60・20社会を生きる
新入社員入社研修の準備が始まりましたが、社会に出るに辺り毎年研修で伝えていることを書き綴っていきたいと思います
あくまでも個人的な考え方です
7.経験のないことは上手くいかない
全く初めてやったスポーツ、初めて触った楽器・・・最初は上手くできません
人は経験が全くないことは上手くできずに失敗します
もうこれは会社に20年いようが40年いるベテランだろうが皆、初めてのことは上手くできません
まして昨日今日入社した新入社員であれば、失敗、失敗、失敗です
日本人は世界一セロトニンが少ない民族で不安症なので『失敗を非常に嫌がる』気質なのです
「チャレンジしなければ生まれてきた意味がない」という考え方の他の民族と違い「失敗しなかったことが満足」な民族なのです
挑戦することの大切さは頭ではよくわかっていても「失敗したらどうしよう」がいつも頭の片隅にあります
どの組織も「新人の失敗は想定内」なので、まずはやってみてください
マザーテレサも「神は成功など望んでいません!挑戦することを望んでいるのです!」と言っています
8.3段ロケットで生き抜く
人類は飢餓と病気の撲滅のために動いてきました
結果として長寿社会が実現しました
現在の中高生の半分は107歳まで生きると言われ、人生は長くなっていきます
Z世代は『60・20社会』と言われ、労働期間60年・企業の寿命は20年の社会を生きると言われています
親の中には「一つの会社に入ったら定年まで忠実にいるのが当たり前」という終身雇用の考え方が根強い場合がありますが、鵜呑みにしない方がいいです
小学校→中学校→高校とステップアップしたように、3回くらい仕事は変えそうです
アメリカ人は平均13回転職をし給料を増やしていくようですが、日本はそこまでジョブ型キャリアにはならないと思います
ジョブ型雇用が基本になり、たぶん6割の人は学び直して成長産業へ移動することになりそうです
万年人手不足の企業もあるので「入社したらできるだけ長くいてほしい」という永年雇用の企業は4割ほどだと推定されています
自分のライフプランにあった方を選べばいいと思います
長らく続いた終身雇用の弊害で「日本のサラリーマンの個人学習時間の一日の平均は6分」といわれています
学習する人は凄い時間を費やしますが、全くしない人は0分で大きく差があるようです
これからは『次のステージを意識して常に学び続ける』ことが重要で、最初の就職=1段目のロケット、次の転職=2段目のロケットで3段目は個人事業の人も増えると思います
3段ロケットでないと高くなった人生の成層圏にたどり着かないと思います
就職は自己投資
9.投資で重要なのは自己投資
「年金制度は崩壊する」などと言われていますがそれはないと思います
ただ支給額の減や支給年齢の後ろ倒しは十分にあり得ます
55歳定年の昭和と違い、80歳まで働く時代となると『労働所得一本では危うい』と思っていた方が良さそうです
①労働市場に自分の労働力を投資して稼ぐ労働投資
②金融市場にお金を投資してお金に稼がせる金融投資
③不動産市場に投資して土地に稼がせる不動産投資
④特許・書籍の出版・YouTubeなどで稼ぐ権利投資
大まかに言えば投資はこの4種類で、最初はほとんどの人が自分自身を労働市場に投資する労働収入でスタートします
若いうちはあれこれ考えず、自分に投資して自分磨きをすべきです
労働投資以外で最も手間ががからないのが株式投資です
これは銀行や証券会社の窓口にはいかず、ネット証券が鉄則です
店舗費と人件費がのる分、手数料が違いすぎ利益が大きく開きます
株式投資は『不労所得』といえるほど手を煩わすことがありません
なんといっても若いうちから始めれば、アインシュタインが「人類最大の発明」と評した『複利の力』が最大限使えます
インデックス投資で運用がお勧めですが
月々3万円を5%で運用すると40年後には2412万円(貯金だと1440万円)
月々5万円を5%で運用すると40年後には6420万円(貯金だと1440万円)
月々8.5万円を5%で運用すると40年後には1億円を越えます(貯金だと4080万円)
1億円を4%ルールで切り崩せば、1億円を切り崩さず月々33万円の収入になります
最近「投資だ!投資だ!」と騒がれてますが『向こうから寄ってくる話は危険』と考えて間違いないです
逆に言えば、いい話はこちらから学び、探さなければならないということです
『富は知のないところから知のある方へ流れていく』というように、知らない人間は搾取され続け、知っている人間は富が増え続けるのが世の中の仕組みです
日本人のマネーリテラシーは低いので、じっくり時間をかけて投資も学習してください
10.変化を楽しむ気質へ
ChatGPTなど突然登場して「もうググる必要なくなるんじゃね?」とテクノロジーの進化の加速度増していきます
新しいテクノロジーに対して必ず批判的な人はいますが、テクノロジーの進歩は人類をより便利に、より豊かにしてくれるものなので進化はし続けます
批判する人の中には「変化が苦痛」という人も多いですが『万物流転』『諸行無常』など「変化しないものなどこの世にはない」というのは大昔から言われている真理です
好奇心は非常に重要で、これからは変化を楽しむ性格を形成することが重要です
「変化は苦痛」「変えるのは面倒くさい」という性格は致命傷になるような気がします
多趣味も奨励しますし、副業もどんどんチャレンジしてみると良いと思います
守破離
11.「型」創りから始まる
茶道や歌舞伎、剣道などの芸能や武道におけるプロセスを表す言葉に守破離(しゅはり)という言葉があります
まずは先人の教えを 守る ところから始まる
習得できたらその型を破る
最終的には独自に発展させ、型から 離れた 己のスタイルを確立する
という流れです
私もはじめて教育企画部という部署の転勤になった時「2軍は徹底的に基本基礎の型教育・個性は1軍で発揮」と言われたのを覚えてます
基本基礎を身につけることは非常に重要です
そしていずれは自分のスタイルを確立するのが仕事の流れです
12.鉄の凡人なならないよう意識する
「どうしたら営業成績が上がるの?」
「どうすると良い企画ができるの?」
とにかく成功の秘訣を人に聞き続ける
大概成功例というものは「地味な努力の継続」だったり「苦痛の連続」だったりするものが多いです
本人の求めている答えは「楽で、すぐ成果の出るもの」などで聞いてもやりません
「なぜやらないのか?」と問いただされると猛烈に言い訳をする・・・
これを『鉄の凡人』といいます
これだけ成功例の書籍などが世の中にあふれているのに、なぜ比例して成功者がでないのか?
それは鉄の凡人が多いからです
成功例の大半が地味な努力の継続であることが多いです
インスタントなスキルはあまり存在しません
なんとか2回でまとめようとしましたが、まとまりませんでしたので次回で区切りをつけようかと思います
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました