人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

五本能の高次元・低次元

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守備本能の高次元・低次元

以前、人間の持つ五本能を述べました 東洋思想から来ています 東洋の心理学とも言えます

各五本能は必要で備わっているので いい悪いはありません 高次元で発揮されるのか、低次元のものなのかの問題です

低次元で発揮されると稚拙だし、周りに害も与えます 高次元で発揮するにはどうしたらいいのでしょうか

守備本能は自分を守ろうとする本能です それが個人か集団でかの2種類があります

低次元で守備本能がでると個人守備では頑固になったり 好き嫌いが激しくなったりします 自分のペースを崩されたくないのでとっつき難いマイペース人間になりがちです

本来「守る」という本能が優れている人は 優しくて、いざという時には強い人です 決して自己主張はしないが信念がしっかりある人です 頼りになる兄貴、面倒見の良い姉御肌というイメージです

まず しっかりした「根」をもつことです 職人なら技術の基本 料理人なら料理の基本 商売なら商売の基本 を投げ出さずにしっかりとマスターすることです

また すぐに人に頼ると守備本能は鍛えられません たとえ苦しくても、他人に頼らずに自分で頑張ることです

そして 時間をかけても自分の心の枠を広げること たえず上を目指して頑張ることです 目標を決めたら他のことには目もくれず一途に頑張ることが大切です 

高次元の守備本能は時間をかけて磨かれていきます 高次元の守備本能は周りに安心感を与えます

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 伝達本能と引力本能の高次元

 伝達本能は 何かを伝えたい 表現したい という欲求です

伝達本能は大衆的なもの 例えば報道のように偏りなく中庸な姿勢で伝達するものと 個人的な美や想いの偏りのある伝達の2種類があります

ただ仲の良い人としゃべりたい 好きな絵を描く 音楽を楽しむなどの自己満足で発揮されるのが低次元ですが、伝達本能は美しいか否かが重要だと思います

人の精神は言葉で生きも死にもします 心に響く言葉でやる気が出たり、美しい芸術にふれて 素晴らしい音楽に出会って幸福を感じ心が元気になったりします

その為には 常に受信する側のことを意識しなければなりません この言葉を、文を、絵を、音楽を受信することにより相手にいい影響があるのか否かです

相手にいい発信をするのであれば 極力好き嫌いをなくし 孤独にも強くなければならないのです 伝達本能を高次元で発揮することは周りの人の精神を豊かにするということです

 引力本能は 周りの人を引き付けたい本能です  五本能の中心に位置します 人は他者との関わりなしには生きていけない生き物なのです

子供が「見て見て!」と言ったり 恋人がかまってくれないとすねたり 自分に関心がないことへの不満が強いのが引力本能の低次元です

五本能の中心に位置する引力本能は自分に魅力はあるかをストレートに問われることです

やはり高次元の引力本能は 愛情・奉仕の行為 してあげたことへ見返り・感謝を求めない無欲さ 小さなことでも信用・信頼を積むこと が大切です 

来る人拒まず 去る人追わず の広い心も重要です 世知辛い(せちがらい)世の中にするか否かは一人一人の引力本能の質が影響しています

昔は立派な方が多くおり、お金のない学生を書生として住まわせ、勉強をしながらも家の手伝いをさせていたそうです 「旦那さん」と呼ばれる人たちですね 今は「旦那さんが減り、社長が増えた」など言われたりもします

高次元の引力本能は周りを幸福に豊かにしていくと思います

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 攻撃本能と習得本能

 攻撃本能は 前進したり 競い合ったりする本能です

低次元で出れば、つまらないイジメゲームに熱中するなど害にもなりますが、ウイルスと戦う や スポーツなどの名勝負を生んだりします

「守る」が不変なら「攻撃・前進」は変化です 「守備」が建設行為に対し 「攻撃」は破壊行為です 害なウイルスを破壊するなど 人類の発展のためにはなくてはならないものです コロナが蔓延した 「動きを止めよう」が守備 なら 「コロナ撲滅」が攻撃です

攻撃本能は 何にを攻撃するのかが重要です 攻撃するのが人命を脅かす病原体なのか 自分より弱いものを快楽でするのかです 「運命は動きの中にあり」といいますが、前進をしなければならない場面は、国も組織も個人も多くあります

何か悩むことがあれば 立ち止まって考え込んだり、引きこもってうじうじするのではなく、解決に向かって行動すること 手足を動かしてみるとよい解決方法が浮かぶかもしれません

だめなら プライドも捨てて退却することも重要です 

高次元の攻撃本能は 動くことにより考え 体験から学び 困難に打ち勝つものです

 習得本能は 学びたい、知りたいという欲求です

学ぼうとしているものの質で高次元か低次元が決まります

その原動力は 好奇心 知識欲求 さらには自分の質を高めたいという成長欲求です

学ぶには師匠が1流か3流かも重要です 

現代は18世紀の人が一生を掛けて学んだ知識を2週間で得ることができます 非常に恵まれた時代と言えます

人はこの世を去る最後まで学び続けようとします 習得本能が一番最後まで残る本能といえそうです

高次元の習得本能は 知的生命体である人間を知識だけでなく 精神的にも成長させてくれるものだと思います

それぞれの本能に良し悪しはありません 必要で備わったものです

どの本能も最も美しいカタチで燃焼し、意義ある人生を送りたいものですね 

 

 本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました