人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

学歴フィルターは問題か

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人は人工的差別を嫌う

 人間学分類学と言います 男女 国別にはじまり 細かく人間は分類して個性を浮き彫りにしていきます

ただし人工的な差別を嫌います

・男女の差別

・人種の差別

学歴差別

・偏差値の差別

・家庭状況の差別

・外見差別   等々

受験のように明確な数字による線引きで合否が決まるなら文句はないですが、明確でない線引きは腹に落ちません

自分も学生時代疑問に思っていました 「出身校一覧に俺の大学がない 採用しないという事か」

それでも同レベルの学校が記載されていれば気にも留めませんが 早慶や国立大しか社員の出身校を記載していない企業もあります

学歴フィルターは就活生には深刻な問題です 学校のブランドで差別されるからです

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人事の内部は実際どうなのか 

 新卒の採用業務は営業関連の次に長かったので学歴フィルターの実情を言えば

経営陣の考え方 と 相場 で決まります

バブルのような好景気で経済が伸びてる時代であれば 相場は売り手市場になります

企業の拡大計画もあり 人が足りません 「学校なんて選んでられない」という風潮です

景気が下がり坂になると相場は逆転します 採用数が減るからです

志望者が2倍に 翌年は8倍に 4年後には40倍に・・・ こんなカタチで増えていきました

最初に突き当たった壁が入社案内が足りない!」でした 予算的問題です

次が採用スタッフの人数には限りがあります 簡単に会社説明会は増やせない」「面接回数にも限界があるという人的な問題です

採用活動費は決められており、人的にも限界があります

それが経営陣に伝わり、判断されるのは学生を絞ろうとなります

その絞り方=選別の仕方 です

当時いた私の会社は 「東京・大阪共に上位校に絞る」という決断が下されました

東京は5校 大阪は4校のみダイレクトメールを発送しました これで我々も対応できる数値になりました

学校のブランドという不明確な基準で線が引かれた ということです

学校のブランド と 社会で活躍する は一致しません 本人の や 人間力が大きいと思います

ただその対応が物理的に無理だったのです

今年もコロナウイルスの影響で相場が変わり 学歴フィルターが設定されることは否めません

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縁がないなら次に行く 

 学歴フィルターによる人工的な差別は「この企業に行きたかった」という夢を残酷に砕きます

ですが東洋では縁を大切にするという文化があります

「縁がないならさっさと次に行く」で良いと思います

私は 就職活動は恋愛と同じだと思います 

相思相愛が理想です

こちらだけが愛して 向こうは愛してない状態は不幸でしょう!

「俺を採用してくれればいい仕事するのに!」は

「俺と付き合ってくれれば幸せにするのに!」と同じです

双方、相手があってのことです お互いが選ぶ基準と権利があります

 人間は努力する限り悩むものと言います

 つまらぬ差別をされれば気が滅入りますが「縁がなかった!」とさっさと割り切って次に進むことが大切だと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

高齢者の就労の現状

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高齢者の社会参加へのニーズ

 高齢者と一口に言っても、健康状態 職業経験 家庭状況 経済状況 など人それぞれです

経済的に余裕があれば 生きがい やりがい が重要であり

健康状態によっては 労働時間 勤務体系 が重要になってきます

私達が面接で気にかけているのは 健康状態 経済状況 人柄 です

高齢者の就労率(自営業含む)は年々上がっています

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«他Web サイトより引用»

60歳以上の回答の多い就労する希望理由は

生活費を得るため  ・・・・・80

自由に使えるお金が欲しい・・・41

仕事を通じて仲間との交流・・・30

生きがいを得たいから ・・・・29

健康に良いから  ・・・・・・23% 

とお金を得るために就労を希望する人が非常に多いです

これを65歳以上の年金受給がある人に絞っていっても生活費の為」という人は約半数になります

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«他Web サイトより引用»

 日本とアメリカがお金の為の理由が多く ヨーロッパは全体的に生きがいの為の理由が多いのが特徴です 

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 社会におけるニーズ

 今後の日本の地域社会では共助=互いに助け合うことが非常に大切になってきます それは企業内でも同じです

高齢者に対して

健康状態・体力面を把握する

家族状況の把握・・・助けてくれる家族はいるか

能力の把握  ・・・何が出来て、何が苦手か

人柄はどうか ・・・孤立しないか 我がままでないかなど

・(人事などは)経済状態も知っておく ことが大切です

共助できるところは共助するという姿勢が今後は重要になってきます

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«他Web サイトより引用»

 特に健康状態・体力などは変化していくので 管理側は注意深く見守るようにしなければなりません

「最近どうも・・・」と口に出す人もいれば、出さない人もいます

仕事に対するニーズをみれば 採用は相場で決まります

「観光客はたくさん来るが、地域に住んでる人口は少ない」となれば 労働力は足りず  いくら優秀でも「人手は十分足りている」地域であれば 採用に対するニーズは低くなります

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 人柄は財産

 雇われる側も注意点があります 

とある採用担当者が言ってましたが「どんな仕事が出来るのか?」と尋ねたら「部長ならできます」と言われたそうです 「仕事は部下にやらせて管理することができる」という事らしいです

私の最初に入社した会社の同期に多いのが「中小企業に行ったら福利厚生が・・・」「採用力がなく、ろくな部下がいない」などの大企業目線を変えないことからくる不平不満

過去の実績や以前の環境はリセットされます

管理職でも 大企業の管理職に比べ中小企業の管理職は守備範囲が非常比広いです これは私も経験しました 「こんなことまで・・・」と言いますが「独立すると中小企業の管理職の方が圧倒的に優秀」と言われますが、その通りだと思います

内野も外野も守るのが小さな組織の管理職です

福島正信さんは

つまらない仕事はありません

仕事をつまらなくする考え方があるだけです

意味のない仕事はありません

意味のない仕事にしてしまう考え方があるだけです

と言います 

全くその通りで、私は毎年 新入社員研修でこの言葉を使っています

シニアの転職はある意味 新入社員の頃に気持ちをリセットしなければならない部分があります

過去の栄光はリセットされ スキルは古くなり 体力も弱くなった としても 人柄という素晴らしい財産 をもっている方も多いです

まだ脆弱な若い世代をフォローし 仕事が一杯の管理職をサポートし 人間関係のバランスをとり 見事に組織になくてはならない人もいます

優れた人柄だけは 苦労を積み上げてきた人しか持ち合わせません 

自分の気付かない自分のすばらしさを発見するのも晩年の就労のすばらしさではないでしょうか

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

人生100年時代に備える知識

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戦後一気に伸びた寿命

 織田信長は「人生50年」と謳っていました 本能寺の変で亡くなったのは49歳の時です

日本人の平均寿命が50歳を超えたのは1947年です

それまでは人の人生は半世紀だったと言えます 一次産業就労者が多かったので「労働は死ぬまで」という観念だったでしょう

それがこのまま医学や栄養学が進歩すると120歳時代も訪れそうです

今までにない社会問題も起こります

2026年 認知症の高齢者が700万人

2027年 輸血用の血液が不足する

2036年 男性の三分の一が非婚に

2039年 死亡者数がピークで火葬場が不足

2040年 全国の自治体の半数が消滅

     寺院40%以上が消滅

アメリカなどでも現在63%の白人は2050年には29%になると言われています

20年後のアメリカは現在の仕事の半分が消滅

日本も労働人口の半分が機会に変わると予測されます

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 国に頼らず自助努力が必要

 前回、働き方を考えましたので 今回は必要となる知識を考えたいと思います

いろいろな問題ばかり上げると「未来は暗い」と感じてしまいますが、人々の努力で未来は良くなっていくのが基本です 人は幸福を求めて前進しているからです

医学の発展は病気の治癒だけでなく、テロメラーゼの研究で「若さを一生維持できる」ようになります 女性には嬉しい話です

人は 精神 と 現実 の2方向の豊かさを求めますが、精神は教養、音楽、エンターテイメント、旅など人により志向が様々なのに対して 現実は お金(収入) と 健康です

寝たきりで長生き ではなく 健康で長生き の知識・実行が最重要課題です

 

今は18世紀に人が一生を掛けて得た知識を2週間で得ることができます この恵まれた情報社会から健康の知識を最優先で得るべきだと思います

西洋医学病気を治す」対処療法ですが、東洋医学病気にならない身体を作るという予防医学が中心です 今こそ東洋医学を学ぶべきかもしれません

医食同源 というくらい「食」から見直すべきだと思います

この「食」の知識もどんどん新しくなっていきます ついこないだまでは「脂質は太る原因」と言ってましたが、最近では逆です

 

 常に関心を持ち続けるのが「健康への知識」です

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 身体と同時に心の健康も

 身体の健康が知識の習得と実践なら、心の健康は精神の領域なので人それぞれです

北欧圏では

楽しい人には草も花

いじけた人には花も草

という言葉があります

いつも楽しい気持ちでいるというマインドセットが大切です 人は心の持ち方ひとつで 周りが明るくもなるし、暗くもなります

現実世界は良くなっているのに「未来は暗い」と感じたりします

健康でお金に困らず 楽しい長寿人生を求めるのが人のあるべき姿だと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

人生100年時代の働き方

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世の中は良くなっていくのが基本

 進歩と変化はスピードを増してます

1年で30%以上の知識やノウハウが古くなる と言われています 上書きが必要だということです

これを

「どんどん俺の身につけたものは古くなっていく」と嘆くか

「世の中はどんどん進歩してよくなっていく!」と喜ぶかは個人の考え方の違いです

毎日、人々が「もっと世の中を良くしよう」「人の役に立つ仕事をしよう」と動けば、複利の力で世の中をよくするスピードは増していきます

今日より明日はよくなっているのが基本です

寿命が延びていくのは良いことです ただし現実の幸福は健康とお金

健康に長生き と お金に困らない長生き を考えていくことがポイントです

シニア社員のキャリアカウンセリングをすると「55歳だった定年が60歳になったのも『やだな~』と思っていたのに、65歳 70歳ってどんどん伸びていく・・・55歳で定年し、悠々自適に暮らしていた親父が理想だった」という人もいました

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 問題なのは人生後半のライフプラン

 よく不安視される年金問題ですが 結論を言えば100年は大丈夫です

株や債券で運用しながら57兆円の運用益を出しており、現在は151兆円あります 徴収されている年金保険料訳30兆円と消費税などからの20兆円のほかに しっかり増やしてくれているのです

年金とは長生きしてしまったリスクに備える保険のようなものです 「破綻する」と騒ぎ立てる人もいますが、国が破滅しない限り大丈夫です

それでも少しづつ支払われる年齢が後ろ倒しされたり、金額が減らされたりは考えられます

年金は大丈夫としても 60歳で定年して 40年間のライフプランです

①今の職場で雇用延長→70歳まで雇ってもらう

投資などを早い年齢から始めて働かずとも不労所得で生活できるようにする

③小さくとも起業して 好きなことで稼いでいく

などキャリアプランを見直す必要があります

子供に頼る 財産を切り崩す という発想なしに考えていきます

大きな高収入を上げるよりは 水源=収入源を少額でも複数持つ ことをお勧めします

年金 + 事業所得 + 投資益 などでトータル現役時代と同じ給与水準を得る という仕組みです

起業も大きな財を得る という発想をせずしょぼくても好きなことをするという発想で考えた方がいいです

投資はインデックス投資4%ルール=毎年4%づつ切り崩す で考えれば

月10万なら3000万 月15万なら4500万 月 20万なら6000万 が必要です

年金15万 事業所得10万 投資益10万 なら月に35万になります

年金25万 事業所得50万 投資益25万 なら月に100万にもなりますが、ここまでする必要はあるかです・・・

事業所得をさらに細分化、多角化しても良いと思います 5万と3万と2万の水源があるなどです 副業的な考え方でもいいと思います

水源=収入源は1つ という現役時代の発想は悩みを増やします

シニアになったら 健康の知識 健康への行動 教養を身につける 好きなことする などに時間を費やした方がいいと思います

3ステージ目の働き方改革です

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具体的に考え 行動すれば未来は暗くはない 

 そもそもニュースや様々な情報はマイナスな未来予測が多いのです 不安を駆り立てて気を引くのです

チベットの言葉に

学ある者は過去を知り

勇ある者は未来を知る という言葉があります

歴史は繰り返すので、その原理原則を学ぶ 知識は先人の研究と経験の賜物・・・過去から学ぶのがです

それを教訓にして未来を切り開くのが勇気だということです

知る→考える→行動する→実現する 学から勇へ 

最終的に 健康でお金に困らず 「長生きしてよかった!」といえるライフプランを皆が考えなければなりません

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました 

 

 

3ライフステージを考え直す時代

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「陽」が極まれば「陰」となる

 企業に対し、終身雇用を望む人は87.3だそうです

9割の人が「最後まで雇用してくれることを望む」ということであり、残りは いずれ家業を継ぐ 独立起業する 経済的自立を果たし早期リタイアする ということです

こう考えると 日本の終身雇用制度は未だに強く根付いているのがわかります 

一所懸命の日本人の精神かもしれません

以前一極二元論の話をしました

ひとつの極は陰陽二方向に同時に進む

 飢えのない社会 病気が直せる医学の進歩・・・ 人は陽の未来を目指して進んでいきますが、結果長寿社会という問題に突き当たります

医学は大きく進歩し、飢えは無くなったどころか摂取過剰でダイエットを考えるところまで来ました

陽が極まれば陰となる 人生100年時代は喜ばしい反面、様々な社会の仕組みの問題点を生み出します

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3ステージを見直すとき 

 学習期20年労働期40年引退期20年 

大まかに見ると、私たちは人生を このような3ステージで観てきました

学習期20年→労働期40年→引退期40年

となると 年金、医療費などなど 様々な社会の制度 仕組みを見直さなければなりません

先進国では10年に平均寿命が2年づつ伸びているそうです まだまだ伸びます

高校、大学を出て 60歳まで働いて その後は悠々自適に年金暮らし・・・・は難しそうです

国に何とかしろ 地域に何とかしろ 企業に何とかしろ という前に 自分たちで考える 自助努力が必要だと思います

働き方改革」はこれからが本番ではないでしょうか・・・

NISA や iDeCo は投資をしている人間からすると「なんて素晴らしい!無税だよ」と感じますが、国もそれだけ優遇するから自助努力してくださいというメッセージなのかもしれません

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 延長された労働期の生き方

 仕事観は人それぞれでしょう

「本来仕事はつらいもの 食べるためには仕方がない」

「好きで選んだ仕事 ずっと続けたい」

「とにかくまじめに働いて 老後はゆっくりしたい」

現在、シニア世代にもキャリアカウンセリングをしていますが

「子供の学費が」「家を立てねば」などの大きな出費はなく

求められるのは生きがい」「楽しいこと・好きなこと」「人の役に立つことなどが多く聞かされます

全国で観ると60歳過ぎても働かざるを得ない人は36% これは今後も増えるでしょう

問題は「かつての部下が上司になるのは避けてほしい」「役職がなくなるのはみじめだ」という声も出てきます

となると 組織に属するより経験を生かして起業かフリーランスで生きるという選択も視野に入れてみては・・・・ と言いますが、それはないようです

この人生100年時代のキャリアプランは後日に延長したいと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

「いい仕事がしたい」と思い入社してくる

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若い世代を異質に見ないこと

 人間の気質は弥生時代からほとんど変わってないそうです

「最近の若い奴らは・・・」という発言は明治時代から繰り返されているようです どうも人間は他者の分類が好きなようで、自分と違う気質を警戒する習性があります

確かに今の若い世代は プライベート重視 社会に期待していない 空気を過敏に読む などの特性もありますが、成長過程の環境が違うだけで 遺伝子は同じです

空気を読む性質からおおっぴらに自己アピールはしてきませんが、皆 いい仕事がしたい 役に立ちたい 貢献して認められたい などの気持ちは強く持っています

それを落胆や失望に変えてしまうのは 彼ら彼女らを理解しようとしない我々世代に問題が多少あるのではないでしょうか・・・

新入社員を迎えた今だからこそ考えていきたいと思います

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違いを明確にすれば共通点が残る

 サイコパスなどの人種は100人に1人で あとはびっくりするほど共通点の多いのが人間です

失敗すればへこみ 嫌なことを言われれば嫌悪感を抱き 成績のいい同期には嫉妬し 認められると張り切り 信頼されるとそれに応えようとし 美しい言葉には美しい言葉で返す

サラリーマンという言葉ができてから 変わっていません

キャラクターの差が大きく「明るく素直」は得をするようです 逆は扱いにくいと遠ざけられかねません

以前、適者生存 という言葉で新入社員の生き方の指標をアドバイスしたことがあります

 

 虎は最強の動物だが絶滅の危機に瀕している 同じネコ科でも猫は世界中で増え続けている

日本オオカミは絶滅したが 同じイヌ科でも犬は世界中で愛されている

強いから生き残るのではなく 環境に適応したから生き残るのだ という理論です

猫は蔵のネズミを捕獲してくれる 犬は番犬として人間と共存共栄してきました

両者の共通点は 役に立つ 扱いやすい 可愛い ということです

頭が良くて協調性がない人間が一番困ると言いますが「能力があると出世しない」とはこんなところからきているのかもしれません

適者のみを可愛がり 扱いにくい 可愛げがない 新入社員を遠ざけていないだろうか・・・ 育成しよう 理解しよう  信頼しよう という努力をしていないのではないだろうか・・・

もう一度、自己確認する必要があります

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 上に立つなら「寛にして栗」

 役職をもらうと多くの管理職が「リーダー論」などのビジネス書を読むのではないかと思います

私もそうでしたが、読んでも実行しないと身につきません

わかるできるやっている教えることができる の4段階です

書経」の言葉です

寛にして栗 (かんにしてりつ)

 寛大だがしまりがある

 逆はうるさいくせに、締まりがない

にして立 (柔にしてりつ)

 柔和だが、事が処理できる

 逆はとげとげしいくせに事が処理できない

愿にして恭 (げんにしてきょう)

 まじめだが丁寧

 逆は不真面目なくせに尊大

乱にして敬 (らんにしてけい)

 事を収める能力があるが、慎み深い

 逆は事を収める能力がないくせに居丈高

擾にして毅 (じょうにしてき)

 おとなしいが内が強い

 逆は粗暴なくせに気が弱い

これはまだまだ続きますが、たがい私たちは正も逆も自分の上を見ていて感じて学ぶようです

先人の知恵を実践すればいいのですが、なかなか出来ないのが人間なのかもしれません

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

今年の新入社員のタイプは ソロキャンプ型

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昨年は異例の就職戦線だった

 昨年の就職活動はコロナウイルスの影響で、活動する学生も 採用する企業側もオンラインの企業説明会、面接、内定式など すべてが異例の就職戦線でした

これは学校も同じで 大学には入学したものの、1度も同級生に会ったことがないなどもあります

やはり人間は 五感で感じとる 性質をもっており、パソコン画面からだけの情報では不十分だということです

「内定式がオンラインだったから、入社式は対面がいい」という強い要望もありました 「気持ちはわかるが 00人近い社員を集めるのはいかがなものか・・・」企業側も討論に次ぐ討論を重ねてきました 

SNSが発展してるとはいえ キャンパスライフも 就活も 非常に孤独なものでした

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 人恋しい気持ちが強かった年

 オンラインは「交通費がかからない」「移動時間がかからない」「逆に多くの企業が観れた」「面接も緊張せず普段の自分が出せた」というメリットもありました

逆にオンラインでしかあったことのない学生も多く「君、こんなに背が高かったんだね!」などというケースも多かったです

ただ 大学に入学した 企業に内定をもらった など目的を果たすと仲間を知りたい・交わりたいという気持ちになります

人恋しい 仲間が欲しい そんな気持ちが強い年であることから 今年の新入社員のタイプは

  ソロキャンプ型 となったそうです

ちなみに昨年は「厚底シューズ型」でした

 孤独で 前例もないことばかりの就職戦線を 工夫しながら乗り切ったという意味では  一種のたくましさも身についたのではないかと思います

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 あまねく人を受け入れる

 新入生・新入社員には人は人を求めるということが浮き彫りになった年でした

ただ人生には限りがあります すべての人を友にはできません やはり「友とすべきを友とし、友とすべからざるを友とせず」とならざるを得ません

大切なのは、親疎の別をわきまえること

自分の周りには 極めて親しい人 親しい人 多少疎い人 などいますが、すべての人と同様に付き合うことは人間の感情としてできません

大人として 親疎の別をわきまえて付き合うことが大切になってきます

一方で社会に出れば 接触しなければならない 交わらなければならない人もでてきます その時には「分け隔てがない」「区別してみない」という 一視同仁 の姿勢が大切です

社会で人間関係を気付くという努力をめぐっては

 親疎の別をわきまえる姿勢 と

 一視同仁であまねく接するという態度 

という一見相反する二つの心掛けが必要になってくると思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

新入社員のお金の知識

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悪しきクセは病気と同じ

 桜の花が咲き誇るように 様々な会社には新入社員が入ってきました

まだまだ初任給が出るまでは日数がありますね

最初が肝心お金の知識・考え方を身につけましょう!(もちろん私も新入社員研修ではお金うんぬんはやりません)人は精神と現実からなっており 精神が教養や正しい考え方を求めていくなら 現実は「お金健康です

お金はあらゆる苦労・犠牲を払っても得る価値に値するものです

のっけから嫌な言葉ですが財を失う・破綻する」原因をご存じでしょうか・・・

ハイパーインフレ 災害 盗難 詐欺 ぼったくり いろいろありますが 1番多い破綻の理由は浪費癖です

これは恐ろしい病気の一種だと思ってください

「わたし活字中毒なんです 本をすごく読みたくて読みたくて・・・」という社員がいましたが、中毒でも良性の方です

「酒を覚えなければよかった」「タバコを覚えなければよかった」「パチンコを覚えなければよかった」皆さんの先輩方は中毒を悔やんでいる人は多いのです

軽い興味本位で始めたものが 現実で最も大切なお金か健康を害してしまうんです

現実の自分を守る意味で重要なのはお金と健康の知識です これはどこの会社の入社研修でもやってくれません

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 まずは出費を考える

 新入社員の段階ではまだ稼ぐ力が脆弱です

入ってくるお金は全社員中もっとも低い賃金です 労多く実り少ないのが新入社員です

初任給の少なさを嘆いても仕方がないです 問題は出ていくお金に関心を持つことです

「俺は月いくら減らしているのか」に最大限関心を持つことです

経済は国が出すお金 企業が出すお金 などの他に 皆さんが出すお金でも廻っています 経済の70%は個人消費なんです

ですので世の中は あの手この手を使って皆さんにお金を使わせようとします 世の中はお金を使わせる誘惑に満ちています

かくいう私も営業成績が抜群に良かった時期は他の同期より かなり給与が良かったです ここで浪費癖が加速しました

・人間の欲求には限りがない 

・1度上がった生活レベルは下げるのが大変 

・クレジットカードは身銭を切っている感覚がない 

・リボ払いは最悪

・見栄で浪費のスイッチが入る

・社会は浪費させるスイッチが至る所にある

こんなことを学びました ろくな期間ではなかったということです

本当のお金持ちは無駄な出費をしません 「お金に対する考え方がしっかりしています」

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 お金に対する偏差値

 私たち日本人は「世界には飢えた人がたくさんいる」と頭でわかってはいても 実感ではわかっていません

「お金がなく飢えて友人が死んだ」ということも聞いたことがないでしょう

人間の価値は苦労に比例する と言いますが

この飢える経験=学習 が無いと言えます 教えてくれる人も少ないです

お金に対する偏差値 というと稼ぐ力と思いがちですが使うに対する考え方」「守る力」「蓄える力という4科目の総合的なものです

FIREを奨励する気はないですが、経済的に自立を果たし早期リタイアした人は 稼ぐ力より支出を締めることから始めています 目標とスタートの大切さがわかります

 世の中にはお金で買うことのできない価値のあるものもあります ですが、お金を増やす・守る知識と行動は苦労して身につける価値があるものだということと、悪しき癖や習慣は人生を蝕む病のようなものだということをよく覚えておいてください

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

社会人としての思考は環境で創られる

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社会に出たらさまざまな考え方がある

 いよいよ新入社員の入社研修が始まりました 街には着慣れないスーツを着た新入社員をたくさん見かけます

新入社員入社研修の総責任者なので一日中しゃべりっぱなしです

新社会人に伝えたいことは山ほどありますが まずは

1.今までは同年代が多かったが これからは上の世代がほとんど だということ

2.今までは入れる頭が評価されたが これからは出す頭が大切であるということ です 

OFF・JTが終わり現場に配属されれば周りのほとんどが年配者になると思います

人は育った環境で考え方が違います

昭和入社世代であれば、日本がぐんぐん伸びていた時期であり 休日出勤 ノルマの必達 上司は絶対でしたからパワフルです 言い訳も聞かない人が多いです

バブル入社世代は、独り立ちする頃はバブルがはじけ 低成長の日本経済の中を生きてきました 計画性があり 企画力もあり コミュニケーション能力も高いです

ロスジェネ世代は、行きたい会社にも行けず 本来能力的につくべき役職にも就けない人が多く 忍耐強く 専門スキル習得にも熱心です 社会に期待してないので「当たって砕けろ!」などは言ってきません

ゆとり世代は、意味のない慣習やマナーを嫌い 自然体です 無理に背伸びしてブランド品を買ったり 見栄で高い店にもいきません プライベート重視派です

その世代世代で考え方が違います 「合わない」「理解できない」という前に人に歴史ありと興味と理解をもつことが大切です

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 入れる頭はもう評価されない

 学生時代は 皆で同じ教師に 同じ場所で 同じ教科書を使って カリキュラム通り教えられ テストでどれだけ頭に入っているかが評価されてきました

いわゆる入れる頭が重要だったんです

これからは出す頭が重要になります

「出す頭」は体験学習 いわゆる やってみて 失敗して うまくいって身について を繰り返して脳に刻んでいきます

いろはにほへと の最初の「い」は犬も歩けば棒に当たるです 行動すると失敗もあります 失敗は行動した証なのです

新入社員の失敗はただの誤差です そもそも経験のないことは誰でも失敗します とにかく重要なのは「学んだことは即実行する」ということです

新入社員は会社の負債です

「負債なんて言われるのヤダ!」と思うかもしれませんが、即戦力などは仕事が簡単なだけです 高度なスキルを要する仕事ほど下積み期間は長くなります

人の脳の構造は「考える大脳」「動物的な小脳」の2重構造です

調理師がキャベツの千切りを「包丁はこう入れて、この間隔で こう切って・・・」と大脳で考えながら学び始め だんだん小脳に落とし込んでいきます 完全に小脳が覚えると 違うことを考えながらキャベツの千切りが出来るようになります

すべては体験学習なんです

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 努力して身についたものが貴重

 国語・算数・理科・社会・英語・・・・学生時代テストされるのはこの主要五科目です これらは暗記が主な教科で努力指数が重要です

音楽・美術・体育などは「歌が上手い」「絵が上手」「足が速い」など最初からある程度決まっていて もちろん努力もありますが才能指数の高い教科といえます

社会人は 努力なのか 才能なのか・・・

織田信長

鍛錬した武辺(ぶへん)の方が 生まれながらの武辺より優っている と言います

実戦で役に立つのは生まれながらに才能があった人間ではなく 苦労して身につけた人間の方が使えると言っています

出だしが他の同期より悪くても 気にしなくてもいいということです 社会は「うさぎとかめ」の競争ではなく「同じ人間同士」の競争です

 

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