人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

ビジネスで活躍する内向的な人

ビジネス有能=外交的という思い込み

社会人大学で3泊3日の『リーダーに必要な人間力』という授業を受けた時のこと、講師が『社内コミュニケーションを活発にするロールプレイング』を行いました

必ず、講義→ロープレ→レポートを繰り返しで進めていきます

その時私とロープレを組んだ運送業の社長さんがぼやきます

「長距離ドライバーは人と交わるのが嫌いでこの仕事選んでいるし、整備も同じくで、事務など1人しかいない」

「コミュニケーションが嫌いな人の集まりだけど、皆仕事はきちんとやるし、協調性も責任感もあり問題ないんだよね」

と言います

ビジネスの世界では、外向性がある人は有能、内向的な人は機会が潜在的に限られていて損だという考え方があります

確かに外交的な人はリーダーにもなりやすく、人との和も広げる才に長けてくるので間違いではないと思います

内向的な人は〈職人〉〈研究者〉など人と交わらない仕事で成功するというイメージです

内向的と聞くと「口数が少ない」「暗い」などのネガティブな印象を持つ人が多い と思います

ビジネス世界では「人と積極的に交わる」「コミュニケーション能力が高い」「人をまとめる力がある」ということが評価されがちですが、外交的性格の方が内向的性格の人より有能なのでしょうか?

日本人に多いそこそこ外交的でそこそこ内向的

外向性が重視されるようになったのは

人脈や人脈を築く技術

他者に売り込みや説得を行う能力が成功を左右する

と信じている人が大半になってきたことのよるもので、これは外向的な人の強みでもあります

他者と交わることができる能力に長けている人が成功を収めるという考えはある程度は間違っていません

日本人の場合、そこそこ外交的だが自分の時間も大切にする内向性の人ボリュームゾーンに見えます

内向的な人と外向的な人を見分ける方法は自分がどこから活力を得るかだと言います

・他者の周囲にいることで活力を得られると感じる人は外向的な人

・他者と交流した後に消耗したように感じになる人は内向的

という見方もあります

外向的な人は社会的な関わりから活力を得る

内向的な人は自分の内面との関りから活力を得る

のでエネルギーを得るポイントはだいぶ違います

内向的な人の強み 

内向的な人のビジネスでの長所を分析すれば

愚直に努力できる

1つの物事を突き詰めることを苦とせず目的達成のためにひたすら努力する

 感受性が豊か

日頃から他人や自分のことをよく考えて行動するタイプのため感受性がとても豊か

 自制心がある

1つの物事に対してよく考えて行動するので、本当に必要かどうかを見極め、時にそれを我慢することにも長けている

冷静沈着

周りの人がつい熱く議論してしまうときでも冷静に判断を下すことができる

平等な判断ができる

一時の感情ではなく、様々な情報と冷静な判断で物事を決めるため、誰かを贔屓するのではなく平等な判断を下すことができる

などであり、外交的な人の短所を埋める能力を有しています

外交的な人はパフォーマンス的に目立つので「活躍してるな!」とわかりやすいですが、内向的な人は地下の水道管や電線のように見えにくいけど活躍してる人だと言えます

どちらも組織には必要な存在です

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました