人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

研修では伝えない重要なこと

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入社研修は基本的に新卒入社の時だけ

 新卒が入社してくると たいがい入社式新入社員入社研修があります

3日ほどで終わる企業から 1ヵ月以上やる企業まで様々です

私が新卒入社した会社は とある年「半年の入社研修」をしたことがあります

新入社員には好評だったらしいです

現場からすると「早く配属させて」となります

新卒を定期的に採用している会社は「独自の考え方」で「独自の研修」を行っており やり方は様々です

現在の会社で言えば「大阪で1週間研修」⇒「配属地区で2週間研修」⇒「配属部署でOJT2週間」でGWになります

中途入社になると やっても1日~2日 ほどです

基本即戦力扱いですから「事務手続き」や「社内見学」程度で研修らしいものはなかったりします

「未経験者歓迎」の採用ならある程度の研修はあります

新卒入社は我が子のように扱ってもらえる点がありがたいです

 「今日から社会人だ!今日から給与は発生しているんだ!」と言っても「長い学校生活」が染みついてます

学校スタイルのOFFJT考え方」「やり方」「知識を教えるのがどこの企業でも基本です

配属させたらすぐできる仕事からしっかり研修しなければならない仕事まで様々です

世の中に意味のない仕事はありません

「その仕事は意味がない」という考え方があるだけです

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最も重要な生き残り方 

500人以上いる研修だと 講師は「新入社員との距離」は遠くなります

50人以下だと「新入社員との距離」はやや近くなります

5人以下だと「新入社員との距離」はかなり親密になります

研修では話さない重要なことがあります

適者生存

強いものが生き残るのではない

賢いものが生き残るのではない

環境に適したものが生き残る ということです

虎は地上最強の動物ですが絶滅の危機に瀕しています

一方ウサギは強い動物ではありませんが世界中で繁殖して増えています

「生き残る者」と「滅びる者」の違いは何か・・・

考えてみましょう

イヌ科・・・日本オオカミは滅び 犬は栄えた

ネコ科・・・虎は絶滅危惧種 猫は栄え続けている

犬は古来より「侵入する野生動物」「自宅への侵入者」から守ってくれる«番犬としての機能»があります

«狩猟»や«犬ぞり»や«警察犬»など人間に役立ってきました

猫は«蔵のネズミを駆除する»ために日本に来ました

「ネズミを好む」から「ねこ」と呼ばれたそうです

(よく寝る子から来ているという説もあり)

飼い主企業の役に立つ が重要です

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 次に重要なのが

扱いやすいこと

上司の性格 や チームの雰囲気 にもよりますが「扱いずらい」は敬遠されがちです

 「主張が強い」「メンタル弱すぎる」「マイナスな見方が多い」「文句多い」「協調性がない」などなど扱いにくい気質は早期に改善努力すべきです

私は「イエスマン大いに結構」だと思います

頭に「状況判断力」腹に「確固たる信念」があるのなら伏龍」=龍が天に昇る日までひたすら存在を消して水の中にいる状態です

次が

可愛い

顔のことを言ってるのではありません

お客様からも 取引先からも 先輩からもひいきしたくなる人柄は非常に重要です

「憎めない奴」「可愛い奴」と見られるのは最高の徳だと思います

オオカミでなく犬

虎でなく猫

の栄えたポイントは≪強さ≫≪頭脳≫ではなく

犬と猫は役立つ」「扱いやすい」「可愛いということです

研修で講義することのない重要ポイントです

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 人は性格と異なる人生には出会わない

 職場では「仕事は『考えてやる』ことが大切」「考えないでやるから失敗する」が基本の空気です

失敗に寛容な職場ばかりではありません

①よく考えてから行動する

②よく考えずに行動する

③よく考えるが行動しない

④よく考えず行動もしない

の4タイプなら伸びるのは①と②の行動派です

「えっ 考えないで行動する奴なんて迷惑では・・・」

ミスや失敗は嫌な空気を生みます

怒られたり 迷惑かけたりします

ただ 行動しない限り現実は変わりません

学習もしません

そもそも失敗したら組織が傾くような業務を新入社員には任せません

いろはにほへとの『い』は犬も歩けば棒に当たるです

「行動すれば痛い目に合う」はありうることです

ミスや失敗を奨励する組織はありませんが

トヨタ自動車名誉会長の豊田英二さんがその失敗は君の勉強代だ!」と言ったように「やった結果≪成功した≫と≪失敗した≫は同じ一つの学習」なのです

古来より日本では下積み期間というものを非常に重視してきました

幼虫が成虫になるために 脱皮を繰り返すようにいつか羽ばたくための下積み期間は非常に大切なのです

これがないと「生煮えの信念」「生煮えの教養」「生煮えのリーダーシップ」になってしまいます

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

いつもはてなスターやコメントありがとうございます 感謝しております