人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

サラリーマンはオワコンではない

昭和型モデルが終わるだけ

Z世代を中心に「サラリーマンはオワコン」という声を聞きますが『安定したポジション』であることに今も変わりはありません

但し終身雇用・年功序列・多額の退職金などの昭和型サラリーマンは消滅していくと思います

「■■会社が〇千人のリストラを発表」などと報道されますが、実際そのほとんどは希望退職者募集早期退職制度であり、日本の場合企業からは解雇は出来ません

日本のサラリーマンは労働法にガッチリ守られており、ある意味終身雇用は継続されています

コロナウイルス蔓延で諸外国が負担分の人材を容赦なく解雇していく中で、日本は政府の援護射撃もあり最小限の人員削減しかされていません

世界的に見て最も安定しているのが日本のサラリーマンです

大企業を中心に定年延長も取り組んでいきますが、代わりに降職』『役職定年も取り入れていくと思われます

長らく年功序列になれた人には「役職が途中でなくなる」は受け入れがたいですが、定着率が高く、優秀な人材が集まった企業ほど降職は多くなりそうです

「降職なんてモチベーションだだ下がりだよ!」というのであれば、万年人手不足の会社を選ぶのが良いと思います

フリーランスやスタートアップ企業が増えていく一方で、サラリーマンはまだまだ健在だと思います

最も安定した働き方

会社員と事業主の2つの顔をもつスーパーサラリーマンの石川和男氏は、2つの働き方を比較したうえで会社員が最高の働き方と言います

会社から毎月給与が振り込まれるのが社会的信用を担保する

②会社員の方が女性から指示が高い

資金繰りを考えず仕事に没頭できる

④大きな損失を出しても最終的な責任を問われない

⑤会社のリソースを武器に将来独立ができる

と語り、全くその通りだと思います

FIREを見ても資金源が株式投資でマネーマシンを作った人はとっととリタイアしてしまいますが不動産投資でマネーマシンを作った人は会社員と事業主の2足の草鞋の人がほとんどです

事業主だと融資が非常に難しいですが、サラリーマンだと断然融資が受けやすくなります

「サラリーマンのうちでないと物件購入ができない」と不動産収入でサラリーマンの給与の何倍も得ているのに融資の為にサラリーマンを続けている人がほとんどです

毎月給与が自動的に振り込まれるサラリーマンは社会的信用度が高いのです

同じく結婚を視野に入れた女性もサラリーマンは社会的安定度が高いのです

私も石川和男氏と同じく2足の草鞋ですが、次の事業用の資金繰りに四苦八苦してますし、失敗すれば全部自分が責任をかぶります

〈資金繰りを考えなくていい〉〈最終的責任は問われない〉は精神的にも安定感が強いのです

サラリーマンのうちはデメリットに目が行きがち 

業務に従事する人=従業員なので基本的に自由な思想も自由な行動もできません

会社が生活の中心となるという不自由さ

人間関係を選べないという不自由さ

自分ルールで動けないという不自由さ

はありますが籠の中の安定はあります

大企業であれば教育・研修もしっかりしており「コロナも落ち着いてきたので研修に時間とお金をもっとかけよう」とも言われました

最初に入社した会社では2週間のアメリカ研修まで行かせていただきました

『教育・研修』『現場研修』『仕事の経験』『社外研修』などを無償で行ってくれるのもありがたいです

「親の心子知らず」と同じで「会社の心社員知らず」だということを自覚した方がいいのかもしれません

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました