ていました

日本の企業は会社が全てという人ばかりだったように思います

「支店が目標数字を追い込んでる時に子供の運動会に行きたい?」と支店長に言われている先輩社員を見て、会社の仕事>家庭の行事なんだと摺り込まれます

前回に引き続き「脳」の話題ですが「仕事中心の脳」を継続した怖さを考えてみます

 

趣味が多い人は脳が老化しにくい

仕事中毒は脳が老化しやすい脳科学者の西 剛志さんは言います

中高年で「趣味はなんですか」と問われたときに無趣味と答える人が多いですが、この状態が長年にわたって続くと将来的に認知症の発症につながる危険性があるそうです

言われてみると昭和入社の男性は定年するとすごく老け込む人がいますね

脳のピークは何歳なのか見てみると、年齢を重ねるごとに次のような傾向になる人がいます

周りが気にならなくなる

記憶が曖昧になる

同じ主張をくり返す

感情的になる

こうした行動をついついとってしまうのは脳の老化現象の一種であり、これを老人脳と呼ぶらしいです

なんか「仕事に多くの比重を置く」男性は怖いですね

「脳の老化」というと「自分には関係ない」と思う人もいるでしょうが、想像するよりずっと早くからそれは始まっていると言います

私たちの脳は30代から少しずつ萎縮が始まっており、なんの対策もせずに過ごしていると60代半ばくらいにはMRI画像ではっきりわかるくらいの脳の萎縮が起きてしまうそうです

具体的に能力別にピーク年齢を見ると

◎情報処理能力・・・・・18歳

◎人の名前を覚える力・・22歳

◎顔を覚える力・・・・・32歳

◎集中力・・・・・・・・43歳

◎相手の気持ちを読む力・48歳

◎語彙力・・・・・・・・67歳 だそうです

「大人数のアイドルグループのメンバーの顔が全く覚えられなくなった」なんてことは30代半ば以降の人にとっては自然の流れなのです

ですが、語彙力のように50代以降でも伸びていく能力もあり、日々の習慣(思考×行動)の積み重ねにより「老人脳」を遠ざけることはできると言います

趣味は人生を楽しむ要素というだけでなく「認知症の予防効果」もあることがわかっており、趣味の数が多い人ほど認知症を発症しにくいというデータがあります

趣味が多い人は脳が老化しにくいのです

仕事を引退して多くの自分の時間がもてるようになる65歳以上の方は「無趣味です」というのは非常に危うい状態かもしれません

前述の研究では、男性の場合は趣味が5つ以上ある人は認知症発症が一番少なく、女性は趣味が4つの人が一番発症が少なくなっているようです

趣味が5つとは学生時代の主要5科目みたいですね

趣味が多いと認知症になりにくい理、楽しいことに打ち込んでいると打ち消し効果でストレスが解消されるからだそうです

ストレスは認知症やうつのリスクを高めることがわかっていますが、趣味に打ち込む人はストレスを感じにくいため脳が老化しにくいのです

ある調査によると『生きがいを感じるトップ3』

趣味に熱中しているとき

子どもや家族、友人と接しているとき

美味しいものを食べているとき だそうです

趣味に打ち込んでいる時間に生きがいを感じる人は世界的にも多く、そのことが脳の認知機能にいい影響を及ぼしています

趣味は数が多い人の方が認知症が少ないのは

快感を感じる回数が多いほどストレスが解消される

社会との接点を趣味でつくっている

新しいことに挑戦している などの理由があると考えられています

確かにシニアを見てみると趣味が多い人はいきいきしている印象です

長生きしたけりゃ趣味をたくさん持つが人生100年時代の秘訣なのかもしれません

 

多趣味が健康の秘訣 

仕事人間だった場合「趣味をどう見つけたらよいのかわからない」という人もいます

そんな人のために西さんは「西式 やりたくなる趣味を見つける方法」を解説しています

趣味を見つけるときに大切なのは心がフフッと喜ぶことを選ぶことで、小さな感情の動きの中に自分に合った趣味が隠されているそうです

具体的な方法は

① 下記にある「心がフフッと喜ぶ7分野(下記参照)」をチェックする

② その中から心が動くものを探す

③ 心が動いたものをすべて手帳などに書き出す

④ 「自然系」で「山」に心が動いた場合、山に登る、山の写真を見る、登山グッズの店に行ってみるなど、いろいろ思い浮かぶことがあり、 それをすべて手帳などに書き出す

⑤ 書き出したことの中から自分がやってみたいと思う順に番号を付ける

⑥ 番号の若い順に行動に移していく

<心がフフッと喜ぶ7分野>

自然系=山、海、水、植物、動物、景色、宇宙など

運動系=スポーツ、ダンス、ストレッチ、アウトドアなど

音楽系=クラシック、POP、ジャズ、演奏 など

言葉系=会話、子供、語学、本、手紙、文学など

鑑賞系=芸術、コンサート、映画、演劇、博物館など

美容系=ファッション、髪型、おしゃれ、マッサージなど

文化系=歴史、伝統、職人技、お寺・神社など

あとは実際にやってみて、本当に合うかどうかを判断していくと自分の趣味が決まっていきます

「生きがいはなんですか?」 そう聞かれて即答できた人は『脳の認知機能が衰えにくい人』といえます

アメリカで「生きがいと脳の関連性」を調べた研究があり

250人の高齢者を10年にわたり調査し亡くなったときに脳を解剖すると、生前に生きがいを持っている人と持っていない人で明らかな違いが判明したそうです

生きがいがある人は脳が萎縮していても認知機能が高い

「生きがい」があるだけで脳は大きく変化するということです

 反対に生きがいがないと脳の機能は下がってしまう可能性があります

外に出ない、運動もしない、さらに生きる目標もないとなると脳にとってはマイナスが幾重にも重なってしまい認知症のリスクも当然高まるようです

今月は「旅行に行く」とか「ライブに行く」とか「この仕事が終わったらケーキを食べよう」などは脳科学的には正しい行動で、老人脳を改善したり予防できる効果が期待できるそうです

「強い日本」⇒「豊かな日本」の次にくるのは楽しい日本と以前語ったことがあります

日本の未来は暗いと語る人は多いですが、治安が良く、インフラも整い、食べ物も安くて美味しい日本はまだ続くと思います

長くなる人生の時代「日本で楽しく生きる」がこれからのライフスタイルなのかもしれません

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 
 

学生脳と大人脳は違う

「年齢で脳が老化した」のではない

「最近、顔はわかるんだけど名前が出てこない」

「年と共に脳が老化しているんだな・・・」

と40代・50代・60代でぼやく人がいますが、そうではないようです

まずは脳の中の記憶の引き出しが増えたことがあります

ロシアのウクライナ侵攻で

・初めて覚えた北欧・東欧の国

・初めて覚えた武器の数々

・初めて覚えた政治家の名前

・初めて覚えたウクライナの州や街

脳の中の引き出しの『ウクライナ関連』はかなりいっぱいになったと思います

AIやDXなどの英字のビジネス用の略語も年間いくつおぼえるでしょう?

好きなスポーツの新たな選手の名前、新しく入社した社員・・・

生きた分だけ引き出しの量は増えます

引き出しが多ければ探して取り出すのは大変だし、中には長年触れず『開かずの引き出し』もあると思い売ます

「脳が老化した」と考える前に、大人の脳と学生の脳は根本的に仕組みが違うという理解をした方が良さそうです

 

「物覚えが悪いのは年のせい」は勘違い 

これからの社会は間違いなくリスキニングが重要になってきます

「餅は餅屋」から「餅屋からドローン販売店」になったりすることも多くなります

「この年で学び直し?年齢的に無理」という誤った固定観念を持った方が多いようです

60代でMBA(経営学修士)を取得し、3つの分野で博士号も取得、70代になってからは講演で全国を回っている佐藤富雄さんは脳はどんどん成長し続けると主張しています 

「50歳の時より75歳の今の方が格段に脳のスペックが高い」

「50歳を原チャリとするなら75歳はフェラーリ」だそうです

50歳から学習をはじめ人生が花開いたとは希望の一言です  

「学ぶことをやめると脳が『もう生きる活動も終わり』と認識して、身体までが老い始める」そうです

勉強がいちばんの若返りのクスリと言えます 

 脳内科医・医学博士の加藤 俊徳さんも大人が記憶力悪化は歳のせいと考えるのは間違いだと語っています

大人になっても記憶力が衰えることはありません

むしろ、脳の働きから言えば、大人になってからのほうが断然よく働きますし、記憶力・判断力・決断力など、あらゆる面から見ても学生脳より大人脳のほうがレベルは上なのだそうです

学生脳と大人脳とでは、記憶するための脳のシステムが異なり、大人の脳のシステムに沿った勉強法に変えていけば、勉強の効率は何倍にも跳ね上がります

脳は30歳のときに成人式を迎えるそうです

学生時代の脳と30歳からの脳とでは、脳の働きが変わるようです

聞いたものをそのまま吸収できる学校での勉強に適した学生脳は18歳頃から徐々に衰え始め、それ以降10年ほどかけて対応力や創造力などより高度な機能を備えた大人脳へと脳のシステムが切り替わっていくと解説しています

単純な丸暗記ができない大人脳は、学生時代のように、テキストの大事なページに付箋を貼ったり、重要な言葉や文章に蛍光ペンなどで線を引いたりしても「やった気分」だけでしっかり記憶に残すことはできないとのこと

なんだか勉強した気にはなりますが脳の働きを見てみると、文字を目で追うだけの黙読では、脳の視覚を司る部分以外はほとんど働いていません

「年で記憶力が弱くなった」のではなく年と共に脳の構造が進化したというのが正しい捉え方です

脳には1000億個以上という途方もない数の神経細胞がありますが、得意分野ごとに集団を形成し脳の中に拠点を作っています

 脳の中で部署のような役割を果たす場所をそれぞれの役割に基づいて脳番地と言い、最も大事なのが8つの脳番地だけだそうです

 

大人の勉強法は「思考」と「理解」を最大限利用する 

大人が勉強するときはとりわけ思考理解を司る部分をよく動かすことが有効で、この部分は学生時代は未熟で未発達ですが30代以降完成するそうです

「思考」の部位は8つの脳番地の中で社長のポジションであり「理解」は思考のよきパートナーであり、脳の現場リーダー的ポジションになります

大人脳で効率的に記憶力を向上するためには、記憶を司る部分だけでなく、思考と理解を巻き込みながら、目や口や耳などの脳番地を一気に働かせることが重要とのこと

子どものは最初に聞いて覚え、覚えてから理解するという順番で脳を働かせています

意味記憶といい、子どもは知らない言葉でも記憶することができます

たとえば「親孝行」という言葉を、音の響きでそのまま覚え、だいぶ時間が経ってから「おやこうこうってどういう意味?」などと聞いたりします

 これが大人になると、子どもの頃より脳の思考・理解する力が発達しているので「忖度? それってどういう意味だろう?」と記憶するよりも前に疑問が湧いてきて意味を理解してから記憶するという意味記憶が優勢となります

従って 大人の場合、単純に「記憶しよう」と思っても脳は思ったように働いてくれません

「忖度という言葉があるんだ!そうか僕も上司に忖度して意見を呑み込むことがあるな」と自分だったらどう使えるか理解してはじめて記憶できるという仕組みになっていいるようです

大人が何かを覚えたいと思ったときは、付箋やマーカーをひいて覚えようとするよりも理解しようと頭を働かせるのが正解です

つまり意識的に脳番地の「思考」と「理解」をきちんと動かすということが大人脳の正しい使い方のようです

「自分はまだまだ覚えることがたくさんある」と思っているうちは老化とは縁遠いと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 
 

今は使うべきでない貧しい時代の言葉

言葉は風化する

大学時代「儒教は国の立ち上げの時には大いに重要視されるが、国が栄えてくると必要とされなくなる」と教わったことがあります

明治時代の日本でも儒教を非常に重んじていたようですが、次第にフェードアウトしていきました

秦も中国を統一すると焚書坑儒儒教に関する書物はすべて焼き払い、儒学者を全員生き埋めにしています

その時代では素晴らしい考えも、次の時代には必要のない考え方になることは歴史上多く見受けられます

同じ時代の中国の言葉でも良し悪しは別ですが「背水の陣」「左遷」「牛耳る」など、いまだによく使われている言葉もあります

また金言と呼ばれるいつの時代にも風化しない素晴らしい言葉も多くあります

明治⇒大正⇒昭和⇒平成⇒令和と続いた日本の近代でももう使うべきではない貧しい発想となった言葉がいくつかあります

企業などでも「昭和入社が令和入社に言わない方がいい言葉」も多いのではないでしょうか

 

今では貧しくなってしまった風化した言葉 

働かざるもの食うべからず

レーニンが国家都合で作った、今となっては非常に貧しい言葉だと思います

そもそもこんなことを子供に言い続け、老後に言い返されたらひとたまりもありません

酒を飲まない奴とは信頼関係が築けない

まだ昭和の時代を生きてます

令和入社からは原人のように見られていると思います

お前の為を思って言っている

説教と自慢話は若い世代に沈黙で反抗されます

自分都合で言っているのが見え見えです

どう責任をとるつもりだなど

誰もチャレンジしなくなり、いずれ誰も考えなくなります

「責任をとる為に役職と高い給料もらってんだろ」と思われています

前例がない(からやるべきでない)

経済成長ゼロを目指す言葉です

お前のような奴は見たことがない

と言っているあなたが珍しく、同じような〈奴〉はたくさんいます

「男は台所に立つもんじゃない」

家族から見放されます

昭和という時代は『男が偉く』『年長者が絶対』で『高学歴が有利』な時代でしたが、心も豊かになっていくので、貧しい時代の言葉として扱われていきます

 

人を大切にしない組織は生き残れない 

従業員をコストで捉える言葉全般

「給料分働け」などです

従業員をコストで捉える経営陣と従業員を資産で捉える経営陣とでは会社の未来は大きく変わります

これから労働人口は減り続けるので時代にそぐわない貧しい思考形態です

経済もぐんぐん伸びて、人口もぐんぐん伸びてる時代ならいざ知らず、これからの日本は少子高齢化にまっしぐらです

以前いた会社でも「こいつは給料分稼げてない」など人をコストで観ている営業部長はいました

数値で捉えるのは間違いではありませんが、人を完全に数字のみで観るのは非常に貧しい人の見方です

戦国の時代にありながら「人は城、人は石垣、人は堀 」人は資産として捉えていたからこそ武田軍団は強かったのだと思います

組織は大きくなれば様々な世代がバランスよくいた方が理想的だと思います

関連会社の一つが「うちは20代と30代しかいなくて・・・なんか踏ん張りが弱い気がする」と言っていましたが、不要な年代などはなく、すべてが資産なのだと思います

人を大切にしない組織は生き残れないと感じます

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました