人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

最初にコンセプトありき

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何を「核」にして動いているのか 

 大塚製薬の会長宅にベットのセールスマンが来た時のこと

会長はいきなり質問した

「君は何を売っているのか?」

「はあ、ベットです」

「だから、何を売っているのかと聞いているんだ」

セールスマンはしばらく考えて答えた

安らかな眠りを売っています!」

「君それだよ!」と会長は手を握り、激励したそうです

このセールスマンは このひと言で開眼し一流の営業成績を残したそうです

 

私も新卒で入った会社の入社研修でのこと

「商売の基本は何だと思う?」と講師に聞かれ、同期社員が

「良い物を安く売ることです」と自信ありげに答えてました

「そう思う人は手を挙げて」→ ほとんどが手を挙げます

「良い物は高価だし そうでないものは安価だ!耳にきれいな言葉には気を付けるように!」

「よく覚えておくように!消費者はバカではない

この辺が学生の浅はかさです

企業はスタートアップ時 良い物を高く売るモデルか それなりの物を安く大量に売るモデルかで始めることが多いようです

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 陽はドラえもん 陰はデスノート

 企業にはコンセプトがあります

新入社員研修時 この企業のコンセプトをいろいろ学びました その中でも一番印象が深いのがセブンイレブン セブンは百貨店のように高価なものを売っているわけではなく スーパー系と違い定価です

コンセプトは 便利を売る 

なるほど!24時間やってるし、キャッシュディスペンサーはあるし、郵便ポスト、各種支払い・・・ 小さな店舗の中であらゆるサービスが凝縮されています

大型スーパーや大型ショッピングセンターがどんどん出来ていく日本で、商店街から外れた個人商店が生き残るモデルはこれしかない・・・ そんな想いから日本に導入されました

世間の役に立つ会社は潰れない

であるなら 若者でもシニアでも これから起業を考えてる方は

こんなものあったら便利 こんなことできたら嬉しいをコンセプトにスタートアップすべきではないでしょうか・・・

「こんなものがあったら・・・」の願望の

は「ドラえもん

は「デスノート

この願望は漫画でも大ヒットします

前回もお話いたしましたが 人は困っていること 悩んでいること 苦しんでいること を解決してくれるものを、探し・行動し・お金を出してくれます

マイナスをにしてくれるビジネスです

快楽を得るものにもお金を出します 「笑い」だけはお金を払っても笑いたがるものです

「こんな楽しいこといかがですか?」という提案もビジネスになります

をプラスにしてくれるビジネスです

駅前留学

お値段以上ニトリ

うまい・やすい・早い などコンセプトをキャッチフレーズにしてしまうと より受け入れやすくなります

「うまくないものは扱わない」「高いものは扱わない」「時間のかかるものも扱わない」という店だということがわかりやすいです

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 企業も人も「物語」を売ることが大切

 人はストーリー(物語)に心を動かされるところがあります

ストーリーには人の感情を動かし 記憶に残りやすい特性があるので「主人公」「どういう想い」「どう行動して」・・・・作られた商品・サービス・店・会社 というものです

コンセプトという明確で強い物であれば 行動もまっすぐで力強いものになります

私は学生を卒業したら絶対に従業員として就職すべきだと思います 「従業員として扱われる」は必須科目だと思うからです

でもこれからの日本は 副業も大切 だし 副業から起業も視野に入れる ことも大切だし 投資をすること も大切になってくると思います

学校を卒業して、企業も卒業する ということも視野に入れても良いと思います 自分の足で踏み出す時に「コンセプト」が非常に大切になってくるのだと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

就職で身につけるべき「氣」

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理屈にないものが大事

 新卒で入った会社の同期が早期退職制度で先日退職しました

全国転勤とはいえ異動幅が北海道→中国地方→東北地方→九州→四国と異様に広く、誰がやっても苦しい支店など いわゆる同期の中でも最も多くの冷や飯を食わされた人間です

久しぶりに会ったら さぞ会社に対する積年の恨みがあるのかと思っていました

「入ったころはパワハラなどという言葉なんかなかっただろ 数字出来なきゃ怒られ 休日出勤も示唆された お陰で『心・技・体』が鍛えられた これってかけがえのない財産だよ」

カラっとしている

「就社して身につけるべきものは何だろう?」と聞くと

不条理 ノルマ 聞く耳もたない上司 結果が全てな空気だそう

「もうやだけど必修科目だよ!俺たちはいい時代に育った 高度成長期やバブル時代だとダメダメ人間になっていた」 

会社組織では理屈やカリキュラムにないものが身につくようです

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若い時の苦労は買ってでもしろ!は真理 

 最近は学生時代に暇を持て余して始めたことが 思いもよらず稼げるようになり そのまま起業 就職せずに稼げるようになってしまう人が年々増えてます

そんな彼らからするとサラリーマンはばかばかしい人種に見えるかもしれません

朝は満員電車に押し込まれ 不条理なことも多い 同期入社とは競わされ 家族との時間も少ない

対して フリーランスは お金 時間 ルール が自由だ

単純な比較では 時間を切り売りし 働きのわりに給料は少ないサラリーマンは割の合わない生き方に見えます

ただ、就職せずに起業した彼らを観ていると

何かが違う 必要なものを身につけてない といつも感じます

 何か骨が無いような 皮膚の薄いような 成長過程のカリキュラムで必須科目が抜けてるイメージがします

私が入社後すぐ採用企画部から地方の営業に飛ばされたとき、母が地元の中小企業の社長に「すぐに本社から出され都落ち ノルマの厳しい営業の世界で大丈夫だろうか・・・」と相談したそうです

その社長は大丈夫ですよ日本は法治国家だ 命まではとられませんと笑って答えたそうです

出だしの運気は悪いほどいい季節はどの年も冬から始まるものだ

男は棺桶に入るまで戦いだ出だしがぬるいと鍛えられない

と返答したそうです 実に心理です

「若いうちの苦労は買ってでもしろ」は真理なのです

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 能力は剋されて稼働する

 生まれたばかりの赤ん坊が最初に身につけなければならないものが

酷暑  極寒 に耐えること だそうです

冷暖房完備で幼少期を過ごしているから 今の若者は我慢がきかないのでは・・・とも言われています

剋されるというのは生まれた時から必要な順番があるようです

臨界期で理解されています

サラリーマンは教育カリキュラムにない重要な必須科目があるのだと思います 

それは言葉にするとばかばかしく 重要性を理解するのに長い年月を有する ものなのではないでしょうか

最高に到達せんと欲せば 最低から始めよ  シルス

下積みというと古い言葉に聞こえます 昔は寮の清掃 会社のトイレ掃除は新入社員の仕事だったなど聞かされたこともあります

 「基本・基礎が大事」ということはよくわかりますが、私たちが認識している基本・基礎は大概が仕事の技術的なものであり 実際はもっと人間的なものの土台をいうのかもしれません

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

人が行動を起こす発火点2つ

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行動を起こすまでに壁がある

 いい話を聞いたり いい本を読んだり これはやるべきだ!」と心に響いても行動に移すのはまた別次元です

私の場合でも 読みかけの本は多いし、年間計画の改善案は手つかずのものがいくつかあります

「忙しい」「仕事で疲れた」「先にやりたいことがある」

とかく行動に移すまでに至らないものは意外に多くあります

百聞は一見に如かず⇒百見は一考に如かず⇒百考は一行に如かず です

「実際にその目で見て見ろ」→「見たら考えろ」→「考えたら行動に移せ」という教訓です 行動に移すから現実が変わり結果が出るのです

 思考=考える から 行動=動く には意外に大きな隔たりがあります

仕事や地域での役割などの決められた行動は、自動的に動かざるを得ませんが 義務でも役割でもない 自分自身の時間に「やった方がいい」という単なる思考から「やる!」という行動に移すにはどうすればいいのでしょうか・・・

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 人はどんな時に行動するか

 人が行動に移すのは

快楽を得たいとき と 苦痛から逃れたいとき です

その行動を起こせば お金が入る 喜びが得られる などの快楽と

その行動を起こせば 苦しみ 悩み 問題 から逃れられるという時に行動に移す確率は高くなります

快楽 と 苦痛 が行動に移す発火点になるようです

意外に偉人伝などに大きな感動を得て、思考は変わっても 行動は変わりません

では 快楽 と 苦痛 のどちらの方が行動に移す確率がさらに高いか・・・

・その食生活を〇〇に改善すればスタイルが良くなります

・その食生活を〇〇に改善しないと病気になりますよ!

では「病気になる」「命に係わる」方が行動に移す確率は高いです

・〇〇すれば50万円得られます

・〇〇しないと50万円失いますよ

では「50万円失う」方が行動に移す確率は高いようです

人は「苦痛を避ける」「不便を改善する」「問題を解決する」「不安を取り除く」などの マイナスを0へ の方が優先的に行動します

0をプラスに はその次です

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 第4の行動が人生の質を決めるのでは

 義務で行う行動 苦痛から逃れる行動 快楽を得るために行う行動 

学生なら学校で勉強する 社会人なら職場で仕事する この義務的な行動が1番多いのではないでしょうか

苦痛から逃れる 快楽を得る 行動も発生するとして 3つの行動は無意識に行っています

いい本を読んで いい話を聞いて 「実際にやってみようという4つ目の行動の多さが人生の質を決めるような気がします

人間が最終的に求める欲求が

自己実現の欲求 自己成長の欲求

であるのならば 第4の行動は「人間力を上げる行動」「自分を磨く行動」なのかもしれません

王陽明の言葉に

君子は行いをもって言い 小人は舌をもって言う

という名言がありますが、賢人は優れた考えを行動に移し実践しているがゆえに 行動で語れるのだと思います

 凡人と賢人の差は小さな行動の差にあるのかもしれません 「微差は大差」ということではないのでしょうか

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

資格と稼げるは別物

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腕があれば資格は不要

 とある大学のキャリアセンターの室長と話していた時

「最近の学生はどんな資格を取ると就職に有利ですか?と聞いてくる また職員も『こんなのいいんじゃない!頑張って!』などと言うから無駄だからやめろ!就職は自分の素材の勝負だと言っているんです」

と語っていました 非常に現実的アドバイスです

どうも日本人はカタチから入るというか、資格があると安心するようです

大学生なら理系は医学部の医師免許 文系は法学部出て弁護士 これしか稼げない

ごもっとも

「あとはやりたいことに資格や免許がいるか否かの問題 先生になりたきゃ教員免許 建築学部なら建築士とかですよ」

「法学部や政治経済学部でれば政治家になれるものではない 本人の腕っぷしの強さです 田中角栄なんて小学校しか出てないのに『日本列島改造論』やりとげたんだから」

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 資格はやりたいことに必要ならとればいい

 私は企業で採用する側の人間ですが就職産業で見て見れば

もっとも稼いでいるのはヘッドハンティングです

私も以前 支店長時代にヘッドハンティングされたことがあります 条件は良かったです たまたま自分より前に同じ会社に引き抜かれた同期がいたので聞いてみました

「あの人たちは一人引き抜くと(半年在籍後に)800万円の報酬をもらうんだよ!おまえのことも かなり盛って売り込んでると思うよ 800万払って、多額の年収もらって実績でないと冷遇されるよ!」

800万円!」

そりゃロックオンした人材は抜群の営業力で捕獲するでしょう

結局、会社に全国転勤以外不満もなかったしお断りしました

次はエージェントです

腕っぷしに格差はありますが ほぼ条件に見合う人間を見つけてきてくれます

報酬は、その人材の年収の30% 腕のいいエージェントだと50%とる者もいます

この人達は資格など皆、無縁です 腕っぷしの強さのみで勝負しています

逆に就職関連の業界では資格所得者の方が 役所的なおじさんが多いです

私の場合は営業企画部時代に Webクリエイター 支店長時代に心理カウンセラーとコーチングなどはとりましたが 役には立ちますが稼げる資格ではありません

FIREを目指した中国人の女の子の話です

医者や弁護士は稼げるが 学費は掛りすぎるし時間も費やす ということでプログラミングを学び 稼いだ分はほとんど投資に費やし 若くして経済的自立をします

自分で学費もすべて自分で稼ぎ出す若者には 医者や弁護士は費用対効果で難ありなんです

履歴書を飾るだけの資格 や 優越感・安心感だけの資格は意味がないです

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 学びたいという欲求は大切

 私の母が亡くなった時わかったのですが 漢方 薬膳の資格を取ろうとしていたようでした かなり熱心に学んでいたことがわかります

健康に生きる知識を広げたかったのだと思います

資格を稼ぐの視点から見るだけではなく 生きがいを得るの視点から見ると 人間の習得本能につながります

人間は生涯にわたり学び続けることに生きがいを感じます すべての動物の中で人間だけが持つ本能・欲求といえます

 落合博満監督の言葉ですが

どんな人間でも 何か技術を身につけようと ひとつのことに打ち込めば 性格や考え方に変化が生まれる

と言います

稼げる稼げない 費用対効果が・・・ だけでなく学ぶことに無駄はないと考えれば無意味な学習はないのかもしれません

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

頼れるのはコーチング型・好かれるのはカウンセラー型

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管理監督職にコーチングスキルを導入する企業は多い

富士通がピープルアナリティクスを活用してコーチング型マネジメントの浸透を図る取り組みをしているそうです

私の新卒入社で以前いた会社もそうでしたが、コーチングスキルを活かしマネジメントの質を上げようと試みる大企業は非常に多いです

部下にタスクを指示して管理する上意下達型ではなく、仕事を任せることで自ら考えるように促し、力を引き出して育てるコーチング型の方が、自律的な社員が増えます

私の以前いた会社ではトップダウンの命令型マネジメントを「昭和型」「号令型」と呼んでました とにかくやらせる力は強いので「ストロング型」と呼ぶそうです

「ストロング型」は成果を上げるのは確かに優れていますが、長続きしないのと 強すぎて離職者が増える場合があります

コーチング型」はやらされ感」がありません 納得して主体的に部下が動くので 成果が長続きするのと 部下が育ちます

昭和世代は「まどろっこしい」とか、ひどい人は「人の力を最大限引き出すのは恐怖」などと言う人までいました

コーチングインストラクター型上司は非常に部下から頼られる存在になります

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なぜ心理カウンセラーは好かれるのか

私は教育企画部出身の支店長ということもあり、心理カウンセラーの資格もとらされました

バブルがはじけ、日本経済は長期間の大低迷期になり 当時は営業職からうつ病社員が出始め、会社としても「支店長にはカウンセリング能力が必要」と試みたのです 数字を毎日うるさく言われるわけですから無理もありません

カウンセリングは1年だけでした ですので心理カウンセリングスキルを身につけさせられた支店長は わずかでした

その後、コーチングインストラクターの教育に切り替わり 今でも続いています

「パワーマネジメントの時代は終わった」と悟った会社は、試行錯誤して心理カウンセリング⇒コーチングインストラクターのスキルを導入し 新しい時代のリーダーを作ろうとしていた期間といえます

心理カウンセリングは 共感 と 傾聴 のスペシャリストです

積極的に関わってくるコーチング型上司と違い じっくり話を聞きます 話させるのが上手いんです

心理カウンセリング型上司は、非常に部下に好かれる人が多いです

聴く」「受け入れるということがいかに人間に重要かということがわかります

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 積極的に関わるコーチング型 と 受動的に関わる心理カウンセリング型 は役割が上の図のように違います

前向きに取り組み「もっと成果を出したい!」という社員にはコーチング型

やや自信がなくなったり、スランプで落ち込んでる社員には心理カウンセリング型がマッチングします

どちらにせよ、昭和のパワーマネジメント型は終わりを告げたと言えます

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 リーダーシップの70%は部下の支持により成る

 強さで成果を上げるストロング型「地位・権限」でチームを引っ張りますが

コーチング型・カウンセリング型部下からの支持でチームを動かします

コーチング型なら「この人、僕に任せてくれている」

カウンセリング型なら「この人、僕をよく理解し 認めてくれている」

という部分が仕事に取り組む核になっています

唐の魏徴(ぎちょう)の言葉に

  人生意気に感ず

  人生意義に感ず

唐詩選」にのった叙事詩があります

人間は自分の真価を認め、思い切って任せてくれる上司の為なら身命を賭しても惜しくはないと奮い立つものだ

という詩です

人間がいかに精神的な動物であるかを明確に表した言葉です

意気の氣 この氣を正しく知らなければ、日本においてリーダーは務まりにくい

日本人ほど「氣」のつく言葉を好んで使う民族はいないのではないでしょうか

バブル崩壊後、失われた〇十年・・・などと言われていますが、陰の時代には必ず陽の芽が生まれてくるのだと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

人口減少だか何をやってもダメではない

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「人口が減るんだから」と水をさす人達

 不動産投資に踏み込もうとしたとき「これから人口が減り続けるのだから大きな借金してやる必要はない」という人が多かったです

店を出そうとしたり、事業を起こそうとしたり これからチャレンジする人に

これからは人口が減るんだから・・・」

という人は多いです

確かに「毎年150人が亡くなり、出生は10人以下」という市町村はあります 10年で1400人減る計算になります

市と名はついても北海道の歌志内市は人口813

群馬県南牧村は65歳以上が78.5

奈良県上北山村は出産期の女性が1

東京都でも青ヶ島村は人口104です

                       講談社現代新書「未来の地図帳」より

 人口減少が加速化している地域での店舗販売は集客で苦戦しますし、採用でも苦戦します

とはいえ、ネットならばどんな場所でも起業可能です

これからの日本は人口が減るからやめた方がいい・・・と言ってたら何もできません

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 50年後が今のイギリスレベル

 日本より人口減・高齢化が進んでいるのがイギリスですが、日本が今のイギリスと同じ状況になるのは50年後です

イギリスは産業革命が最初に起こり、大英帝国として世界の海を制覇し もっとも早く栄えた国ですが 文明が成熟していくと少子高齢化になるということが最も早く現実化した国です

日本はまだまだ人口の多い国であり続けます

ただし人口は減り続けるので戦略的に縮むことが求められます

コロナで停滞を余儀なくされましたが 1位自動車 2位化学 についで今や第3位の産業は観光業です 観光業は成熟産業でなく成長産業です

自動車産業を観ても トヨタ静岡県裾野市未来タウンを建設予定です トヨタは戦前は紡績機の会社でしたが、自動車の会社となり 次は都市作りの会社を目指しています

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«トヨタ未来タウン構想»
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産業は成熟し衰退するばかりではありません 新しいチャレンジがまた日本経済を元気にしていきます

子供が増えることも重要ですが、小さくても新しい産業・会社が増えることも同じくらい重要だと思います

「人口減少に向かうから・・・」ではなく次の世界は何が求められるのか」「新しくこんなものを提案していこうというチャレンジ精神が重要なのではないでしょうか

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 日本人は「」を追求する民族

 かつての柔術が柔道へと変貌を遂げるとき

「『』の小乗から『』の大乗へ」という日本人らしい思想の裏付けがありました 柔術は世界に飛躍しましたが、どの国でも『術』のままです

茶道・華道・書道・柔道・剣道・弓道 武士道から商人道まで 技術を磨くことにより人間としての磨きをかける・・・道を追求する ここに日本人の何とも言えない素晴らしさがあります

明治以降の日本は欧米に追い越せ追いつけと走りつづけてきました いつの間にかトップランナーとなり もはや模倣するモデルがないという立場に立っています モデル無き時代はすなわち創造の時代です 日本人は新しい道を作らなければなりません

高村幸太郎さんの言葉に

     僕の前に道はない

     僕の後に道はできる

という言葉があります

新しい道を作ろうとしている人に「人口は減少するんだから・・・」とブレーキを掛けるのは現実だけでなく精神までもが縮んでいく言葉ではないでしょうか・・・新しい道を作ろうと試行錯誤する人を応援する国民であろうと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

人口減少の未来をどう見るか

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まだ日本は人口が多い

 とある伊豆半島の知人の話

わたしの町では昨年の死者が150人で生まれた赤ちゃんが9人!死者が3桁になったな…と思っていたら出生は1桁になっちゃった」

これは日本全国いたるところで出ている問題でしょう

会社も東北出身者が多いので学校廻りに出張したとある東北の県での学校長の言ったことは

「これ以上うちの県から若者を引き抜かないでください」

人聞きの悪い・・・ 人買い屋みたいな言い方です

違う学校では「就職先がないんだから仕方ないです 首都圏に積極的に出るように生徒にも指導している」とのこと

日常では小さな変化ですが10年単位で観ると人口推移は大きな変化になってきています

知名度のある国で観てみると

イタリア    6,055万人

イギリス    6,753万人

オーストラリア 2,520万人

カナダ     3,741万人

ギリシャ    1,047万人

スイス        859万人

韓国      5,123万人

ドイツ     8,352万人

 日本1億2,600万人います 中国、アメリカ、インドの大国と比べれば少ないですが ロシア1億4,587万人に迫ります

日本は人口が多い先進国なのです

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 100年先は難しいが25年先は予測可能

 私の会社では地域ごとの25年後の予測数値をいつも作成しています

100年後の予測は困難でも、四半世紀=25年後は予測しやすいと言います 何より「100年後は俺は関係ないけど25年後は関心と責任がある」というのが本音でしょう

25年後人口が今より増えているのが東京都 名古屋も強いです

昭和に太平洋ベルト地帯という言葉がありましたが、それに戻りつつあり ある地域に人が集中していきそうです

これと連動して河合雅司さんの「未来年表シリーズ」を愛読してますが 良い縮小の仕方が今取るべき政策です

日本の人口1億2,600万人

2065年 8,808万人 100年後は5,060万人 200年後は1,380万人 になると予測しています

小さくとも輝く国になるために 河合さんは まずは労働人口減少への対策を と言います

・移民を受け入れるがいつまでも頼れない

・AIで解決は夢物語

・新たな年齢区分で計算が必要 と語ります

 

 私達は今回のコロナウイルスのように、いきなり来ると すぐに全力で取り組みますが、じわじわ来るものは「対応を真剣にやらない」可能性があります

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 戦略的に縮む

 過去の成功体験は意味のない未来が来るにあたり、今から考えておくことは何でしょう

個人が取り組むことは

働けるうちは働く 

 雇われるだけが仕事ではありません 経験・知識を生かして小さな起業も視野に入れる必要があります 雇われるのはしんどいと感じる人は、たとえ10万でも稼げる水源の確保が必要です

 「仕事1.0から2.0へ」という言葉もあるように、今から2つ以上の仕事をこなす準備と実行が必要かもしれません 知識とスキル そして興味をもう一度棚卸ししてみましょう

家の中をコンパクト化する

 政府が推進するコンパクトな街作りと同じで 子供たちが独立した家に高齢者が一人でポツンと住むのは不便です 

ライフプランを描く

 自分は〇歳の時、親は〇歳 子は〇歳 必要最低限のプランです 一人っ子同士の結婚も増えます そうすれば双方の両親のダブルケアになります また兄弟仲のいいことは非常に重要になります

健康への知識と実践

 長生きを幸せなことと定義するなら「健康で長生き」でなければなりません もっと言えばお金に困らず 健康で長生きを今からプランニングする必要があります 健康に関する書籍はたくさんあります

本屋に行ったら 健康のコーナーに少しだけ立ち寄ってみてください

 

 ひとは 

見たくないものは見ようとしない

信じたくないものは信じようとしない

考えたくないものは考えようとしない という癖があります

 予想だにしない 今回のコロナ 自然災害 経済の大暴落 戦争などはいたし方ないにせよ、人口減少はわかり切ってる未来です

国が・・・ 地域が・・・ 会社が・・・「なんとかしてくれる」と考えるほかに 自分はこういう対策を考え実施してきた というものが大切になってくるのではないでしょうか・・・

やってダメだった後悔はどんどん小さくなるが やらなかった後悔はどんどん大きくなります

自分の人生の主役は最後の最後まで自分です 物語は最後の内容が最も重要ではないでしょうか

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

就職経験は絶対必要!

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 これから会社は消滅していく

 私が社会に出て、採用企画部に配属されて 最初に買った本が会社の寿命でした

社会の産業構造はどんどん変わっていく→会社の寿命は50年という本でした

自分の会社は創業100周年間近でしたので「うちの会社ってすごい」と感心したのを覚えてます

リーマンショックの頃は会社の寿命は20年と言われ始めました 「すごい短命になってきたな・・・」正直ショックを受けます

コンサルタントの神田正則さんの近著だと2024年には会社はなくなるというショックを超えた内容でした 独自のライフサイクル論から導き出すと、2024年頃には会社という組織形態自体が大きく変わるというものですが、説得力があります

第一次産業革命により 農業から工業へ労働者がどっと流れていきました

第二次産業革命では 「電気」により暗くても働ける 大量生産時代になります

第三次産業革命で 「コンピューター」により自動で物が生産でき工場労働者が減りました 時代は第三次産業=サービス業の時代になっていきます

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第四次産業革命の現在 ナレッジワーカー=知的労働者にその影響が及ぶようになります

今後はサラリーマンや士業(会計士・税理士などの『士』美容師などの『師』ではない)の仕事はどんどん減っていき 消滅するものもあるでしょう

アウトソーシング化も進みます 「プログラマーは安泰 年収も750万」などと言いますが インド人のプログラマーなら同じ仕事で年収150万です

諸行無常」 この世は変化しないなどありえないのです

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 それでも学校出たら就職すべき

 会社の寿命がどんどん短くなっていくのに比例して フリーランスも増えてくると思います

ネットがこれだけ発展した現代です 大学在学中にネットで事業を始め「もう就職する必要がない」くらい稼いでしまう学生も多いです

こういう成功者のサクセスストーリーもどんどん拡散していきます なんせ現代は18世紀の人が一生を掛けて知りえた情報を 2週間で知ることができる世の中にいます

・朝早く起き 満員電車に押し込まれるなんてやだ

・会社の人間関係がストレス

・お客や取引先のわがままを聞くのが辛そう

・父親見ててもサラリーマンがいいと思わない

・今は昇給もボーナスも少ない

・頑張っても頑張らない奴とたいして待遇変わらない

「就職しなくても稼げるし、就職するメリットもない」 そうなんですが、それでも1度就職を絶対勧めます

社会の仕組み 組織の仕組み 成果を出す仕組み・・・様々なものを給料をもらいながら学べます

大企業なら教育体系もしっかりしています

学習というと 先生がいて 教科書があって カリキュラムがしっかりしていて・・・と連想しがちですが、体験学習で会社組織でしか学べないことがたくさんあります

これは高校3年間・大学4年間よりはるかに身になる時間だと言えます

「就職はインターン学習と割り切る」でもかまわないので、3年・5年・10年の学習期間だと思って就職してください

一生をこの会社に捧げる」も今は危険ですが 最初からフリーランス」も危険です

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 学びには長い期間を要するものもある

 池上彰さんがNHKの社会部にいた頃、警視庁担当だったため 事件・事故が起こればいつでも現場直行 残業は100時間切る月はなく 休日どころか大晦日も正月もない 事故や事故でたくさんの遺体も見たそうです 夜討ち・朝駆けも多く 睡眠も食事も満足にとれない毎日だった辛い時代があったそうです

今の仕事が辛い 苦しいと感じても そこには将来の自分にプラスになるものが必ずある

苦しい経験を積んでいるうちに いつの間にか多くのものを学び取り 血肉になっていく

苦しい経験を若いうちにするから得られるものがある

と池上さんは言います

学習と一口に言っても、1時間で身につくものもあれば 何年も経て身につくものもあります

組織に頼らず 自分で何かを成しえるという姿勢は非常に立派だし、これからの時代にあっていると思います

それでも企業組織に属し そこから学ぶことは非常にかけがえのないものが得られると思います 人間の学びは「学校出たら終わり」という薄っぺらなものではないのです

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

筋トレはビジネス必須科目

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未来に向けて必要な「貯金」と「貯筋」

筋トレを始めたきっかけは2つ

①隣の支店の支店長が還暦が近くなった時「昨日腕立て伏せをしてみたら何回出来たと思う?」→「10回くらいですか?」 →「なんとゼロ!」→「えええ、そんなに筋肉って弱るもんですか・・・」→「40代から筋トレ始めた方がいいよ!俺ははじめた」プチショックでした

②母が70代になった時「お金より筋肉が必要 動ける量が違う 貯金貯筋しときなさい」「もし3・11みたいな震災が来たら逃げきれない

ネットで36種類の筋トレができる型が古くなったマシンが、半額になったのを見て購入 6畳の半分をマシンが占領となりましたが ギシギシ始めました

今は近くのジムに通ってます

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筋トレのビジネスにおけるメリット 

 とあるビジネスセミナーの時、他社のミドル世代の社員が「上司が『君は筋トレやりなさい そうしないといつまでも仕事の結果が出ない』と言われました おかしいですよね?」という発言に対して、その極めてインテリそうな講師が

「的を得たアドバイスです!私は管理職への昇進試験にベンチプレスがあっても良いと思ってます」と真顔で言いました

「ええええ・・・なんで・・・」

理由は下記の通り 別にボディービルダーになることを奨励しているのではありません

・テストステロンが分泌されやる気が出る 

 男性ホルモンの一種で意欲が湧き 疲労やうつに効果大

・キヤンキャン騒がなくなる

 男性は筋肉が減ると キャンキャン ブツブツうるさくなる

・ストレスに強くなる

 小さいことが気にならず いい意味で神経が太くなる

・疲れにくくなる

 「はあ・・」とか「ああ・・」とかため息が出なくなる

基礎代謝が上がり脂肪を燃焼してくれる

 燃費の悪い身体になる ハイブリットカーの逆です

・胸板が厚い 腕が太いほうが発言力が強い

 男社会に限った話ですが確かにそうです

・健康が維持できることが一番

 内臓の位置も正常化し 骨も強くなる

筋トレは美意識=ボディーメイクから始める人が多く「ビジネスと何の関係が・・・」と思っていましたので「やっててよかった!家トレでは物足りないのでジムに行こう」と決めました

私は3日に1回のペースで中2日空けてます 筋トレは筋肉破壊行動なので 育筋には48時間~72時間必要です

筋トレ=筋肉破壊行動+栄養+休息 は3点セットです

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仕事がハードでも よく10時飛び込みでジムに行きます 「今日はつらいな」と思ってもやり始めると やる気が出ます

だいたい13種目~15種目を1時間半~2時間 どこか不調でも8種目やってます

家に帰ってからジムへはお勧めしません 駅と自宅の途中のジムに行ってます 帰ると「今日はいいや」となりそうなので

体組成計はお勧めです 筋肉は重いので 増えると体重は重くなります 見た目が締まっているのに「体重が増えてる!」は落胆します

体組成計のメリットは

・体重 体脂肪率 筋肉体重 基礎代謝 骨の量 内臓脂肪 など細かく出ます

スマホで管理できグラフにもなります

「体重が増えた!」でなく それは筋肉なのか、脂肪なのか 何が増えたのかが重要です 

 
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あらゆる氣の元となるのが元気 

筋トレがビジネスに必須科目なのはやり始めると理解できます

根気 やる気 本気・・・あらゆる氣の元となるのが 元気 です 

レベルの高いハードな筋トレをして続かないより、ゆるくても続くやり方が一番です

筋肉はチビリチビリしか増えていきません

死ぬ前に「もっとこうしとけば良かった」3選は お金 健康 親孝行 だそうです

勉強も仕事もベスト10には入ってこないそうです

やってダメだった後悔はどんどん小さくなるが

やらなかった後悔はどんどん大きくなっていく

と言います

「人生最後に悔やむこと」は重要なテーマの統計だと思います

やらなかったことが積もりに積もって大きくなる

健康は筋肉の問題だけではありません 「若いうちの早食いを後悔してる」という胃癌になった経営者もいましたし、「つきあいだ!と家族には言って 酒を飲み過ぎたことを後悔してる」と言う人もいます

老いてからの後悔を極力少なくしたいものですね

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました