人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

優生論を支持する人達

劣等遺伝子の拡散を防ぐ

以前、日本で施行されていた『旧優生保護法』について書き綴りましたが、周りと議論してみると意外に「優生思想」に賛成派が多く驚きました

1883年イギリスの科学者フランシス・ゴルトン優生学という劣等な子孫の誕生を抑制し優等な子孫の誕生を促進することにより、国家全体あるいは民族全体の健康を図ろうとする学問を誕生させます

 日本でも不良な子孫の出生を防止するという優生保護法が施行されます

「令和ではこんな考え方をする人はいない!」と思っていましたが、意外に優生学を支持する人が多く少し驚きました

「もっと徹底すべきだったと思う!すぐキレる奴や暴力に走る奴はまだ多くいる」

「劣性遺伝子の人間から生きる権利を奪うのではない!子孫は作らないでねとしているだけ」

「本当に科学的に社会を良くしようとしたら、この方法しかない」

フランシス・ゴルトンが「優生学」を提唱すると賛同する人や支持する学生が多かったようですが、いまだに指示する人の方が多いかもしれません

フランシス・ゴルトン 

優生保護法=優秀な遺伝子を保護するために、劣性遺伝子は排除する

思考力が弱くすぐに暴力をふるう人間

社会での性格が非常に困難な人間

障害をもった人間

に対し生きる権利も自由も与えるが、次の世代は作らせない!」ということです

優生思想は人間の品種改良か?

日本も積極的に強制避妊手術を行ってきました

昭和20年代、30年代、40年代と殺人件数が激変していき、今では日本は殺人率の最も少ない国です

暴走族もすっかり見かけなくなり、IQも常に世界のベスト3にはいります

ここ数日、東京駅、池袋駅西武線の駅に立ち寄っていましたが、混雑時でも皆、列を守り、割り込むこともなく、譲るべき人に座席は譲り、見事な社会集団だと感じました

これも劣性遺伝子排除が影響しているのでしょうか?

強制避妊手術はわかっているだけで2万5千件行われたそうですが、実際はかなりそれより多いという声もあります

昭和の教師は「世の中は勉強しない奴!ルールを守れない奴!人に迷惑をかける奴はどんどん排除されるぞ!」と言う人もいました

令和のように「人は皆、平等に生きる権利がある」という姿勢ではなかったです

イギリスでは優良な人間の遺伝子同士を掛け合わせて人類や社会の進歩を促そう と優秀と認定した男女が結婚して子供をつくると国からお金が支払われます

優秀な人をどんどん増やすのを積極的優生論と呼ぶそうです

ナチスヒトラーは「優生論は私のバイブル」とまで感銘を受け、劣性な人間の強制避妊手術どころか、ガス室で殺害します

人種撲滅=ホロコーストですね

この劣勢な人種をどんどん減らすのを消極的優生論と呼ぶそうです

豚がイノシシの品種改良でつくられ、乳牛や食肉牛が品種改良で生まれたように「人間も優秀な者同士を掛け合わせて、さらに優秀な人間を創り国を良くしていこう」という人間の品種改良的な思想と言えます

劣性遺伝子が増えるとどうなるのか 

私が社会に出た頃は、バブル経済崩壊から企業の採用も売り手市場から買い手市場にどんどん変化していきました

企業も「優秀な学生が欲しい」と考えますから、年々大学が上位校で絞られてきます

採用数や人員計画などをプランニングする人事企画課という部署の課長と二人で飲んだ時「ここまで優秀な大学のみに絞って採用していいのでしょうか?」と疑問をぶつけたことがあります

お酒も入ってたこともあり、課長が「頭の悪い人の特徴」をあげてくれました

①頭の悪い人には自分の事しか考えられないので、他人のことを顧みない自分勝手な行動ばかりする

向上心と習得意欲がなく、変化を嫌うので増え過ぎると時代に取り残される組織になってしまう

理解力が低く、習得するのに時間がかかり、仕事が遅い

視野が狭く周りのことがあまり見えていないため、自分が正しいと思い込んでおり、人の意見を受け入れることができない

自分が間違っているとは思いもつかないので、自分の解釈で物事を決めてしまう特徴がり、チームを混乱させる

⑤気が散りやすいので一つの物事に集中できず、勉強や読書をする習慣がない

会話にも集中できないため、人との会話についていけないことが多い

失敗してしまった時もその原因を解決しようと努力とせず、間違いを指摘しても、なぜ間違ったのか理解することすら難しいため、過ちの原因が改善されることがない

目先のことしか見ていないため計画を立てて行動ができず、スケジュール管理もできない

自己弁護に長けており言い訳が上手なので、自分の非を認められず言い訳が多い

⑨会話もあちこち飛んでしまうため要点がまとまっておらず、話していることに矛盾が多い

不平不満やネガティブな発言が多いので、特に後輩社員に悪影響を及ぼす

人事企画課の課長は面接官でしたが、優秀な学生を採ろうというより「こういう人は採ってはいけない」という消極的優生論の人でしたが、私が採用責任者の立場になった時に、この人に言われたことのメモを読み返すことが多いです

やはり劣った人が多くなると組織は弱体化しそうです

とある大学の同世代のキャリアセンターの課長さんが「Z世代の学生がただ長く生きてるだけのX世代を分析してたんですが、これが面白いんですよ」と雑談で話してきました

・若者と女性には厳しい態度

・なぜか不機嫌なことが多い

・店員には上から言葉

・見るもの聞くもの批判と不満が多い

・独り言が多い

・性欲だけは強くある

と笑ってましたが、この課長さんはかすりもしないので面白いと思いますが、こういうX世代はよく見かけます

企業だって優秀な人を欲し、劣った人は入社させたくありませんから一種の優生思想になります

採用活動自体、優秀な人間を獲得し組織の強化を図ろうとする優生論に基づいた企業活動です

また優生思想は誰の頭の片隅にもあると思います

優生論が一利あるのはよく理解できますが「人権侵害」なのは確かです

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました