人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

人生を狂わせる行動

新興宗教だけではない人生を狂わせるもの

連日、旧統一教会による献金問題で人生が狂わされた方々の報道が続いています

「日本には神道も仏教もしっかり根付いているのに、なぜ新興宗教にはまるの?」と聞くと

神道や仏教じゃ関わり方が淡泊過ぎて『もっとしがみつきたい』『もっとかまってほしい』という人にはまったく物足りないんだよ」と言われました

ビジネス宗教を立ち上げた人たちは、世の中には一定数そのような人たちが存在するというマーケティングがしっかりできているのだと思います

ドラッカーが言う通り

企業の目的は顧客の想像

その為にはマーケティングイノベーション

の理論をしっかり実践しているなと感心させられる一面もあります

統一教会のように活動悪でなくとも人生を狂わせる仕組みはたくさんあります

 

複利の力の陰と陽 

以前いた会社では支店長会議の後、丸1日コンプライアンス会議がありました

そこで世の中には合法でも人の人生を狂わしてしまう商法が多く存在するを知ります

欧米が9割中古住宅なのに対して、日本は9割が新築です

空き家が増え続け、中古マンションはかなり割安なのになぜか日本は新築信仰が強いです

ローン審査が通りやすいのは40代からです

結婚すると自分の家を持ちたがる人が多いです

住宅展示場に行くとアンケートを書かされます

営業マンの知りたいのは世帯年収現在の月々の家賃です

その情報は超重要で今の家賃より少しお安い値段で家が持てますが重要な落としトークだからです

「このままずっと仮住まいでいいのですか?」「夢のマイホームがもてますよ」とたたみ掛けられます

「夢のマイホーム・・・」もう買いたいモードに入ってしまいます

この「家賃と同額」が曲者で、支払期間を以上に長く設定されます

45歳で35年ローンの場合、終わるのは80歳です

支店長は全国転勤なので皆、会社から半分家賃補助を出してもらう賃貸族ですから、会社も堂々と話せたのでしょう

シニアの方と第2の人生は・・・のライフプランを話していても「60歳過ぎても住宅ローンがある」と話になりません

「終わるまで勤めてください」としか言いようがないです

50代中盤で終わるローンで買えないならやめた方が無難だと思います

今の若い世代は賢く「中古住宅を現金で買って、自分でリフォーム」が増え始めています

中古は積極的に営業をしてきませんので、こちらで探し回らなければなりません

お買い得物件はネットにでてもすぐに消えてしまいます

とにかく世の中は向こうから積極的にくる話は警戒した方がいいということです

 

投資にも落とし穴が一杯 

昭和から平成初期は「貯金をしていれば間違いなかった時代」ですが,今は金利がないに等しい時代です

〈先行き不透明〉〈少子高齢化〉〈長寿社会〉で『投資はマスト』という風潮で、現に投資する人は増えています

が投資も明暗あります

「世の中は向こうから積極的にくる話は警戒した方がいい」というのは投資でも間違いはないと思います

株式投資・・・窓口には行くな

株式は銀行・証券会社の窓口に行かず、ネット証券が鉄則です

「窓口の人は親切よ」と言いますがそれは仕事だからです

店舗を構えていれば〈家賃〉と〈人件費〉がかかり、それが手数料にのっていますのでネット証券との手数料比較を良くしてみてください

インデックス投資など利益4%~8%を追う世界で手数料3%や4%では利益などでません

知識が無いと手数料の高い、自分たちの有利な商品を勧めてきます

また「こちらに変えた方がいい」と転がしては手数料をとってきます

先方も窓口に来る人はマネーリテラシーが低いということもよく理解しています

間違っても退職金持って窓口へ・・・はやめた方がいいです

②不動産投資・・・新築ワンルームマンション投資は全滅

不動産投資で積極的に来るのが『新築ワンルームマンション投資』です

成功したという話を聞いたことがありません

「選ばれたあなただけに・・・」などと来ますが、建設会社と不動産会社が儲かるだけなので止めた方がいいです

中古は違いますが、こちらは探し当てるのが大変で不動産屋に行っても「初めての人には冷ややか」「いい物件はネットに出る前にお得意様に・・・」と言う感じで最初の物件所有までが結構大変です

③保険・・・保険料を貯めた方がいい

グループの保険会社から来た方が

保険料を払うのならば同額を貯金した方がいい

日本人はリスクに臆病すぎる

自動車保険と火災保険だけで十分

と断言していました

保険は抜群に頭のいい人たちがしっかり確率論で作り上げた鉄壁の商法です

「もし病気になったら・・・」というトークに日本人はめちゃ弱いようです

良いものは苦労して探さなければならない

悪いものは親切で熱心な顔をして向こうからやってくる

優れた営業マンはうさん臭くありません

明るく、さわやかで、親切で、話をよく聞いてくれ、こちらに共感してくれます

彼らは嗅覚がよく「こいつはいける」というのも嗅ぎ分けます

これらの商法は皆合法です

合法だけど人生を狂わされる人も多いです

その他〈ねずみこう〉や〈ポンジスキーム〉〈オレオレ詐欺〉もいまだに多くあります

情報民主主義社会は知識は手軽に多く得られますが、いまだに人生を狂わされるようなお金の使い方をしてしまう人はいます

人は思ったより合理的でなく気分で買い物をすると営業の先輩がいっていましたが、そのお金を稼ぐのにどれだけ苦労をしたのかをもっと考えた方がいいと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました