人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

定期的にチェックが必要な生存機能

必要な機能は快楽になっている

人間が生存していくうえで必要な機能は快楽で誘発されるようになっています

例えば肉体の成長・維持には食物を取り入れなければなりません

美味しいものを食べるという行為は脳から快楽物質が出るよう出来ています

いちいち教えられなくても本能的に行動するようにプログラムされているのです

種の繁栄も快楽物質に誘発されます

人間は大きく発達した大脳により制御ができますが、他の動物は奪ってでも食べ、考えずに種を増やしていきます

「これ以上食べると太ってしまう」

「学生なんだから子供はつくれない」

などの制御が効くのは人間だけです

食の快楽・睡眠の快楽・性の快楽・・・生存機能はこれだけでもないのです

遊びと正義中毒 

遊ぶは高等生物だけにある欲求です

遊びは狩りの仕方などを学習することにつながる習得本能で、ボールを獲物に見立てて追いかけたり、物を投げるなどがそれにあたります

子供などは勉強は強要しないとしなくても、遊びは言われなくても何時間でもします

制御が必要な快楽です

また集団行動をしていた人間は『集団の輪を乱す行為』『集団を危険にさらす行為』『集団を悪い方に導く行為』などに対して攻撃する本能があります

これも脳から快楽物質が出ます

「組織のルールを破る行為」

「組織の業績を悪化させる行為」

他にも報道番組を見ながら

「政治家の不正行為」

「企業の不祥事」

「芸能人の不貞行為」

「ドライバーなどの事故」

「子供の虐待」

などにも正義という名の攻撃をします

この正義の攻撃も脳から快楽物質が出るので、無意識に攻撃対象を探している場合があります

そもそも自分と関りが無いのに攻撃する対象を常に求めているのは正義中毒と呼ばれます

会社組織で攻撃対象を無意識に探す

報道番組で攻撃対象を無意識に探す

などの行動です

『遊ぶこと』『正義感を振り回すこと』も定期的にセルフチェックをし、制御する必要があります

その正義・・中毒になってないか? 

「正しいことを言っている」

「悪を批判している」

は、その度に脳から快楽物質が出るので中毒になりやすいので無意識に攻撃対象を探し、同じ仲間がいたりするとさらに正義中毒が炎上します

「口うるさい奴」

「自分に関係ないことなのに・・・」

「また説教か・・・」

と知らぬうちに周りからそう見られたりします

組織の秩序やモラルを守るために言うべき時は言うべきですが、過剰にならないように制御が必要です

私達の脳は石器時代から変わっていないのに、周りの環境は大きく変わってしまったので、定期的にチェックしないと快楽物質に流された行動になってしまう恐れもありそうです

 

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抜群に強いシニア世代

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Ⅹ世代より前の世代はやはり強い

新卒採用し育成していくのが仕事のせいか〈若者に肩入れしすぎ〉のブログ記事が多いいかな・・・と反省しています

役職定年を伝える時はやはり辛いものがありますが、生きてきたキャリアを聞くにあたりX世代より前の世代はやはり強いです

大学は今の半分以下しかないのに学生数は多いので熾烈な受験戦争を戦って難関大学に進学しています

大企業に入れば同期間の熾烈な競争も制して管理職になっています

競争にめっぽう強く、結果を出すために戦ってきた世代と言えます

Ⅹ世代からは自分の時間を重視=休みが多いことを望むようになります

Y世代からは良い人間関係を重視求めるようになります

Z世代からは好きな仕事を重視するようになります

戦いに明け暮れてきた世代からすると日本の若者は弱く頼りなくなってきていると感じたのもわかるような気がします

私が新入社員時代の団塊の世代をみて『結果を出すための執念』『社内ライバル・社外ライバルとの競争力』には感心されられることが多く、ビジネスマンの指標として認識していました

世の中がこんな変化をするとは思わなかった 

「できない理由が10あるなら、出来る方法を11考えろ!それが仕事だ」

「仕事には執念が必要!執念から工夫が生まれる」

「営業は断られてからが勝負だ!」

「プロは行き帰りの電車でも、食事中でも常に仕事のことを考えている」

「仕事は生活の中心に置け」

「能力は存在するものではなく開発するものだ」

などは昭和入社世代の諸先輩から教わった言葉で、仕事に活かされた言葉です

競争社会を勝ち続けてきた熱さ〉〈気概〉〈哲学があります

Ⅹ世代が多数入社してくると休日は増え、休日消化率100%のMGにシフトさせられ

Y世代が増えると様々なハラスメントが生まれ、厳しく取り締りがはじまり

長引く不景気

PCなどの導入によるスキル変化

コンプライアンスの強化

年功序列は崩れ

降職や役職定年

希望退職者募集

など「入社した会社にいれば〈〇歳で課長・〇歳で部長などの昇進〉〈給与は毎年増えていく定期昇給〉は崩れ〈終身雇用〉や〈将来の年金〉も危うい」という状況に変化していきました

変化に柔軟に対応した人は良いですが、対応できなかった人も多いです

「まさか世の中がこんな変化するとは思わなかった・・・」と多くの人が感じたと思います

シニア格差はスキルより人柄? 

「過去の実績は素晴らしく、会社を長きにわたって支えてきた人材」と自負している方は多いと思いますが、企業に必要なのは今現在必要な人未来に必要な人です

過去を主張されても「ワープロガラケーも昔凄く役立ったよね」と同じことになります

かつて日本海軍の山本権兵衛過去の功労者には勲章をやればいい必要なのはこれから必要なスキルを持った人材と過去の功労者の将校をすべてリストラしたことがあります

「酷い仕打ち」と言えば酷いですが「それをやらなかったら日露戦争は勝てなかった」のも事実です

「過去は関係ない!必要なのは今必要とされること」と言い切るシニアは重宝されます

知り合いの建設会社の社長も「若い奴は腰が弱くいて困る!60歳以上を積極採用している」と言います

私も営業部長時代、以前いた会社に声を掛けて来てもらった4人中3人は年上です

人を育成できる力があったからです

もちろん過去の経験からくるスキルも重要ですが、必要なのは『柔軟な考え方』『人間的人柄』のように見えます

 

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生涯現役・・トリプルキャリア

生き方は多種多様になっいてくる

昭和のキャリアモデルとしては、学習期が終了したら企業に就職して定年まで勤めあげるのがスタンダードでした

昭和の時代は55歳だった定年も、60歳⇒65歳⇒70歳となっていき、年金は危うくなってきています

老後2000万円問題に対して「見たくない現実を見せられた!」という人がいましたが、人は無意識に見たくないものは見ない」「考えたくないものは考えないというフィルターのようなものがあるようです

少子高齢化で年金はどんどん先送りで、どんどん減額される」

「労働期間はどんどん長くなっていく」

「この仕事はいずれAIに奪われる」

この手の話を具体的に言う人は嫌われます

見たくない!聞きたくない!考えたくない!話は苦痛なのです

日本は『終身雇用制度』と『退職金』と『年金制度』が優れていたので人生は自助努力という気概が淡泊になってしましました

他の資本主義国は日本ほど優れていませんから「自分の老後は自分で考える」というスタンスなので、格差は大きいものの納得した人生を送っていると思います

トリプルキャリアのすすめ 

大杉潤さんは85歳まで働けるキャリアモデルを説いています

「85歳!冗談じゃない!父親は55歳で定年して70歳で亡くなったから俺もそんなものだ!」

医学の進歩を侮らない方がいいと思います

学校卒業してから85歳までずっと従業員として生きると考えたら絶望的になる人も多いと思います

どうも日本人は労働雇われるという意識が強いです

ファーストキャリア会社員として雇われる働き方

セカンドキャリア定年後の雇われない働き方独り起業

サードキャリア健康面・体力面を考慮してライフワークに絞り込んだ理想の働き方を説明しています

老後の3Kお金・健康・孤独のうち最も不安視する人が多いのは、お金の不安だそうです

定年退職した方に聞いた話では「シニアの仕事は警備員や工場労働、清掃業務など『若い人がやりたがらない仕事』&『肉体労働』が意外に多い」

ネットで年金プラスアルファの仕事を勧めているんですが、Ⅹ世代より前はパソコン使えない人が多い」と言っていました

大杉潤 

生きがいに直結しなければ意味がない 

FIREが世界的にムーブメントにはなっていますが、FIREの場合

・働かなくても生きていけるマネーマシンを創り上げた人

・マネーマシン作りには長い年月が必要

で現実的には時間が無い人が多いと思います

前野隆司さんの提唱する『幸福学』では幸福度思考法×習慣の掛け算で決まると説明しています

前野教授は幸せの4つの因子があると言っています

やってみよう因子・・成長と自己実現因子

ありがとう因子・・・つながりと感謝の因子

なんとかなる因子・・前向きと楽観の因子

あなたらしく因子・・独立とマイペースの因子

『定年独り起業』には上記の4つの因子が必要です

また究極の生きがいとは下記の4つの円が重なる部分だと言います

好きなこと 

得意なこと 

世の中の役に立つこと 

収入が得られること の4つの円です

 

「年金は絶望的」

「仕事がAIに奪われる」

「FIREは今からじゃ遅すぎる」

「一生死ぬまで労働しかない」

とぼやく前に『定年独り起業』は考えてみる価値があると思います

 

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サラリーマンはオワコンではない

昭和型モデルが終わるだけ

Z世代を中心に「サラリーマンはオワコン」という声を聞きますが『安定したポジション』であることに今も変わりはありません

但し終身雇用・年功序列・多額の退職金などの昭和型サラリーマンは消滅していくと思います

「■■会社が〇千人のリストラを発表」などと報道されますが、実際そのほとんどは希望退職者募集早期退職制度であり、日本の場合企業からは解雇は出来ません

日本のサラリーマンは労働法にガッチリ守られており、ある意味終身雇用は継続されています

コロナウイルス蔓延で諸外国が負担分の人材を容赦なく解雇していく中で、日本は政府の援護射撃もあり最小限の人員削減しかされていません

世界的に見て最も安定しているのが日本のサラリーマンです

大企業を中心に定年延長も取り組んでいきますが、代わりに降職』『役職定年も取り入れていくと思われます

長らく年功序列になれた人には「役職が途中でなくなる」は受け入れがたいですが、定着率が高く、優秀な人材が集まった企業ほど降職は多くなりそうです

「降職なんてモチベーションだだ下がりだよ!」というのであれば、万年人手不足の会社を選ぶのが良いと思います

フリーランスやスタートアップ企業が増えていく一方で、サラリーマンはまだまだ健在だと思います

最も安定した働き方

会社員と事業主の2つの顔をもつスーパーサラリーマンの石川和男氏は、2つの働き方を比較したうえで会社員が最高の働き方と言います

会社から毎月給与が振り込まれるのが社会的信用を担保する

②会社員の方が女性から指示が高い

資金繰りを考えず仕事に没頭できる

④大きな損失を出しても最終的な責任を問われない

⑤会社のリソースを武器に将来独立ができる

と語り、全くその通りだと思います

FIREを見ても資金源が株式投資でマネーマシンを作った人はとっととリタイアしてしまいますが不動産投資でマネーマシンを作った人は会社員と事業主の2足の草鞋の人がほとんどです

事業主だと融資が非常に難しいですが、サラリーマンだと断然融資が受けやすくなります

「サラリーマンのうちでないと物件購入ができない」と不動産収入でサラリーマンの給与の何倍も得ているのに融資の為にサラリーマンを続けている人がほとんどです

毎月給与が自動的に振り込まれるサラリーマンは社会的信用度が高いのです

同じく結婚を視野に入れた女性もサラリーマンは社会的安定度が高いのです

私も石川和男氏と同じく2足の草鞋ですが、次の事業用の資金繰りに四苦八苦してますし、失敗すれば全部自分が責任をかぶります

〈資金繰りを考えなくていい〉〈最終的責任は問われない〉は精神的にも安定感が強いのです

サラリーマンのうちはデメリットに目が行きがち 

業務に従事する人=従業員なので基本的に自由な思想も自由な行動もできません

会社が生活の中心となるという不自由さ

人間関係を選べないという不自由さ

自分ルールで動けないという不自由さ

はありますが籠の中の安定はあります

大企業であれば教育・研修もしっかりしており「コロナも落ち着いてきたので研修に時間とお金をもっとかけよう」とも言われました

最初に入社した会社では2週間のアメリカ研修まで行かせていただきました

『教育・研修』『現場研修』『仕事の経験』『社外研修』などを無償で行ってくれるのもありがたいです

「親の心子知らず」と同じで「会社の心社員知らず」だということを自覚した方がいいのかもしれません

 

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社会人長生きの秘訣

戦国武将に学ぶ長生きの秘訣

約100年続いた戦国時代の戦いの日々の中でも長寿の戦国武将はいます

石田重家 100歳

国司元相 100歳

平賀元相 98歳

上条政繁 98歳

大島光義 97歳

木幡高清 96歳

小梁川宗朝 96歳

三好政勝 96歳

中条藤資 96歳

北条長綱 96歳

竹内久勝 96歳

思いのほか多すぎて95歳以下は省略します

現代ほどの医学もなく「人生50年・・・」と言われていた時代でも100歳近くまで生きていた武将は多いのです

そのほとんどが病気もせず、亡くなるまで元気だったようです

共通点はとにかく戦わないことだそうです

とはいえ戦乱の世の中・・・よほど知略に優れていたのでは?と思いますが、そうでもないようです

「人質を出せ!」と言われれば、言われるがままに子供・嫁・親・兄弟を差し出します

「武士の誇りはないのか?」

「そんな弱腰で乱世を生きられるか」

などの言葉にこの人達は耳を貸さなかったのも特徴です

組織の長寿者を観てみよう 

最初に入社した会社が最も競争社会だったので、振り返ってみてみます

出世した人間の共通点は

・競争に強い

・ハードワーク

・組織に忠実

・強烈な目的に対する執念

・難関校出身者が多い

ほとんどが意識高い系です

ただ、無事に定年を迎えたのかというとそうでもありません

ハードワークで身体を壊した

ハードワークでメンタル壊した

ハードワークで家族の崩壊

目的意識過剰でコンプライアンス違反

上司との衝突で失脚

など最後まで勝ち続ける人は少ないようです

テレビドラマに見るような「責任を部下に押し付けて・・」は見当たらず部下想い』『自分で考え責任も取る人がほとんどです

高い意識を持ちとことん戦い続け、どこかで挫折する・・・

私も入社23年目辺りがそうでした・・・万策尽きてもうやりようがない・・・と追い詰められていたように思います

組織で平和に長生きの人を見てみると、これとは逆の生き方をしています

『極力戦場には出向かない』人が多いです

『プライド』『努力に価値を置く』『やり遂げようとする執念』だとわかってるかのような振る舞いです

自然に即した生き方が長生きの秘訣 

人間の身体は炎症により老化・病気を引き起こすそうです

ハードワークや過度の飲酒・喫煙もそうですが、もっとも炎症を起こしやすいのが仕事のストレス』『人間関係のストレスだそうです

ちょっとばかり調子のいい時に、もっとも精鋭ばかりの営業部に行けて喜んでいると、子会社の専務に「短命街道まっしぐらだね!身体と心を壊したらおしまいだよ」と言われたことがあります

無為自然派』は『意識高い系』の末路を良く知っています

『太く短く』か『細く長く』かは哲学的な問題ですが、労働期間が長くなっているご時世ではいかに平和に長く生きるかが重要なポイントのように思えます

 

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子供と幸福度の関係

多様化は進む

団塊の世代がリタイアし始めるのと比例して『人生の多様化』が進んだような気がします

結婚するしないも自由

子供を持つ持たないも自由

そもそも好きになるのは異性でなくてもいい世の中になってきました

同じ社内にお互い管理職同士のDINKs(意識的に子どもをもたないと決めた夫婦)パワーカップルを何人か知ってますが、ブランド品を揃え、高級車は2台所有し、海外旅行は年3回行くなど贅沢な生活を送っています

戦後は自分がリタイヤする頃には子供が仕事をもち、親の老後の面倒をみるのが家族の仕組みだったので結婚〉と〈子供〉は必要なものだったと思います

長男は家業を継ぐ

長男は親の老後の面倒をみる

長男は家系の存続を守る

老後を支える労働者年金保険法の公布は1941年3月の日本海軍がハワイ・真珠湾攻撃の9ヶ月前です

その後、高度成長期に連動し、年金制度や社会保険制度は世界トップクラスに良いものになり老後は年金で暮らすが可能となると長男は親の老後の面倒をみることから徐々に解放されていきます

子供がいると幸福度が低い? 

拓殖大学の佐藤一磨准教授の研究では子供がいる人の方が、いない人より幸福度が低いといいます

けっこうショッキングな研究結果と言えます

子供は親にとってかけがえのない存在であり、様々な喜びをもたらしてくれる存在です

その傾向は母親である女性の方が強いようです

普通は子供がいれば幸福度は上がりそうです

特に女性の幸福度ほど上がると考えられるのですが・・・

何故なのでしょう???

まずは教育費にお金が掛かるようになっていること・・・

昭和25年に43%だった高校進学率は、昭和49年に90%を越え、現在は約99%です

「お金のかからない義務教育では終わらない」世の中になっていきました

さらに大学進学率も50%を越え、高校を卒業し就職してくれる子供は20%となりました

子供は可愛いけど、こんなにお金が掛かるとは思わなかったと言う事でしょうか?

子供が小さなころは肉体的・時間的負担が大きく

子供が大きくなると金銭的負担が大きくなる

といえそうです

さらに晩婚化で、自分が50代の時に子供が大学生ということが多く、大学を卒業し「やっと解放された~」と思う頃に親の介護が始まったりします

「老後2000万問題とか言われているけど、自分の老後など考える余裕はない」というのが本音のようです

 
 

本当の価値はお金で買えないもの

人は良くも悪くも感情が8割といいますから、必ずしも損得勘定で動いているわけではありません

子供を持つことは金銭的には大きな負担でも、お金に代えがたい喜びも得られるという見方が大半でしょう

上記の研究データを見る限り確かに金銭的負担から幸福度は下がりますが本当に価値のあるものはお金では買えないものなのではないでしょうか・・・

先日、映画『とんび』を見てきましたが、 親子には言葉に置き換えられないものが存在します

「肉体的・時間的負担が大きい⇒金銭的負担が大きい」だけで幸福度を表すのはほんの一部分の測り方のような気がします

 

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原因他人論か自分論か

部署によって大きく違う新人定着率

現在4つの施設の採用を担当しています

4つ合わせると毎年の新卒採用は約100人

まったく人が辞めず「今年は新卒いりませんので教育研修をしっかりお願いします」という部署もあれば「昨年入った10人の新入社員が8人辞めた!そもそも仕事の何たるかがわかっていない若者が多すぎる」と毎年同じことを言ってくる部署もあります

当初の私の仕事は『教育研修8:採用業務2』の予定だったのですが、実際は『教育研修2:採用業務8』なのが現状です

施設は違いますが同じ仕事の管理職TさんとNさんがいます

Tさんは「最近の若者の特徴を教えてください」「どんな時に辞めようと決断するんですかね?」と一時期は毎日私のところに足を運んできました

もう4年も離職者が無く、この2年は新入社員の配属もさせていませんが『職場環境がよく、スキルが身につく』と出身校に報告があるらしくOB訪問が絶えません

(残念ながら採用は出来ませんが・・・)

Tさんは原因自分論で常に考えているからだと思います

原因自分論の人は〈人手不足に困ることが無く〉〈職場のトラブルも皆無〉です

上司はAIがいいという若者 

一方の管理職のNさんの部署は人がとにかく辞めます

採用側からすれば穴の開いたバケツに水を灌ぐ状態です

この人のスキルは超一流とのことですが、とにかく身勝手な思考です

「最近の若者の軟弱さは目に余る」

「不条理に耐えられる若者が欲しい」

「理想だけ高い奴はいらない」

「うちの部署は40代後半から60代だけしかいない部署だから何とかしてほしい」

典型的な原因他人論の思考です

ちなみにこのNさんは〈新卒大好き〉〈中間採用嫌い〉〈教育熱心〉です

退職願を出してくる若手は他部署に異動してますが、話を聞くと「これだけ人が定着しない部署は将来AIにした方がいい!上司もAIの方がいい」と言われました

映画の予告編は最近ではすべてAIがしているそうです

過去のビックデータから「どうすればこの映画見たい!となるか」をAIが判断して創るそうです

もうAIは小説の執筆』『音楽の作詞・作曲まで出来るようになっています

人をよく辞めさせる管理職ならAIの管理職の方がましかもしれません

求人を出しても人が集まらない仕事

人がよく辞める仕事

常に人手不足の職場

からAI化すべきだと思います

2030年代からAI化は加速しそうですが、AIが適していても〈人が辞めない職場〉〈人気の仕事〉はAI化が遅くていいと思います

過酷な労働条件でも学生が殺到する会社 

過酷な労働条件にもかかわらず、ゴールドマンサックスインターンシップ応募者が過去最高になったそうです

週98時間労働の社員も多く、睡眠は5時間、家族や友人との関係が上手くいかなくなる現状をゴールドマンライフと呼ぶそうです

それでも同社に入りたいという学生が多いわけで、決してZ世代は軟弱などではないのです

私のようなⅩ世代は人数も多かったため「競い合わされ」「追い落とされて辞めるもかまわず」「代わりはいくらでもいる」という扱いの世代でしたが、Z世代以降は若者は貴重な労働資源です

離職する確率の高い職場には配置しなで若手人材の有効活用を考えた方がいいと思います

身勝手な原因他人論の管理職ならAI上司の方がよさそうです

また立場に関係なく原因自分論であれば変化に対応していくと思います

 

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SSS政策を理解すべき

チャンバラの国の急成長

日本は江戸時代300年近く鎖国をし、開国をしてみたら周辺のアジア諸国は西洋列強の植民地となっていました

急ピッチで『富国強兵』を進め「とにかく強く、とにかく豊かに」を目指しました

長きにわたり経済成長も技術の成長もなかった日本を西洋列強の国々は他のアジアの国と同じで遅れた文化・文明の国という認識でした

ところが少し前までチャンバラの国だったこの国は〈大国・清〉〈大国・ロシア〉を次々に破ります

急速に欧米は危機感を強めますが、米国は「自国で兵器はつくれず、航空機など絶対に無理」とタカをくくっていたら太平洋戦争時、零式艦上戦闘機ゼロ戦にバタバタと撃ち落されます

戦艦大和を旗艦とする連合艦隊は開戦時は世界一でした

この国は他のアジア諸国と違うただものではない!」と痛感した米国は敗戦後の日本を精神から変えようとします

3つのSに熱中させる 

米国は自国と同じ政策で日本人の関心が政治に向かないようにします

SEX=性産業

SCREEN=映画

SPORT=スポーツ

に熱中させる3S政策です

映画はテレビにシェアを奪われ、現在はネットフリックスなどに奪われつつありますが、基本的に同じことです

SF映画・アニメの映画・泣ける映画・笑える映画・怖い映画 ・・・とにかく非日常空間の楽しさを植えつけます

SEXに関しても日本的な「男女は過度に交わらない」の文化を少しづつ崩し、女性には化粧品・ファッション文化を花開かせ、男性は働きづめで給与を上げさせます

このSEXの誘導の為に、ラブストーリーの映画やドラマ、アニメなどは大きく貢献します

スポーツもやることではなく、スポーツを観戦して応援することにシフトしていきます自ら運動するわけではないので、どんどん筋肉は衰え、肥満が増殖していくという仕組みといえます

よりドーパミンが出る刺激を求め即席の快楽ばかり追い求めるようになり 政治への関心に目が行かないようになります

そもそも資本主義と民主主義は相性が悪い 

米国や日本の資本主義と民主主義は相性の悪い組み合わせです

資本主義は競争の原理」「能力のあるものが富める社会」「格差拡大

民主主義はすべて権利は平等」「自由に生きることを尊重という誰も置き去りにしない世界を目指します

「それは資本主義的に間違っている」

「それは民主主義に反している」

となりやすく、かなり政治は難しいのです

共産主義の国からすると民主主義はお金が掛かる」「民主主義は決まるまでに時間がかかるというデメリットをよくわかっています

であるならば国民が政治の強い関心を持つと不都合になります

投票率は低くてかまわず「なんか政治って難しくてわからない!」と言っている方がいいと言えます

感動を呼ぶ娯楽は必要だと思いますが、中毒になるのと政治に関心がなくなることは要注意といえそうです

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

やる気は存在しない

目的の為にはやる気が必要??

「子供にやる気を起こさせて勉強させねば」

「どうしたら部下がやる気を出してくれるだろう」

「選手にやる気を起こさせて次の試合には勝ちたい」

何かを成し遂げる

目標を達成する

良い成果を出す

その為にはやる気が必要という考え方は強いです

まるで、やる気=エンジンのような扱いです

会社の業績向上の為、通常より高めの目標設定にすると「まずはスタッフにいかにやる気を出させるかだな」と真っ先に口にするマネジメント職もいます

やる気 > 努力 > 工夫 という計算式を信じている人は多いです

もっとも意識高い系の人だと「やる気さえあれば何でもできる」と言い切る人もいます

意識高過ぎ君は「やる気がないなら辞めちまえ!」などの暴論を吐く人もいたりします

逆に「やる気がイマイチ・・・どうしよう」と『やる気がない=危機的状況』と捉える人がいます

そもそも『やる気』ってなんでしょう??

やる気など存在しない 

やる気を出すためにはどうするの?

「好きな音楽をまず聴く」

「モチベーションの高い人と話す」

「成功している自分を思い描く」

人それぞれ工夫したりしますが、それは「やる気がないはまずい」と思っているからではないでしょうか?

東京大学薬学部教授で脳科学者の 池谷裕二先生が言うには

『〈やる気という言葉は、やる気のない人間によって創作された虚構とのこと

「えええ、やる気は脳科学的に存在しないの??」

池谷先生が言うには

「人間は行動を起こすからやる気が出てくる生き物なんです

仕事、勉強、家事などのやらないといけないことは、最初は面倒でも、やりはじめると気分がノッてきて作業がはかどる

そうした行動の結果を「やる気」が出たから…と考えているだけなんですよ」

と語ります

やる気が出ないは心理的にありもしない壁を勝手につくっている状態のようです

「やる気が出ない」というのも虚構にすぎまないのです

面倒なときほどあれこれ考えずに、さっさと始めてしまえばいいんです

「やる気を出すにはどうすれば…」と考えるだけで行動しないことは、時間の無駄でしかない

本来「やる気」というのは行動を起こせば自然とついてくるものなので、わざわざ「やる気を出す」ために特別な方法を探す必要はない

人間は言葉が発達したことで、行動の結果にしかすぎないものに対して「やる気」なんて言葉をつくってしまい、それに翻弄されているだけなんですね

「やる気を出させなきゃ!」と奮闘している、親・教師・管理職には知るべき行動心理です

ハラスメントも見直しが必要 

「君やる気あるの?」などの存在しないやる気の強要はパワハラ になります

ハラスメントで消えていく人は意識高い系の人が多いです

昭和の時代は賞賛された意識高い系ですが、令和の社会では環境に適合していないことが多くなってきているように見えます

「勉強する気にならない」なら「まず問題集をやり始めてみて」

というアドバイスが適切だということです

わずかでもいいので行動を起こしてみるのが発火点のようです

頭脳明晰な人たちは良いですが、凡人は「あれこれ考える前にまず行動」なのです

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました