人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

学生は就活エージェントを使うべきか

ピンポイントで欲しい人材はエージェント

転職をする時にエージェントを利用する人は多いです

急を要する転職でなければ

・自分のスキルを求めている企業

・自分の条件に合った企業

を探してくれ、待遇などの条件面も交渉してくれます

採用する側からしても「こういうスキルを持った人が欲しい」という要求に対して当てはまる人材を探してくれます

短期間なら派遣会社から

長期雇用ならエージェントから

と使い分けています

求人サイトで膨大な量から探すより手っ取り早くていい

自分の為に熱心に動いてくれて助かる

と求職者は思うでしょうが、意外なデメリットもあります

同じ能力のAさん・Bさんがいたとします

「どちらでもいい」という場合はエージェント経由の方を断ります

採用するとウン十万円エージェントの会社に払わなければならないからです

採用専門の部署や人がおらず、滅多に欠員が出ない会社はウン十万払って採用でもいいと思いますが、自社に採用力があるのなら本当に困ったときのみで良いと思います

求職者からは1円もとらず、企業からお金を取っています

「便利で、親切で、熱心で動いてくれ、しかもお金が掛からない」には理由があります

学生のエージェント利用も増えてきている 

大学生の就職エージェントの会社の社員が私にアポイントしてきたのが、たしか5年前です

「キャリア採用ならともかく、学生の採用には必要ではない」という見解でしたが、会社説明会などにはエージェント経由の学生がよく来ます

志望してくれば選考も100%行っています

コロナウイルスの影響で学生のエージェント利用が一気に増えたように感じます

マイナビリクナビ・学校のキャリアセンターに来る求人などをメインに学生の就職活動は始まります

会社説明会に参加すると「こんなにたくさんの人が志望しているんだ」

面接に行けば「みんなハキハキとして優秀そう」

「しかもコロナだし!私って内定もらえるの??」と不安は広がります

エージェント利用することはいいことだとは思いますが、学生は仕組みを知っておいた方がいいと思います

「企業にはこう答えた方がいい」などの最適な対応方法などを指導してくれます

「他にもこんな業種はどう?」と視野を広げてくれます

面接後もエージェントから必ず選考責任者の私に「彼どうでした?」と電話があり、話せる範囲で伝えると「これからはこうした方がいいよ」とフィードバックをしてくれます

就活への理解を深めることができる

社会への視野が広がる

企業探しの手段としては有効

内定を獲得だけなら早期に可能

というメリットがあります

だからといって「すべてエージェントに委ねよう!」という姿勢はダメです

 
 

エージェント利用で心得ておくこと 

再度言いますが便利で、親切で、熱心で動いてくれ、しかもお金が掛からないには理由があります 

内定を出すとけっこうな金額を企業は払わなければならないと知っておいてください

ストレートに話せば、私の会社ではエージェント利用の学生に内定を出したことはありません

そのけっこうな金額を得るために、自分で活動して内定を得た企業に行くからエージェントから紹介された企業の内定を断ると「激しく説得された」と話していた学生もいました

学生は企業活動はボランティアではない」「企業はどこかで収益を得ていると肝に銘じてください

就活エージェントは登録会社から報酬を得ているため、報酬を得ていく企業を熱心に勧めてくる可能性が少なからずあります 

私も営業が長かったのでよくわかりますが『目標・ノルマがあると誇張して伝える可能性有り』ということです

乱暴な言い方をすれば営業は「売ったら終わり」「契約したら終わり」「内定取ったら終わり」です

入社したら「話しが違う」はよくある話です

エージェントを高いお金を出しても利用する企業は大概、採用力が弱い場合が多いです

従って採用力の強い大手企業は利用しないと思います

就職は人生の一大行事です

・学校のキャリアセンター(就職課)

マイナビリクナビ

・エージェント

をバランスよく利用し、どれもメリット・デメリットがあると理解して活動してください

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました