人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

自我あるゆえに我あり

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悪魔の手術

 1932年リスボン大学のエガス・モーニフが凶悪な人間を善良な人間に変える手術に成功した

おでこの両側に2cm程の穴をあけ メスで前頭葉を削除する

この手術により極悪犯罪人や乱暴な人間が非常におとなしくなる

「すばらしい!!」

1949年にEモーニフ教授はノーベル賞をもらった

ただ 確かに乱暴はしなくなったが どうもおかしい

喜怒哀楽の感情はなく 決して前向きに生きようとしない タガが外れたような人間になっている

この手術には疑いがもたれる

人間を人間でなくする手術

悪魔の手術とまで言われ 今では特殊な例を除き この手術は禁止されている

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創造・意欲・意志の力 

 前頭連合野は人間の考える力」「やる気」「我慢する力と深く関係している

創造の座」「意欲の座」「意志の座があるのです

これは人間のみに発達したもので 動物にはありません

だからこの前頭連合野を使って得られる喜びが人間しか得られない喜びなのです よく言う自己実現の喜びなどは このことを指しています

何かをやり遂げようとする

失敗するが再びトライする

成功したときの喜び

前頭連合野をフルに使っての喜びです

周りとのかかわり合い」さえ良ければ 人間は誰でもこの3つの座を使って「何かを成し遂げたい」そして「成し遂げた喜びを味わいたい」と思っているのではないでしょうか

「周りとのかかわり合い」が悪かったり「自己成長できる環境」でない場合 やる気をなくしたり 時に反組織的になったりします

人間にしか得られない喜びを理解することは 人間を知る鍵だと思います

「創造の座」「意欲の座」「意志の座」を削除する手術など やはり悪魔の手術と言えます

自我あっての人間なのです

東洋人はどちらかと言えば 精神を重視して人を理解しようとし 西洋人に比べると科学的検知にたって人間を理解しようとする姿勢に掛けるような気がします

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脳の汗は気持ちいい 

学ぶ意欲さえあれば脳は年齢に関係なく成長する

「もう学ばなくていい」と判断すると身体ごと老いていく

理想を失うと人は老いを加速させる

年齢で老いるのではないのです 意欲がなくなるから老いるのです

一冊の本を完読したり 難問を解いたり 何かを成し遂げたり 脳をフルに使って打ち込むと意欲的な生き方ができます

脳も汗をかくことに喜ぶのです

自我あっての人間です コントロールに苦労することはありますが 自我がなくなれば終わりです

イランの言葉に

坊さんになるのは なんとたやすい

人間になるのは  なんと難しい

形式として坊さんになるのは容易だが 真の人間になるのは難しいと説いています

真の親になる 真の上司になる 真の教師になる・・・ 自我あっての人間ですが 自我のコントロールに苦しむところに生き方の苦労があります

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました  

 

 

解釈の仕方で変わる人生

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「哲学」って何?

 ある程度キャリアを積んでくると「あいつは哲学がない」「商売には商売の哲学がある」などいう場面に出くわしたりします

また日本人はを求める民族 と言われるとおり「商人には商人道」「柔術でなく柔道」「剣術でなく剣道」など「『』の小乗から『』の大乗へ」技を磨き続けることにより道人生を創っていく という文化があります

「道」はわかります

「哲学」ってなに??

哲学=フィロソフィー⇒知を愛する

多くの優秀な方は学ぶべきは 歴史・哲学・数学と言います

キャリアを積めば 考えた量も多く 独自の哲学が出来上がる・・・(はず)

大学の一般教養では教わったけど だいたいにして知識が詰まりまくってる教授などという人種は わからない生徒を置いてきぼりにして進んで行ってしまう

わかるまでとことん付き合う小学校の教師は本当に素晴らしい

「しかしつまらん授業だ!哲学なんて履修すんじゃなかった」と思ってる私の横の女性が「面白いですね!次の授業も楽しみ」と言っていた

どうも学生時代の自分は「知を愛する」とは程遠いらしい

心理学も 哲学も 歴史も 社会人になって「必要だ」と初めて感じてからの独学での学び直しです

学生時代が三流の私でも やる気が湧けばいつでも誰でも学び直せる日本社会は本当に素晴らしいです

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 事実などない 解釈があるだけ

 哲学は最初の部分の「ギリシャ哲学」がつまらないです(個人的に)

そこで放り出さなければ まあまあ面白くなってきます(個人的に)

また白哲学黒哲学があり ニーチェなどは黒哲学です

ただ西洋哲学の基礎ができると 東洋の老子」「孔子などの思想家が面白くなりました

ニーチェの言葉で好きなのが

真実など存在しない あるのは解釈のみである 

虚偽と思われるものも往々にして誰かの「解釈」であり

真実と思われるものも往々にして誰かの「解釈」である 

真実は一つ!」などはない

これが社員教育に役立ちました

どう解釈させるのか

解釈の仕方で 考え方も 行動も違ってきます

百聞は一見に如かず

百見は一に如かず です

考える」「解釈するというプロセスは非常に重要なんだと思います

そこから「思考」が生まれ「行動」が生まれます

百考は一に如かず

百行は一に如かず

「行動」の後に「結果」が出て その繰り返しがその人の仕事のスキルとなります

人の仕事における経験値とはかけがえのないものなのではないでしょうか

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「知」を愛することのすすめ 

 「勉強しろ!」は大人のうるさい号令と捉えれば「学ぶ」は苦痛に解釈されます

ただ 先人の英知の結晶を無料で学べる 義務教育と言う素晴らしい制度 と解釈すると非常にありがたいものです

数字の法則

科学の法則

など長い年月を掛けて蓄積された知識を6年間も学ぶことができる と解釈すればもっと違う学生時代だったと思います

知恵は運命より強し(カトリーヌ)

 何か苦しいことがあり 困り果てたりすると「運が悪い」と諦めて それ以上努力するのを止めてしまう人がいます こういうのを思考停止といい 人間のダメな行動の典型です

実際は「運が悪い」のではなく 知恵がないのです

やはりある程度の年代になったら「知を愛する」ということが芽生えないと苦難のたびに思考停止になりかねないと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

日本のいいところを自覚しよう

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外国人から見た日本の良さ

 前回、日本の「自殺率の高さ」を話題にし その前も少子高齢化」「人口減」などネガティブな日本を取り上げすぎてしまいましたので 日本のいいところにスポットを当ててみたいと思います あくまでも個人的意見です

インフラが整っている

 高速道路は平成の時代に2倍以上伸びました

 新幹線も九州・北海道と全国に延び

 消防・警察・医療のインフラ

 東京・大阪に2大テーマパーク

 コンビニは至る所にあり

 数えたらきりがないほど世界的にみてインフラ整備されています

食事が美味しく種類が豊富

 種類が多いうえに美味しいです

 500円以下の飲食店もきれいで快適

毎年海外からの留学生や新入社員も私が窓口なので外国人目線で日本の良さを確認できます

「きれいな店(牛丼屋)なのに安くておいしい」

「コンビニがすごく便利 全てがここで賄える」

「アニメが好き すごい文化だと思う」

「映画館に女性一人で行ける」

「新幹線に乗る前チェックがなくびっくりした 平和なんですね」

「パトカーがサイレン鳴らしているところ見たこともない」

全員共通なのが平和な環境のようです

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最も誇るべきは平和なこと 

 基本的に報道は「事件」「事故」を流しますので「世の中は怖いことがたくさん起きてる」と思いがちですが 日本は「最も命を落とす危険の少ない国」=平和な国 です

日本の殺人事件発生率は177国中171位です

治安がいいのは世界的に誇れるところです ただしバブル経済崩壊後 犯罪件数は1.6倍と増えました 大不況期には犯罪増加の傾向にありますが 殺人は世界的に見ても少ない国です

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「でも他国が攻めてきたらひとたまりもなくやられるんじゃない?」 

 米陸軍指揮幕僚大学のジョン・T・キューン教授の話では

日本の海上自衛隊世界の海軍のランキングで5位以内に入る

パイロットにしろ艦にしろ 日本はどんな相手にも引けを取らない

しかも日本は他国の何分の1かのわずかな予算で、これを成し遂げた

とのこと

「日本と戦争したら大変」「日本は強い」と他国からは見られています

防衛力の強さも平和の一つです

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また1年以上いる海外の大学を出て日本に来た外国籍の社員に聞くと

・礼儀正しくて 親切

・すごく気を使ってくれる

・まじめで勤勉 協調性がある

・どこに行ってもきれい

・ルールを守る ちゃんと列に並ぶ

これは一緒の職場の社員だけでなく お客様にも言えることだそうです

お客様ぶらないから 最初は社員かと思った!スーツ着てると見分けるのが大変だった」と言います

海外からは私たちが思っている以上に 日本人は好かれているようです

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和合性が日本人の財産 

 客船が沈みかけたとき客を海に飛び込ませるためには・・・

イギリス人→「紳士ならここで飛び込みますよ」

アメリカ人→「ここで飛び込めばヒーローです」

ドイツ人 →「規則ですので飛び込んでください」

イタリア人→「美女が泳いでますよ」

日本人  →「皆さん飛び込んでますよ」

 周りを見てから自分の行動を決める日本人気質を皮肉ったものですが 周囲との調和を図る日本人のこの和合性は非常に世界に誇るべきものだと思います

日本にはじめてLOVEという言葉が来た時にキリシタン大名たちが四苦八苦して訳した言葉がご大切にでした 現代の私達からすると笑える訳し方ですが相手の身を常に大切に想う心という訳し方は民族性気質の素晴らしさを表しているように思えます

セネガルのことわざに

人間の薬は人間である

とあります

人間が抱えるあらゆる悩みや問題は 結局 人間同士でなければ解決できないということです

常に他者を気にかけている日本人気質からは様々な素晴らしい文化が生まれているのだということを もっと私たち日本人は自覚しなければならないと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

遊ぶのすすめ キリギリスにも学ぶ

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日本人は不安が強い気質

「学ぶのすすめ」 の次は遊ぶのすすめです

遊ぶことができるのは高度な知能を有しているからの証明です

アリとキリギリスの話は世界的に有名ですが 「勤勉なアリが正しく 遊び惚けたキリギリスは間違った生き方」とは少し違うようです

「君は遊んでばかりで良くないよ!」というアリに

「君のように奴隷のように働き詰めの人生は楽しいのかい」というキリギリス

この話は「どちらを生きるも自由だよ」という2者選択の話らしいです 

日本人は不安になりやすい気質だそうです

欧米人に比べてセロトニン分泌量が少く不安感が強い 遺伝子レベル的にも自己肯定感が低い 遺伝的に楽観的にものごとを考えることが苦手な民族が日本人の気質です

重要なのがつながりを大切にするということ

こんなことから

「独りの時は怠け者でも集団で動くときは勤勉」

「集団行動を重視する 空気を読む」

という民族的な気質が観られるのかもしれません

「人間関係を大切にする」は人間関係で疲れるにつながります 

「不安感が強く つながりを重視する」気質は

美しく出ると「協調性があり 勤勉」になりますが「人間関係で精神的に疲労困憊する」「過重労働で身体的に疲労困憊する」も引き起こしやすいと言えます

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コロナよりはるかに怖い自殺者数

 コロナによる死亡率は100万人当たり13.2

自殺による死亡率は100万人当たり185.2

10倍以上です!

新型コロナウイルスなどよりはるかに怖い 防ぐべきものが自殺ではないでしょうか

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自殺はどこの国でも男性に多いのも特徴です

以前「自殺を考えたら電話して」というダイヤルを労働組合を中心に配布しました ポスター代200円を各事業所分購入すれば参加できる安価なものでした

「電話をしてくるのはほぼ女性です 話しを聞くと思いとどまります 男性はまず掛けてきません でも実際の自殺者は男性の方が多いんです」とのこと

原因で多いのが「病気苦」「経済苦」のようですが 特に日本の男性に言いたいのが

・仕事が人生のすべてではない

・ゆったり休養する時間をもっとつくる

・趣味などの熱中できる遊びをつくる

・会合 雑談を増やす

の4点だそうです

逆に見れば 仕事が人生のすべて!休養などなく 遊びなどせず 無意味な会話はしないという一昔前の理想のビジネスマン像に近い人が危ういということです

アリ的生き方の最悪の結果ではないでしょうか

「学ぶのすすめ」の次は「遊ぶのすすめ」なのです

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絶望だけはしない 

 アリとキリギリスは意見を対立するのではなく お互いの意見を交換することにより 人生のバランスの真理を考えるべきだったのかもしれません

エンタメ闘病記『困っているひと』の大野更紗の決意表明

  なにがあっても

  悲観も 楽観もしない

  ただ絶望はしない

悲観してばかりだと暗くなる

楽観してばかりだと 辛いことがあった時 落差に苦しむ

だからニュートラルに現実を受け入れつつ でも絶望だけはしない

人の心は生きていれば上下はしますが 絶望したらそれで終わりではないでしょうか

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

人生「太く短く」か「細く長く」か

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 寿命の短い戦国時代でみてみる

徳川家康75で生涯を終えました

戦の絶えない戦国時代にあっては異例の長寿と言われています 織田信長が「人生50年」と詠っていたいたように 武将たちは50歳前後を人生としていたのかもしれません

私の生まれ故郷は神奈川県と静岡県の境を治めていた北条早雲88と長寿でした

この乱世にも長寿だった戦国大名はいます

石田重家  100

国司元相  100

平賀元相  98

上条政繁  98

北条幻庵  97

三好政勝  96

北条長綱  96

村井重勝  94

松平忠輝  92

真田信之  91

三好政康  90

島津義弘  85

宇喜多秀家 83

細川忠興  83

武田信虎  81

島津義久  78

今川氏真  77

本多正信  79

今川氏真  77

柳生宗矩  76

毛利元就  75

籐堂高虎  75

毛利輝元  73

伊達政宗  73

織田信雄  73

当時の平均寿命は42歳と言われ それを大きく越えた武将はまだまだたくさんいます 戦もありますが 医学もまだまだ発展していない時代です

上記の武将たちは細く長く生きた武将と言えます 天下取りの第一グループにいたとは言えません 

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 生き方は人それぞれ 年代でも変わる

 徳川家康などは「太く長く」なのかもしれませんが 大概は太く短く細く長くです

どちらがいいかアンケートをとると「太く短く」が多いようですが 年代別に見ると若い世代ほど「太く短く」を選ぶようです 当然、この志向自体年齢とともに変化します

一度きりの人生!思いっきり活動したい

若い頃はエネルギーもあるし 人生も長いし 早く結果を出したいし 駆け足で進みます 経験不足から遠い未来を観るクセはありません 当然「太く短く」を選択するものは多くなります

私も同期大卒男子166名の一斉の競争で社会人スタートしたので 競走馬のように生きてきました チーフを目指せ! 支店長になってやる! 営業課長だ! 営業部長まで上り詰めろ!

今思えば 会社の策略に走らされていた感が強いです 

ただ 我関せずにマイペースでゆっくり進む同期もいます ゆっくりですが確実にポジションを築き 長く安定します 例外なく地味なポジションに就きますが 激しい営業や商品開発の激戦区で 業績次第で降職にもなる同期を横目に安定した人生を築きます

「そんなに激しく競い合ってどうすんだ・・・」という姿勢です

これは人それぞれで 考え方次第です

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 必ず思想は二極化する

「自分の持てる力をフルに出して上まで駆け上がる!」

「いやいやそんなに急いでなにになる 自然体で進むが一番」

人間の思想は2極化するようです 同じ人間の中でもです 

西洋には ストア派 と エピクロス という2極の思想があり

東洋にも 意識高い系の孔子儒教 無為自然老子道教 という2思想がありました

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どちらがいい悪いではなく どちらも真理なのです

 スペインに

この世では

すべてが誠 で すべてが偽り

ということわざがあります

所詮、この世は自分の考え方次第だということです

ただ 2極の思想を戦わせることで自分の人生哲学も創られるように思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

終身雇用は理想なのか

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日本人気質と終身雇用

 トヨタ自動車豊田章男社長が「なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と述べた発言が話題を呼びました

同時期に経団連の中西宏明氏も終身雇用の困難さを述べました

終身雇用とはなんでしょう・・・

従業員に入社から定年まで在籍してもらって 長期的な目線から人材を育成すること そして従業員は安定した雇用と収入という定年まで収入を得られるという「保証を得られるのです  

これは制度であって法律ではありません

日本に長らくこの制度が定着できたのはなぜでしょう

まずは 高度成長期&安定成長期 に生まれた考え方が終身雇用」「年功序列」「企業組合主義です これは「三種の神樹器」と呼ばれました

好調期はOECD(経済協力開発機構)も「これが日本経済好調の要因」と述べています

その他 農耕民族だから一所懸命=一つの場所で勤勉に働く

武士道精神で独りの主君に忠実に使えるなども言われました

 終身雇用と年功序列

・企業内の社員の技能を高めることができた

・企業愛の育成が出来た

というメリットもありました

「学校を出たら一つの企業で定年まで働く」が日本の就労モデルだったのです

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半分は10年以上働く

「終身雇用は終わった」とは言っても日本の法律では 滅多なことで人は解雇できません 日本の労働者はガッチリ法律に守られています

会社がどんなに辞められると困る と言っても 自由に辞めることができる

会社がどんなにいてほしくない と思っても 辞めさせることが出来ない のが 日本の法律です

先進国の10年以上勤続している長期勤続者の割合

日 本 ・・・・ 45.8

アメリ・・・・ 28.8

イギリス・・・・ 31.6

カナダ ・・・・ 29.7

ドイツ ・・・・ 40.3

オーストラリア・・25.0

デンマーク ・・・27.0

韓 国 ・・・・ 21.5

労働政策研究・研修機構の「勤労生活に関する調査」では「終身雇用」を指示する者の割合は過去最高の87.9 と発表しています 9割近くは終身雇用を望んでいます

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 転職経験のない男性社員の割合は 

20代前半 70

30代後半 42%

40代   38%

50代前半 36%

転職なしで勤め続けている人は32です

一方で アンチ終身雇用派もおり

「能力のない人が上に上がっていく」

「給料が増えない 成果主義にすべきだ」

「スキルを磨いたらステップアップで転職するのが当たり前」

終身雇用・年功序列を嫌う人も増えつつあります

私は新卒で入社した会社に24年勤務し かつての上司が立ち上げたコンサルタント会社に引き抜かれました

やはり「会社に24年も育ててもらって裏切者」的な空気が非常に強かったです

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 社会は修行の場

 就職したら会社は自分を鍛えてくれる道場だと思いなさい

空手の師匠が教えてくれた言葉です

良い言葉は風化しません 学生時代に聞いた言葉でも今でも生きています

「安定第一に生きる」のも「好きなことを優先し自由に生きる」のも人それぞれの価値観の違いです

私達の現在の環境はテレビ・新聞の情報だけではありません 大きく発達したインターネットのお陰で様々な情報が入ってきます

当然 考え方も変わります

考え方が変われば 価値観も行動も変わります

パスカルの言葉に

無知を恐れるな

いつわりの知識を恐れよ

とあります

情報洪水のなかで・・・ 多様化する価値観の中で・・・

自分の生き方 社会の環境 をしっかり捉えて前に進むことが大切だと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

脳の栄養ってなんだ?

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最も大切なのが愛情

脳は体重の2%ほどしかありませんが 消費エネルギーはかなりのものです 起きている間は6万回想う考えるを繰り返しています

脳にとって栄養分は グルコース・酸素・水 ですが この自然が作りたもうた最高の物質の成長はそれだけでは不十分です

他にも 知識を詰め込む=学習という刺激 行動からくる刺激 などなど様々な外部刺激に反応して発達していきます 

虐待を受けて育った子供の前頭前野はかなり薄いと言います

昔は親子三代暮らす大家族がほとんどでした 私の幼少期は親子四代でした

メリットは大人同士でバランスをとる と言う点です 親が怒れば祖父母がフォローするなど うまく愛情が途切れず子供にいきわたっていたと言えます

たとえば

社会の厳しさを説く 父

勉強をさせようとする 母

風流=遊びの楽しさを伝える 祖父

家族の在り方を伝える 祖母

など コーチもたくさんいて自然な家庭内教育が行われます

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愛情不足が生み出す弊害 

 愛情不足で子供時代を育ってきた人が問題のある人ではありません

思いのほか 誠実で 勤勉で 責任感も強かったりします

仕事でキャリアを積み重ねていくと 役職はつかなくとも指導的立場や 後輩育成の立場になったりします

指導には知の管理情の管理があり この二つを行き来しながら人をマネジメントしていきます

この二つの管理は 言うほど高尚なものではなく 自然に身についたものが多いようです いわゆる育ちで決まったりします

幼少期の愛情不足は「情の管理」があまりうまくありません

褒め方 𠮟り方が上手くないのです

私の採用企画部時代の部長はがっちりした体形で 声も大きく迫力のある人でした

怒ると声がでかい分 全体に響き渡りますが怒り方が上手かったです

「お前ともあろうものが・・・」と冒頭につけるので 怒られる側もプライドが傷つけられませんでした

誰に教わったものではなく 自然に考え出したものだと思います

知で考える脳は学校で身についても情で考える脳は家庭でしか身につかないような気がします

本来 子供や部下の育成は無償のものでなければなりません

「勉強できたらいい子」

「業績上げたらいい部下」

は 条件付きで 無償ではありません

愛情不足で育つと この「無償」が出来ないようです

脳の発育には 無償の愛情が必要栄養素なのです

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 心の貧乏にはならぬこと

 考えるというと頭で考えるがイコールと考えがちですが心で考えるも私たちは頻繁に行っています

米国の映画プロデューサー マイケル・トッドは

私は貧乏だったことがない

ただお金がなかっただけだ

貧乏とは心のありさまをいい

金がないとは一時的な状態をいう

と語っていました

金持ちと貧乏の差は結局 心のあり方に帰着すると言えます

昔、タクシーの運転手が「本当の金持ちはタクシーなど乗らず 電車で移動するよ」と言っていました

ビルゲイツも生活は質素だったと聞きます 飛行機はいつでもエコノミークラスだったそうです

お金持ちほど 貧乏に見られることを気にしません

心は無形で見えないものです 豊かか否かは心のありようで大きく変わってくるようです

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

WILLがすべての出発点

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発火すれば燃え広がる

アメリカのサミュエル・フィンリー・ブリース・モールス(1791年生まれ)は電報で妻の危篤を知り、急いで駆け付けますが 到着した時はすでに埋葬されていたそうです

モールスはこれを非常に悲しみ 後に電信機を発明し、モールス符号を作ります

当時は遠方の相手に知らせる最速の手段は 早馬による電報だったのです

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 これにより早い長距離の伝達が可能になりました

人間の WILL意志 想い 志 の力には素晴らしいものがあります

そのWILLには 何かしらのきっかけ=発火点 があるようです

これは人からの指示や命令からは生まれません あくまでも心の中で発火したものが燃え広がる感じです

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 WILLはCANを生み出す

 「こうしたい!」という熱い想いは 「こうすればできる!」という CAN方法 手段 技術 を生み出します

「この部分の不具合をなんとかしろ」

「〇〇の売上をあげろ」

など 人から強要された目標・目的は発火力が弱く 上質なCANを生み出しにくいです

企業組織にいると どうしてもやりたくないものをやらされるし やりたいことが通りにくいです

ただ、ある程度の立場やキャリアになったら 言われてないことをやる もありだと思います

私などはしょっちゅう「また本部の指示と違うことをしてる!」「けしからん!」とバッシングを受けてました

ただ厳しく当たられるのは短期間社会人は結果なので 業績さえよければ新しいやり方の成功例として取り上げられます

言われたことをやっても 失敗すれば責任はこちらです

なら 言われてないことをやりまくる方が断然 仕事は面白いです

組織など結果で豹変するところがあるので「勝手なことするやつ」「新しい方法を生み出したやつ」にすぐ変わります 勝てば官軍なのです

失敗しても因果関係をしっかり分析し「次はこうする」と言えば 意外に批判も受けません 

大きな企業でも 意外にちゃっかりしています

組織は新しいチャレンジと新しいやり方を 潜在意識で求めているのかもしれません

結果は想いの強さに比例する

執念から工夫が生まれる 

全てその通りです

WILLはすべての出発点なのです

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 真理は意外に単純明快

 WILLの強い行動は 一種の磁力を有します 人を引き付けるし 存在感も強くなります

だから失敗に終わっても新しいチャレンジをしてくれたと見られ 思ったよりお咎めがないのかもしれません

かつての上長で 非常に頭の良い方がいました 私と違い超一流大学を出ています そのころの業績はいまいちでした 理由は「あの人、頭がいいんで すべてを難しく・複雑にして伝える」「だから部下はうまく動けない」と聞かされました

アイスキュロス

真理の言葉は単純なり

と言います

人と連携して動こうと思ったら 物事は単純化した方がいい

単純 簡単 明瞭 でなければ実行できないのです

真理は万人に貫徹し 万人によって実践されるものであるから おのずと単純な言葉で言い表されています

むやみに複雑で難しくすることが なにか高尚でレベルの高いことと錯覚しがちです 難しい言葉を知りすぎている人に多い行動です

金言 名句 ことわざ はおおむね 極めて短い単純な言葉になっています

だからいつまでも忘れられず、行動の指針になっているのではないでしょうか

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

学び直しのすすめ 自分への投資

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生を受けたのだから自分を活かそう

 前回 株式投資の話をしましたが 投資はまだまだあります

そもそも投資とは 今ある資本を投資して未来にリターンを得ることです

資本とは

1.人的資本

2.金融資本

3.固定資本

4.事業資本 の4つです

私達は「自分」という人的資本を労働市場に投入して収益を得ています

「貯金はほぼリターンがないので 人口が増え続けている海外株式に投資する」

「手っ取り早いのは不動産投資だよ!」

様々意見はあると思いますが 最も重要なのは 自分への投資 だと思います せっかくこの世に生を受けたのであれば 自分磨きに投資するべきです

学び直しをお勧めします

あらゆる投資はリターンを期待して行いますが 唯一の例外は「親が子に対しする投資ではないでしょうか

義務教育終了=中学卒業 以上は間違いなく投資です

金銭的リターンは期待していないでしょう

リターンがあるとすれば子供の幸せです

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カリキュラムのない学習 

 「仕事しながら学校行く暇もないよ」

「そもそも勉強は嫌いだ!」

「学ぶ」というと すぐに学生時代の勉強スタイルが頭に浮かびます

私も中学からは勉強嫌いでした

「次の授業は数学か・・・やだな」

「英語は苦手だ 憂鬱だな」

いやいやならする必要はありません

そもそも義務教育は 数学的な脳の使い方 語学の脳の使い方 音楽の脳の使い方 様々な科目で様々な脳の使い方をすることにより 成長期の脳を作るためのものです

社会人の学び直しはカリキュラムなどありませんし 好きでないと続きません

「俺は35歳で早期リタイアするから学び直しはいらないよ」

いやいや 早期リタイアして時間が有り余るのならば その膨大な時間を学び直しに使えます

そして 努力は不要 です

「ほう」「へえ~」「なるほど」「面白い」と引き付けられるものでいいのです

学んでいるうちに次元は上がっていきます

学校のカリキュラムにのっとった学習ではないのです

常に学ぶ必要がある理由は

人生の長期化 と 周りの環境変化の速さ に対応する為です

別に 学校に行く必要はないし 通信講座でなくても学べます

好きな時間に スマホ パソコン 本 からでも可能です

談話するなら知識欲求の高い仲間を作るといいでしょう

身につけるべきは 知識 と スキル ですが

最も重要なのは 健康への知識と実践 だと思います

どんなにお金があり 高度なスキルを身につけたとしても 健康を害したらまったく意味を成しません

自分への投資で最重要なのは 自分の健康への投資 だと思います

いくつになっても学ぶ意志」がある限り 脳は発達し続けると近年の研究で分かってきたので 常に学びたい欲求をもち続けることが重要だと思います

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性格は持ち味 変える必要はない 

 私も「変化には変化」を信条としていますが 慣れ親しんだ状態を変えるのはしんどくて嫌いです 基本的に年齢を重ねるほど変化を嫌うのではないでしょうか

社会悪な性格は直すとしても 自分の性格も変える必要はないと思います

個性だからです 犬は犬 猫は猫 です

「常に性格改善」と言う人は意識高い系の人です

フィンランドの作家 トーベ・ヤンソン

性格は一生変えられない

怠け者は怠け者 臆病は臆病

でも 考え方は変えられる

考え方を変えるべき

と言います

10年前に正しかった考え方が今正しいとは限らない

「ほう」「へえ~」「なるほど」と学習しているうちに考え方は変化していきます

株式投資なんて難しいからやめた!」

「不動産投資なんてお金が掛から過ぎる」

で投資を止めるのは全然ありですが

「俺なんてダメだ!自分なんて投資する価値もない!」

と自分投資を止めたら あとは「息をしてるだけの人生」になってしまうのではないでしょうか

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました