人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

20代FIREの賛否両論

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何歳がFIREの適齢期か

FIREとは経済的自立をして早期リタイアするということです

ようは 働かないで生きていくことです

株式投資が多いようですが副業 例えばYouTubeなどや不動産投資〉〈貯蓄などいろいろあるようです

『好きなことだけして生きていく』

というフリーダムマインドが思想の核です

人間の思想は自由なので『法を犯さない』『モラルを守る』ならば全く問題はありません

60歳ならば普通の引退だし

55歳ならば一昔前の定年です

このくらいだと〈 早期リタイア 〉にはならないと思います

元日本マイクロソフト社長の成毛さんは45歳でリタイア

「これ以上いても老害だ!重要なポストは若手に譲るべき」

「日本は過去の功労者=50代・60代がえばりすぎ」

と言っていました

45歳は早期か否か微妙です

聡明な方なので 自分なりの考えが強くあったと思います

考えたいのは〈 20代で目指す人の多さ 〉です

先日も飲みながら相談されました

思考も生き方も自由であることは百も承知で考えてみます

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世代によるFIREに対する見方

私が〈不動産投資〉や〈株式投資〉をするのは人生100年時代を意識してです

同列の保険会社から来た人との会話によく出るからです

「何も手を打たないと70歳でも80歳でも働ければならない世の中になる」

と痛感したのが動機です

私の個人的な意見で言えば

「経済的自立」は賛成で

「20代30代の早期リタイア」は待ったというところです

年代別でもFIREに対する捉え方が違います

団塊の世代などは〈フリーター〉も認めません

「いい大学行け!そして大企業に入れ!」と叫ぶ親が多かった世代です

灼熱の日本経済で活躍した世代です

昭和30年代生まれもFIREに対しては

ドロップアウト

「敵前逃亡」

「人の生き方ではない」

と否定的な人が多いです

この世代と就職氷河期世代は夏生まれの人冬生まれの人で全く人生観・就業感が違います

昭和40年代生まれになってくると容認派が増えます

学生時代は元気に成長する日本でしたが 就職すると下降し続ける日本をずっと見続けています

「このままではいけない」という変革意識は強い世代です

ただ「就職したら定年まで一つの企業で働く」という意識もまだ高いです

就職氷河期世代は上記の世代とは全く違います

「行きたい会社に行けず」

「ポストは増えず」

「給料は増えず」

「正社員にはなれず」

FIRE容認派はぐんと増えます

「俺の若い頃はな・・・」の若い頃が基準になるのは当然です

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FIREの奨励派も問題あり 

学校を卒業するときに

「小説家になりたい」

「音楽をやりたい」

と言えば親は当然反対します

子供もそれはわかっています

「小説家になる為にFIREを目指す」ならよく理解できます

問題はFIREを強く奨励する人です

「私は株のインデックス投資で毎月40万の収入がある」

「私は不動産投資で年間4000万収入がある」

「サラリーマンはラットレースだ!抜け出さないと」

「奴隷所得のままでいいのか!」

「毎日満員電車に揺られバカらしくないか」

「嫌な上司におさらばしよう」

別に大きなお世話です

・過労で体を壊した

・自分のスキルが古くなった

・人間関係に耐えられない状況

という人に提案はいいですが

多少の不安・不満はつきものなので強くあおる必要はありません

・同期入社との競争

・人間関係を生きる忍耐力

・結果を出す方法

・時間が自由にならない⇒時間有効活用力

などはサラリーマン時代の必須科目だと思ってます

私自身〈新入社員入社研修〉も素晴らしかったし

会社の研修・働きながらのスキルアップ&マインドチェンジも非常に感謝しています

限界に達したら本人が決めます

ユダヤの言葉に

あなた自身の井戸から

水を汲み

あなた自身の泉から湧く

水を飲め

とあります

会社や国に頼らず

自分で水源=収入源を作り出しているのなら

なんの問題もありません

あとは考え方の違いがあるだけです

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました