人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

好奇心・知識・思考・行動格差

マニュアルのない仕事は楽しい

学生の頃は基本的に『知識の詰め込み』です

「勉強って楽しいよね!大好き」という人もいるでしょうが「辛いもの」「努力で乗り切るもの」という考えがやや強いと思います

私は嫌いでした

社会人になると学校のようなカリキュラムに沿った詰込みは大きく減ります

「本はよく読むんだけど読んでもすぐ忘れちゃう」という声をよく聞きます

本から得た知識は簡単に脳に焼き付きません

1番いいのはアウトプットを意識してインプットするということです

営業の管理職の頃は朝礼やミーティングがあったので「その時この話をしよう」とインプットしたものが脳に固定します

教育・研修の責任者の今はもっと多くの情報が固定化されます

アウトプットしなければならない今の仕事はそのような意味では非常に恵まれていると感謝しております

会話の弾む友人を2人~3人持てば人生は幸せといいます

全国一斉の入社研修と秋のフォロー研修で全国の教育・研修責任者が集まりますが、教育の談義だけでなく一般的な知識交換も非常に楽しいです

知識・思考・行動の差が面白い 

学生時代はカリキュラムが決められており『待ちの姿勢』の新入社員も多いです

エデュケーション教えられたことを忠実に頭に詰め込む より

ラーニング自ら学ぶ姿勢を説くことに時間を割く教育責任者も多くいます

「最近は親から退職の電話があったりする」

「ラインで会社を休む連絡がきた」

など非常識なことが増えつつあるので社会人の常識に時間を多く使う教育責任者もいます

中には孫正義に心酔しており

知識という具材を脳に入れて脳で料理して知恵として出すという孫さんの考えをまず最初に伝えようと必死な教育責任者もいます

私は適者生存を重視しています

「虎は強いのに絶滅の危機に瀕している、一方ウサギは強くないのに世界中で増えている」

「強いから栄えるわけではなく、賢いから栄えるわけではない」

を新入社員には最初に話します

好奇心の格差〉が〈知識の格差〉となり〈思考の格差〉になっていき〈行動の格差〉となり大きな差になっていきます

好奇心を持ってもらうような研修が大切なです

入社研修や1年目のフォローの研修をしっかりやる企業は定着率が高いです

理由はハッキリはわかりません

文部科学省から学習カリキュラムの指定があるわけでもなく、全社共通なものは大阪・東京の研修でやるので『基本自由』にやっています

研修責任者各自の〈好奇心の違い〉〈知識の違い〉〈思考の違い〉〈行動の違い〉が面白く刺激になります

世代が違うとキャリアアドバイスが違う 

今、社会人になっているのはZ世代です

職場のX世代の先輩社員は終身雇用を基本としてキャリアアドバイスをする人が多いい用です

Y世代の先輩になると「転職に有効なスキル」や、なかには「FIREを視野に入れた方がいい」などのアドバイスをする人もいたりします

『社会変化のスピードが増し企業の寿命が短くなっている』

『終身雇用信仰はぶら下がることばかり考える社員になってしまう』

などを理解してきている社員が増えてきた世代です

世代が開きすぎるとキャリアに対するアドバイスが適切でなくなる可能性があります

終身雇用型社会を生きるのか

ジョブ型雇用型社会を生きるのか

でアドバイスは全く違います

教育・研修責任者はX世代が多く、この辺の思考のチェンジは必要不可欠です

サッポロビールが45歳以上の社員の早期退職の募集をした時に「中長期の計画が今のままだと達成できない」と理由を述べています

社員の人生より経営計画の達成が大切とハッキリ述べています

終身雇用型キャリア思考だと「なんて冷徹な判断だ」となってしまいます

ジョブ型雇用キャリア思考だと「そろそろ乗り換えるか」と考え始めます

好奇心格差⇒知識格差⇒思考格差⇒行動格差はこのような時に大きな差となって表れます

人生をしっかり語り合える友人を持つことは年代に関わらず大切なことだと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました